「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2005年10月-




10月31日(月)

流線型マニアの同好の士と、しばし流線型談義。日本の流線型でも、ハコモノというかモハ52とキハ43000は、基本的にドイツのVT137の影響だが、C5343とC55という蒸気機関車と、EF55のデザインは、側面図方向にのみエアロダイナミックで、上面図方向には丸みがあまりない、という極めて異例な流線型という話題で盛り上がる。で、あの蒸気のカタチは、流体力学でも空気抵抗の軽減ではなく、C51等でさかんに行われた「煙のまとわり付きを減らすための、気流のプラクティス」がベースではないか、というところで落ち着く。そこから発展して、新幹線の700系やE4系の「エアストリーム型」の前頭部と、この日本型流線型には、微妙に共通点が感じられるという話に。DNAのなせるワザか(笑)。

10月30日(日)

東北沢の踏み切りをクルマで抜けようとすると、丁度折りよくVSEがやってくる。前が詰まっていて徐行なので、こまかいディティールがよくわかる。なるほど、いろいろ細かいところまでデザインアイディアが活きていて、こりゃスゴい。けど、模型は大変だワナ。細部を省略するとICEになっちゃうし(笑)、模型では表現しにくい要素ばっかりだし。で、通りすぎて踏み切りを渡ろうとして、びっくり。あれ、通過線がなくなってる。複々線化の産物なのだろうが、あまり小田急のこの区間を通らないせいもあるが、知らなかった。ということは、下北沢までは、急行でも各停でも変わらなくなったのね。これはかえって便利かも。

10月29日(土)

モジュール用の用水路を作ろうと思っていたので、使える材料を探しにFABまで行く。水面用プラスティック板は、継ぎ目なしで60cmを確保しようと思うと、70×50のヤツしかない。これを幅1cmだけ使うというのも、いかにももったいない。かといって、深さが1mmしか取れないところで、エポキシの流し込みというワケにいかない。色々検討した結果、DDF方式の「平面書き割り」で行くのが結果的にはよかろう、ということに。で、帰ってきてから、用水部分の芯を角材を利用して作る。ここで大発見。ヒノキの角材の寸法取りというのは、相当にいいかげんなのだ。2mm角といっても、+-0.3mm程度の誤差があるので、でっぱりへっこみの相性のいい組合せを使わないと、マトモに組み合わせられないではないか。

10月28日(金)

帰りがけにIMONに寄ったついでに、ザ・レイルの最新号を購入。月刊誌は早売りにひかれて、店頭発売日に購入可能な銀座で買うことが多いが、値の張るムック系は、内容的に数日遅れても別に問題ないこともあり、ポイントのつくIMONに寄る機会を待って買うことが多い。今号では、中国の鉄道博物館のその後と、蒸気時代の台湾に着目。標準軌の9600は、画質の悪い写真では見たことがあるが、鮮明な写真ははじめて。こうやって見ると、標準軌でも96は96ということがよくわかる。16番の9600が96に見えないのは、「ガニ股ではなく、上回りのデフォルメ」にあるということに、あらためて納得。70年代の台湾は、例によって、車輌以上に旅客や周辺の風景に惹かれる。地域を超えて、日本のその時代と共通する要素があるのが面白い。

10月27日(木)

ワリと時間があったので、「日本蒸気機関車史」を読み始める。しかし、これはもはや「産業史」や「技術史」の領域の、アカデミックな論文じゃないですか。交友社から出ているのが、かえって不思議なくらい。もちろん、史学という意味ではファクトベースなので、すでに知っている情報が多いが、それでも知らなかった情報や、見たことのない写真もけっこう入っている。それより、多分こういうことなのだろう、と経験的に知っていたことが、あらためて体系的に分析されている点のほうがぼくにとってはありがたい。それにしても、読みきるまでには、けっこう時間がつぶせそう。

10月26日(水)

仕事の流れで、久々に銀座パノラマへ。本日は、女性を含むグループもいるし、けっこう他のお客さんも多い。しかし、初期にこの店に来ていた層とはちょっと違う感じ。どうやらよく見ると、「ブルートレインブーム・Nゲージブーム世代で出戻っていない層」の人達のようだ。SLブーム世代はほぼ出戻り完了という感じで、それなりに、43・10時代に焦点を当てた趣味誌とか、マーケットが立ち上がっているが、次のターゲットはこのあたりだろうな、と思っていた層が動き出した感じか。そういう意味では、Bトレインショーティーのヒットも、この層が再始動するきざしだったと取れないこともない。鉄分の中でも「模型鉄」が多いという意味では、この層はダントツなので、うまくマーケティングすれば、相当な市場性があると思うが。

