「夢」を大人買い
-今月のホビー日記・2025年12月-
12月28日(日)
かなり作り込んだC56が、リサイクルショップからオークションに出てきた。TTゲージとか書かれていてスケールに関するキャプションはめちゃくちゃだったが、TT9ではないし、ゲージが12mmという意味だろうと判断。写真をみるとどう見てもサンゴのHO1067をベースにディテール加工したもの。ということで、落ちればラッキーとほぼほぼサンゴのキットのオークション価格程度で応札してみたら落札。手元に届いたら、見立ての通りサンゴベース。結構よくできてるじゃないの。スジはいい。ただレストアは必要だな。ということで工場入りで、再生したらお目にかけます。しかしC56は何台目じゃい。
12月27日(土)
恒例、FABの忘年会。例によっていつもの濃い仲間が集合。来春からは、この店は隣の倉庫を貸しているバングラデシュ人が経営するリサイクルショップに貸してFABは移転するということなので、店での忘年会としては最後かな。しかし始まってから20数年。その分自分も含めて、お客さんたちも確実に老けたな。現役蒸機がいなくなって半世紀。撮影旅行に行けた人は、もはや70代以上だし。ところで行きがけに山手線と西武新宿線がクロスする、高田馬場の神田川のところで「茶車」を車窓から拝む。こういう立体交差のところで偶然に会うのは、出会いとしては一番興奮するな。備忘録として。
12月26日(金)
「第24回JAM国際鉄道模型コンベンション 公式記録集」が実行委員会から送られてきた。クリニックの出演者ということでの掲載誌だが、HOJCの記念写真のところにも収まってた。写されたっけ。覚えてないけど写ってるからには撮られたんだろうな。それだけでなく、中村さんの長野機関区のジオラマでも、持っていったEF64が結構目立っている。確かに無煙化直前という感じは出たな。それ以外にもぼくの持っていった長野型のD51も傍にちらちら写っていてけっこう脇役としては効果的だったかも。
12月25日(木)
JR九州の「SL人吉」号に使われていた50系客車が、全般検査を終えて小倉総合車両センターを出場し、熊本車両センターまで回送された様子が本日目撃された。SNSに掲載された写真を見ると、車体には「SL人吉」のロゴが残されている。「SL人吉」は走らせようもないが、これでこの3輌は今後も観光列車に使用する方針であることが明らかになった。まあ最近は、観光列車は走れば客が来るからなあ。
12月24日(水)
昨日東急電鉄は、国土交通省より、認定鉄道事業者制度における鉄道電気施設の設計に関する業務に関わる「一般認定の取消」の行政処分を受けた。これは今年10月5日に田園都市線梶が谷駅構内において発生した列車衝突事故の原因に基づくもの。今後は鉄道電気施設の設計確認や竣工確認に関しては、国への認可申請・届出を行った上で工事を行うこととなる。鉄道土木施設・車両に関する認定鉄道事業者制度の適応に関しては、今後とも変わりない。また関係役員の役員報酬の一部自主返納も実施する。
12月23日(火)
JR東海が、来年春に完成する特急「しなの」用の新型車輌385系の量産先行車について、エクステリアデザインやシンボルマークを発表した。「JR東海調」からは離れた、民鉄有料特急風の流線型デザインとなっている。運転台は前面展望にも配慮した設計とする。振り子機構には川崎車輛がJR西日本と開発した技術が使われるため、JR東海としては珍しく川崎車輛にも発注し、川崎車輛と日本車輌の2社で製造する。来春より試運転が開始される模様。
12月22日(月)
毎度おなじみ、ジオラマ写真での生成AI利用、今回は今月撮ったばかりの12月1日に掲載した晩秋のジオラマをネタにしてみた。比較的いろいろな要素がごちゃ混ぜになった景色なので、これをどう料理するかが楽しみ。今回もここでのルールに従って、プロンプトで指示を入れずに、AI任せで拡張させて何が出てくるかを見る。右側は順当にそのまま拡げてきた。もう一本ぐらい、柿の木を出してくるかと思ったが、けっこう渋くせめてきたなあ。左側はなんか店みたいなファサードを作ってきた。多少練れてないところもあるが、まあ繋がってはいるな。木はまあそれらしく生やしてきているか。妙にリアルな木ではなく、ちゃんと模型の木になってるのが、初期の頃から比べると進歩かも。
12月21日(日)
