100年紀の締めくくりに
感慨を覚えるような歳月が
その身に通過したわけではなく
都合良く切り取られた
…60・24・30・12…
刻印は繰り返しが産んだメタファー
10進法の必然
めくるめく忙殺の12月
246はタクシーで埋まり
黄色の洪水に一瞬目が眩む
拡大する瞳孔
シナプスは覚醒し
出来の良い冗談のように
三半規管がまわり
踊る
寒気・悪寒・吐気
ここは何処だ?
三軒茶屋?
次第に自らを取り戻し
上下を認識する
大丈夫
ここは日常
飽和した記号の世界さ
OK
マットなワックス
ほのかな記憶を飴細工のように絡みつけ
Gにも抗う狼煙をあげる
楽しむ術はその瞳の奥にある
確信を続ける事
そらさず
見つめろ
