「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2004年7月-




7月31日(土)

ちょっと千葉まで行く用事があったので、N常設お座敷をちょっと手直し。在来線の三線並走区間を長くして、ほぼエンドレスの半周に渡って並ぶようにする。このほうが、あとで貨物ヤードを作ったときに、それらしい感じが出る。おまけに、この手の配線だと、線路の密度が高いほうが見ていて面白い。で、線路をつなぎかえる途中で、また249RのSカーブを作って通過テストをする。今度は、Sの変曲点を底にしてちょっと勾配を付け、列車を牽かせてみる。電気機関車やディーゼル機関車は難なく通るので、千葉においてある蒸気でテスト。それでもマイクロエース製は、どれも基本的にクリアしてしまう。外観はさておき、走行性能については、スローも効くし、ほっといても良く走るし、それなりに評価できるということだろうか。

7月30日(金)

先週FABに行ったときに、キハ35は来週には店頭に出る、ということだったので、間髪を入れず連続出撃。確かに、予告通り「七月下旬発売」だわな。こりゃスゴい。実は、ワールド工芸製の20m級国鉄型、というのは、一体どんな構造のモノが出てくるのか、興味と不安があり、見ないまま予約という冒険はちょっとできなかった分、どうしても現物を確認してから決めたかったのだ。だって、例によって0.2tにエッチングしたのを折り曲げて、20mボディーだったら、ピシッと組む自信がないよ(笑)。で、案ずるより生むが易し。流石に内張りは別張りだし、独創的な構造ではあるものの、組みやすく、強度も充分そう。ということで、即購入決定。ワールド工芸製で、ボール箱入りというキットもなぜか新鮮。しかし、予約で埋まっていて、もはやあと7セットとのこと。購入はお早めに。

7月29日(木)

昼飯に、韓国家庭料理店に行く。冷房がキンキンに効いていて、そこで石焼キムチピビンパを食べる。暑い中、一旦冷やして、その中で熱いものを食べるというのは、贅沢といえば贅沢だが、気持ちいいといえば、格別の気持ちよさがある。ということで、思わずひらめく。夏、暑い中、ばっちり冷房の効いた部屋の中で、半田付けをする、というのは、これはこれでけっこういいかもしれない。ロストワックス製の、デカいお面を付けるとか、そういうのはちとナニだが、ワールド工芸製のキットなんかだと、けっこう涼しげに作れそうな気が。そう考えると、プラキット用の卓上ブースを入れて、これまたエアコンの効いた部屋で塗装というのも、まんざらでもなさそう。塗装は別として、半田細工は今度一度トライしてみよう。

7月28日(水)

銀座松屋の「鉄道模型ショー」初日。比較的人出の少ないと思われる時間帯を選んで視察に行く。それでもかなり客が入っている。例年と比べると、子供(母子連れ)と「マニアでないオジさん」が目立つ。「素人のオジさん」というのは、けっこう新鮮な客層だが、最近のホビーブームを反映しているのかもしれない。どちらにしろ、ディープなマニア以外の層が目立つというのは、いいことではないか。もっとも、隣接の即売会のほうは、けっこう濃ゆい客が多く、その上、かつての中古カメラ市並みに混んでいたが。展示内容では、車輌そのものはすでにアナウンスされていたものが中心であり、逆に各社のレイアウト、ジオラマ関係用品と、カトーのDCCが目立っていた。そんな中で、目を引いたのはトミックスのテレビカー。プラレールでも同類の製品をだしていたので、トミーの御家芸ともいえるが、メジャーメーカーがこの手の製品を出す意義は大きい。画面を見ながら運転してみれば、Nゲージャーがいかにスピード狂か、一目で納得できる。これが普及すれば、スケールスピードを順守して走らせる人が、かなり増えるのではないだろうか。というより、今のNゲージャーの多くが走らせているスピードでは、画面を見ながらの運転は(新幹線で色灯式信号機を確認するようなもので)ほとんど無理だからだ。あと、カトーのブースで、16番の小スペース運転を意識した展示がされていたのも、妙に目立った。で、帰りがけに天賞堂を覗くと、やっぱり各階とも、平均よりかなり混んでいた。平日のすいた時間でこれなんだから、土日はきっとかなりのものなのだろう。

7月27日(火)

