「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2004年4月-




4月30日(金)

「継続は力なり」とはよく言うもので、こういう日記企画も続けていると思わぬことが起こったりする。実はぼくの友人の中に、「ギターも鉄も」という方が一名だけいらっしゃる(クルマはお仕事ですよね(爆))。ぼくにとっては、「楽器店にも模型店にも一緒に行ったことがある」というのは、なんといってもこの方だけなのだ。で、彼がここを読んでいてくれることも知っていたし、チョコっとネタで触れたこともある。その彼からmailが来て、この日記で書いた内容に関して、大変ありがたい提案をしてきてくださったのだ。いやあ、うれしい限り。中身については具体化してからまた触れることとして、まずは感謝の次第。

4月29日(木)

例によって、休日しかできないフォトセッション。ここんとこ話題にしていたモノを、てんこ盛りで。しかし、自然光では折角の工場の内部が写らない。とほほ。ということで、仕方なくストロボを焚く。これなら夜でもできたじゃん(笑)。まずはご笑覧を。午後からは、横浜方面に行く用事があったが、早めに終わったので、一時間ほど空きができた。ふと思いついて、鶴見線、南武線廻りで帰ることに。鶴見線って、乗るの何年ぶりだ、一体。前に乗ったのって、まだ高島貨物線に新鶴見のD51が走ってて、それを鶴見川のところで写したついでに乗った時だからなぁ(古い!!)。35年ぐらいか(爆)。変ったところ、変らないところ、いろいろ織り交ざっていて、わずか十数分の短い旅路のワリには深いものがある。しかし、鉄ちゃんの多いこと。どの駅でも、カメラやヴィデオをぶる下げた青年やオジさんが。もはや風前のともしびといえる原形の103系は、すでに製造から40年のオーダー。前に乗った35年前のクモハ11とか、その時の車齢がやはりそのくらいだったことを考えると、そうだよなと妙に納得。南武支線の改造205系のワンマン車に乗ると、向こうからEF210がやってきた。急に時代に引き戻される一瞬。

4月28日(水)

10日に買ってきたアメリカ製ストラクチャーキットの残り、デュランゴ・プレス社製の、クレーンというか、ウインチと櫓というか、まあ、木造の「釣り上げ機」のキットを組む。ひとまず、部品の着色だけはやっておいたのだが、これはこれで妙にアタマを使う。木部の部品は、バスウッドの角材を所定寸法に切断済なのだが、説明書には、ラフな正面、側面図と、ほとんど識別不能な写真しかない。どの部品をどこに使うのか。どういう手順で組んでゆくのか。ほとんどパズルのような感じ。とはいうものの、構造と手順さえ解明できれば、部品点数自体は少ないので、組み上げるのは、接着剤の乾く時間だけで済む。角材のイモ付け接着で、平面・直角を出すのにどうしようかと思ったが、カッティングシートの5mm方眼を生かして、その上で組み上げれば、ポリプロピレン製のシートには木工用ボンドは固着しないため、極めてイージーに組み上がる。案ずるより生むが易し。

4月27日(火)

ここんとこ、運がいいのか悪いのか、いいコトも悪いコトも、どっちもてんこ盛りでやってくる。悪いコトも、面倒は増えるものの、致命的にはならない分、決してツイてないワケではない。その延長でか、このところ中古コーナーを見るたびに探していたパワーパックを運良くGET。基本的に、HOスケールのお座敷運転の電源系はKATOのシステムに依拠しているので、ちょうどKATOの大容量対応のモジュール型パワーパックの出物があってラッキーだったのだ。これが必要になった発端は、カツミの旧製品の0系。当時は最小半径600Rといわれていたが、ユニトラックの550Rも物理的にはぎりぎりで通る。しかし、インサイドギアに縦形モーターという構成だけに、とにかく電気を食う。1Mなら、ライトをつけてもKATOのベーシックなパワーパックで走るのだが、2Mになるとたちまちブレーカーが飛ぶ。ということで、これでやっと走らせられるのであった。

4月26日(月)

