hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2012年3月-




3月31日(土)

こうやって見ると、今月は模型の写真がなくて、全部実物関係じゃないの。確かに、単焦点レンズがマイブームになってから、けっこう買い込んでしまったし、妙にまた写真にハマりつつあるからなぁ。とはいっても、わざわざ撮影に行くほどの元気とヒマはないので、「撮り」にはならないと思うけどね。

3月30日(金)

さて、今月の17日に大井川鉄道に行ったときのこと。なんと、皆さん持ってきていたデジイチが、揃いも揃って、全部Nikon。まあ、皆さん現役蒸気機関車を撮影したことがある世代なので、当時のカメラ界の状況を考えれば、Nikonのブランド力も納得するところだが。まあ、自分も含めて、銀塩MF時代からNikon使っていて、AiNikkorとかも持っているので、そういう意味でNikon使ってるというのもあるんだろうが。

3月29日(木)

店頭で在庫が少なくなっているのを見ると、けっこう背中をおされるもので、ザ・バスコレクション80のいすゞBXD50国鉄バスタイプを購入。やっぱり、二つ目のこの顔はなつかしいですよ。このあたりまでは、都内でもボンネットバスがけっこういたからね。しかし今月は、トミーテックにすっかりハメられてしまった感じだなあ。普段、そんなに製品を買っているわけじゃないんだけど。

3月28日(水)

模型店を覗いたら、トミーテック 鉄道コレクションのクモハ52が出てるじゃないの。出るという情報は知っていたのだが、N専攻ではないので、いつなのかというのはあんまり気にしてなかった。でも、けっこうカワいいじゃないの、これ。こういう値段だと、つい買っちゃうんだよね。そんなこんなで、横須賀色の旧国の鉄道コレクションは、70系、43系とか、けっこうあったりするのだが。

3月27日(火)

天4に、カツミ・エンドウの16番ハコモノ編成と電気機関車が、そこそこの量入荷。久々に、ウィンドウが埋まった感じ。まあ、全く興味の対象外なので、高いのか安いのか、珍品なのかどうかとか、全然わからないが、このところタマが全然ない状態が続いていたので、そりゃ賑やかな方がいい。大蔵出し大会というほどではないので、遺産整理ではなく、コレクター自身の、コレクション整理の放出と思われる。ご興味のある向きはどうぞ。

3月26日(月)

もう発行日からけっこう経ってしまったが、国鉄時代をやっと手に取る。特集は、なんとEF65P。まだ鉄分が濃かった学生の頃は、鉄道というと、蒸気機関車のように古くてなくなりそうなものかまず趣味の対象となるが、そうでない現役車輛では、やはり最新鋭のものほど興味を惹かれた。そういう意味では、直流電気機関車では、その頃新車で登場した、EF65PFとか、EF66とかは、それなりに関心があったりするが、一般の60番台電機ってのは、ほとんど思い入れがないんだよね。まあ、時代の違いといえばそうなんだろうけど。その分、知識としては知らないことがけっこうあったりするので、そこは面白いけどね。

3月25日(日)

春にはつきものの、毒蛾除けの農薬撒きをやらにゃあかんので、日帰りで千葉へ。こればかりは、雨天だとどうしようもないので、ホントに天気次第。しかし、千葉の書庫がかなりタイトになってきた。新しい雑誌やムックも増えるが、出物があるとバックナンバーをまとめて買うので、増える一方なのは仕方ないか。夏ぐらいにはオーバーフローしてしまいそうなので、それまでに抜本的な対策をとらなきゃなあ。

3月24日(土)

またもや、土曜日は天気が悪い。予定が立たない状態なので、ちょこっと細工物。少し前から資料と材料を集めていた、ジャンク仕掛品の再生ついでに、北海道型の客車を作るプランを実行。元が珊瑚の最初期のオハユニ61とオハ61だから、加工してディティールアップしても仕方ないので、素組・なんちゃってレベルで、サクッとまとめる。で、オハ62とスハユニ62が。いっちょあがり。作業自体は、午後のひと時にちょうどいいくらいかな。

3月23日(金)

北海道型の客車で、二重窓の内窓の塗装がどうなっていたのか、ハタと悩んでしまう。確か記憶では、外窓と同様に、外が車体色、内が車内色だったと思うのだが、確証がない。自分のカラーポジを探しても、客車のアップなど撮っていないので、よくわからない。手持ちの書籍や雑誌の写真を見ても、モノクロのが多く決め手となるカットがない。やっとのコトで、インターネットで実物の客車の窓枠を通販している店があり、そこの商品写真でチェックすることができたが、鉄道趣味では、「記憶だけが頼り」というコトもけっこう多いと改めて実感。

3月22日(木)

BOOK OFFに、珍しく蒸気機関車の写真集が出ていた。資料として欲しかったヤツなので、ひとまず購入したが、値付けが定価の半分ぐらい。これに限らず、最近はBOOK OFFも、通常の古書店のような強気の値付けになってしまった。昔は、専門古書店で数千円のプレミア付きの鉄道書が、500円とかでポロっと出ていたものだが、なんか、面白みが減ったような。

3月21日(水)

小田急電鉄の車掌が、回送のロマンスカーに女子高生を連れ込み、淫行した罪で逮捕とのニュース。いろいろ鉄道職員の不祥事はあるが、これはほとんど聞いたことのない事件。でも、問題なのは相手が女子高生で、淫行条例違反に問われた、というところであって、回送電車に乗せた点、車内で行為に及んだ点ではないところがポイントかな。相手が成人なら、内部での懲戒はあっても、罪にはならないだろうし。