このところ、各店でけっこう「出物」が多い。店の人に話を聞くと、実はこの時期は、世の中は「ニッパチ」といって端境期になるものの、こと東京の中古模型店では商戦の時期になるということだ。どうやら、夏のボーナス商戦の資金繰りがあるので、もともと出物が多い理由があるところに、8月は、鉄道模型ショーやJAM等のイベントがあり、これに合わせて上京、ついでにショッピングに立ち回るお客さんが多いというグッドサイクルが生まれたようだ。だから、けっこうこの時期を狙ってタマを出す人も多いとのこと。それだけでなく、今年はこの暑さもあって、お亡くなりになる老人が多いことも影響があるらしい。ということで、またも美味しい出物を見つけてしまう。こりゃイカンな(笑)。

7月26日(月)

家の近く、商店街の外れにある小さな店のシャッターに、はり紙が一つ。「鉄道模型専門店、近日オープン」とのこと。どうやら、Nゲージ専門店のようだが、何ともビックリ。ご当地には、70年代には模型店があったことは知っているが、久しく模型不毛の地だっただけに、果してどうなることやら。まあ、Nはたしなんでいるものの、専門ではないので、それほど直接的なご利益も限られるだろうが、プラ板や棒材、GMカラー、レイアウト材料等の在庫があるのなら、これはけっこう役立つかもしれない。そもそもどういう特色の店になるのかもわからないので、何ともコメントしがたいが、期待を持って開店日を待ってみよう。

7月25日(日)


これだけ暑いと、なんとも工作意欲が減退してしまうが、例の「12mmプラレール化計画」の規格に基づく、IMONシステム用のポイントの残りに手をつける。ぼくの場合、一週間開いてしまうと、仕掛りのままになってしまう危険性が強いので、意欲があるうちにやらないと。基本的に「土木工事」の部分は完成しているので、基本的にやることは、通常のフレキや篠原製ポイントの敷設だけ。まあ、はじめてしまえば、そんなに時間がかかるわけではなく、サクサクと片付ける。手間のワリにはそれなりのルックスで、まあ、自己満足(笑)。使いかたは、一線スルーの交換設備なので、それ用のギャップを入れる。ギャップはスイッチで選択可能にしようかとも思ったが、当面の使いかたは決まっているし、変更するときは、線路を外してジョイナーを入れ直せばいいだけのコト。切り替えは電動式にしなくても、子供を転轍手にして命ずるだけで済むので(爆)、ひとまず手動式をつけておく。試運転の間は、ウマく切り替えをこなしていた。ヒューマンインタフェースは、明らかにDCCよりも楽だな。さて、午後からはそのガキと外出。今日は、都電荒川線に乗りに行く。一年以上乗ってなかったのだが、行ってみてびっくり。熊野前のところの併用軌道が、道路の拡幅とともに、路上ながらLRTのような車輌進入不可の軌道になっていた。生き残るためには必要なのはわかるが、なんか、ちょっと寂しい気も。

7月24日(土)

そろそろ新製品の試作品があがってくるのではないかと思い、ちょうど池袋方面に用事があったので、FABに立ち寄る。惜しくも試作はできているが、まだ店に持ってきていないとのこと。それにしても、今年後半の12mm関係の勢いは一体なんだろう。流石にここでは書けないが、びっくりするような製品も登場予定のようだ。今までは、どちらかというと、12mmゲージャーだったら、ワリとジャンルを問わず何でも、という感じですんだのが、これからは、かなりジャンルを絞って攻めないと、とても財布が続きそうにない(笑)。12mmゲージャーの中では、旧国鉄のローカル線・亜幹線派、電化・非電化の地方鉄道派、というのは今までもあったが、旧国鉄の幹線派という路線も、もう一本通ってきそうな予感。まあ、フトコロはさておき、いろいろ出てくれるのはうれしい限りだが。

7月23日(金)

朝のワイドショーの星占いでは、射手座がダントツの運勢。別に、星占いを全面的に信じるわけではないのだが、なぜか、こういうときは出物に出会う確率が高いのも事実。だから、朝から仕事がこじれて時間が取れない中、それでも昼休み速攻で銀座に向かう。すると、大量の12mm関係の出物が久々に。なるほど、占いも当たるモノだ。それも、2000年以降の比較的新しい製品が多いという、けっこう珍しいパターン。もっともそれだけに、タマ自体は既に持っているものや、思い入れの対象外のものが多い。これが、みんな探していたモノじゃ、財布が持たない(笑)。でも、一つだけ、出物で出てたら買おうと思っていたものがあったので、それはきっちりと押える。何かは秘密だよ、といっても、リストをチェックすればワカるヒトにはわかっちゃうからね。で、帰りがけに、会社の同期のヤツと2Fの回廊で出会ってしまう。なんか、気恥ずかしいな。彼にそういう趣味があったとは。って、向こうも思っているんだろうな。