連日、ちょこちょこ色差しを繰り返し、修理工場はいちおう完成。中が丸見えなので、これは人形が必須。ということで、適当な人形を買いに行く。作業員らしい、カーキ色の作業服をきている人形を選び、旋盤やボール盤のところにそれらしく置くと、なかなか感じが出る。で、ついでに中古売り場で、交友社の「SL」の No.1とNo.6を発見。決して安くはなかったが、リアルタイムから欲しかったものなので、意を決してGET。「2」は69年刊でリアルタイムで入手していたのだが、「1」は65年刊で、その時点ですでに入手不能になっていた。しかしこうやってみると、65年時点での鉄道趣味ってのもスゴい。臼井氏の「狩勝紀行」は伝説だが、築港のC62はLP403一灯で補助灯が何もない状態だし、巻末の配置表では吉松にC51の最後の一輌がいる。ぼくからすると、鉄道雑誌とかを小遣いで買い始めたころなので、どんな時代かだけはわかるだけに、実に深いものがある。No.6はリアルタイムだが、微妙にこづかいが足らず買いそびれたもの。この頃の実物誌は、撮影関係で資料になるモノしか買っていなかったのだった。これで、あとNo.4だけ。いわゆる画龍点睛を欠くというヤツになってきた(笑)。

4月25日(日)

ガキが腹をこわしていたのが治ったので、天気にさそわれ、近くの世田谷公園に散歩に行く。まずはD51272号機のところへ。この前に来たときは、煙室扉の補修の跡が錆びて、穴があいてしまっていたのが気になったが、一応パッチ溶接だが補修され、シンダ除けと共にキレイに塗装されている。そのまま放置されていたら、修繕のボランティアでもはじめようかと思っていただけに、管理が充分に行き届いている、とまでは言えないのだが、一応管理責任は果たされているコトがわかって一安心。ミニSLが名物の公園だけに、保存機関車もキチンとしていないとね。

4月24日(土)

古本屋で、故山崎喜陽氏の名著、保育社の「鉄道模型」を発見。昭和51年初版の美品。値段も通常のカラーブックスレベルでリーズナブルなので、即GET。これが出たのが、SL廃止で鉄道趣味自体に対して退き気味になり始めた時期で、これ以降はN中心に移行し、80年代アタマから休止になる転換点にもアタっていたので、出たのは知っていたが、実は持っていなかった。読んで見ると、さすがに名著といわれるだけのことはある。このバランス感覚や見識の広さは、ホビー界ではほとんど並ぶものがない世界ではないか。鉄道というのは、ハードとソフトがバランスしてはじめてサービスを提供できる。実物でも模型でも、コト趣味となると、ハード面に関心が行きがちである。しかし、山崎氏が特にこだわりを持ったのは、鉄道におけるソフト面の重要性だったんだろうことがひしひしと伝わってくる。山崎氏は、赤井氏中尾氏などとくらべると、子供心には、とても権威のある事はわかっても、なんか難しすぎて理解しがたかったのは、この点なのだろう。あらためてその存在に敬服。

4月23日(金)

ストラクチャーキットの組立の続き。色は、この一週間、近所の波板張りの物置や小屋を観察しまくった成果で、家から100mぐらい離れたところにあった比較的大き目の小屋の色に合わせることに。ソフトメタル自体がトタン色なので、色ムラがかえって実感的になるなど、なかなか不思議な経験。例によって、屋根だけはキットのものを使わず、日本風に自作することで、日本化を図る。修理工場とか、機能中心で建てられた建築物やその中で使われる工作機械は、基本的に万国共通なので問題ないだろう。ということで、全体の色づけは終わった。あとは、ちょこちょこと色差しをしてゆくことにしよう。

4月22日(木)

ウッドランド・シーニックス社のソフトメタル製のストラクチャーキットを、やっと組み始める。しかし、それにしてもとんでもない構造のキットだ。アメリカのOナローのジオラマとかでよくある、小道具たっぷりのストラクチャーを、一体鋳物で作ってしまったようなもの。何から何まで壁面にモールドされている反面、構成部品数は極めて少ない。細かいところまでそうとう作りこまれていて、原型を作ったヒトのこだわりもわかるし、鋳造キットというのも、まあムベなるかなと思うのだが、作る方はなかなか参ってしまう。このキット、構造上、塗りながらでなくては組んで行けないのだ。と考えているうちに、これは最近良くある「食玩」のフィギュアと思えばいいコトに気づいた。先に塗装し、細かい「小道具」に色差しまでしてしまってから、全体を組むコトにする。

4月21日(水)

