2024年の日本の予測 ~ 大六壬による測局


■ はじめに

 測局とは、世の中の情勢を予測するということで、中国占術の独特の用語です。
 本来、大六壬は個別の事件に対して占うために使われるものですし、そもそも期間の長い占いには向きません。しかし、大六壬の可能性を追求するのもまた私のテーマのひとつであり、ここに大六壬測局占法へのチャレンジとしてあげるものです。
 ここでは、2024年の予測をあげています。過去の予測(と反省)は別のページとしました。


- 目 次 -

■ 2024年の日本の予測の反省その1

 ご存じのように4月3日台湾時間で午前8時ごろ大きな地震が発生しました。
 その検討をしているときに、「2024年の日本の予測」で大きな勘違いをしていることに気づきました。というのは、台湾は時差が日本との時差が1時間ですから、台湾の立春は2月4日16時27分で申時になります。つまりは課②というわけです。
 したがって2024年の予測は全面的に書き直すべきところですが、反省をこめてあえて元記事は消去せず、本章で間違いをただすことにします。ちょっと言い訳すると、審査の内容自体を変更するのではなくそれぞれの課の適用エリアの変更となります。

課①と課②のエリア

 2024年の立春の日時は2月4日17時27分でした。これは日本標準時(東経135度)なので、申時と酉時の境である17時にあたる場所は東経約128度ということになります。日本でいえば沖縄本島北部のあたりになります。すなわち、立春の占時は日本は酉時、沖縄、台湾、中国、東南アジアの大半は申時です。これを左図に示しますと、課①はほぼ日本全域(沖縄を除く)、課②は沖縄県から中国中部、タイの北部地域あたりまでとなります。ただし均時差など考慮すれば若干のずれがあることをお断りしておきます。なお、本地図は平凡社地図出版ののミラー図法のウェブサイトの白地図を利用しています。
 これを私は勘違いして課①と課②を逆に考えていたところがあり予測が混乱しています。深くお詫び申し上げるとともに、まったくお恥ずかしい限りです(泣)。
 気を取り直して、予測の修正と反省を以下に記します。

4月3日台湾東部地震

 さてこの章の冒頭であげた台湾地震ですが、課②においては螣蛇が子についておりました。子は月将であり地震の警戒が必要と書いていました。子の地盤は申であり申は南西方向にあたります。しかし、これまでの実占経験から必ずしも地盤支の方よりもむしろその三合支あるいは対冲の方で地震が発生することが多いと感じていました。統計的に整理したわけではありませんが…。すると子と辰と寅の方角にむしろ注意すべきということになります。
 では方角を決めるにあたって、中心をどこにすべきかですが、私は北緯30~35度あたりが中心となると考えています。課②であれば中心は中国湖北省武漢のあたりと考えると、台湾北部は武漢から南東方向で辰の方角にあたります。
 次に発生時期ですが、私は年の中盤、あるいは24年末から25年に起きれば被害が大きいと予測しました。まだ台湾地震の正確な被害状況は出ていませんが、死者は20名弱で建物の倒壊も多く、台湾では1999年以来の被害の大きな地震といえそうです。余談ですが、1999年当時、私は台湾に何度も出張しており、地震発生1か月後の9月に台北近郊に出張し、被害をこの目で確かめたという経験があります。台湾駐在はその2年後でした。
 閑話休題。4月3日はまだ卯月であり、私の予測である年の中盤というにはまだ早過ぎで、時期については外れといえます。もっとも螣蛇のつく子は月将であり、これは一年中影響しますので、課②で時期を特定するのはいささか難しいとは思います。
 まあ時期と場所をピンポイントで予測できれば一流の予言者であり、私は全然そういう者ではありませんから、これが私の予測の限界でしょう。

課①の地震の予測の見直し

 話変わって、課①の場合をみてみます。
 課①は一課干上神が申で螣蛇がつきます。地盤は巳です。同様の考え方をすれば酉と丑と亥の方角が考えられます。
 中心は東京の東方沖としますと、酉はフォッサマグナから北陸~近畿~中国~九州北部、丑は千島列島からカムチャッカ半島、亥は北海道西部沖~青森~秋田~福島となります。東京や千葉も酉の方角と考えていいでしょう。日本海溝南はむしろ午未の方角で、この地域は考えなくてよさそうです。しかしながらこうしてみると、2024年は日本のどこで地震が起きてもおかしくないといえます。
 では時期はどうでしょうか。申は水の長生で孟支であり三伝も孟支です。寅は申の冲、亥は申の害、さらに寅巳申で三刑となります。巳は空亡なので多少は凶意は和らぐでしょうが、いずれにしても干上神とは支関係が悪く、さらに寅には白虎がつきますので、やはり年の中盤に起きれば被害が大きい可能性があると思いますし、初夏から秋、さらに年末から年始にかけてが大きな地震の起きやすい時期と判断します。

