「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2005年6月-




6月30日(木)

昨晩は、某模型店の方と一席。昨今の業界と店頭談義でひとしきり。変わらなくてはいけないタイミングに、変わり切れない業界体質は、戦後、進駐軍特需で雨後の筍のごとく形成された業界に共通のモノか。なんか、そういう意味で楽器業界と模型業界は似ていると思っていたが、あらためてそれを確認。店頭風景は、「変なヒト」が街にあふれている、という一言。これまた、業種を問わず、切れたり、行っちゃったりしているお客さんが多いんだよねえ。ほんと、ご愁傷さまです。

6月29日(水)

ひょんなことで、「外房雑記録」というサイトを発見。外房在住の作者が作った、Nゲージと外房の鉄道を中心にしたコンテンツのサイトなのだが、なんとこの日記でも何度か触れたことのある、白子海岸の「緑川模型」の常連さんとのこと。同店に展示してある、ジオラマの作者でもあるという。極めてローカルな世界ではあるが、こちらも外房には35年以上縁があるので、なんとも楽しい世界。今後のご繁盛を期待したいところ。

6月28日(火)

ついに、旧ソ連製のHOスケールの機関車をGET。O型と呼ばれる、1900年代から作られた0-8-0テンダー機の模型。そういう製品があることは知っていたが、現物を見るのははじめて。それも、薪焚きと石炭焚きの2輌。多少破損していたので、値段も格安。ディティールパーツには欠品もあるかもしれないが、説明書もついているので(ロシア語だが)修復は可能。まあ、じっくり直しますか。これ欲しかったんだよね。ホントにラッキー。

6月27日(月)

次回更新用の「記憶の中の鉄道風景」コンテンツを作成。すでに揃えていたネタなのだが、マジマジと写真をチェックすると、けっこうキモな車輌が写っていることに改めてビックリ。別に、狙って撮ったわけではないだけに、スゴいめっけモノに出会った感じ。気がついてしまうと、今度は、いろいろ資料で考証しなくちゃならなくなる。結果的に、けっこう手間がかかってしまった。

6月26日(日)

久々の早朝フォトセッション。今月作っていた、「ホーム上の小屋」をフィーチャー。こうやって見ると、やはり待合室には見えないなあ。アズマヤ風になっている部分は、待合スペースという感じもするけど。全体のトーン&カラーを揃えてあるので、毎度同じように見えるけど、実際にレイアウトとかで使うときを考えると、このトナリティーはけっこういいことでしょうね。

6月25日(土)

本日は、月例ライブコンサートの日。ということで、鉄分は極少。空き時間に、買ってきておいた鉄道雑誌をぱらぱら。「蒸気の時代」の黒岩さんの作品は、蒸気全盛時代の山陽本線。撮影場所は、光・下松間だって。光って、父方の祖父の出身地なんだよね。で、1960年代に、一度だけ先祖代々の墓のある光のお寺を訪ねたことがある。これは、感じるものが。もちろん、行ったときは山陽本線はすでに電化していたけれど、周辺の景色や雰囲気は共通するものがある。そういえば、国鉄時代2のDVDにも、山口県の山陽本線が出てきたなあ。ちょっとマイブームかも。C59、C62でも走らすかな。

6月24日(金)

地鉄モジュールに参加するとなると、DCC対応が必要になる。ということで、ひとまず地鉄的な電車を二台DCC化してテストしようと思っていたのだが、すでにある銚子のデハ300はよいとして、もう一輌をどうするか、と出物を探していたが、なかなか出くわさない。そんな中、例のMONTAで、東横モハ1のアウトレットが出ていたのを開店日にチェックしていたので、「毒を喰らわば皿まで」状態で買うことに。で、こんど下板橋に行ったら、デコーダーを買ってこよう。ところで、MONTA店頭に、デンと構えた池崎店長と話していたら、「キロ買いましたね」とのこと。わはは。こういう面では、コンピュータのPOSデータはしっかりしているのね。

6月23日(木)

Models IMONのボーナスシーズンのポイントアップセールだが、毎度このタイミングで、キハ82系を一輌づつ買うのが、このところ恒例となっている。メーカーや小売からすると、単品売りは効率が悪くて避けたいのだろうが、買うほうからすると、別の楽しみがあるのも確か。特に、旧型国電、気動車、客車など、実物でもいろいろな編成が可能なものは、買い足す毎に楽しみのバリエーションも増えて、かえって「もう一丁買うか」と思わせる要素も多いのだが。で、今回はキロ80を買おうかな、と思っていたのだが、インターネットで調べると、欲しかった番号の在庫がないことになっている。しかし、確かあったはずだし、売れた形跡もないし、ということで、店頭で確認すると、やはり在庫はあった。コンピュータより人力(笑)。