仕事で用件のある先の関係で、鍛冶橋のパシフィックセンチュリープレイス丸の内に行く。プレゼンテーションをすべく会議室に案内されると、これがなんと東京駅をまるまる足下におさめるような眺望。時刻も夕刻だったので、各新幹線、通勤・近郊電車のみならず、ブルートレインまで見られるゴールデンタイム。この角度から実物をみれるチャンスは余りないだけに、極めて新鮮。この感じはまさに模型感覚。窓ガラスが、交博のパノラマのガラスのような感じに見えてくる。口には出せないものの、これはワクワクモノでっせ。特に、真上から眺める1435mmと1067mmの線路の違いは、通常の同レベルから眺めるゲージ感と違い、16.5mmと12mmの線路を床に並べて上からみる感じそのもの。ガニ股・内股だけでなく、新たな「ファイン感」を発見して、思わず感激。あそこの上に展望台や展望レストランがあるのか知らないけど、一度体験してみるべき場所ですな。これは。

4月20日(火)

先週の土曜日に、秋葉原にmodelsIMONが開店。いろいろご縁があるので、早めに一度行っておきたいと思っていたのだが、週末、月曜と時間が取れず。横浜店は開店日に行けたんだけど。で、やっとのことで時間をとって顔を出す。IMONテイストというか、店の作りや雰囲気も手慣れた感じで、「らしさ」が感じられる。最近では「オタクの闇市」化している秋葉原という場所を考えると、かなり落ち着いた店構えで、しいていうなら「高級オーディオ店」ぐらいしか同類はないか。「量販品専門店」という謳い文句だったが、IMON製品については、HOスケール、16番共かなりの面積をとって展示している。同じビルの上には、グリーンマックスがあるが、そういえば、大山のグリーンマックスの隣もIMONのビルで、LAOXとインテリアIMONが入っていたことを思い出してしまった。中古店はまだ空っぽに近くこれからだが、中古委託専門店が増えるというのは、市場の活性化という意味ではいいことだろう。

4月19日(月)

今月は、今日が趣味誌の模型店店頭発売日。先月は妙に早かったのが、今月は一転。19日の20日じゃ、全然早くないじゃない(笑)。とはいうものの、やっぱり買いに行く。ところが、このところメチャクチャ忙しい。時間が取れないので、昼飯を速喰いで済ませて、銀座へ一撃離脱。ついでに4Fを覗くと、なんと津川のTX41が。持ってるヤツと色ちがいの濃緑色(こっちの方がらしい)。ウワサをすればなんとやら、ではないが、いすゞのボンネットトラックに時ならぬマイブームだっただけに、なんともタイムリー。速攻でGETすると、なんと未開封の新品。おまけに値段も「トミカ」並。ということで、2台になりました。おまけに一台あたり取得価格も激減、って株じゃないよ。

4月18日(日)

早めに家に戻ってきて、ちょっと時間が取れたので、12日の項で触れた「チ」の写真を撮る。しかし、二軸のチといえば、ぼくにとっては「積荷はいすゞのボンネットトラック」なのだ。というと、同年輩の方ならピンとくる人も多いのではないかと思うが、あの「ペン画」である。小学生のときにその画を見て以来、いつの日か、いすゞのボンネットトラックを貨車に積みたいものだ、と思って40年近く。10日に見つけちゃったんですよ。津川のいすゞトラックを。ということで、大願成就、チに載っけてみました。厳密にいうと、オリジナルはこのタイプでもダンプボディーだし、貨車もチ1000なんだけど、まあ、そんなことは良し。左隣はまさしくトラ25000(オリジナルは誤植でトラ2500ってなってますが)、右隣はもう2輌チなんだけど、同じ編成に出てくるワム60000に登場願いました。馬鹿ですね。でも、子供の頃の刷り込みって強烈なんだから。なんせあの本は、まずハードカバーで買ったのを、むさぼり読んでボロボロにして、その後ペーパーバックのをまた買ったくらいですから。

4月17日(土)

基本的に蔵書は2月にも触れた「別荘」の方においてあるのだが、週末に行くついでに、今年に入ってから入手した「とれいん」のバックナンバーをまとめて持ってゆく。4〜50冊になろうか、けっこうな分量になる。で、いままで本棚のタナを2ブロック使っていたのだが、これでは入らない。仕方がないので、本棚そのものを整理して、スペースを捻出することに。鉄道雑誌自体、今までダンボールに入れておいたのを、比較的最近になって並べたモノなので、そもそもこれ以上のスペースをひねり出すのはなかなか難しいのだが、何とかもう1ブロック空ける。まあ、これで全冊そろった上に、まだ後数年は持つだけのスペースは確保できた。でも、予想外に手間がかかってしまった。

4月16日(金)

