hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2011年2月-




2月28日(月)

今月の「記憶の中の鉄道風景」コンテンツ制作。そんなワケで、またもや新シリーズという感じだが、実は「廃車体」の写真って、そんなに数を撮っているワケではない。蒸気末期になると、配属とは関係ない、側線の空いている比較的マイナーな駅に集中して留置しておくことが多くなり、現役蒸気の撮影のついでに写すことが難しくなってしまったからだ。そういうワケで、今月のネタは、ギリギリでセーフという感じでした。

2月27日(日)

かつて現役蒸気末期のSLブームの頃人気を博していた、キングレコード発売の蒸気機関車の生録。テーマ毎にEP盤で発売されていたこともあり、中高生にも手が届く商品だったので、ぼくもいくつか持っていた。そのコンテンツが、CDムックとして、親会社に当る講談社からシリーズ化されて出ているのを、書店で発見。「名SLシリーズ」と称して、第一巻D51と第二巻C62が発売されている。こういうのは、初版売り切りということも多いので、ひとまずGET。DCCのサウンドもいいが、こういう「生サウンド」をヘッドフォンで聞きながら模型を走らすというのも、実際に撮影にいった経験のある世代にとっては、なかなか感激モノなのだよ。

2月26日(土)

気がついたら、月末の週末ではないの。2月は28日しかないのはわかっていても、こういう曜日のめぐりで来られると、けっこうキツい。そう言えば、今月の「記憶の中の鉄道風景」のネタは、全然考えていなかった。こりゃヤバいと、時間の合間を縫って、急遽スキャン開始。ほとんど、おやじギャグのようなタイトルだけのオチになってしまったが、まあこれも記録ということで。

2月25日(金)

天4が、久々の賑わい。ミニ「祭」状態。大量蔵出しではないが、各ショーケースが商品でびっしり埋まる感じ。16番日本型の、箱モノの完成品とキットを中心に、機関車もそれなりに、という感じの品揃え。キットが多かったので、遺産というよりは、生前処分なのかな。由縁はよくわからず。まあ、個人的には範囲外なので、どうでもいいのだが。

2月24日(木)

C6120号機の試運転も、毎日単機で鉄博のところまで往復しているようで、WebやBlogでも、その最新ショットを頻繁に目にするようになった。その分、単なる記録だけでなく、ちょっと凝って、写真として「見せる」作品も増えてきた。で、気付いたのは、蒸気関係のパイピングに巻かれている断熱材の色。妙に白さが目立つ。まあ、昔とは材質が違うのだろうけど、空気作用菅を磨いたのと同じぐらい、パイプの存在が目立つ。これ、塗る人がでてくるんだろうな。まあ、昔は巻かれた布の下は、モロ「石綿」だったワケで、今から考えてみりゃコワいよねぇ。

2月23日(水)

先週天4で、米国型貨車の量販品の大量出品があり、まだ半分ぐらい売れ残っているというのに、それ以上の数量の米国型貨車が追加出品。目の子で数えて、都合300輌以上ある感じ。多分、同じソースから出てきたモノと思われるが、それにしてもスゴい物量。まあ、貨車が多いことについては、あまりヒトのことは言えないが、50輌以上繋げても、数編成できてしまう勘定。こういうヒトがいてくれると、模型店は繁盛するのだが。

2月22日(火)

昨21日、碓氷峠鉄道文化むらで運転用に供されているEF6311号機が、点検修理のため、高崎まで回送された。これも、インターネットで話題になっていたが、なんとこの記事が日経朝刊社会面のコラムで、写真入りで載っている。久々の、濃ゆいマニアックな「鉄」記事。動態保存車輛の甲種輸送なんて、社会的なニュース性はほとんどない情報だが、これを堂々と社会面に載せてしまうのは、「鉄」分濃すぎるぞ。

2月21日(月)

総会併催イベントのリアクションを見ようかと、BlogやSNSを検索していたら、オッと驚く新情報。C6120号機が、試運転を始めたらしい。工場から鉄博まで、DE10付きのようだが、写真を見る限り、非常にきれいな仕上がり。新車の制式機というのはさすがに見たことがないが、きっとこんな感じだったんだろうな、というレベル。JR東の気合の入れかたも想像できるというもの。予定通り、3月にはデビューといけそうな感じ。