10月25日(火)

実は食玩の日産車(最近こればっかだなあ)のうち、昭和40年代に使えそうな車種としては、フェアレディーSRとフェアレディーZ、初代シルビア、ブルーバードの310と510、チェリークーペと6種類あるのだが、最初に購入した店には、このうちチェリークーぺがなかった。ということで、それ以降、食玩屋を見つけるたびにチェックしたたのだが、やっと発見して入手。シークレットキャラの戦前型のダットサンロードスターもあったが、これはちょっと古過ぎるな。C53のひく特急富士、とかいうのにはいいかもしれないけど。

10月24日(月)

てなわけで、朝の一瞬をとらえて、人形を乗せた食玩のフェアレディーSRを撮影。「蔵」はちょうど手元に出ていたので使ったまでで、あまり意味なし。人形を乗せた方が、スケールの違和感がないみたい。しかし、こうなるとプラモのジオラマだよ。HOスケールというだけで、線路すら写ってないし(笑)。これでも個人的には鉄模分は高いのだが、一般的には鉄分が入っているとは思われないだろうなあ(爆)。ということで、遠慮気味に、ちょっと小さめで。

10月23日(日)

模型店でまた古書。今回は「レイル」の出物が中心。これで、月刊時代はあと二冊の「一向聴」。ムックも数冊。レイルはあまり出物がないし、あっても結構高め(特に版元在庫切れの号)なので、発売時定価を大きく割り込む値段なら絶対「買い」である。おまけに、金田茂裕氏の「日本蒸気機関車史-官設鉄道編-」も安く。この手の本は、みっちり情報が入っていて、読むのに時間がかかるので、当面、読み物には事欠かなそう(笑)。

10月22日(土)

今週末も千葉に来たので、早速ポイントの配線と線増工事。前に、固定レイアウトから外したと思われるフィーダー延長用コードの出物を、大量に入手しておいたのが役に立つ。定価の2割以下だったので、これはおいしい。これだけ距離も、ポイント数も多くなると、延長コードのコストもバカにならない。配線は三ヶ所なのだが、運転台から一番遠いところなので、一旦線路を外して下を通したりとか、けっこう手間はかかる。雨で外に出られないので、まあちょうど良かったかも。ということで、発着線4線、留置線2線体制に。

10月21日(金)

中古店を覗くと、ちょうど探していたカトーのポイント用切換スイッチを発見。欲しいときに、出物があるというのはラッキー。これで、この前増設した「常設お座敷」のポイントを電動化できる。ついでに、向きのちょうどいい4番ポイントの出物もあったので、さらに留置線を増設することに。

10月20日(木)

機関車に乗務員がいなくては画竜点睛を欠く、という主義の身としては、クルマであっても、運転者が見えるモノは、乗っていなくては物足りないというモノ。先日入手した食玩のミニカーでも、フェアレディーSRはオープンなので、なんとしても運転者がいて欲しい。まあ、駐車中でもいいのだが、オープンカーだけに走行状態にしたいところ。スケールが1/92と小さめなのでなかなか人形を選ぶが、ストックしてあるプレイザーの座っている人形の中から、比較的小柄なのを選ぶと、これがなかなかジャストフィット。プレイザーの人形はHOスケールと称していても、元は1/72のプラモデル用から1/100の建築模型用まで、その「出自」はイロイロあるようで、その分、じっくり探すと、適切な大きさのがあったりするから便利。もちろん、遠近法的利用も充分に可能だし。

10月19日(水)

TMSの出物。すでにコレクションしている号とうまくつながる、77年一年分。模型店での購入だが、ブックオフが鉄道雑誌をかなり強気の値付けにしている最近にしては、そこそこ安い。一通り読んでみると、なんでこの時期TMSを買わなくなったのか(「とれいん」は、号を選んでは買っていた)改めてよくわかる。SLブームの影響で起こった鉄道模型界の大変化の直撃をうけ、今までのやり方では対応できなくなり、これにどう対処すべきなのか迷走している様子がよくわかる。76年は、まだ「変化が来るぞ」という感じで威勢が良かったのが、あまりの荒波に、立ち位置自体が揺らぎ出していたことが、後づけだとよくわかる。そういう意味では、この辺が一つのピークだったんではないだろうか。

10月18日(火)