その1の反省のあとがき

 今回の反省は、課式だけを書くのではなく地図上に範囲を明らかに示すことが大事だということです。めんどくさがってこの作業を怠ると、思わぬ錯誤に陥りかねないということです。というわけで、来年からは地図を示すことにします。
 なお、その他については、課①が主に日本、課②は主に中国台湾のことを示すとしてもらえばいいと思います。

(以上 2024年4月8日に記す)

/ ̄\   新春恒例!!  2024年の日本についての大胆(?)予測

 あけましておめでとうございます。今年もタイ王国からお送りします。よろしくお願いいたします。

 さて、毎年の恒例であります新しい年の日本を大六壬で予想します。ここでの予想は2024年2月立春から2025年2月の節分までです。
 先ずは元日に発生した令和6年能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
 さて、日本の立春の時刻は、国立天文台暦計算室によると2024年2月4日17時27分です。地域の時差などを考慮すると東日本の一部は酉時ではなく申時に立春になります。政治経済の中心である東京は微妙なところに位置しています。ひとまずは標準時である酉時と申時の両方で立課し、前者を課①、後者を課②と呼ぶことにして、両方の課を見ながら予測を行います。


課①

日干支 戊戌 占時 酉 月将 子 太歳 辰  辰巳空亡

初伝勾陳玄武天空勾陳螣蛇
中伝白虎
末伝太陰


課②

日干支 戊戌 占時 申 月将 子 太歳 辰  辰巳空亡

初伝天后白虎天后貴人勾陳
中伝白虎
末伝六合

課 義

 課①は遥剋のうち弾射課であり、玄胎課でもあります。この課には次の句が付いています。
 「長生須棄、財引逢鬼、昼貴入宅、夜為破砕」
この句の意味は、申は水土の長生で干上神にある。財は水で官鬼は木ですから水生木で官鬼が強くなり、昼占の場合は貴人が支上神にありまだ良いが、夜占の場合は支上神が戌の破砕に当たり凶課となる、というような意味です。酉時は夜になりますので、結局のところ凶ということです。日干が二課を剋す課であり、これは自分自身よりもその周辺が得をするということを示唆し、また玄胎は三伝が四孟支ですから動きの激しさを示します。
 課②は元首課であり励徳課、泆(イツ)女課です。この課の句は、
 「寅並甲午、昼夜皆虎、酉金来救、火局焚去」
この意味は、初伝寅、中伝甲午と続き、昼占なら寅が白虎、夜生まれなら午が白虎でいずれにしても白虎がある。酉は官鬼を剋すので救神となるはずだが、三伝が火局のため酉は焼かれて力を失う、というような意味です。これは官について占う以外はやはり吉課とはいえません。励徳課とは貴人の地盤が酉だということから名づけられましたが、逆にいえば徳を奨励する課で徳がなければ凶ということです。また泆女は初伝が天后、末伝が六合でこれは男女間の乱れを意味します。
 なお、申時は基本的には昼占とされますが、17時27分といえば日没後ですので、夜占とすべきかもしれません。ここでは昼課としています。
 課①と課②はそれぞれ意味に違いはあるものの、いずれにしても全体的には凶であるといえます。

占時・太歳

 占時酉は子孫で朱雀です。申の場合は子孫で青龍です。朱雀の象意は知恵、文書、学問、華麗、贅沢など、青龍の象意は権力、活動、金銭、商売などです。
 太歳辰は兄弟で課①でも課②でも玄武です。玄武には陰険、陰謀、盗難、盗賊、横領などの象意があります。