2月20日(日)

本日は、総会併催イベントの2日目。御園生氏のレイアウト「SOO LINE」を紹介するレイアウト・ツアーと、Models IMON原宿店のレイアウトでの運転会を実施。ぼくは、運転会のほうを担当したので、一日IMONに詰めていたが、レイアウトツアーも含め、昨日のイベントの延長のような、和気藹々とした雰囲気の中で進行した。一応、テーマにあわせ北海道炭鉱専用線風の9600を持参したが、井門氏のセキをお借りして、それらしい雰囲気で走らせる。写真は、走行中の9600の牽引する石炭列車に見入る子供。ではあるが、これは一般のお客さんではありませんね(笑)。ネタバレしてます。

2月19日(土)




本日は、NPO法人としてのJAM日本鉄道模型の会・総会と、総会併催イベントの日。過去の経緯はさておき、JAMが会員のために大型のイベントを行い、会員になる意味づけを行うのは、この十年間において、はじめての試み。そういう意味では、昨年より新たな体制となったJAMの、会員を基本とした運営という方向性を示す、初めての場ともいえる。講演会、展示会、フリーマーケットからなるイベントは、終日会員の方を楽しませる出し物が組まれた。結果、新規会員の勧誘にもつながり、会員数は4割近く増加。熱心なモデラーの方々が集まる、濃いイベントとなった。今回の経験からいろいろな知見が得られたが、いちばん大きいのは、今後は濃いモデラー向けの会員イベントと、一般の方々を広く集めるコンベンションという、ツートップの体制を目指すことが、JAMの今後にとってふさわしいことが実感できたことではないだろうか。写真は順に、フリーマーケットの準備の様子、井門監事による北海道型蒸気コレクションの解説、松川氏のジオラマ作品、松本謙一氏・平井憲太郎氏によるスワローエンゼル撮影秘話。これ以外にも、当事者からしか聞けない「裏話」満載の、濃い一日だった。

2月18日(金)

東京メトロの記者発表で、銀座線に新車1000系を導入という記事は、けっこう各紙とも大きく扱っている。昔の東京地下鉄道の、レモンイエローの塗色復活というのが、それなりにインパクトあったのだろうか、カラーの予想イラスト付きで載せている新聞が多い。それにしても、01系は、試作車でも1983年なので、30年経っていない。さらに、最終増備車は1997年製というのに、それを2015年までに一気に置き換えというのだから、さすがにキャッシュフローの潤沢な東京メトロは太っ腹というべきか。

2月17日(木)

昨日仙台-新青森間で行われた、E5系新幹線のプレス向け試乗会。各紙の扱いが、大きく分かれたのがおもしろい。産経は、なんと一面で大きな扱い。毎日も、社会面で写真入り。なのだが、朝日、読売、日経は、全く無視。鉄道ネタではあるが、「鉄」なネタではないので、鉄分の濃い記事でおなじみの、朝日、日経は横を向いてしまったのか。ちなみに日経は、代わりといっては何だが、JR東日本が歴史的な車輛のトレーディング・カードを発売する、という記事が経済面に載っていた。こちらの方が、マニアックな関心が高いということだろうか。

2月16日(水)

天4で、今度はウォルサーズやアサーンなど、HO量販品アメリカ型貨車キットの大量放出。見たところ、100輌以上ある感じ。まあ、年配の方には、アメリカ型のヘビーユーザーの方もけっこういらっしゃるので、そういう関係から出てきたものと思う。しかし、こういうのを見ていると、模型店の店頭でアメリカ型が売れていた時代というのが確かにあったということを、改めて「歴史」として感じてしまう。今、アメリカ型をやるといえば、量販品は直接通販か、ウォルサーズの代理店になっている店かで、取寄せというのが基本になってしまっているけど。ま、それでもちゃんと手に入るのが、アメリカ型のスゴいところでもあるんだが。

2月15日(火)