都営浅草線に乗ろうとしたら、やってきたのが芝山鉄道車。なんといっても一編成しかないヤツなので、これに出会うというのは運がいい。しかし、それにしても芝山編成には、ワリとであっている。半年に一回ぐらいは乗っている感じ。浅草線に乗るのは週に2〜3回程度なのだが、これって確率が多いのか、少ないのか。でも、「相性がいい」というのもなんだか(笑)。

10月17日(月)

モジュールの工作。最初のプランから、ちょっと計画変更しようかなと思っているところだが、どちらにしろ必要になる「道路」を先に作ってしまうことにした。ワリと立派な、「県道風」の道にする。工作用の定型木材を利用して路盤を作り、路面は外国製の素材を利用。道路幅は、この手の道によくあった「3間半」で製作。舗装の脇の犬走りのような部分は、側溝ではなく草の生えた更地としてターフ仕上げ。さくっとできたワリには、なかなかいい感じ。この辺が「なんちゃって方式」のいいところ。で、モジュールにおいてみると、あるヒラメキが。これはもしかして変な展開が……。

10月16日(日)

本日は、ガキ関係の地元のイベントに参加しなくてはいけないので、昼間は鉄分なし。朝のうちに、10日に仕入れた食玩の日産車を使ったショットを撮影。やはり、一番のお気に入りであるフェアレディーZをフィーチャー。他のスケールのクルマと同居させず、引きのショットで使う分には、予想通りそれほど違和感はないようだ。フェアレディーZこそ、全幅は1690mmと最近のクルマに近い(といっても690mmって、ニューminiの幅なんだけど)ものの、この頃のクルマの全幅って、1500〜1600mmぐらいが多いんで、なんか縮尺がさらに小さく見えちゃうのも確かだが。

10月15日(土)

学生時代の鉄研の、設立50周年記念パーティー。各年度2〜3人という程度の集まりではあったが、流石に50年となると100人規模になる(当り前)。しかし50期いるということは、ぼくなんかでも、年齢順で前から1/3ぐらいの序列になる計算。まあ、リアルタイムで現役のSLを撮影に行ってるワケだから、決して若くはないのは自覚してはいるのだが。しかし、そのメンバーを見ていると、どうも「鉄」なヒトたちには、新幹線以前の世代、SLブーム〜ブルトレブームの世代、JR以降の世代、というところに、大きな世代の断層があるらしい。そう考えると、けっこう納得できることも多い。

10月14日(金)

今日は、鉄道の日。さて、とある模型店の中古コーナーに、GutzoldのDR120型が出ているのを発見。「王道外」の外国型には、それほど強いところではないので、値段もかなりお手頃。MAV仕様は持っていたが、DR仕様はなぜかタマにめぐり合わず、DRの主要ディーゼル機関車の中では画龍点睛を欠く状態だったので、これはうれしい。即GET。妙にはしゃいでいるさまが顔に出ちゃったみたいなので、言訳を兼ねて東欧型を集めていることをカミングアウト。すると、ここでも「最近は、ヒトのやってない領域のコレクションにコダわるヒトが多い」という話。まあ、皆さんそうなんでしょうね。

10月13日(木)

9月29日の項で触れた、モデルワークス製ストラクチャキットの欠品パーツの件、早くも本日郵送で部品が届いていた。オリジナルと材質は違うものの、わざわざレーザーカットで、ワンオフの部品を作成して送ってくれたもの。対応も早いし、親切だし、このサービスには感謝。本来、そうでなくちゃいけないハズなのだが、世間の常識が通用しないのが、鉄道模型業界というところ。この時代、昔のままじゃ続かないよ。

10月12日(水)

今月で「記憶の中の鉄道風景」シリーズも、スタート以来一年。今月の更新が遅れていたのは、使おうと思っていたネタの考証が、どうしてもできなかったため。というより、考証しやすいネタから使ってきたら、難物が残っちゃった、というところか。そこで、もう一度新しいネタを探したら、あっさり月日まで特定できるのが出てきましたよ。ということで、なんとかクリア。まあ、一年記念というコトで、来月からはちょっと違うネタも出そうかな、なんて考えております。

10月11日(火)

