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アアリン・アリンパドゥ・ラクサの内側にある石のついたて。邪悪な力は直進しかできないと信じられている。よってアリン・アリンがあると邪悪な力が入れない。 エカダサ・ルドラ(Ekadasa Rudra)約100年に一度ブサキ寺院で行われる祓魔儀礼。最大のチャルが与えられる。悪神ルドラに供犠することでルドラを最高神シヴァに転換させる。 オゴオゴ(Ogoh-ogo)ニュピ前夜。冥界の主ヤマ神が大掃除のためブタ・カラを地上に追い払う。それを再びチャルを供え帰ってもらうための儀式。大きな悪霊の像を引きつれて若者たちが街を練り歩く。 オンカラこのページの背景に使われている印の名前。男性、女性、それぞれの生殖器を表す印を持ち、完成(両性具有)の象徴である円を含む。魔除けや儀式用道具類につけられる。 カカウィタン(kawitan)代々続く位の高い先祖の霊。 カジャ(kaja)山側の方角。聖なる方位と考えられている。 カブパテン(kabupaten)バリはインドネシアの州のひとつだが、そのバリ州のなかに八つのカブパテン(県)がある。カブパテンのはクチャマタン(kecamatan郡)に分けられ、その下にデサ・ディナス(desa dinas行政村)がある。 カブパテンの境界はオランダがバリを20世紀の初頭に征服したときの王国の国境におおむね基づいているため、伝統的な村との関係がしばしば無視されている。 カヤンガン・ティガ村にある三つの寺の総称。 カンダ・ウンパット(kanda mpat)バリ人につく、四人の守護霊。 クチャマタン(kecamatan)カブパテン→ クラウハントランス状態。神懸かり。 クロッド(kelod)海の方向。穢れた方位と考えられている。 ササドゥグ(sadeg)女性シャーマン。スードラ出身。文盲で神との交流をおこなう。先祖霊や死霊を降ろし、それらの意志を自らの口を通じて家族、子孫に伝える。占いや薬草を教えることもある。 サン・ヒャン・ウィディ(Sang Hyang Widhi)バリにはたくさんの神々がいるが、すべてはただひとつの神の違った形での出現と考えられている。その唯一神をサン・ヒャン・ウィディ、またはトリムルティという。女性原理(pradhana)と男性原理(purisa)の結合という意味で、プラダナ・プルサ(pradhana purusa)と呼ばれることもある。 スカ(seka または sekaha)集団。親族、部落、水利組合、農作業の共同集団、ガムランのグループなど。 スグハン小規模のチャル。 タチャナン(canang)デワに捧げる供物。朝に捧げる。 チャル(caru)ブタ・カラに与える供物。生の牛や水牛の首を含む。夕方に捧げる。 または、祓魔儀礼のこと。 チャンディ・ブンタル割れ門。 デサ・ディナス(desa dinas)カブパテン→ デワ(dewa)天界の神々。 トリムルティサン・ヒャン・ウィディ→ ナニュピ(Nyepi)サカ暦の九月(kasanga)の最初の「新月」(tilem)の真夜中から翌日の十月(kadasa)の第一日にかけておこなわれる。ニュピ前日に冥界のヤマ神が大掃除をしてブタ・カラが地上にやってくる。それを追い払うのがオゴオゴ。 ハパドゥ・ラクサ寺院の内側にある門。外側の門はチャンディ・ブンタル(割れ門)。 バリアン呪医、呪術師。憑依によらず占い、呪術、治療行為をおこなう。人を病気にするための呪術もおこなうとされている。治すための呪術は「右の呪術(プヌングンpanengen)」、人を呪いおとしいれる呪術を「左の呪術(プンギワpangiwa)」という。 バンジャール最小限の社会的単位。 バンテン(banten)デワに捧げる供物。花や鶏、アヒル、豚を料理したものを含む。 ピタラ(pitara)浄化され清められた先祖の霊。 ピラタ(pirata)死後埋葬してから火葬するまでの死霊。 墓地の大木に宿り、危険であると考えられている。 ブタ・カラ地下の悪霊。 プタラ・グル最高の先祖霊。 プダンダ最高司祭。ブラーフマナ層出身。各種祭儀で清めの儀式をおこなう。世襲制。神懸かりにはならないと『バリ島民』には書かれている。しかし、『バリ島』には「シワ派の高位司祭プダンダ・シワが片手に鈴を持ち、もう片手に祈祷用の花を持ち、トランスに入るために自分の鼻の先を見つめているところ」という写真のキャプションがある。 プヌングン(panengen)バリアン→ プマンク多くはスードラ出身の司祭。ブラーフマナの者もいる。寺院の維持、管理をする。世襲制ではないが、父の職を継ぐことが多い。憑依体験がプマンクになる条件のひとつと考えられている。 プラ(pura)寺院 プラ・ダレム(プラ・ダラム、またはプラ・ダルム)死者の寺院、深層の寺院 村のクロッド側、またはクロッド-カウ側にある。 浄化されていない死者の霊を祀る。 プラ・バレ・アグン集会所の寺 村の活動の中心となる寺院。共同体の繁栄をつかさどる。 プラ・プセ村の起源寺。へその寺とも言われる。 村のカジャ、またはカジャ-カンギン側に建てられる。 村の創始者の神格化された霊が祀られる。 プラダナ・プルサ(pradhana purusa)サン・ヒャン・ウィディ→ プンギワ(pangiwa)バリアン→ マヤラワ注) 地域によって意味や単語が異なることもあります。 参考文献 『バリ島民』 吉田禎吾著 弘文堂刊 『バリ島』 ミゲル・コバルビアス著 関本紀美子訳 平凡社刊 |
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