いろいろごった返していたネタを、一つ一つクリアして、これでやっとJAM総会併催イベントの準備にかかれる。このイベント、今回が始めての試みということで、基本的には全てスタッフのボランティアベースで動いているので、ほとんど学園祭的ノリ。こういうのは自分が楽しまないと進まないのだが、出し物は充分すぎるぐらい楽しめる内容。立場上、あまりここでは具体的に書けないが、かなりのマニアでもびっくりするような、レアな体験ができることは間違いない。乞うご期待。

2月14日(月)

中央緩行線に昼間に乗る用事があったので、何気なく車窓を見ていると、元・中野電車区の留置線が目に入る。と、そこに使われている線路と枕木にびっくり。レールは40kgと37kgのようだし、それが木の枕木に犬釘で打ち付けられている。枕木の間隔も、昭和40年代の乙線〜丙線のような広さ。JR化の際に、メンテナンス・フリーを狙って、相当なローカル線も路盤強化されてしまったので、こんな線路を23区内で見られるとは、とても思わないようななつかしさ。多分、中野電車区当時から変わっていないのだと思うが、電車が留置されていると気付かないモノだけに、なんかスゴい発見をしたみたい。。

2月13日(日)

千葉からの帰りがけ、茂原市内で、「がんばれいすみ鉄道」の自動販売機を発見。いすみ鉄道地元の、いすみ市や大多喜町では、かなりよく見かけるが、茂原市内とはちょっとびっくり。基本的に、砂浜が続く九十九里浜エリアと、岩場と崖が続く大東崎以南の外房エリアとは、文化圏が違うので、ちょっと違和感があるが、それだけ経営努力をしているということなんだろうな。

2月12日(土)

九州新幹線開業日のチケット売り出し。新大阪発鹿児島中央行きの1番列車である、みずほ600号は、全席が15秒で完売。新聞のみならず、テレビのニュースでも大々的に報道。購入した方々をみると、必ずしも「鉄」というワケではなく、地元の一般の方もかなり多い様子。まあ、東海道新幹線が開通したときにも、試乗ニーズがかなりあったからね。

2月11日(祝・金)

久々にゆったりできる三連休。修繕の打ち合わせもあるので、千葉へ行く。今回は悪天候でもあり、ゆっくり過ごすことを第一にする。先週、Nゲージの九州新幹線800系の基本セットの中古を格安で手に入れたので、これまた久々にはしらせることに。九州新幹線も、博多開通で外装が変わるので、これはこれで手に入れるのにはいいタイミングかも。さすがに、最近の動力は性能が良くて気分がいいが、これ、基本セットが3輌というのは、どうにも様にならない。結局買うんだから、入門用とは別に、一般用は最初からフル編成のセットの方がいいと思うのだが。

2月10日(木)

東京駅の地下街に行くと、栄松堂書店がない。すわ、横浜店に次いで閉店かとあせったが、よく見ると、もとの1階の商店街に移転したらしい。行ってみると、前の店舗よりさらに大手町口よりだが、ホビー関係の棚もかなり広がっている。それだけでなく、本や雑誌ではない「鉄道グッズ」コーナーもできているではないか。濃い趣味書はさておき、鉄道関係は不景気な出版関係では、数少ない売れ筋でもあり、ひとまずは安心。

2月9日(水)

新聞ネタ、三連発。なりをひそめていて、おかしいなと思ったら、やってくれましたよ、朝日新聞が。朝刊経済面に、「鉄道ジオラマ「日本最大」合戦 嵯峨野鉄道とJR東海、2平方メートルの差」なる記事が。3月1日から公開される、嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅のジオラマが、「鉄博」のジオラマ200平米を抜く、212平米であること。先に210平米で日本最大をうたっていた、名古屋の「リニア・鉄道館」は、これに対抗して拡大する可能性があることを記した、信原一貴記者の記名入り記事。だから何だ、という感じもするが、記者の思い入れは確実に伝わってくる。妙に濃い記事だ。

2月8日(火)

またもや日刊スポーツ、社会面トップ記事が「鉄」ネタ。「撮り鉄"聖地" なた男襲撃」とのタイトルで、6日、片岡-矢板間の東北本線で、「カシオペア」を撮影しようとしていたファン6人に、「出ていけ、殺すぞ」となたで脅しかかった事件を報道。ネット系のニュースでは、けっこう取り上げられていたネタだが、一般紙の報道はほとんどなし。このところ、日刊スポーツの社会面は、妙に鉄分が多い。かくれ「鉄」記者がいるのだろうか。