本日は松・謙さんのレイアウト、D&GRNクレメンタイン支線の整備工事の第三回目。前回、ブロックごとには通電確認しているので、今回は本線の分岐点から全線通して走るようにするところまでが目標。このためにフィーダー間を結ぶワニ口クリップの5mのケーブル3本を製作して持ってきた。今回はまだポイントマシンは取り付けないが、次回にはできるように本線上のポイントのトングレールに補助接点を取り付ける。ストラクチャーとかあって手の入る向きが限られているのでけっこう面倒だが、ひとまず燐青銅線をハンダ付けして導通を確認。この部分は、お客さんが運転して楽しめることを目標としているので、見てくれよりも機能の確実性の方を優先する。謎のショートがあったり(先の側線に載っている脱線車両が原因だった)、錆びて導通が不完全になったジョイナーがあったりしたが、応急処置でなんとか走るようにする。テスト用に持っていった天賞堂のCタンクが、本線分岐点から現状の駅の終端まで調子よく走るようになった。そのまま忘年会で平井さんがやってきたが、この区間を自走しているのは初めて見たとのこと(写真撮影はしたが、その時は静止で走らせていないとのこと)。ところでお昼に東横線に乗ると「白車」がやってきた。けっこう最近は「白車」もよく出会うなあ。備忘録として。
12月20日(土)
本日午前11時ごろ、近鉄京都線の新祝園駅付近の踏切で、踏切内に侵入した軽自動車が特急列車と衝突、炎上するする事故があった。両列車の乗客や乗務員約600人にけがはなかったが、全焼した車の運転手の死亡が確認された。衝突した車が踏切手前で停車していた別の車に追突。その後、線路内に入って特急列車と衝突したとみられるという。追突された車は踏切の外に脱出したという。消火までには約3時間がかかり、特急や急行の車輌にも延焼した。炎上した軽自動車はハイブリッドやBEVではないようなので、純粋に事故によるガソリンへの引火によるものと思われる。しかしまあ、近鉄さんも災難だわな。
12月19日(金)
JR東日本から東武鉄道に乗り入れる特急日光・きぬがわに使用されている253系車輌が、来年3月に相互乗り入れ20周年となることを記念して塗色変更されることが発表された。社内公募により決定されたデザインで、東照宮の透塀をイメージした群青色をベースとし、そこに2本の黄帯が入るいままでの赤基調とは打って変わった色調。2編成あるうち、1編成は6月から、もう1編成は秋ごろから使用開始という。しかし、253系もNEXご用済みになってからの転用だから、もう随分長く使っていることになるなあ。
12月18日(木)
東武鉄道と台湾国鉄の友好協定10周年を記念して、台北駅前に展示された東武鉄道100系スペーシアの先頭車(101-1号)の前で、10周年の記念式典が行われた。写真を見ると、モロ駅の正面のところに鎮座しており、その意気込みのほどが知れる。また今後、東武鉄道が行っている蒸気機関車の動態保存と観光列車化のノウハウを台湾で活用する計画があるという。期せずして日台親善・台湾人気が高まっている時期だけに、当初の計画以上の成果も期待できそうだ。
12月17日(水)
渋谷駅から東横線に乗ろうと、折り返し始発列車を待っていると、やってきたのは「緑車」。先月は残念ながら出会うチャンスがなかったので、ちょっと久しぶりな感じ。そろそろ来ないかなと思っていたので、なかなかラッキー。東横線の5000系もそろそろシートがやつれてきて修繕の時期だが、青で張り替えるのか、赤にするのか、はたまた緑にするのだろうか。備忘録として。
12月16日(火)
JR北海道が、列車と熊・鹿との事故件数について発表。今年度は11月末の時点ですでに過去最多となったことを発表した。11月30日時点で熊のによる運行影響件数は76件に達しており、すでに過去最高の年間発生件数を上回っている。このうち熊と実際に衝突した件数は57件という。鹿との事故件数も前年同時期を上回る増加傾向が見られ、11月30日時点で2,129件。野生動物の影響が社会問題化されているが、鉄道運行に与える影響も大きくなっていることが実証された。
12月15日(月)
JR北海道根室線の音別-白糠間の太平洋岸の海に沿った区間で、荒天による大波により路盤が流出し不通となり、帯広-釧路間が運休となった。「特急おおぞら」は全列車全区間で運休、バスによる代行輸送は行わない。現状では復旧のめどはたっていないとのこと。それにしてもJR北海道。弱り目に祟り目というか、トラブルが集中して起こるなあ。
12月14日(日)
12月14日は忠臣蔵討ち入りの日だが、現役蒸気機関車最後の旅客列車が走った日でもある。それから50年・半世紀ということで、その主C57135号機を保存する鉄道博物館をはじめいろいろなところで記念イベントが行われた。ギリギリ現役蒸機に間に合ってその姿を目に焼き付けられた世代にとっては、極めて思い出深い日になっているようだ。ぼくらのように72年の鉄道100年/SLブーム以前から何とか撮影旅行に行けた世代からすると、1975年っていうのは「確かに火はまだ燻っているけれど、これは燃えかす」という感じ。その年の夏に、撮ってなかった線区を回りつつ観光旅行を兼ねて北海道には行ったが、その時に「もう蒸気機関車の撮影は終わりだな」と感じて、それ以来「撮り」からは身を引いちゃったからなあ(もちろん鉄道にカメラを向けることは仕事も含めて多いが、「撮影旅行」には半世紀行っていない)。リアルタイムの14日・24日も「あ、そうなんだ」ぐらいの感じだったし。