7月22日(木)

東京の東の端のほうで用事があり、総武線沿線から帰ることになる。城東方面は、この数年で交通ネットワークが大きく充実してきていて、けっこう、いろんな帰り方ができる。その中でも、東武の亀戸線を使って、曳船から半蔵門線というルートを取ることに。実は、亀戸線というのは、生まれてこの方乗ったことがないのだ。わずか4駅とはいうものの、なかなか新鮮。8000系の2輌編成でほとんど有効長の埋まってしまう各駅のホーム。短い駅間。町工場の多い墨田区の風景。明治期には、ここが東武の本線だったはずだが、どちらかというと、都営荒川線のノリだ。とはいえ、これはこれで実に風情がある。いい意味でのせせこましさが、ほとんどNのレイアウトの中にいるような気分。いや、Bトレインショーティーの方がいいかもしれない。で、曳船まで来ると、突如東急の車輌に出会っちゃうのだが、この落差は何ともインパクトがあるなあ。

7月21日(水)

趣味誌の一般書店店頭への配本は、今日になってやっと。暑さも記録的だが、なんと5日間のタイムラグ、というのも記録的か。さて、例によって各誌とも立ち読みだけはするのだが、あまり一店でたくさん読むのも迷惑になるので、読むのは、一般書店への配本が始まってから、ということになる。TMSはレイアウトフォトコンテストなのだが、なんとのっけから12mmのレイアウト。なんか、TMSと12mmって合わないというか、違和感があるんだよなあ。ファインとはいっても、13mmはしっくり来るし、TT9もまあまあだけど、12mmは……。まあ、この感覚。ワカる方にはおわかりだと思いますが(笑)。車輌だけを作り込むのでなく、車輌の出来と調和した「お立ち台」が欲しくなってしまうような感じがあるんだよね、12mmには。もっともそういう意味では、そのゲージ総体として、故山崎喜陽氏が目指していた「バランスの取れた鉄道模型世界」に一番構築しやすいトコロにあるのが、今の日本では12mmであるのも確かだけれど。

7月20日(火)

とにかく暑い。39.5℃で新記録だそうだ。暑さのせいで気付いてしまったのだが、関東の民鉄で使っている二枚重ねの自動改札機は、シャツのポケットとかで汗を吸ってふにゃふにゃになった切符にめっぽう弱い。こういう状態の切符を、定期券やパスネットと同時に入れると、ほぼ8割方の確率でハネてくる。しかし、マニアの皆さんなら経験があると思うが、自動改札機の二枚重ねは、ちゃんと正規の規定でも、ちょっと例外的な処理をさせようとすると、「窓口へ」が出てしまうことが多い。基本的には、「疑わしきは、人に振る」ということなのだろうが、料金的には合っているのにハネられるというのは、なんか精神衛生上良くないなぁ(笑)。

7月19日(月・祝)

夏到来、ということで、別荘の庭の草刈り。早朝に出発して、午前中に作業を済ます。熱射病対策ということもあるのだが、もう一つ目的がある。それは、例の「5本目のエンドレス増設」だ。早速準備していたレールの敷きこみにかかるのだが、やっていてアイディアが湧く。ポイントマシンのケーブルは、どうせ新たに設置した分を加えて、張り直す必要がある。それなら、その位置を多少ずらせば、在来線のほうのエンドレスも多少大きくできるし、三線併走区間も作れる。ということで、急遽プラン一部変更。実は、別荘の近く、クルマで5分もかからないところに、緑川模型という老夫婦のやっている模型店がある。ここは、こういうロケーションにしては珍しく、N関連の在庫が充実していて、線路関係の小物もカタログにあるモノはほとんどある。早速、必要な短尺レールの買い出し。ということで、めでたく線増完成。感じとしては貨物線か。とすると、今度は空きスペースに貨物ヤードを作ろうか。しかし、走らしてみると、こりゃ大変。5つのエンドレスにヤード・連絡線と、6キャブをコントロールするというのは、チト限界かも。順番にスタート、順番に停止ってやらないと、制御できないよ。