2月7日(月)

2月5日に売り出された、「はやぶさ」一番列車の指定券は、グランクラスは10秒、グリーン席は25秒、普通席は40秒で売り切れ。上りの一番列車も、グランクラスは10秒で瞬殺。これは、一般的なニュース性があるし、パブリシティーとしてJRが発表しているはずなので、各紙とも取り上げているだろうな、と思ってチェックすると、あにはからんや、5日の夕刊にも、6日の朝刊にも、全く取り上げられていない。逆に、スポーツ紙では、けっこう大きなトピックス扱いで特集記事にしている。こういう展開も珍しい。マニア向けのネタでないから、載せてなかったりして。

2月6日(日)

ジオラマやモジュールは、「地面」だからというワケではないのだろうが、時間が経つと「風化」する。いいカタチで天然ウェザリングになることもあるが、まあ、年に一度ぐらいは、木や草を植えなおしたり、小物を修理したりする必要がある。「晩秋のジオラマ」がけっこう壊れてきたので、メンテすることに。一通りリフレッシュすると、何か撮影したくなる。その一方で、会津のC11254号機が九州っぽく見える構図、というのも狙ってみたかった。そこで、かつて九州に撮影に行ったとき、門デフと煙室上のATS用発電機をシルエットで捉えたカットを撮ったことを思い出し、その再現を狙う。個人的には、スゴく雰囲気が出ているが、これ他の人に伝わるかな。

2月5日(土)

今年に入ってから、なんかエラい忙しく、ひと月が三ヶ月分ぐらいの感じの密度だが、模型の車輛の増え方もけっこうなペース。ジャンクの再生とかで、貨車が増えまくったのが理由の一つともいえるが、忙しさに引っ張られているのも確か。このペースだと、今年中に次の大台に乗っちゃうかも。その前に、タマがでてくるか、資金が続くかという、別の問題があるけれど。

2月4日(金)

その後ちゃんと調べると、小田急5000系の4連は、まだ6編成残っているとのコト。そりゃ出会うわけだよね。6+4連の新宿側では、まだまだ見られるし、朝は順光になるワケだから、ファンの方はタップリ撮影してくださいな。それにしても、あの騒ぎはなんだったんだろうなあ。確かに、6連が廃車になれば、純正での10連ができないのは確かだが。

2月3日(木)

このところ、昼間に都内の民鉄に乗る機会が多いのだが、あらためて平日の日中に撮影をしている「鉄」な方が多いのにびっくり。最近では撮り鉄ご用達のようになった328とか、大口径望遠をホームの端で構えているので、異様に目立つ。そう思って考えると、毎日定点観測のようなBlogを作っている「鉄っちゃん」も多い。個人的には、現代の車輛を撮りたいとは思わないが、記録を残してくれるというのは、鉄道趣味界としては意義あることだと思う。

2月2日(水)

今週は、なんとも忙しいのだが、前を通りがかったので、やっぱり天4は覗く。最近は動きが鈍いのだが、やはり前を通ると、チェックせずにはいられないのは習性というものだろうか。すると、KS、谷川、フェニックスなど、大量の16番ハコものキットの出品。まったく守備外ではあるが、そこそこな模型店の在庫のようなその量にはびっくり。キットを買い込んでその気になってしまい、在庫がどんどん積みまされるという話は時々聞くが、きっとそういう方の出品なんだろうなあ。

2月1日(火)

ちょいと用事があったので、小田急に乗ると、なにやら向こう側から「旧小田急顔」の電車がやってくるではないの。すれ違いざま確認すると、まぎれもなく5000系。あれ、5000系はこの前ラストランだったはずなのに、幽霊が出てくる季節でもないし。と思って調べてみると、ラストランは6連の方で、4連はまだ当分残るらしい。それにしても、3000系と併結で本線の急行運用に入っていたというのは、ある意味、イベント的に最後のはなむけということなのだろうか。



(c)2011 FUJII Yoshihiko


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