103年前(1921年)のできごと

 昨年の予測から103年前のできごとを書いてみます。できごとの多くはWikipediaに依っています。
 まず世界のできごとです。ポーランド・ロシア戦争は3月にリガ平和条約を締結して終戦となりました。ウクライナ政府はフランスに亡命しています。モンゴルでは臨時人民政府を樹立。ペルシャではレザーハーンがクーデターを起こします。また中国では共産党が上海で創立大会を開きました。その後も8月にはイラク王国の成立。ポルトガルではクーデター、アイルランドでは自治国の成立が決定などがありました。こうしてみると世界的には、独立の機運が高まっていたといえるでしょう。
 一方日本ですが、宮中某大事件の後当時皇太子であった昭和天皇が欧州歴訪に出発、国内では生協や社会主義団体の発足(並べるのは失礼かもしれませんが他意はありません)があり、11月には原敬首相が暗殺され高橋内閣が成立、また皇太子が大正天皇の摂政になりました。さらにワシントン会議で日米英仏の四か国条約が調印されています。
 こうしてみると、1921年は世界においても日本においても国の体制が変化している年でした。もっとも、歴史は繰り返すといっても、103年周期で動いているというのは私独自の仮説であり検証も検討もされていません。あしからず。
 以上が1921年の主なできごとです。次項から2024年の予測を試みます。

気象・自然災害

 まず1月までの予測ですが、立春までは前年としますので2023年の予測を見てください。新年早々大きな地震が発生したことについてはは2023年の反省のところでも触れていますが、子月(12月~1月始め)は地震が起きやすかったと判断すべきでした。
 さて、2024年です。課①では一課が申で水の長生であり初伝亥はまさに水ですから、西日本は雨が多いといえそうです。しかし中伝寅には壬が遁干していますが寅自体は火の長生で、末伝は巳は空亡といっても火ですから、年の後半は雨が少なくなると思います。一方課②をみると、三伝が寅午戌の火局であり、これは雨少なく風の強い象です。東日本は一年を通じて雨の少ない傾向でしょう。
 気象災害については、課①では申に螣蛇があり中伝寅が白虎です。また課②は中伝午が白虎であり、いずれも災害が起こっても不思議はありません。ただ、中伝の白虎は、社会の項でも触れますが、必ずしも気象災害というわけではありません。しかし毎年のように気象災害は発生しており、すでに異常とは言えなくなってきています。とにかく備えはしておきましょう。

 地震については、課①の一課が騰蛇であり、その地盤は巳(戊)です。方角的には南海トラフから日本海溝の南側方面、いわゆる伊豆小笠原海溝のあたりになります。ただこれまでの経験から、三合の方角も注意すべきで、山陰から九州北部、能登半島北部も可能性があります。
 課②をみますと子が騰蛇ですが、これは課伝には現れません。しかし月将が子ですからやはり地震には警戒が必要です。課②の場合は子の地盤は申ですから富士山から四国沖、九州東方沿岸が考えられます。
 時期ですが、中伝が白虎であることから、年の中盤すなわち初夏から秋にかけてが心配です。この時期に起これば被害は結構大きくなります。また2024年末から25年始めにかけても注意が必要です。この場合も少なからぬ被害が発生するかもしれません。
 火山や火災については、課①ではあまり感じられませんが、課②では三伝が火局であることから火の災害は考えられます。警戒すべきは富士山でしょうが、また小笠原海溝付近の海底火山の活動も活発化する可能性があります。

 地震や火山などの天災は避けることができません。起きた時にいかに被害を少なくするかが大事です。また天災ではありませんが、羽田空港での航空機事故もJALにおいては普段からの訓練のおかげで最小限の被害で済んだと思います。繰り返しになりますが「備えあれば憂いなし」と言います。常日頃の心がけの大事さをあらためて教えてくれた事例だと思います。

政 治

 2024年の政治における最大の関心事は、おそらく岸田首相がどこまでもつかということでしょう。一方、海外をみてみると、今年は選挙イヤーといえる年です。まずは台湾総統選から始まり、3月にはロシア大統領選、11月にアメリカ大統領選があります。その間にも各国で大統領選や総選挙が実施されます。国内においては東京都知事選が行われます。

