アコースティックギター・ギャラリー

(05/07/01)

(The Room of Accoustic Guitars)



 現在ぼくが愛用しているギターには、ヴィンテージや現行モデルのエレクトリックギター以外にも、アコースティックギターもあります。ここでは、それらアコースティックギターをご紹介いたします。
 ぼくの場合アコースティックギターは、実用主義というか、ヴィンテージよりはコンテンポラリーモデルが中心です。その方が、自分のプレイスタイルや欲しい音に忠実ということでしょう。ギブソンの60年代とかなら好きですし、使いますし、持ってますが、50年代のマーティンとか、全然興味が湧きません。確かにトラディッショナル・スタイルのアコースティックプレイはしませんから。



1. Steel Strings Accoustic guitars

1. Larrivee C-72 #17781

ラリビーのトップ・オブ・ラインのカッタウェイモデル。
最近、高級品の質が落ちたという声も聞くラリビーですが、これはまだよかった頃の97年製。
ラリビーは、クラシックギター的というか、一音一音が単音でも太くて、スゴい存在感があります。インストもの、アルペジオなどには圧倒的に強みがありますが、リフを奏くのも(邪道かもしれないけど)バッチリです。レスポール的ですね。
それまでラリビーという名前もよく知らなかったんだけど、試奏してみて音の存在感や、取り回しやすさに一発で気に入って購入。ハイランダーのピエゾPUをレトロフィットで取りつけてます。
2. Gibson J-45 1966 #437298

この数年は猫も杓子も肩落ちなのでちょっと気恥ずかしいのですが、チェリーサンバーストのJ-45です。
個人的にはいちばん手頃かなとおもう60年代製。この頃のJ-45はネックとか個体差が激しいのですが、これは335を思わせるスリムなネックで気に入ってます。スケールも含めて、奏きやすいよね。
音もいいし、外見もキレイで、お買得値段だったので入手しました。最近は「使えてキレイ」なJ-45少ないんだよね。キレイなのはリフとかだし。
J-45というと、ファンキーなグルーブ感のあるコードストロークという感じですが、JTのJ-50よろしくフィンガーピッキングでもいけます(って年がわかるな)。
アジャスタブルブリッジなので、ピックアップがつけられないのが泣き所ですね。だれか専用のPUだしてよ(笑)。
3. Gibson B-25 1967 #209764

ぼくのコレクションの中では珍しい、ほとんどミントな一本。
間違いなく60年代のB-25なんだけど、知らない人が見ると「ヒストリック・コレクション」のB-25って感じ。そのぐらいキレイでエッジが残っている。
実はごていねいに、ケースがヒスコレ用ときてるんで、なんともフェイントが効いてますねえ。
ネックの状態もよく、軽く鳴ってくれるので、使い心地も悪くない。ヴィンテージものとは思えないくらい使えるし。
音は、60年代製の音だけど、実に若い。多分、当時の新品に近い音だと思う。当時の新品と、ヒストリックじゃやっぱり違うんだよ。それを実証する意味でも貴重かも。
4. TACOMA Chief C1C-E4 #B3215040

最近話題のニューカマータコマの、アバンギャルドなモデル。
外見のデザインや仕上げもユニークですが、ブレイジングをはじめとする設計コンセプトも実にユニーク。
そのみてくれとは裏腹に、とても使いやすく使い勝手のいいギターに仕上がってます。本当に奏きやすくよく鳴ります。
さらに出音が実にタフで、内蔵されたフィッシュマンのプリでちょっといじってやるだけで、そのままラインで使えます。
サンズアンプをはじめて手にしたときと同様の衝撃を受けてゲットしました。アコースティックギターを奏きたい、って感じたモン。これならエレクトリックでなくても、表現したいモノがしきれるから。これでエレアコ、イヤ、ギターの歴史が変わるか。
5. Takamine NPT-110 #27100303

80年代に一度アコースティックギターを全部売っぱらったのちは、アコギは久しくこれ一本だけ持っていたギターです。
小振りなボディーに、スリムなネック、低いアクションと、その後の現代的なアコースティックギターを先取りしたようなデザインで、最初に試奏した時には、これならアコギでも奏けるとびっくりして衝動買いしました。
が、いかんせんタカミネはタカミネで、ステージではいいのですが、録音には弱いです。まあ昔のエレアコだからね。
6. Ovation Elite 1868 #531174

20世紀の最後をかざって購入したギターは、オベーションのアコースティックとなりました。最近はギターというと、どっちかというとアコギを購入することのほうが多いですね。
パーティーとかでもがんがん使えるアコギ。なおかつエレアコで、ちゃんとした場でも使えて、今まで持ってないタイプのもの。という基準で出物を探した結果がこれです。今となっては、斬新さより懐かしさが強烈です。
オベーションの音はやはりオベーション。あらためて聴くと個性あるわ。ほんと70年代末から80年代はじめの、アメリカンロックのニオイがプンプン。特に生音。これはこれでなつかしい。ある世代にとってはJ-160Eを生出しした音がなつかしいようなものでしょうか。
でも、よく聴くとオベーションも進化しているのね。ちゃんと今風の音、イマ風に味つけされたオベーションになってます。ネックがしっかりしてるので、思いっ切りアクションを下げて、エレクトリック的なソロプレイ(シェイクハンド奏法でのヴィブラートプレイ)向きのセッティングにしてあります。
7. Seagull S6+folk

基本的にseagullは、とても安価なギターで、ここにリストアップしているギターの中では、標準価格がいちばん安い一本ではないかな。
もちろん、そういうコストの限界があるので、のぞめるレベルの限界はあるのだが、それさえわきまえれば、とてもよくできたギターだ。
現代的な作りだし、ネックもしっかりしてるし、奏きやすいし。音も充分なレベルに達してるし。
おまけに"folk"という名前とはうらはらに、クラシック・ギター的なボディー・ネック・ブレイジングを持っているので、一弦一弦の音もしっかりしてるし。
8. Martin 000-C1E

基本的に、マーティンってキライだし、苦手なんだけど、マーティンを使わなくてはならない事情も、男にはある(笑)。ということで、選んだ苦肉の策。
マーティンなんだけど、マーティンの音ではない、というこの一本。フェンダーなんだけど、フェンダーの音ではない「義仲号」のようなものか。
買う前に、000サイズ、スプルーストップ、マホガニーバック、PU・カッタウェイ付き、としようを決め込んでおいて、そんなのあるのかな、と中古屋に行ったら、アッサリ出物があったという次第。
しっかり、自分向きに調整すると、それなりに気に入った音が出る。とはいうものの、これはもはやマーティンではなくなっているのかも(爆)。


2. Nylon Strings Accoustic guitars

8. K Yairi CE-2 #28118

実はぼくは生まれてこのかた、いわゆるクラシックギターというものを買ったことがありません。借りて使ったことはあるけど。
というワケで、ぼくにとっては唯一無二のガット弦のアコースティックギターです。
楽器店で中古の出物であったのを、ちょっと奏いてみたら、これが奏きやすいし、音もいいし、こりゃいけるということで衝動買いしたものです。
ネックのグリップがよく、トラスロッドも入っているので、ほんとに使い勝手がよく、気に入ってます。

(c) 1998-2005 FUJII Yoshihiko


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