6日の項で触れた、「展示台」の仕上げ。基本的には、土曜日にFABで買ってきたデュアルゲージ用のフレキシブルトラックを、切り出して取りつけるだけ。この、16.5と12の併用軌道はTILLIG製ということだが、線路の柔軟性といい、枕木の構造といい、篠原製のそれとはずいぶん違うので、妙に新鮮。もちろん、スパイク用の穴も、釘やネジを通す穴もない。どうせ展示台だし、バラストペーパーを下に敷いてあるコトもあり、ここは「接着工法」を取ることに。枕木の間隔を揃えるのが、結局一番手間だったり。ケースの有効長は32cmもあるので、12mmの小型機なら、編成でケースに入る。ということで、気分で記念撮影。

10月10日(月・祝)

今日も雨。この時期にしては珍しい、梅雨のような気候。そもそも「体育の日」って、晴の特異日じゃなかったっけ。ということで、外房エリアのショッピングセンターに遊びに行く。ここのオモチャ屋さんが、食玩ショップをやっている。最近、秋葉原とかの食玩屋さんだと、鉄模関連に使えるヤツは異常に高めの値付けになっているが、ここはその点リーズナブル。まあ、タマがあまり出てこないのが難点といえば難点だが。で、そこで見つけたのが、フルタのチョコエッグ・日産コレクションシリーズ。スケールは車幅から計算すると、1/92〜1/93というところ。16番だとちとつらいが、HOスケールなら、遠近法をウマく使えば充分使える範囲。最近のクルマもあるが、60年代、70年代の車種もけっこうあるのがうれしい。それになにより、ぼくの最初のクルマである、白のフェアレディーZと同仕様のがあるというのがよかったりして。

10月9日(日)

今週末も千葉に来たのだが、あいにくの天気。庭の整備をしなくてはいけないのだが、なかなかはかどらない。先日、ユニトラックの4番ポイントの出物があったので、久々に常設お座敷の配線変更。貨物線の留置線を一本、発着線に変更する。これで発着線は4本になったので、4番とはいえ、最長と最短、有効長の差は相当なモノ。それでも、推進運転で留置線に入れなくて済むだけ、運転は楽しめる。しかし、こういう配線になると、短尺線路の3段積み、4段積みが続出してしまうが、こうなるとユニトラックの常で、お座敷では、線路がウネウネになってしまう。これでは却って脱線の元じゃないか。なんか、対策を考えないと。

10月8日(土)

あいにくの雨天で、本日の予定は中止。ということで、モジュールがちゃんと繋がるか、FABに持っていって検証することに。まず、朝のうちは、昨日撒いたバラストの修正。続けて、線路だけの状態での記念写真を一枚。まあ、シーナリーもストラクチャーも何もないので、珍しく「寄り」の写真になってしまった。さて、午後からFABに行くと、あいにくモジュール群は、取材のため出払っている状況。まあ、川田さんには見てもらったが、特には問題はなさそう。ちょうどナハ10系特製品のデリバリー開始日ということで、お客さんが入れ替わり立ち替り。そんな中でも、なぜか「九州派」のお客さんが多いのが珍しい。このWebを見ていただいている方もいらっしゃった。どうもありがとうございます。

10月7日(金)

配線の取り回しもわかったので、モジュールの線路と配線を仕上げる。モジュールものはやったことがないのだが、かつての学園祭での「ブロックレイアウト」の経験では、「接続部分の強度」が、色々な意味でカギになると思われる。そこで、接合部分には特に念を入れる。配線も、一旦ラグ板を木ネジ止めし、そこに半田付けすることで、強度を確保。線路も、接合部分にはIMONトラックのS73を一本づつ奢り、t2のプラ板を介して、全面的に粘着性の瞬間接着剤で固着した。これなら何かあっても、モジュール全体が動くか、接合ユニットの方が壊れるか、どちらかだろう。最後に、フレキシブルトラック部に、ウッドランドシーニック社のバラストを撒いて、本日は終了。これで、一応「つなげれば走る」ものは出来た(爆)。

10月6日(木)

とある店で、アクリルカバー付きの展示台の出物を発見。こういうタマは、得てして割安な値付けになりやすいが、これもなかなかお買い得。この手のモノは、「見つけたときが買い」というのが経験則なので、即GET。帰って調べると、どうも天賞堂製の外国型用の展示台らしく、かなりの長さがある。それならば、と閃いて、デュアルゲージの線路を敷くことに。外国型HOのロコも入るし、日本型12mmなら、貨車と一緒に展示できる。例によって、二種類のバラストペーパーを貼り、線路を入手し次第敷設できるように準備する。小型機と貨車2輌とか飾るというのも、これはなかなか趣がありそう。

10月5日(水)