 まずは国内から。首相を示す貴人は課①には出てこず、課②においては二課丑にあります。丑は戌と刑でありまた戌の破砕でもあります。いずれにしても首相の立場は弱く、また交替する可能性がかなり高いとみます。巷では予算成立後という話もありますが、私はむしろ年の半ば(7月ごろ)から後半ではないかと思っています。9月に自民党総裁選があるようですが、何らかの事情で10月以降にずれこむかもしれません。次は誰かということについては、六壬ではなく四柱推命で各候補者を見た方がいいでしょう。今は候補者も多くめんどくさいのでやりません。課②の初伝は天后でこれは女性を示すので、女性首相の可能性もあるとは言っておきますが、これは首相が女性というよりも世の中の状況を示すものと思います。
 103年前、1921年には原敬首相が暗殺され高橋首相になりました。まさか今年首相暗殺ということはないと思いますが、一応念のために指摘しておきます。
 ところで課②は励徳課であり徳がなければ凶という課だと説明しました。現在政治資金の問題が大きくなってきていますが、最近の政治家には徳というものが感じられません。まあこれは有権者である我々の責任でもあるわけですが、政治家に限らず経済人でも文化芸能人でも徳のある人は少なくなっているような気がします。
 それはともかく、とくに政治の分野では変革を期待されるところですが、(首相は替わるとしても)大勢には影響ないような気がします。
 課①の方をみると、この課が西日本を示すとすれば、関西以西ではいろいろな動きが予想されます。大阪万博が間近にせまり、この問題は紛糾するかもしれません。現実的にみれば中止という可能性は低いと思われますが、気運は盛り上がらず時間ばかりが過ぎていくような感じがします。関係者の焦りがつのることでしょう。
 政治とはあまり関係ありませんが、1921年に皇太子が欧州を歴訪、その後摂政に就いています。皇室においても何かの動きがあるかもしれません。

 外交はどうでしょうか?
 外交を示す六合は課②の末伝に顕れています。六合は乙卯木に属する吉神ですが、戌は貴人丑と刑であり、丑戌は無恩の刑ですから見返りがないというか、一筋縄ではいかないでしょう。逆に受けた恩は返さないと(例えば災害援助など)仇で返されることになります。
 さてウクライナ戦争ですが、103年前、1921年にロシアポーランド戦争が終戦、ウクライナは解体されました。その伝でいけば、今年甲辰年中にウクライナの不満の残る形での終戦か休戦(停戦)となるかもしれません。今年はロシアは大統領選が行われ、おそらくはプーチンの続投でしょうが、来年にかけてロシア自体が変わる予感がします。
 アメリカでも大統領選がありますが、この六壬課式からはその結果を読むことはできません。まあどちらが勝つにしても日本はアメリカの同盟国ですからついていくしかありません。
 中国についてみると、(昨年もこう言いましたが)『推背図』の私流の解釈からすれば、昨年から今年にかけて中国国内は不安定化し、さらに台湾への攻勢も強度を増してくるものと思います。実際昨年の中国は経済的に上手くいっていません。また台湾総統選の結果次第ではさらに圧迫を強めることになるでしょう。このとき日本はどう対応するのか?残念ながら日本は今年もそれどころではなく、逆に中国との関係はさらに悪化するのではないか、あるいは外交的な努力が無駄になるように思えます。
 韓国についていえば、今のところは無風状態に近いですが総選挙の結果次第でしょう。先日野党党首の李在明が首を刺されるという事件がありましたが、これがきっかけとなり元の木阿弥に戻るかもしれません。
 この他、イスラエル・ハマス紛争も目が離せません。世界が流動化する中、これからの外交は国内政治以上に重要なのですが、このパラグラフの始めに述べたように、上手く立ち回ることができないように思えます。

社 会

 太歳辰は玄武であり癸亥水に属する凶神です。これの意味するところは一言でいえば悪事です。一網打尽という若干良い面もあるのですが、だいたいは陰謀や横領、盗難、不誠実などいいところがほとんどありません。
 課①の初伝は勾陳でこれまた凶神ですが、これは逆に警察や軍隊、闘争、遅滞などの象意があります。また課②の初伝は天后で壬子水に属する吉神なのですが、女性という意味の他、色情、耽溺といった象意もあり、また課②は泆女課ですからなおさらそういう意味が強まります。
 また中伝には寅または午がありますが、いずれも白虎です。これは庚申金に属する凶神で、あまり良い意味がありません。
 これらを総合して考えてみます。