7月18日(日)

天賞堂製のパワーパック、TEP-1の中古を発見。逆転スイッチの部品が現行品と違う旧タイプだが、状態もよく、価格も半額以下ということで即決。出戻り以降は、基本的にカトー、トミーのパワーパックをつかっていただけに、この大きさと重みは懐かしくも頼もしい(笑)。この手の関連機材は、出物が出てくることも少なく、また、急に本当に必要になったときに泣く泣く定価で買うというコトも多いので、少し将来を見越して、必要になりそうなモノは、なるべくGETするようにしている。現状では大して電気を食う車輌はないが、間違いなく重連、三重連や、フル照明付き編成モノ、なんてのも出てくると思うので、そのあたりは先取りということで。

7月17日(土)

「12mmプラレール化計画(爆)」の第二弾を、実行に移す。今回の作戦は、このストラクチャーお立ち台の技法を使って、IMONシステム用のポイントを作ってしまおうというもの。今までも、9mmベニアにラフに篠原のポイントを打ちつけたモノは使っていたのだが、あくまでも自己満足的な実用一点張りで、とても他人に見せられるモノではない(それでも、自分は許してしまうのは、昔の学園祭の運転会とかでは、木製道床の間にはさんで使うべく、篠原のポイントをベニアに仮設して使ったりしたクセが付いているからか)。それを、一応それなりの見栄えに仕上げて見たらどうなるか、というトライだ。長さは288mmの二本分で576mmを取り、そこに6番ポイントからIMON規格の57mm間隔の「サイディング」にする。幅は、道床と同じではちょっとサビしいし、お立ち台的にも使いたいので、フル規格の半分の120mmにした。分岐側のみ、ちょっぴり土地が付いている格好。暑い中、壁紙張りよろしく、建築模型用のバラストペーパーと地面ペーパーを、寸法に合わせて切っては張る。で、左右一つづつ、土木工事は完成(笑)。あとは線路を敷くのみ。

7月16日(金)

今月は連休の関係で、なんと16日が趣味誌の店頭発売日。こんな早いのは珍しい。8月は印刷所のお盆進行がモロ被るから、2ヶ月連続のイレギュラー進行に、編集部は大変だろうが。個人的に忙しく、昼休みの一撃離脱で銀座まで買いに行く。本当は、こういうときはギリギリで配送が来るので、午後の深いところの方が安心なのだが、時間が取れない。で、3階に行くと、ちょうど配本の便が来たところ。ラッキー。で、手に入れてパラパラと見ててびっくり。JAMの3日間レイアウトは「1/87・ユニスケール」がテーマで、1435=16.5、1067=12、762=9の三つのゲージが交錯するのをやる、と。ううむ、時節柄、なかなか刺激的なことをやるなあ。まあ、余裕があって正攻法を取れるほうが、結局は本流になる、ということでしょうね(爆)。これで、俄然見にいきたくなった。三日とも行っちゃおうかな(笑)。

7月15日(木)

東海道線のホームで、久々に185系を間近に見る。会社の場所が場所だけに、走っているところは良く見るのだが、じっくり観察したのは久しぶり。思った以上に傷みがきている。良く考えてみれば、80年代初頭のデビューなので、車歴的に言えば、SLブーム時のC62のようなものではないか。あの頃のC62の方が、SL自体のたそがれということもあってか、ずっと古い車輌のような感じがする。まあ、こっちはまん中に鉄分のない時期があったということもあるのかもしれないが。しかし、四半世紀も当初の役割通りの活躍をしているというのは大したもの。電車で言えば、たとえば80系とかは、そのぐらい経つと、都落ちを繰り返し、飯田線とかでけっこうブームになっていた気も。そう考えるとJRになって、「使えるだけ使うが、割りの合わない使い廻しはしない」というコスト意識が幸いと出たということなのだろうか。

7月14日(水)

ちょっとアイディアの整理に煮詰まったので、気分転換と発想のリフレッシュのために、いつものように、深呼吸、ならぬ快特。泉岳寺発なら、カブりつき席をとるのも容易なので、前にも触れたことがあるけど、小一時間のリフレッシュタイムには最高なのだ。で、今日もそうしてちょっと気分転換で、2100型の8連。ちょっと遅れ気味ということもあり、川崎を過ぎてからけっこう気合い充分。仲木戸を過ぎて下り勾配に入ってもノッチを切らない。で、ついにやってくれました。神奈川進入時には、メータ読みで125km/h。針は、文字盤の120の文字を完全に越えてる。120をちょっと越えるというのはよくあるが、ここまで気前がいいのは初めて。おかげで気分爽快。今週は確かについてるぞ(笑)。