雨で天気が悪く、お客さんも少なめなので、模型屋さんでちょっと話しこむ。要は、20万円超のブラスモデルも、千円台前半のNゲージの単品売り商品も、売る方の手間からすると、実は値段分、利益分の差ほどのものはない、という話。取り出してきて、試走して、包装して、という意味では、ブラスモデルの方が梱包に多少の手間があるものの、2倍も違うワケじゃないが、値段はケタが違うという話。まあ、これはどこにでもある話で、クルマだって、軽自動車とセルシオと、一台売るのにどれだけ手間が違うかという話はつきまとう。まあ、「高級品」と「量販品」とは、そもそも売りのビジネスモデルが違うワケで、この差をキチンと踏まえた経営ができているかが、今、模型販売が商売として成り立っているどうかを分けるカギということになる。実際、今それなりに「回っている」店は、ここがウマくできているところだし。とはいっても、そういう店は、全てプロパーな模型店ではなく、異業種からきたところばかりではあるが。

10月4日(火)

このところ調子が変なノートパソコンの復元と、昔のデスクトップパソコンにlinuxをインストールという、パソコン関係の作業をしながら、懸案事項をこなそうと思い立つ。まずは、PIKO製23型の塗装。さすが50年代製、「天然ウェザリング」で、塗面が相当に傷んでいるので、それに合わせて塗る。なぜか、ストラクチャ用に調合した「墨汚れ」色がピッタリ。linuxの方は、思いのほか調子よくインストール。なるほどUNIX。立ち上がりが昔のワークステーションみたい(笑)。続いて、モジュールに合わせてフレキシブルトラックを切断し、スパイキング。線路を敷いただけなのだが、なぜか、俄然イメージが湧いてくる。と、ここまでは順調だったが、パソコンの方がここからハマりまくりで、とても並行作業というワケにいかない。残念ながら、本日はこれまで。

10月3日(月)

先週入手した、PIKO製の50年代モノの23型の再生に取り組む。それにしても、想像を絶する構造をしている。煙室からボイラ前半に缶型モーターが入っていて、モーター軸は後ろ向きに出ている、というところからして尋常ではないが、厚みの分だけ鉄板を重ねた先台車、従台車の構造もとんでもない。で、上廻りを分解して、まずクラックにアセトン系の接着剤を流し込み、ヒビ割れを固める。次に、割れて取れてしまった部品の接着。これは、断面が粗い分、かえって密着する。最後に、取れた部材がなくなってしまっていた、キャブ運転席側の窓枠と後妻板の一部を製作して復元する。雨樋と、窓枠のモールディングがあるので、これに合わせて、エバーグリーン社製のスチロール帯板を組合せて貼り合わせる。こういう復元作業には、E社の素材は実に強い味方だ。ということで、白い部分が新たに作った部分。これで、ひとまず完成。あとは塗装だけ。

10月2日(日)

このシーズンにしては、妙に暑い一日。昨日から家人が熱を出して寝込んでいるので、家にいなくてはイケないのだが、これを奇貨として、12mm地鉄モジュールの製作を開始。まあ、10月の声を聞いたら手をつけなくては、と思っていたので、ちょうどいいかもしれない。昨日は、ハンズに行き、脚をはじめ必要なものを買い集め、側面の塗装までしておいた。本日は、接続部分のレールの改造と、路盤の切り出し、組み付けと、線路部分の下塗りまで。あと、フレキシブルトラックを打ち付け、バラストを撒いて塗装すれば、走らすことはできる。モジュール固有の部分は、すでに全てこなしたので、一応メドが立ったといえよう。そこまでいけば、ストラクチャーとシナリー関係はストックがあるので、いざとなれば「なんちゃってジオラマ」方式で何とかなるし(笑)。

10月1日(土)

前にFABにいったときに発見した、BUSCH社製の「畑の畝」。梱包とかに使う、片側だけのダンボールにターフを塗りつけただけなのだが、なかなかのアイディア商品。けっこう「らしい」し、大きい面積がカンタンに埋まる。早速テストショットを撮ってみた。ついでに、津川洋行製の草地を改造して「どこでも荒地」を作成、畑とのつなぎに使う。秋の朝なのだが、なんか春めいた陽射しにみえたりして。ところでこの製品のタッグのところについている写真、デザインの関係かウラ焼きで、クルマが左側通行、右ハンドルになっている。車種もW124のメルセデスだし、妙に日本みたいな雰囲気。それが、購入の一つの動機にもなってたりするのだが(笑)。




(c)2005 FUJII Yoshihiko


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