先週の土曜日に買ってきたアメリカ製のストラクチャーキットを、まず一つ開封してみる。シーナリー作りにはなくてはならない各種素材でおなじみの、ウッドランド・シーニックス社から出ている、これはなんとソフトメタル製のストラクチャーである。もっとも、工場の中の修理工場という感じで、波板張りの小屋とともに(この波板は、日本でも見られるものだし、ソフトメタルの地色がなんともトタンぽくて可愛らしい)、旋盤やらボール盤やら金床やら、いろんな工作機械のミニチュアがテンコ盛り。まあ、この工作機械のほうを考えれば、ソフトメタルというのも納得できるのだが、小屋の方の重量感は相当なモノ。で手にとってびっくり。スゴいバリ。一部ディティールが崩れちゃっているところもあるが、バリやパーティションラインをとって、組めるようにするまでで、今日は終わりになってしまった。さて、どういう風にまとめていこうか。

4月15日(木)

会社のある新橋から、銀座方面に出る用事というのは、前、会社が銀座にあっただけにけっこう多い。そのついでに地の利を生かして4階に寄ったりできるのだが、それはさておき、出るときの足は、1.歩き、2.浅草線、3.銀座線、4.JR線と、およそ4パターンある。行き先と天気によって使い分けるのだが、この中ではやはり都営浅草線がいちばん面白い。京急の新1000型や600型なら気分がいいし、京成の昭和30年代製の車輌が6輌編成で来たりすると、これはマニア心をくすぐる。北総・公団線の車輌というのは、今だに形式の全貌がよくわからないが、どれも変ったのが多くて興味深い。今日は、偶然にも往復とも北総線の9100型(Cフライヤー)であった。それってなんか、大吉なのか、大凶なのか(笑)。

4月14日(水)

とある筋から、PEMPの近鉄ビスタカーを入手。80年代の製品ではあるが、流石によくできている。16.5mmの線路にのせてみると、ちゃんと線路が1435mmに見えてくるから不思議。計算上は、16番でも1067mmの車輌よりは、1435mmの車輌の方が違和感は少ない筈なのだが、やっぱりHOスケールの方がらしく見える。特に、関西の民鉄はそのルーツからしてアメリカのインタアーバンの血を引いているワケで、実際、模型で見てもディメンション的に近いことがよくわかる。新幹線と並べてみたり、12mmの国鉄型キハと並べてみたりすると、昭和40年代の関西の雰囲気。そうそう、そうだったよな、といろいろ発見があって見てるだけでも面白い。

4月13日(火)

鉄道モノの映像もなかなか面白い、ということに味をしめてしまったという感じで、アメリカの鉄道概観モノのDVDを買ってくる。アメリカの鉄道は、座学というか、知識はそれなりにあるし、渡米時にヤードとかチラりと見たり、ということはあっても、実はキチンとファンの視点で動くところを見たことがなかった。ということで興味津々。1マイル以上続く1万トン貨物の迫力は、画面を通してでも、我々の思う「鉄道」の常識をくずすのに充分だ。しかし、よく考えると、彼の地の鉄道と、日本やヨーロッパの鉄道とは、車輌や線路まわりといったハードウェアとしては共通点があっても、ソフトウェアというか社会システムとしては似て非なるものであることに気がついた。自動車を使ったビジネスでも、タクシー会社と、バス会社、宅配便の運送会社とは、全く違うビジネスモデルのようなものである。そういう意味では、アメリカの物流やロジスティックスを含め、ますます興味をそそられる。

4月12日(月)

欧州型改造の「チ」、一気に仕上げる。最初は全作業で一時間ぐらいあれば済むかと思ったけど、けっこう手間がかかった。あとに別の部品が取りつけられるように、造作物をキレイに削り取る、というのは意外と大変なことを実感。延べ4時間ぐらいかかったか。形ができて、黒く塗ってしまえば、なかなかいい感じ。変だといえば変だし、違うといえば違うのだが、積み荷を載せて走ってしまえば、そんなことはどうでもよくなってしまう。こういうところは、下回りに合わせて相当のデフォルメがされていた「エンドウのブリキ貨車」が原体験にあるせいだろうか。

4月11日(日)

