栄養学の基礎 三大栄養素のエネルギー消費
三大栄養素、糖質 (炭水化物と単純糖質)・蛋白質・脂肪のエネルギー消費
このうちメインのエネルギー源となるのが糖質です。炭水化物は消化管でグルコースに分解されて血中に入り、体内で即効性のエネルギー源として使われます。余った分はグリコーゲンに合成されて筋肉や肝臓に貯蔵されます。そのグリコーゲンがさらに余剰になって初めて中性脂肪に変換されて脂肪細胞に蓄積され肥満の原因になるケースもあります。しかし、日本人の炭水化物の摂取量は激減しており、一般の日本人の肥満の原因は糖質ではなく脂肪摂取です。
脂肪は消化管で分解され血中に入り、中性脂肪として脂肪細胞に蓄積され直接肥満の原因となります。脂肪がエネルギーとして使われるのは、グルコースが使いきられて、次に貯蔵されたグリコーゲンが使い切られて初めてエネルギー源として使われます。これでようやく痩せるのですが大変です。脂肪摂取量を増やしている日本人に肥満が増えて、植物性食品中心の低脂肪食だった頃の人類には肥満は稀でした。
蛋白質は基本的に体の部品で、エネルギーとして使われるのは飢餓・低炭水化物ダイエットなど糖質を使い切ってしまった時だけです。

英語圏では肥満も脂肪もFATと同じ単語ですので、脂肪を食べると太ると思われているようです。実際日本人も米類の摂取が減り脂肪摂取量が増えて肥満度が増加しました。(日本医師会雑誌から)

太る・痩せるは消費カロリーと摂取カロリーの関係で基本的に決まりますが、何故同じカロリーでも脂肪で摂取すると炭水化物より太りやすいかを東京大学の門脇教授が解説しています。
それはレプチンの働きに秘密がある。レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、少し太ったり食べ過ぎたりすると、視床下部のレプチン受容体に働きかけ、摂食の抑制とエネルギー消費の亢進をひき起こす、いわば肥満へのブレーキ役である。米などの炭水化物を少々過剰に摂取してもこのレプチンの作用の結果エネルギー消費が亢進し、脂肪として蓄積しにくい。ところが、同じカロリーでも脂肪として摂取すると、脂肪細胞からレプチンがよく出るのだが、同時に高脂肪食は視床下部のレベルでレプチン抵抗性を惹起し、分泌されたレプチンが十分に働かず、脂肪蓄積が惹起され易いのである。
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