7月13日(火)

昨日の夜は、いろいろ用事がありデハ3450を走らせられなかったので、朝早起きして試走。おい、遠足の朝か(笑)。どうせなら、というワケで、テストを兼ねて、例のTilligの353Rで走らせてみる。乗工社のハコモノは、相当にカーブに強い、という世評があるので、試してみたかった。結果は上々。単行なら、何ら問題なく軽快に走る。流石に、KD固定しての連結は難しそうだが、オーバーハングが短い分、長めのドローバーで連結してやれば、通れないことはなさそうだ。見た目をどう評価するかは、難しいところ。個人差もあるだろう。しかし、地鉄の併用軌道なんかを考えれば、まあ許せる範囲かな、と。旧塗装のデハ3450なら、立派に二子橋で併用軌道を走ってたし(爆)。でも、オジさんはこういうの見ていると、心なしか、「模型と工作」誌とかによく載っていた、定尺ベニヤレイアウトを思い出してしまうのだった。

7月12日(月)

例によって銀座4Fを覗くと、なんと乗工社の12mm東急デハ3450が!!久しく探していたブツに、ついにご対面だ。なんといっても東急は地元だし、3000番台の旧型車は、いろいろ懐かしい思い出が多いだけに、欲しかったの。うるうる。旧塗装仕様の、メーカー完成品。中々状態よし。価格もリーズナブルなので即ゲット。これは運がいい。ということで、この運をキープして、そのまま3Fの福引へ。当たる気充分。当てるぞ、とばかりに気合いで、3等Tenshodo Book。めでたく引く。ラッキー、ラッキー。で、気分上々。たまには、こういう日もないとね。

7月11日(日)

さて、少し前から構想していた、「ブロックレイアウト構想」又の名を「12mmプラレール化計画(爆)」の第二弾をスタート。建築模型関係の材料を探していたのも、実はそのため。基本的に、同じ材料を使わないと、look & feelが揃わないので、コダわっていた次第。今度のは、「ストラクチャーお立ち台」よりは、ちょっぴり実用的なモジュールになっている(かな)。ということで、東急ハンズで、所定の寸法(今回は、互換性はあるが、形が違う)に、9mmシナベニヤを切り出してもらう。何を作るかは、出来てからのお楽しみ。

7月10日(土)

今日の予報は、曇りのち雨だが、朝はまだ快晴だった。それも、昨日、おとといより、湿度は低そうな感じ。ということで、朝駆けで、晴れているうちに、ちょっと塗りたい小物に、サクッとスプレー。なんとか塗りきれる。ここのところ、こういう週末が多いので助かってる。なんといっても、塗装はもともと鬼門なので、小物といえども、気持ちよく進むとうれしい。で、午後から雨。ガキと一緒に、子守りと称して模型店めぐり。いつもの銀座4階で、思わぬ知人と出会う。やはり、あそこが誰かと出会う確率は一番強い。今まで知り合いとあった中で、半分以上がここだ。次は、IMON原宿だろうけど、シェアはもう2割ぐらいか。スゴい集客力(笑)。

7月9日(金)

ちょっと、建築模型関係の材料を使いたくなって、探していたものがあるのだが、いつもこの手のものでお世話になっているハンズに在庫がない。もともと模型店関係にはほとんどないモノなので、いろいろ思案をめぐらしたところ、風のウワサに、御茶ノ水のレモンには、建築模型の材料が揃っている、とのこと。ということで、ひとまずことのついでに行ってみる。で、びっくり。いろいろ、あるじゃないですか。ワンフロア(といっても、そう大きいビルではないのだが)が、全部建築模型材料。建築模型に使えるものであれば、ウッドランドシーニックス社の製品みたいな、鉄道模型関係のものもいろいろあるし、プラ材、木角材など、基本的な構造材に使える素材もスゴく揃ってる。「レイアウトの地表から上」に関しては、これほどの品揃えの店はないかもしれない。「灯台下暗し」というか、こんな店があったとは。これは使えるぞ。

7月8日(木)