6月22日(水)

4階でまだまだ続く、外国型のコレクター放出品の「蔵出し」。既に並の模型店の在庫などアッサリ凌ぐ点数を目撃しているが、これでも出つくしたモノではないらしい。ホントに、自宅が「リトルモデル化」してたんだろうね。何が出ているのか、とチェックするだけでも一苦労。ヨーロッパ、イギリス、アメリカと何でもありなので、お目当てのタマに出くわす確率は低いのだが、それはそれでラッキー。触手をひかれるモノが山積みで出てきたんじゃ、懐が持たないよ(笑)。

6月21日(火)

「国鉄時代」第二号が登場。まあ、この手の雑誌の常で、企画時には3号分ぐらいのネタは持っているのが常道なので、ひとまず濃さは創刊号と同レベルといえるだろう。で、特集は「重連・補機」。まあ、いかにもなところを狙ってきたけど、ちょっと蒸気に寄せすぎじゃないのかな。蒸気は、ある意味では既に出るモノは出過ぎるぐらい出ていて、売れ線のところを狙えば狙うほど、今までのものと違いを出しにくくなると思うけどなぁ。それでも、売れることは売れると思うけど。

6月20日(月)

Models IMONのアウトレット店、「MONTA」を見に行く。ウワサはちょっと前から聞いていたのだが、店頭売り日に合わせたがごとく、突如の立ち上げ。前の週に秋葉店の中古コーナーを覗いたときには、妙に棚が空いていたのが気になったが、こういうワケだったのね。もっぱらNの訳あり品と思ったら、IMON/乗工社の難あり品もいろいろと。ふとアイディアが湧いたので、そのネタになりそうなモノをひとまず確保(というワリには、そこそこの値段なんだが)。まあ、中身はおいおいということで。

6月19日(日)

ということで、「プチラマ」変じて「なんちゃってジオラマ」のフォトセッション。買ってきたものの中から、いろいろそれらしく見繕って配置。バックにはランドマークタワーの背景画をフィーチャー。バスも時代が違うし、ストリートアートのところからはランドマークは見えないし、と、突っ込みドコロは多々ありますが、毒を喰らわば皿までで、観光ガイドの挿絵のような「横浜らしさ」に徹してしまいました。しかし、この背景画、金曜日にフォトショップで合成して作ったのだが、元になる「適当な角度、大きさのタワー」と、青空のバックの写真を探すのが、けっこう苦労したところ。TVアニメの「こちら葛飾亀有公園前派出所」に出てくる、柴又の帝釈天や矢切の渡しが、それなりに「らしく」見えるようなモノと思ってくださいな。ちなみに横浜出身で、鉄道や模型には一切興味のない女房には、このカット、桜木町らしさが出ていると大ウケでした。

6月18日(土)

大宮に用事があったのだが、時間に余裕があったので、東武伊勢崎線からJR乗換えで逆に入るというマニアックな行き方を試みる。考えてみると、竹ノ塚から北側って、かれこれ30年以上乗っていない。複々線区間はさておき、複線区間に入ると、ちょっと「遠くに来た」感が強まる。さらに春日部を過ぎると、車窓には緑も目にまばゆい田んぼが目立ちだす。そこを東急の8500とかとすれ違うというのも、なんとも不思議な体験。こういうところまで乗り入れているのね、と思うと、なぜかいつも見て、乗っている東急の電車がいとおしくなってしまう(笑)。その後夕刻からは、FABの2周年記念パーティー。普段見かける方、見かけない方。20名近くがあの店内にひしめくというのも、なかなか壮観でした。

6月17日(金)

今月は、「とれいん」は本日が店頭発売日。早い。それはさておき、雨も降っているので、夜は家でおとなしく、ヒルマの「ホーム上の小屋」を組み上げる。さすがにこのシリーズは手馴れてきて、サクサクとフィニッシュ。仕上げも、一連の建物と同じようにまとめる。まあ、いろいろ言い出せばキリがないけど、色付けにさえ気を付ければ、そこそこ雰囲気は出せるので、悪くはないと思う。しかし、中古や見切り品等、出物を見つけるたびに入手していたのだが、駅関係はだいぶそろってきたなあ。

6月16日(木)

ということで、プチラマ用の小道具を仕入れに、N関連の中古店へ。まずは、バスだ。いままでバスコレクションなんて、何が出ているのか、全く関心もなかったのだが、横浜市営ぐらいあるだろうとたかをくくってチェック。あるにはあったが、どうやら70年代の車種のようだ。まあ、それでも塗装が同じなら雰囲気は出るだろうと購入。他にも、相鉄バスとか、横浜に縁のあるバスや、トミックスのN用ミニカー、カトーの人形と、使うかどうかはさておき、漁れるだけ漁る。でよくよく見ると、半ジャンクながらGMの東急デハ8590があるではないか。コレはめっけモノ。基本的に、8590は東横線でも田園都市線でも活躍したし、東急伝統の「下ぶくれ」で好きなんだよね。作りも基本的にユガんではないないので、多少補修すればなんとかなりそう。これで、主役も決定。というのはいいのだが、予想通り、かなりイロイロと買い込む結果に(笑)。