フォトセッションついでに、ブロックレイアウト構想、というか「ストラクチャ用お立ち台」の全貌をお見しておきましょう。一目瞭然だとは思いますが、単純に、IMONトラックの直線の脇に「土地」がついるだけです。「土地」は288mm×203mmの黄金分割。線路部分は、寸法的には完全にIMONトラックに準拠しているので(これは試作品なので、線路肩の面取りは省略してあるが、寸法的には同じ)、予定されている複線規格も、片方だけでも両方だけでも、そのまま置き換えが可能。道床のジョイントは試作品では省略しているが、ごらんのように、システムトラック側のジョイントをネジで外せば、そのまま接合可能。Just Ideaの思いつきで作ってみたワリには、けっこう遊べるんで、ハマってるんですが(笑)。

4月10日(土)

午後、ちょいと時間があったのでFABへ行く。アメリカ製のストラクチャーキットの改造にハマリ気味なのも、そもそもここにいろいろその手のモノが入っているのが元凶(笑)。ウォルサーズのカタログ見ても「改造可能」かどうかはよくわからないけど、現物を見ると、特にパーツそのものがポリの袋を通して見えるパッケージが多いだけに、いろいろアイディアが湧いてしまう。てなワケで、工場周りの「機材」を中心に、今日もやっぱりいくつか仕入れてしまった。それだけではなく、津川洋行製のいすゞトラックとダイハツオート三輪も勢いで。トラックは荷台にいろいろなサイズがあり、多少のスケールの違いは見立てで済む分、気が楽。それにしても、どんどん車輌から遠ざかってるなあ。実はあることをしたくなったのが買った理由だが、それは後程。

4月09日(金)

中古模型店のジャンクの中には、けっこう積荷や小道具にいい「小物」が安く埋もれてたりするので、けっこう見逃せない。そんな感じでちょっと前に発見した、牛と馬の人形。60年代から70年代のドイツ製と思われ、金型の作りこみはちょっと素朴なものの、仕上げは手仕事で、妙に民芸品みたいな味わいがあって気に入っていた。馬はまあ、柵で囲って「乗馬クラブ」という手もあるが、牛は何か入れ物がいる。ということで、牛小屋作ってもいいけど、やはりここは家畜車が欲しくなる。で、やっとのコトで12mmのカ3000をGET。幸い、床板が外せる構造なので、ひとまず仮に牛を乗っけてみることに。しかし、手綱をどこにどう固定していたのか、飼葉とかどうしていたのか、新製時の写真はあっても、使用時の資料が全くない。どなかたかご存知の方がいたらよろしくお願いします。適当に乗せてみただけでも、けっこう感じは出る。しかし、これって結局、貨車は牛の50倍ぐらいの散財になってしまった(笑)。でも、世の中ってそういうものか。

4月8日(木)

横浜に行く用事があり、ちょっぴりだけ時間があったので、京浜東北線で桜木町まで往復、東横線の廃線跡を見てくる。横浜駅をでてから、東海道線をオーバークロスするところまでは、架線が外され、横浜駅の改修工事に合わせて旧線跡も解体されるのか、という感じ。しかしそこから先は、予想に反して架線も線路もみんな残っている。その分、立派なレールがサビサビになっているのが、妙に侘しい感じ。駅も躯体はそのままで、駅名票や各種表示、広告が外されているのみ。まだ、朽ちた感じはない。果して、いつまでこの状態で残るのだろうか。

4月7日(水)

東京メトロの新シンボルマーク。色は好みではないし、車輌ともあまりしっくり来ていないが、まあ、フランス趣味という意味ではフィットしているのかな。でも、屋外であの色は退色しやすそうで、ちょっと危険かも。屋外で多用する会社のCIカラーは、本当は耐候性を考えなくてはいけないんだけど。それはそれとして、あの「M」。じっと見ていると、いわゆる「開脚M字型」に見えてきた。いかん。そう思うと、銀座の晴海通りとか、あのマークが林立しているところで笑いが込み上げてきてしまう。あの「まん中のループのところ」に、例のマークをこちょこちょと落書きするヤツがでてくるんだろうな。きっと。

4月6日(火)

なんか、最近は食玩の話題が多いけど、今日は「鉄道ファン」シリーズ。ガキのマジックハンドで、今度はC57をGET。よしよし。しかしよく見ると、これ、九州だよ。キャブのナンバープレートずらして、タブレットキャッチャーつけてるモン。なかなかキモなワンポイントを押えていることに関心。流石「鉄道ファン」を名乗るだけある、のかな? これで、テンダーが「増炭枠と石炭前寄せ積み」になったいたら、遠景としては完璧なのだが。全体のプロポーションは悪くないけど、なぜか「トミックスのC57」を思わせるバランス。ランボードの幅だけで、デフォルメの差を吸収している感じ。16番だと、モータースペースも含めて、ボイラー太さもランボード幅もちょっとづつ拡げるのが多いけど、モーターが入らないとこうなるということか。