鉄道趣味各誌については、出戻り前からの習慣で、立ち読みだけは一通りしているのだが、RMMのレイアウト特集に、フライシュマンのシステムレールを使用したベニヤサイズのレイアウトの話題が出ていた。カトーの16番車輌は、フライシュマンの356Rをクリアする、というのは、前にも一度同誌の特集記事で取り上げられたと思うが、けっこう「知る人ぞ知る」ところではある。それはさておき、フライシュマンのレールシステムは、なかなか優れものなのは確かだ。こっちは16番はやっていないし、HOはヨーロッパ型なので、保守本流で走らせられる。実は、カットのように居間のテーブルの上でエンドレスが組める。これはこれで、なかなか楽しい世界なのだ。ちなみに、車輌はジャンクを修理した、リアルEPOCIIIのGutzold64型と、PIKOのREKO客車。どちらも鉄のカーテンの時代のもの。

7月7日(水)

珍しく、天気のいい七夕。「とれいん」をゆずっていただいたKさんに、直接お礼を述べるべく、軽く食事を共にする。話が始まっちゃえば、まあ出るは出るは。鉄道、音楽、クルマの三題話を中心に、プラモやスロットレーサー、ヴィンテージウォッチ、クラシックカメラ、真空管オーディオ、果ては昭和3〜40年代の東京山手のボーイズライフネタと、とどまるところを知らず。「少年オジさん」の面目躍如というか、我ながら、改めて濃さを実感。しかし、これらのネタはどっかでみったような。そうそう、エイ出版。あの手の本なら、企画から丸ごと受注しても、充分書けそうだな。いっそのこと、泄出版とかはじめたりして(爆)。

7月6日(火)

さて、土曜日の続き。ジオラマの解題。ごらんの通り、これはウッドランド・シーニックス社の「お試しセット」を組立て、12mmの線路を敷いたもの。キット自体は、模型店の閉店セールで1500円となっていたのを、1000円に値切って購入。NからHOに再参入の色気を示していた頃のことなので、もうずいぶん前だなあ。とにかくひとまずリハビリで作ってみようと思ったのだが、レイアウトやジオラマ作りが、これだけシステマティックで手軽に出来るというだけで、時代は変った、ってビックリ。もっとも、同社の製品は前にやってた70年代の後半には、既に日本に入っていたワケだけど、なかなか実際に手に取るチャンスがなかったのも確か。で、サクサクっと作って、そのまま棚の上にほっぽっておいたもの。なんか、山火事にあった直後の、60年代の大畑みたいな感じで、どうマトメようかが、今ひとつイメージしづらかった。で、時は流れて、FABさんの店頭でFALLER社製のトンネルポータルを見つけ、これをこのジオラマにのっけたら面白いのでは、とやってみたのがあのカットという次第。

7月5日(月)

またぞろC12の集電が悪くなり、動きがぎくしゃくするだけでなく、スグに汚れが付着する。レールをクリーニングしても変化なし。どうやら、集電ブラシが怪しい。そこで直接モーターに電極をつけ電気を流してやると、ビックリするくらい快調に動くので、ブラシ犯人は決定的。多少歪みのある60年代の木製道床を改軌した線路を走らせているので、線路状態は余り良くない。それにあわせてイコライジングの幅を調整したので、確かにブラシが追随していない瞬間が多々発生している。これって、もともとブラシが鬼門なんだよね。ということで、分解整備。抜本的にブラシの曲げ方、取りつけ角度を修正し、3軸集電に改造したブラシのうち、少なくとも2軸は常時接触するようにする。同時に、ブラシとタイヤの酸化皮膜をキレイにする。すると、見違えるような効果。超スローもバッチリ効く。で、ついでに気を良くして、ウェイトの補重もする。ボイラはもうチョットしか入らないが、サイドタンクなら多少は詰め込める。どちらにしろ、機関車が機関車なので、タカが知れていることは確かだが、持ってスグにワカるぐらい、固太りになった(笑)。ということで、整備完了。

7月4日(日)