12月13日(土)
昨日、JR各社をはじめ主要民鉄などより来年3月14日のダイヤ改正の内容についての発表が行われた。新線の開通や新列車種別の登場などがないので、増発減発や時間の修正が主だが、東海道新幹線でいよいよラッシュ時間帯での時間13本が実現するとともに、品川行きの「のぞみ号」も登場する。JR東日本の中央線では、松本方面への列車の立川・八王子乗り入れがなくなり全て高尾接続となることと、緩行線での東西線乗り入れ列車の減少と中野-三鷹間での総武緩行線方面の列車増が注目される。多分、近い将来大月までは中央快速線列車でまかない高尾接続を大月接続にするとともに、快速線の休日停車駅のような「準特快」みたいなのを増やして、中野-三鷹間で乗下車する旅客の緩行線への移行を進める布石ではないだろうか。現在日中30分ヘッドで快速線直通と高尾発が一本おきなので、まずはこれを全部直通で賄うとともに「大月特快」みたいにするのでは。そもそもグリーン車繋げた時点でこれやらなくちゃ意味がない(他線区との比較で)という感じだったし。
12月12日(金)
本日午前6時50分ごろ「秋田内陸縦貫鉄道萱草駅付近で列車が脱線し転覆した」と110番通報があった。阿列車が終点の角館に到着時刻の午前6時16分になっても到着せず、運転士とも連絡が取れなくなっていたことから角館駅員が通報したもの。警察が調べたところ、事故が判明した。仁合発角館行きの列車(1輌)が午前5時7分ごろ荒瀬-萱草間を走行中に倒木と衝突して脱線、そのまま橋梁下に落下した。客はおらず、運転士が負傷し救出された。あごにけがを負ったが、会話はできる状態という。列車の転落事故は久々だな。
12月11日(木)
リニューアルオープンする青梅鉄道公園の概要が正式発表された。今までの展示車輌に加えて、予想通りではあるが、201系と115系の先頭車とED60が新たに展示される。展示車輌はすべて屋根付きとなる。記念館は平屋建ての小さなものになって、ジオラマや模型等は設置されない模様。その代わり体験型のアトラクションや鉄道で使われていた機器の展示を行うという。開園日は2026年の3月21日(土)とのこと。
12月10日(水)
JR東日本からJR九州に譲渡されたE501系は、そのまま旧国鉄式にしてJR九州の501系となる模様。まあ、形式の頭にEが付いているだけで、附番そのものはJR東も国鉄時代と基本は共通なので(番台はインフレだが)、まあこういう風に処理できるし、それが一番妥当ということができるだろう。で、元りんかい線の70-000形がどういう形式になるのかが次の話題。JR九州直流車の続きで307系になるのか、本来のあり方から209系の新番台になるのか。どちらかだろうというのがもっぱらの見方だが。。
12月9日(火)
JR東日本は、兼ねてから運行を計画していた荷物専用新幹線の営業を来年3月23日から開始すると発表した。また外観イメージや改造中の車内の様子も公開した。山形新幹線「つばさ」で使用していたE3系車両を改造し座席などを撤去し床面をフラット化、宅配業者等が使用しているボックスパレット単位で荷物を積み下ろしする。料金や営業体系は、JR東日本が現在実施している新幹線で荷物を輸送するサービス「はこビュン」を強化する形で行う。当面は東北新幹線の盛岡-東京間で平日の定期運行を行い、正午前に盛岡新幹線車両センターを出発、午後に東京新幹線車両センターに到着するダイヤでE5系「やまびこ」と連結して運行する。車両基地内の荷物搬送では無人搬送車を使用した自動搬送を実施する。外観は白地に輸送品目となる沿線各地の産品を描いたもの。今後は車内電源を活用した冷蔵輸送や、仙台や新潟との輸送も計画中という。またJALグループや日本郵政グループと協業した新輸送商品の開発も進める考え。
12月8日(月)
修理中だったμ3/4のマクロが上がってきたので、試写を兼ねて13mmのC55でリベンジ。ほぼ同じ構図だが、やはりこっちの方が見慣れているし撮り慣れてる分自然な感じ。故障はなんか絞りが作動しなくなってしまったのだが、レンズ側に操作リングがないレンズは、制御回路がイカれるとマニュアルでも使えないお手上げ状態になっちゃうからなあ。最近のレンズはボディー側からの電子的制御だけのものが多いけど、ほんとに「文鎮」だよな。まあ、凸レンズの拡大鏡にはなるかもしれないけど。
12月7日(日)
