好きな声
ヴォーカルにはうるさいですよ、趣味が。好き嫌いがはっきりしてますから。とにかく大前提は、やっぱり個性がはっきりしてること。テクニックがいくらあっても、オリジナリティーがなければダメですね。そういうヒトは、音多カラオケのガイドでも唄っていただいくのが関の山。テクニック的にはつたなくても、個性的ならいい。となってくると、大事なのは声。声はいちばん個性が出ますからね。
で、そっから先は趣味の問題。女性ヴォーカルの場合のカギは、ジャニスの可愛さ。ジャニス・ジョプリンって、スゴい愛敬ある唄い方なんだよね。とてもやさしくて可愛いヒトなんだと思う。それが当時のヒトに通じないから世をはかなんだ、と。日本でその要素を感じて好きなヒトは、尾崎亜美、イルカ、金子マリさんあたりでしょうか。この人たちの「声の感じ」好きなんですよね。ハスキーで可愛いの、さいこー。
男性ヴォーカルはね、また趣味が違うの。ブリティッシュっぽい演劇的表現力がカギね。デイヴィッド・ボウイーとかブライアン・フェリーとかそっち系。しゃべりの表現力と、たぐいまれなリズム感のよさが一致してる人がすき。実は、こういうイギリスのヒトって、スゴくファンキーだと思ってる。ぼくの思ってる黒っぽさね。黒人音楽というと、すぐ力めばいいと思ってる人がいるけど。それは違う。ソウルって、黒人教会の牧師の説教でしょうが、基本が。だから、語りとして表現力がホントはいるのね。リズミックなノリがよくて、表現力のある語り。だいたいそうでなければ、ラップとか出てくるわけがないじゃない。
まあ、そういうことで、熱唱型はだめ。体質的に。男も女も。腹で唄う人は受け付けない。唄をしゃべってほしい。のどで、声で、表現を拡げてほしい。やっぱり、唄にコトバを求めてるからかな、これは。自分がコトバにこだわるしね。ブラックミュージック好きだけど、熱唱はダメってところが、ぼくのアイデンティティーでしょうね。
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