6月15日(水)

雑誌の製品紹介で見て以来、どうしても欲しくなってしまったDDFのプチラマ、「旧東横線 桜木町」をやっと入手。このセンス、最高。この手のモノとしては、格段によくできている。現物を知っているヒトなら、一般人でも間違いなくウケる出来だ。そもそも元が直線区間なので、スケールのジオラマと考えても、そう無理はない。おまけに、スケールの車輌でも一輌は高架上に乗る。ということで、これに手を加え、フルNゲージのジオラマ化を決意。その足で横浜に廻り、件のエリアを見て帰る。廃線後一年以上が経ったが、まだそのまま残っている。ということで、イメージもバッチリ湧く。帰るなり、まずはバス用ということで、架線柱が途中で切れているのを、手持ちのトミックスの鉄骨トラス型の架線柱と交換。これだけでも、一気に雰囲気が増す。で、このまま調子に乗って人形とかミニカー買うと、けっこうな出費になっちゃうんだよね。結果的に。これもいつものパターンか(笑)。

6月14日(火)

一連の大量出展の「蔵出し日」。こういう日は何が出てくるかわからないので、大当たりもスカもあるのだが、今日は大当たり。ハンガリーFUGgERth社製の客車3輌。MAVの座席車。このメーカーの機関車は一輌あったのだが、客車ははじめて。機関車同様、レジンっぽいモールド。あと、これは初物で、チェコVACEK社の貨車。やっぱりあるんだねえ。地元メーカーが。プラ車輪で、ちょっとトイっぽいところが、またエキゾチックでグッとくる(奇)。最近にないヒットで満足。

6月13日(月)

このところ「安楽」度が高まっていたので、ひとまずとっつきやすいところから手を動かそう、と。なんだかんだで、今月に入ってからストラクチャキットの出物をけっこう入手したので、これから行くことに。車輌が一渡りそろってからは、コッチばっかりですな。我ながら。最初は、ヒルマのホーム上の小屋。キットは待合室と称しているものの、どちらかというと駅員詰所という感じか。どちらでもいいので、駅の本屋とペアになるように仕上げる。ヒルマは、窓枠のハマリの良し悪しで手数が全然違うのだが、これは外れ。ヤスリで相当整形しないとハマらない。ということで、部品の手直しと塗装。とはいうものの、ここまで出来ればあとは速いのだが。

6月12日(日)

ここ数日、クラブメンバー用掲示板の負荷テストにおつきあいしていたのだが、これがなんとも不思議な展開に。みなさん、これでもか、これでもかと、妙な写真を引っ張り出してきては貼り付ける。一応ぼくは、既にハードディスクの中に入っているデータの範囲で、ウケ狙いを考えたのだが、写真を見ると、わざわざスキャンして貼り付けた方もいるのでは(とにかく、古い写真がドンドン出てくるので、もとは明らかに銀塩で撮っている)、という感じ。ま、このノリのよさは、今後に期待できそうですね(笑)。

6月11日(土)

この前、一応カタチになった「往年の旧客優等列車」。ひとまずの揃い踏み。臨時特急というところでしょうか。変といえば変だし、短いといえば短いのだが、部屋でお座敷運転する分には、駅の退避線なしで直線区間を最大限に延ばしても、この6輌+機関車というのが限度。もう一輌延ばすと、直線区間に入りきって走るタイミングが、ほとんどなくなってしまう。まあ、このあたりは基本的には16番のお座敷となんら変わらないわけですが。そう思ってみると、1960年代に年少模型ファンだった者なら、子供の頃の「鉄道模型社のC62が、つぼみ堂のブリキ製客車を牽引する雄姿」を思い起こしてしまいそう。こういう初期体験があるから、「原理主義」に走るヒトの気が知れない、というところがあるのも確かだが。

6月10日(金)

田舎電車モジュールのWebがオープンした旨、案内がくる。早速覗きに行く。規格は、前に貰ったのより、かなり細かいところまでツメているようだ。DCCは聞いてたけど、全軸集電だって。ブラシ着けられるかな。それよりHO Module Projectで、そのPart1が田舎電車だって。なんか、増殖しそうだな。危険な雰囲気(爆)。

6月9日(木)