7月1日の項の続報。早くも次の日には連絡があり、品が届いたとのこと。思った以上にサポートがいい。やはり、Nメーカー、量販品メーカーは、基礎基本が違う。で、本日落合に取りに行く。折も折、林さんのmailマガジンが、保証やサポートの問題をテーマとしていた。保証、サポートの軽視は、鉄道模型業界では昔からの体質ということなのだろうか。その一方で、贔屓目ではないが、12mmのメーカーに関しては、比較的良心的なところが多いように思う。少なくとも、欠陥品をリコール処理をしたというのは、16番ではほとんど聞かないが、ちゃんと対応した例もあるから。じゃ、16番メーカーは三菱自動車か(爆)。まあ12mmについては、そもそも小ロットで対応しやすいし、製販一体の直販のところが多く、また、他に本業を持つところが新たに算入したところも多いなど、それなりにサポートをきちんとできる理由はあるのだろう。ぼくが見るところでは、メーカーというより、問屋と小売の側にビジネスとしての意識が欠けていたのが、こういう風土を作ってしまった面もあるのではないか。どちらにしろ、昨今の16番の行き詰まり感自体、長年のこういう体質の破綻を示すモノという気がしてしまうのだが。

7月3日(土)

ラッキーにも、今日も天気がいい。おまけに、この季節にしては湿度も低い。これは塗れる。と、ばかりに、速攻でプラセキを塗装する。案の定、瞬間接着剤を使用したところは、けっこう白くなってる。せっかくのディティールなので、厚塗りにならないように仕上げる。手摺は、苦労の甲斐あって、なかなかいい感じ。それにしても、落雁みたいなモールド石炭は、何とかならないものか(笑)。中の構造上、積まないわけにはいかないが、石灰岩は比重が違うので、あそこまでテンコ盛りにできないんだよね。まあ、一応グレーには塗装したけど。で、折角の天気を利用して、ちょっと思いついて、昔作ったジオラマにちょっとしたトリックを加えて、テストショット。なかなか悪くないジャン。谷沿いをこの角度から見下ろすと、ちょっと油須原っぽいし(爆)。この線で改装してまとめてみようかな。わかるヒトには、ネタはわかってるとおもうけど、このジオラマセクションの由来については、また後ほどゆっくりと。

7月2日(金)

子供が腹をこわして、看病しなくてはならなくなったので、絶好のタイミングとばかりに、子供を寝かせながら、IMONのプラセキを組む。ううむ、こりゃひたすら「手摺」だ。製作時間の2/3、いや8割くらいかもしれない、は、手摺関係と考えて間違いない。さて、説明書の表現には、アイマイな点が二点ある。一つは、手摺の取り付け穴を開け直すかどうか、もう一つは、塗装と手摺の取り付けの順序だ。前者については、そもそもモールドの穴が均一ではなく、貫通していたり、途中までだったりする上に、途中までの深さも一定ではない。これにあわせて手摺パーツの足を揃えるなど、至難のワザであり、これは絶対開け直したほうが早い。何百箇所とあって面倒な気もするが、基本的にはドリルで2〜3回浚えば開いてしまうので、急がば回れである。それだけでなく、貫通させてしまえば、裏側から接着剤をつけられるので、仕上げが早い上に、強度的にも安心できるし、さらには接着剤のハミ出しとかも心配ないと、三方一両得。さて、後者については、取り付け穴を貫通させる以上、瞬間接着剤のご厄介にならざるを得ない。穴の中に裏から流し込めば、それで充分な強度が出る。エポキシを主に使うとしても、仮止めでご厄介になる必要がある。となると、材質がプラである以上、白濁が出る可能性が強い。そうであるなら、「塗装は、手摺の後」でなくてはならない。これからプラセキを作られる方は、この二点に留意すると、製作がずいぶん気楽になりますよ。

7月1日(木)

久々にHOのユニトラックのポイントを取り出すと、端数レールがいくつかない。どうも持ちよって走らせたりしたときに、紛失してしまったようだ。トミックスのサービス窓口は、流石に一般向け玩具の大手だけあって、いろいろな注文を聞いてくれるので知られているが、カトーも対抗上それなりにサービスよくサポートするだろうと思って、サービスセンターに電話をかけてみる。在庫はないが、工場から部品扱いで取り寄せてくれるとのこと。一般商品だと当り前のコトだけど、こと鉄道模型となると、なぜかスゴいサービスをしてもらったみたい(笑)。ガンプラとかだと、子供が製作に失敗したパーツも、有償で分売してくれるし、模型だからといって、「売り切り、知らんぷり」というのはいかがなモノか。もちろん、モデルワムさんみたいに、かなり古いキットの欠品でも、キチンと対応してくれるところもあることは、声を大にして言っておくべきだが。


(c)2004 FUJII Yoshihiko


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