 政治資金の問題が世を騒がせていますが、それに対する特捜への期待が高まっています。これはまさに玄武と勾陳の関係のように見え、警察や検察、自衛隊など実力を持つ公権力の強化が進むと思われます。しかしこれはやや両刃の剣という感じで、検察(あるいは警察)の権力が強くなりすぎるのはちょっと注意した方がいいような気がします。
 女性の社会進出は着実に進むと思われます。同時に男女間のスキャンダルも増えるでしょう。昨年末には文春でそういう事件が取り上げられましたが、この手の話題が次々に出るような気がします。しかしそういうことに慣れっこになるというか、もはや普通のことと捉えられるようになるかもしれません。

 中伝は課①でも②でも白虎で、これは天災による被害と気象の項で示唆しましたが、ひょっとすると新型コロナあるいは別の感染症の流行の可能性もあります。2019年から2022年まで白虎が表に出てきていて、2023年にいったん白虎は課式に顕れていなかったのですが、2024年に再び姿を見せました。これは要警戒だと思います。
 また課②では三伝火局であることから火災の多い一年になりそうです。能登半島地震でも大規模な火災が発生しましたが、東日本では山火事や乾燥による火災の被害や犠牲者の発生の恐れがあります。

 課①の三課丑は天空です。これは簾幕貴人(夜の昼貴人)でもあります。しかし天空でありまた戌の破砕でもありますから、貴人の良さはあまりなく、むしろ虚しさを感じるところです。昨年私は市民の中からリーダーが出てくることを期待したのですが、日本維新の会が躍進したぐらいで目立った動きはなく、残念ながらそういう気風は生まれませんでした。
 今年はというと、天空と四課が玄武ですから、虚しさの後の不誠実さ、市民の雰囲気は空虚というか怠惰というか安易に流れる方向になるように思えます。また詐欺や横領などがますます盛んになると思います。課①では勾陳が初伝、課②では一課ですから、警察はこれを抑え込もうと必死になりますがいたちごっこになると思います。こういう予測は外れてほしいと思いますが…。

 女性の活躍については、課①の場合末伝に太陰、課②の場合天后が初伝にあるのですが、課①の太陰は空亡でありあまり働きが期待できません。課②を東日本を示す課とすれば、東日本では女性の進出が期待できそうです。東京都知事選がありますが、小池知事が出れば再選されるでしょう。

経 済

 毎年悲観的なことを書いておりそうすればだいたいの年は当たるのですが、今年もまた景気のいい話にはなりそうにありません。

 課①の三伝を見ますと、亥勾陳→寅白虎→巳太陰空亡という流れになっています。これは水生木、木生火といういい流れなのですが、中伝が白虎、末伝が空亡ということで、これを経済の流れ(株価や為替など)に置き換えますと、年の前半は取引が拡大、株価高や円高で経済が拡大するものの、年の中盤にその流れが停まり、年の後半から来年年始にかけて経済的な損失が生じる、という感じでしょうか。毎年バブル崩壊と予想する専門家もいますが(私は専門家ではありません)、その可能性は高まっていると思います。
 課②をみますと、三伝は火局となり金銭を示す酉を剋します。とくに午火が酉金を強く剋するので、やはり年の中盤に経済の毀損が発生すると思います。また酉の上神は丑貴人ですが破砕で戌と刑ですから年の後半に回復を期待するも好転はせず1年が終わるという感じです。どちらにせよ経済的な損失は免れません。
 金利については多少上がるかもしれませんが、景気が過熱するという感じではないので、日銀は政策金利を大きく上げることはしないでしょう。

 最後に恒例の業界予想ですが、2024年も一年を通じて堅調な業界を探すのは難しいです。
 有望な(活動しそうな)支は、子、亥ぐらいでしょうか。申は課①では螣蛇ですが課②では青龍であり申は面白いかもしれません。
 子は河海に関係するもの、女性に関係するもの。例えば水産業、女性向けの物(衣類というよりはアクセサリの類)、エステ、温泉など。亥は水や子供に関係するもの。例えば玩具、酒やしょうゆなど水物の食品業、水商売、あるいは倉庫業。申は金属、交通、通信、兵器に関係するもの。金属というのは主に製鉄や非鉄などの材料系です。(宝飾品はどちらかといえば酉に属する)

 毎年書いていますが、私は農業など第一次産業の発展を期待するものです。しかし日干戊、日支戌といずれも土なのですが、四課三伝に木火が多く土は弱くなりがちです。DX等で農業は変わっていくと思いますが、力強い発展というには力不足という感じです。

(以上2024年1月7日16時(タイ時間)に記す)