いろいろありまして中断しまくりました。もしお待ちだった方がいたらごめんなさい。 まあ…いないよね、虚しい独り言であろう。
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前回までの洗濯の記録はいかに私が遅刻してきたかの記録でもあったわけだが、私の 遅刻は実はこれだけではなかった事をここに告白しよう。これをやっちゃうと、私が
社会的誤解を受けそうなので、これはあくまでこの時だけの話である事を強調させて いただく。
この時、というのは初めの映画のアフレコをしているときであった。昼から監督の部 屋に集まってあついあついアフレコに入ろうというある一日の朝のこと。監督の家ま
では自転車で行くのが常なのだが、時期はつゆ時で雨が降っており、この日は歩いて 行こうと三十分程早く家をでた。このペースで行けば予定より二十分も早く着いてし
まいそうだ…そう思った時、ふと目に入ったのが交差点を渡ったところのパチンコ屋 さんである。それまであんまりやった事はなかったのだが、暇つぶしにはむしろいい
だろうと、傘をたたむ事にした。そこで多分ニ〜三千円程度であったろうと思うが、 玉をはじいた。これが大当たりしてなかなかおわらない。結局、換金率が低いにも関
わらず一万円弱になった。
最近になってやっとわかったが、こういう用事がある時こそ不思議なもので、パチン コは当たるようになっている。この法則が宝くじでも効かないだろうかと、実験中だ
が成果が挙がらない。さらに当たりだすと半日なり一日なり、まとまった時間続けて こそ旨味があるのがパチンコだということも、最近知った事のひとつ。でもそんなや
り方をしてたら、絶対に儲からないというのも…。
そんなパチンコについての考察をこの時はしておらず、それほど下手な考えも起こら なかったので、せいぜい三十分の遅刻で監督の家に到着し、どうにか許しを得たよう
に記憶している。ただ個人的には問題なのはこの後からで、この日のコトに味をしめ た私は午後からのスケジュールには朝から出かけるようになってしまった。まぁ、そ
れでもこの頃は身の程を心得ていたのか、火傷はせずにすんだ。 実は[S]さんの部屋がこのお店のそばで、この人はわたしの勝負ごとについての師
匠の一人なのだが、とりもなおさずこの店でも先輩で、この一件のあとよく顔を合わ せ、一緒にアフレコに行ったりもしたが、彼の言葉を収録して、この情けない一文を
終わりたい。
「パチンコは客が遊ぶって言うより、お店に遊んでもらってるんだから。」
あの頃より利口になりたいと思いつつ、現実は…まぁ現実のまま、二十世紀の終わり を迎えようとしている私であった。
7/12/2000
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