「ロウ」 |
古典四重奏団＋Ｎｏｍａｄｅ〜ｓ
４部構成
東京公演 1999年2月 東京国際フォーラム ホールＤ |
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1999年2月6日(土)〜９日(火)
４回公演
第一部：コレクター
第二部：レア
第三部：シュシュポス
第四部：ラブ
●2月6日(土) 一部・二部
●2月7日(日) 三部･四部
●2月8日(月) 三部･四部
●2月9日(火) 三部･四部
※三部･四部のみ古典四重奏団の生演奏あり
バルトーク 弦楽四重奏第５番Sz.102より
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131より
アルヴォ・ペルト「フラトレス」
演出・美術・テキスト：池宮中夫
振付：池宮中夫／熊谷乃理子
音響アドヴァイザー：市来邦比古
作曲／編曲：田崎瑞博／畑田裕之
音響：尾崎弘之
照明：福田玲子
舞台監督：三津久
衣裳：若林欣子
写真：大洞博靖
ビジュアルデザイン：芹沢啓二
出演：生演奏 古典四重奏団
Violin：川原千真／花崎淳生
Viola：三輪真樹 ／Cell：田崎瑞博
：ダンサー Ｎｏｍａｄｅ〜ｓ
岡庭秀之／神林和雄／近藤良平
オクダサトシ／水内宏之／小沢剛
重森一／伊藤虹／野和田恵里花
佐藤昌枝／高橋伸子／阿部友紀子
加藤桃子／岡村聖子／倉股祐美
中田美恵子／熊谷乃理子／池宮中夫
協賛：（株）FIVE ONE
協力：高橋美樹／住友文彦
PUPER HOMME アイム・メンズ館
文教大学ダンス部
制作：Nomade~s笹島陽子 他
後援：
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第一部：コレクター
いろとりどりの斜面。
ここには平らな場所がない。
自ら囲い込み、かき集める
いろとりどりの苦悩。
そんな「地上」がある。
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第二部：レア
希少であることは貴重であるらしい。
生ものの修羅場が
発し放つ瞬間の肉体言語を感受する。
それが希少であることには
疑いがない。
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第三部：シュシュポス
（生演奏／古典四重奏団）
見えない山。見えない巨岩。
「垂直」が浮かびあがるダンスドラマ。
四人の演奏は、四つの神として
絶えず姿を変え続け、
ダンサーは生きた物語をつむいでゆく。
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第四部：ラブ
（生演奏／古典四重奏団）
音楽とダンスの共振！
ふるえるからだをふるえるままに、
動く、横たわる、
残ること、残すことを
切望するか？
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共振が開く秘密の通路
いったい、この手の甲のどこに掌よりも多くの痛点があるというのだろう。５年前の今頃のことである。そんなことを思いめぐらせながら変形した指関節にピンときて使用曲を変更した。アルヴォ・ペルト作曲「フラトレス」。一方、ある友人の一人が、間近にコンサートを控えた古典四重奏団を「ＡＢＳＥＮＴ」(ウィーン初演)東京公演に連れて来てくれた。偶然、「フラトレス」を演目にリハーサルを重ねていた彼らは終演後、興奮して話してくれた。「あの曲をあんな風に使うなんて、体がふるえっぱなしで今でもふるえている」。この印象は、のちに彼らの演奏やＣＤを聴いたときに私の身にも起こった。どうやら音楽を「聴く」とは、耳というより、からだのあちこちが音に触れ、呼吸し始め、からだが奏でることらしい、と知った。全く違う方向で活動を続ける私たちををつなぐ秘密の通路を開いてくれたのは、まぎれもなくこの「共振」という「ふるえ」である。弦楽器の魅力は今更言うことではない。弓が馬のしっぽで出来ていることを知り、なんだか謎が一つ解けた気がした。
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古典四重奏団 |
プロフィール
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８６年東京芸術大学及び同大学院卒業生により結成。レパートリーはＪ．Ｓ．バッハの「フーガの技法」に始まり、バルトーク、ショスタコーヴィッチなど現代に至るまで５０数曲にのぼり、その全てを暗譜で演奏する。
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９１年、モーツァルト主要１５曲演奏会、９２年、ベートーヴェン主要１０曲演奏会、９６年、Ａ．ビーチ（アメリカ）、シュニトケ、ペルト、Ｖ．ウルマン（チェコ）などの現代作品の演奏会、９７年、ベートーヴェン後期四重奏曲全曲演奏会を開催。
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９２〜９８年日本室内楽振興財団、９３〜９８年公益信託レイ・グレーラー記念室内楽基金より助成を受ける。
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ＮＨＫ教育テレビ、ＮＨＫ・ＦＭ、ニッポン放送、などに出演。清里、ゆふいん、栃木蔵の街、山口など、各地音楽祭への出演。
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９６年、ニューヨークの奇才スティーヴ・ライヒと日本人として初めて「ディファレント・トレインズ」を共演。
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９７年度、弦楽四重奏団としては初めて「村松賞」受賞。９７年より東京芸術大学付属音楽高校において弦楽四重奏のレッスンを受け持つ。
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ＣＤは９２年モーツァルト第１５番、第１２番（ＡＬＭレコード）、９６年バルトーク第５番、ベートーヴェン第１４番（エクセルフォン）の２枚をリリース。
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