4月5日(月)

今日は食後にちょっと細工モノ。2日に手間取ってとりかかれなかった作業。実は、欧州型HOの古典型二軸長物車の車輪のないジャンクを、取りつけられている「積み荷」欲しさに買ったのがあったのだが、この荷台のサイズが、実はトラ6000とほぼ同じ。多少幅が広いものの、充分車輌限界の内側に入っている。おまけに、台枠の幅が長軸の二軸台車とピッタリ(さすがユニスケール、長軸って改軌論が元だもんね)。こうなると、これを12mm化しようとなってしまうのも当然という次第。耐水ペーパーで荷台に残っている接着剤の跡を取り去り、下回りの余計なモノを削り取って二軸台車がハマるようにする。今日はここまで。なかなかいい感じ。積み荷で遊べそう。あとは端梁とブレーキテコ、カプラーの取りつけ。これは次回に。

4月4日(日)

時々のぞいている模型店で、80年代の「とれいん」の出物を大量に発見。なぜか、このところ古書づいているが、今回も大当たり。「ミッシング・リンク」を20冊近くGET。特になぜかほとんど出会わなかった87年モノ(数字のキリはいいのだが(爆))も、タップリ。これで、どの年も半分以上は手元にあることに。また、リーチ(あと1)やアガり(全揃い)の年も一段と増える。今年はすでに、去年の下半期を上まわる収穫があったというのに、またまた空白域が一気に埋まった。先達の「遺品」が多いのか?これでいよいよ、持っていないのは60冊を割る。しかし、こっから先がなかなか大変そうだなぁ。

4月3日(土)

食玩関係の2次流通専門店で、「温泉シリーズ」の日野ルノー4CVのタクシーをやっと発見。2台ゲット。必ずしも人気品ではないので、一台100円と至って手頃なのだが、サイズ的にフィットしているコトもあり、「こっちの筋」だけはけっこう人気が高く、見つけたらぜひ入手したいと思っていたモノ。ぼくの主たる狙い所は43・10期頃、ヨーロッパでいえばEPOCIIIとIVの境目というアタリなので、時代考証的にはちょっと前の時代にはなるが、個人的には物心がつく頃なので、妙に懐かしい。当時は小型タクシーといえば、ルノーかダットサン1000だった。これでまた、タクシーの営業所作ることになるのかな。ルノー4CV自体は、多分、ヨーロッパ製のHOスケールミニカーにあると思うけど、値段もヒトケタ違うからね。

4月2日(金)

ちょっと思うところがあって、某模型店で見切り品で安売りしていた12mm用の二段リンク軸受を、2軸台車に組み上げる。ブレーキシューを半田付けして、タップ立てるだけなので、30分もかからないだろうと思っていたのが、そうは問屋が卸さないのが、見切り品の性(笑)。ベースになるプレートがついていて、穴あけの手間もいらないハズが、そのまま組むと、ついている車輪と軸長が合わない。その車輪を使うべく軸穴をサラうと、なまじピボットなだけに走行性能にひびくので、ここは作戦変更して、樹脂製軸受をはめ込んで使うFAB製の車輪に変更。おかげで極めて快調に廻るモノができたが、試行錯誤で一時間以上費やしてしまい、今日は2軸台車を組むところまでで打ち止め。何に使うかは、この次のお楽しみ。

4月1日(木)

なぜか軌間がZゲージになっている、と一部で話題の食玩「鉄道ファン」シリーズ。深夜帰りがけに近くのコンビニに寄ったら、最後の一個が半額見切りになっていた。半額ならと思って、買って帰ると、給水塔と詰所のある機関区のジオラマ。残り物には福があるというか、こういうシチュエーションは好きなんだよね。なかお・ゆたか氏の、あの歴史に残る「入換セクション」以来。まあ、わかるでしょ。ここ読んでれば(笑)。よく見ると、ショーケースに入れてるヤツにも、そこはかとなく似ているなあ。残念なのは、ジオラマが相互につながらない点。ターンテーブルとか、出庫線とか、つなげると機関区全体のジオラマになる「合体メカ」になってると、もっと良かったのに。ところで機関車のプロポーションはまあまあだけど、なんでガニ股なの。

(c)2004 FUJII Yoshihiko


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