今月13日の京成線ダイヤ改正から、土休日のみに残っていた押上線の6輌編成の運用が廃止され、全て8輌編成での運用となる。このため本日が6輌編成でのラストラン。このため、本日の運用は新製間もない3200形の最新編成が充当された。これで8輌編成のない3200形、3500形、3600形は押上線では見られなくなる。特に3200系はごく短い期間の活躍ということになり、最新型が先に運用につかなくなるという珍しい事例となった。
12月6日(土)
この土日は初秋の観光シーズンということで、鉄道関係でもいろいろな観光列車やイベントが目白押しだが、最近はこれで成り立つのかと思ってしまうようなツアー商品も多い。本日甲府-小淵沢間で運転される中央線の「211系副本線号」もなかなかの極北。通常旅客列車が通らない貨物線や連絡線を特別に通過する列車という企画は国鉄時代からあるし、ファンの好奇心をくすぐるものでもあるのだが、これは単に普段使われていないホームや引き上げ線・電留線に停車するというだけのもの。これで結構な値段の商品になっちゃうんだから、世の中変わったものだ。まあ、観光列車自体がテーマパークのアトラクション的に受け止められるようになっているので、非日常的なナニカがあればそれを刹那的に楽しむお客さんがついてくるようになったということか。
12月5日(金)
JR九州がこの8月の豪雨で不通となった肥薩線の吉松-隼人間について、復旧工事の目処が立ってきたことから、運転再開の時期を2026年6月と発表した。詳しい日程は今後の工事の進捗状況に基づいて発表するとのこと。また運転再開までは代行バスによる代替輸送を継続する。
12月4日(木)
JR東日本は、「SL銀河」で使用していたC58239号機を活用した動態保存の観光列車を東北地区で運行する計画を発表した。2029年春以降の運行開始を目指し、運転区間は観光地がある東北本線盛岡-一ノ関間を予定している。客車は既存車両の改造によりまかなう。詳しい運行体制やサービス内容等については、今後沿線自治体や観光関係団体と連携しながら検討を進めるという。かなりの資金をかけて動態復活しただけに、東武とか動態保存を運行しているところが購入するかとも思ったが、やっぱり自前でやるのね。JR東なんで、それなりに儲かる勝算があるからやるんだろうな。
12月3日(水)
JR東日本が、2024年9月19日と2025年3月6日の2回東北新幹線で発生した「はやぶさ」「こまち」の連結器が走行中に解放した事故に関し、検証委員会の調査結果と今後の対策を発表。にわたり発生しており、同社はこれまで社外有識者による検証を行ってきた。2024年9月19日に発生した最初の事故は、分割スイッチの端子部への金属片接触による誤動作と判断されたが、2025年3月6日の2回目の事故においてはこのような物理的問題はなく、分割併合制御装置の不具合により解放信号が出力されたためと判断された。このため1回目の事故も同様に制御装置からの誤出力が原因と認定された。連結器分割の指令出力が1系統のみのため起こった誤動作とされ、複合系統での分割指令制御の導入と、走行中には連結器を動作させる電源を遮断して解放動作が起こらないように改める。この改修は年内には完了する予定という。
12月2日(火)
今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。前回は一回お休みしたが、今回はまたPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した「蒸気機関車時代の昭和の鉄道写真をカラー化してみた」シリーズが復活。苗穂機関区で撮影したカットのカラー化の第四回。今回はけっこう遊んでいる写真が多いので、それを一体どんな風にカラー化してくれるのかが結構楽しみ。どちらかというと好奇心はそっちの方に移ってきた感じ。
12月1日(月)
本日より12月。というのに昼間はけっこう過ごしやすい日が続いて、今が紅葉見物真っ盛りという感じ。関東周辺の色付き方もいい感じになって来ている。ということで、「柿のモジュール」に今シーズンもう一度登場してもらって、紅葉中心のカットで撮影してみた。今回も45mm(換算90mm)のマクロレンズではなく25mm(換算50mm )の標準レンズでの撮影なので近くから広く画角が取れて、ジオラマを幅広く捉えることができる。まあ、紅葉した木はヒルマモデルクラフト製のままなので、16番っぽくなるのは仕方ないところ。バス車庫もウェザリングはしたけど、基本はヒルマ製の模型店用見本ジオラマのまま。柿は遠景に持っていったが、2本全部写っているのは初めてでは。柿の木といえば、機関車はキューロク。これは現役蒸機の最後の数年に間に合った人ならすぐわかるよね。実際、あの木のところまで撮りに行ったし(有名なお立ち台のすぐ先にあった)。
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