今月は、妙なものがよくアタる。で、モデル・ワークスのストラクチャーキットなのだが、そういうのが出ていたこと自体知らないヤツを出物で発見。まあ、レーザーカットなので、少量生産だったんだろうと思うけど。値段もほどほどなので、納得。あと、1/87のミニカーも安いのがあったので、ちょっと使うアテがあるだけに、趣味に合うものを選んで購入。もう、こっちのほうばっかり(笑)。

6月8日(水)

津川洋行のトラックが、まとめて出物に。元がけっこう値が張るだけに、ワリとリーズナブルな価格。出来そのものに問題がないワケではないのだが、他に代わるモノがないだけに、これはこれで貴重。また、あって困るものではないので、見つけたときには手に入れることにしているので、迷わずGET。偶然にも、手持ちの何台かとも色ちがいというのもラッキー。

6月7日(火)

珍しく京急蒲田に降りる用事があったので、工事現場をまじまじと覗いて見る。京急の電車からみると、遅々として変化がないように見えるのだが、蒲田駅はそれなりに進みつつある。空港線廻りでは、1番線を移設し踏切も移動する準備がかなり進んでおり、第一京浜にはすでに線路が埋めこまれているし、1番線の仮設位置にも線路が敷かれている。とはいっても、これは高架の足を建てるための準備なワケで、たしかに、工事自体はまだまだかかりそう。

6月6日(月)

今月は獲物が続く(笑)。本日は、レイアウト用品関係がプラコンテナ一つ分出ていた。こういうのは、必要になったときに出てくるワケではないので、出たときに漁らないと。ということで、ストラクチャキット一つと、人形二箱、屋根瓦セットをお買い上げ。まあ、これで金額的には、昼メシ代みたいなレベルなんだから、けっこう単位時間あたりの楽しみを考えると、コストパフォーマンスはいいかも。

6月5日(日)

ちょっと時間があったので、あまり行かない中古店にふと寄って見ると、なかなか面白い出物が。芸風ではない客車1輌と、完成品の珍しい機種のなんとファクトリーメイドの貨車2輌。客車は、素組ではなく、かなりの別売パーツも組み込んでいるし、作り、仕上げも確か。どこかの模型店の特製品と踏んだ。ここは12mmをほとんど扱っていない店なので、これが安い。全部合わせて、貨車のバラキットの定価ぐらい。余り売れそうにないからというのだが、こっちはラッキー。この値段なら、芸風も何もない。というのが、いつも手を広げすぎるキッカケになるのだが。

6月4日(土)

本日は、恒例の学生のときの鉄研のOB会。去年も書いたけど、ただでさえ模型屋さんは少ないのに、校風か、皆得意分野がバラバラで、なかなか運転会も開けない状態。とはいうものの、今年はなぜか模型派の出席者の比率が高かった上に、創立のキリ周年に当たっているというので、ちょっと反応が良かったかも。もしかすると、既存の貸しレイアウトを借り切っての運転会ならできるかも。

6月3日(金)

やっと時間がとれたので、古書市で買ってきた、明治期の蒸気機関車の本を読みはじめる。例によって、章建ては開通期の1Bタンク機関車から。さすがに、この時代に関しては依って立つ資料が出つくしているだけに、大体は知ったはなししかないのが普通。しかし、とんでもないモノが載っていた。ダブス製ののちの190型の、製造時の図面ではないか。この機関車は、ブレーキバンを連結した特異な形態と、当時の記録文章から双合機関車説があり、決定的な情報はない、というのが定説だったのだが、なんと図面を見るかぎり、双合機関車というのが正解らしい。あるところには、情報があるモノだ。しかし、それにしてもなんでこんな機関車が日本まで流れてきたのかという点については、まだまだ不明なようだが。

6月2日(木)

乗工社の東急世田谷線デハ80、更新前仕様をまたまた発見。もともと一輌だけあったのだが、世田谷線仕様で一輌だけでは不憫なので、生き別れの兄弟を見つけたらGETしようと思っていたモノ。状態もまあまあ。ということで、両運転台のまま連結なので、85・86の特定番号機になってしまいました。シールドビーム2灯化は1989〜90年ですから、両者の併存はその頃、ということになりますね。3編成ある80系が、2灯化された順序はわからないので、本当にこういう組合せがあったのかどうかは保証できませんが。

6月1日(水)

今日は、星占いが絶好調。こういうときは、けっこう出物に当たる。朝から2000系が来るし(けっこう確率が低い)。と思っていくと、目をつけていた委託品が案の定、値下がりしている。もとから多少汚れがある分、どちらかというと相場感よりはコナレてはいたのだが、いつまでも残っているので、「これは値下げになるかな」とふんでいた。さすがにこれだけ見ていれば、タマの動きは読めるともいえるのだが(笑)。ということで、満を持して購入。モノが何かは内緒ダヨ(爆)。




(c)2005 FUJII Yoshihiko


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