■◇■僕のおしゃべり   Vol.23     iMac

 iMacを買いました。いままで何年も前のマックを使っていたので、友人から写真のファイルを送ってもらったりすると、一時間もダウンロードに時間を費やし、仕事ですぐに必要なメールなどがなかなか受け取れなかったりして、非常に不便な思いをしていました。そこでえいやっとカードを使ってiMacを買ったのです。支払いは二ヶ月先です。そのときまでにお金をかき集めなければなりません。(笑)

 するととっても快適です。写真のファイルも一分程度で読み込めるし、ネットサーフィンもストレスがないのでいろんなことを調べられます。いままでは検索ページに入るのに二分、検索に三分、検索したページに行くのにまた数分、という感じでしたから、何件ものページを訪ねて目標とする情報に出会う前にくじけそうになるのが常でした。

 ところがなにからなにまで便利になる訳ではありません。まず第一の問題はソフトがないことです。なにしろ何年も前のマックに入っていたソフトは最新型のマックでは作動しないのです。おかげさまで新しいソフトを買わないかぎり読めないファイルがたくさん残りました。ホームページのアップデートはページミルがiMacではちゃんと作動しないので、古いマックをそのときだけ机に並べてやってます。かつてフリーウェアだったソフトがいまでは有料になっていたりもします。

 第二の問題はマニュアルがないことです。簡単なマニュアルはあるのですが、びっくりするほど簡単なマニュアルで、トラブルがあったときにどうすればよいのかについてはほとんど何も書かれていません。90日以内ならここに電話しろとサポートデスクの番号があるだけです。ところがそこに電話してもまだなれてないオペレーターがおろおろしながらやっているので話が全然先に進みません。一度なんかはわからないからしばらく待ってくださいと言われたまま電話が切れてしまいました。もう一度電話したら別の人が出てきて、30分もかかって理解してもらった話をまた一からしなおしました。

 ソフトについては買ってしまえば解決しますが、そんな裕福でもないのでなんとか安く済ませようとします。すると今度は時間がかかる。快適に使えるようになるにはまだ数ヶ月かかりそうです。これはコンピューターを持つ人間にとって仕方のないことなのかもしれません。おかげできちんと使えるようになったコンピューターは手放せなくなります。手塩にかけた子供ほどかわいいのと同じかもしれません。でも、いまは面倒くさいよ〜。簡単にポンポンと使えるようにはならんのかいな。インターネットにつなげるのにものの10分とかコピーには書かれていましたが、それはプロバイダがマックの用意したものを使う場合であって、自分の希望のプロバイダにつなぐためにはちょっと苦労しなければなりません。

 ところで、写真が速くダウンロードできるようになっていきなり、僕が高校生の頃の写真が送られてきました。僕がブラスバンドを前にして指揮をしている写真です。

 同じ高校の一年上の先輩がメールと一緒に20年も前の写真を送ってきてくれたのです。その先輩は高校一年の夏でブラスバンドを辞め、僕とは一緒に演奏をしたことがないし、親しく付き合ったわけでもなく、その人のことをまったく忘れていたのですが、不思議なことに名前を聞いたらきっとあの人だなと思いました。その先輩は高校一年のときのブラバンの演奏をカセットテープからデジタルに保存しなおして、懐かしくなってWeb上で「井草高校」とか「吹奏学部」とかを検索したら僕のホームページが出てきたそうです。その先輩も僕のことをなんとなく覚えていてくれてメールをくれました。メールを出すにあたり、確かブラバンを撮影した写真があったはずだとアルバムを探して僕の写真を取り込んでメールで送ってくれたのだそうです。

 コンピューターやWebが発達して、会えなかった人に再会するチャンスが簡単に得られるようになってきています。これって幸せだよなぁ。苦労の甲斐もあるってもんかな。いや、それでももっと便利にして欲しい。僕の欲望は膨らむばかり。

    

僕のおしゃべり

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