■◇■僕のおしゃべり 00.06.14 Vol.6 御蔵島 その2

 前回のBUCHAN通信を発信したあと、御蔵島には渡れなかった。御蔵島の波が高かったようだ。三宅島に泊まった。ホテルに入るとすぐに昼寝をした。ぐっすり眠った。徹夜続きで疲れていた。いい休養が取れた。

 翌日、御蔵島へ渡る。船上から飛び魚の飛翔を見た。毎年のように見ているが、あんなに滞空時間の長い飛行ははじめてだった。海に着きそうになると尻尾で海面を叩きながら船と平行にどこまでも飛んでいった。

 御蔵島に着くと午後にドルフィンスウィムをすることにして昼寝をした。夢を見た。自分の魂がからだから抜け出て何かをした。何をしたかは覚えていない。そこで一度目が覚めた。もう一度眠ると夢の続きが見られた。しかし、その続きがどのようなものだったのかよく覚えていない。最後に自分のからだに戻ろうとしたら、からだはお風呂に入っていた。お風呂に入って意識を失っているものだから仮死状態だった。起こそうとするが起きなかった。肩を持って揺すると肌の温もりとからだの重さが感じられた。目が覚めた。うー、変な夢。

 今回はイルカが大変機嫌がよかった。何十頭もの群に囲まれた。何度も一緒に並んで泳いだ。二十分近く一緒に泳いだこともあった。普通は十分もすれば群は離れていくのに。

 特に最終日の最後のエントリーは感動的だった。若い二頭のイルカが僕のそばについてずっと泳いだ。はじめきりもみ状態で潜っていくと二頭のイルカがついてきた。彼らも僕のまねをしてクルクル回っていたようだ。息が続かなくなり息継ぎに海面に上がると彼らも一緒についてきた。普通は人が息継ぎするときにイルカは離れていく。しかし、今回は違った。一緒に息継ぎをしてもう一度潜る。今度は彼らを追いかけてみた。すると彼らはある程度潜ってから上に泳ぐ方向を変え、そのあとグルグルと車輪が回るように一緒に回転した。再び息継ぎに上がるが彼らはまだついてきた。こんなに短い間隔で息継ぎする必要なんかイルカにとってはないはずなのに。嬉しくて次のダイブはきりもみと車輪の回転を一緒にやってみた。さすがに目が回った。上下左右の感覚がなくなり、自分がどっちを向いているのかわからなくなった。しかも深く潜ると水圧で頭が締められるので余計クラクラする。イルカはこの感覚が好きなのだ。

 はじめて僕が御蔵島に行ったとき、御蔵島にいくことをわずか数日前に決め、シュノーケリングの体験もなかった。五月中旬だと言うのにウェットスーツも着ず、海パン一丁で海に飛び込んだ。さすがに寒かった。

 シュノーケリングの使い方がうまくないので、どうしても息がうまくできない。潜るときに息を少しずつ吐く癖がついていた。シュノーケルがなければそれでもいいのだが、シュノーケルをつけているときは息を肺にためたまま潜らなければならない。そうしないとシュノーケルに入った水をクリアできない。「トゥッ」と言って強く息を吐けばクリアできるのだが、それがなかなかうまくいかない。何度か水を飲み溺れそうになった。そんな調子だから深くへは潜れない。せいぜい三メートルが限度だった。

 しばらくすると一頭のイルカがそばに寄ってきた。一メートルほどの距離で僕をじっと見つめる。するとこっちへ来いと言わんばかりに首を振って海の深みへと潜っていった。僕はついていこうとしたが、三メートルより深くへは行けない。途中で折り返し海面から首を出した。再び海に潜ると恐らく同じイルカがやはりじっと僕を見つめる。まるで気があるかのように。そしてさっきと同様に深くへと潜っていった。またまたさっきと同様に僕は途中で折り返した。なぜ深くへ連れていこうとするのかわからなかった。すると次の瞬間、奇跡がおこった。四、五頭のイルカが海の底から浮上し、僕の回りをぐるぐると何度も回ってからさっと消えた。彼らは僕にクラクラ感を味あわせたかったのではないだろうか。

 今回の御蔵島最後のエントリーは二頭のイルカに囲まれ何度も一緒に息継ぎし、とても楽しかった。楽しいと言うより感動に近かった。夢中でイルカと泳いだ。船に上がり港に戻ろうと船を進めていくとイルカの群が寄ってきた。船の回りをあたかも一緒に遊ぼうと誘うかのように泳ぎ回っていた。船の舳先にさっき一緒に泳いだ若いイルカが二頭、先導してくれた。

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◇御蔵島ドルフィン・スウィム ツアー

 行きたい人は手をあげて〜。いや、メール出して〜。

 2000年9月16日(土)〜9月20日(水)
 9/16土曜の夜 竹芝桟橋から出発。
 9/17日曜の午前に御蔵島到着。
   午前中に誘導瞑想
   その日の午後にドルフィンスウィム。
   夕食前にシェアリング。
 9/18月曜日 山登り。
   日本一のスダジイの樹に会いに行く。
   椎の樹のまわりでトーニング
   夕食前に瞑想とワークショップ。
 9/19火曜日 ドルフィンスウィム
   瞑想とワークショップ 希望者にはカウンセリング
 9/20水曜日 午前中に帰路に。夜東京着。

 全予算は、宿泊費、ドルフィンスウィム二回、登山ガイド料、ワークショップ、

 朝食三回、夕食三回の料金で     合計  \74,000  です。

 交通費別 (二等船室の場合 片道約6500円、往復で13,000円程度)
 東海汽船で竹芝桟橋から三宅島に行き、そこで船を乗り換え御蔵島に渡ります。
 天候不順のためドルフィンスウィムや山登りが中止の場合はその分のお金を返金します。

 山には日本で一番大きなスダジイの樹があります。その樹を囲んでトーニングをします。イルカと泳いで、山登りして、美味しい物食べて、絶対気持ちいいですよ。

 泊まる民宿はティピです。漁船を持っていて、その日に釣れた魚を出してくれます。これが旨いんだ。民宿ティピには庭に大きなインディアンのテント(ティピ)があります。そこで夕食を食べたり、ワークショップをしましょう。瞑想もしましょう。はじめての人でも気持ちよくできるように誘導します。

 スノーケリングをしたことがない人のためにジャック・マイヨールとお友達の松元 恵さんに前もって東京で教えてもらえるようにします。習いたい人は8月29日(火)の夜におこないますので、日程を明けておいて下さい。会場は都内のプールです。詳細は後日お申し込みの方に連絡いたします。シュノーケリング初体験の人はレッスン料 6,000円、経験者は4,500円です。それに加えてプールへの入場料がかかります。僕も四年前に松元さんにシュノーケリングを習いました。

 ちなみに松元さんのダイビング・ショップ「ビッグ・ブルー」のホームページはこちらです。

<http://www.jade.dti.ne.jp/~bigblue/welcome.html>

 お申し込み、お問い合わせは yoji-t@t3.rim.or.jp まで。

 定員に達し次第締め切ります。

 もっと詳しいことは以下のURLへ

<http://www.t3.rim.or.jp/~yoji-t/mikura2000.html>

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 まったく御蔵島とは関係ないけど、ダライ・ラマと近藤等則がこんなことを企んでいる。

<http://www.01.246.ne.jp/~wfsm/index.html>

 思わず賛同してしまった。

   

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