3月20日(祝・火)

3/7の項に書いたように、このところ単焦点レンズの描写にハマっているのだが、先日の大井川での撮影で、相手が蒸気機関車だけに、自分の方が動いて構図のバランスをとるセンスとか、昔のカンをかなり取り戻した感じ。で、その雨天の空気感がバッチリ写っている描写力に、また一段とやられちゃったよ。ということで、DXフォーマットでは、ぼくの好きな40mmクラスの画角になる28mmをつけてお散歩の友に。途中、フラりと入った中古カメラ屋で、AFニッコールの85mmの出物で、フードなし、外観キズありで、相場より2割ちょっとタマがあるじゃないの。実は、ぼくは鉄道写真では、けっこう85mmを多用するのが特徴だったりするので、将来FXフォーマットのカメラを入手する可能性を考えれば、あってもいい、という飛躍した発想で購入。そのまま行き先を変更して、いつも試写をやっている世田谷線に向かう。小田急線はさよならブームが一段落した感じなので、京王線経由で、まずは下高井戸で小手調べ。85mmは、DXフォーマットだと128mmぐらいの感じなので、135mmが鉄道写真で使いにくいのと同様、けっこう使い方が難しい。サクッと7000系、8000系、9000系を撮ったが、なんのことはない。京王線はこれでグランドスラム。ということで、山下まで世田谷線沿いに散歩しながら撮影開始。ここんとこ何度か来ているので、手馴れたものだが、敢えて85mmで狙ってみる。そんな中から、赤堤の踏切でのカット。これ、「記憶の中の鉄道風景」の「玉電開通100周年記念 東急世田谷線-1992年夏-」のカットと、ほぼ同じ構図。もう20年前なのか。それにしては、電車以外、意外と景色が変わっていないなあ。これが、世田谷線のいいところかもしれない。

3月19日(月)

久々に、ちょっと工作。デカいロストパーツ同士を、直接くっつけるのだが、こういうのは直接炙るのが一番。そのためには、部品の合いが良くなくてはいけないのだが、幸いピッタリとハマってくれる。ピシッと合わせて、ヤットコで挟んで、ジュッと火に炙り、そのまま水につければ一丁上がり。これ、けっこう気持ちいいから好きなんだよね。治具を作るのが面倒くさいタイプなんで、その対極にある半田付けだからね。

3月18日(日)

昨日は模型店にいける状況になかったが、実は今月は昨日が趣味誌の店頭発売日。変則的な飛び石連休の分、発売日も変則的になったという感じ。ところで、16日の300系ラストランのニュースは、一般のニュースやワイドショーでも取り上げられまくる状況。「鉄道ブーム」ということもあるが、そういう世の中なのね。趣味業界のヒトも、キチンとこれを受け止めないとねえ。

3月17日(土)

JAMの用務で、関係者が大井川鐵道を訪問。何の用だったかは、Facebookの方にヒントがあるので、そちらをよろしく。で、その後、SL列車に乗車。他の皆さんは、何度か乗車しているが、実はぼくは大井川の動態保存は初めて。というか、大井川鐵道自体乗ったことがなかった。あいにくの雨天だが、逆に沈んだ空気が、蒸気末期のローカル線を思わせる雰囲気を醸し出し、これはこれでいい感じ。「雨天ですが、窓を開けてお楽しみください」というアナウンスが流れると、ここぞとばかり皆さんフルオープン。見通しの利く内廻りのカーブ(けっこう少ない)を捉えて、すかさず牽引機と列車の姿を押える。こういうのも、昔とった杵柄だなあ。牽引機は、C108号機。ラサには行ったことがなかったので、C10形式を撮影するのも、今回が初めて。なんか、いまごろになって初めてづくし。

3月16日(金)

模型店を覗くと、最近にしては妙に活気がある。尋ねてみると、TOMIXの「日本海」編成と、マイクロエースの京王6000系の発売だという。確かに「日本海」というのは、ドンピシャのタイミングで、こりゃ話題を呼びそう。でも、ちょっと前は、毎月新製品の発売日というと、このくらい賑やかだったものだがなあ。

3月15日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。一年ばかり続いていた、ハーフ判カメラで撮った鉄道風景である「先史遺跡発掘シリーズ」も、前回にてひとまず終わり。今月からは、震災後に発見されたネガフォルダからの掘り起こしには違いないものの、鉄道写真を撮るようになってから、35mmフルサイズの一眼レフで撮影したカットでお送りします。まだまだネタがありますので、当分続きますよ。

3月14日(水)

朝日新聞の夕刊に、久々の「鉄」記事。「JR常磐線特急 新旧交代へ 14年ぶり新型車輛 17日デビュー」と題して、E657系(新聞だと、これが縦書きで出てくるんだよね、なんか妙)が17日からスーパーひたちに投入される、という内容。一応、震災や津波、福島第一原発事故の影響などをマクラに常磐線を語っているものの、けっこうストレートな記事。羽賀和紀記者の記名記事でした。

3月13日(火)

交通新聞社新書の、小野田滋氏著「高架鉄道と東京駅」上・下を読む。交通新聞社新書には、軽いエッセイ的な読み物と、かなり学術書的な論文と、両方が混在しているが、これは後者の方。鉄道史、建設史だけでなく、都市開発史としても資料性が高い。それにしても、土木というのは、鉄道関係では極めて重要な技術にもかかわらず、趣味的には、建築物や構造物に比べると、かなり縁遠い世界である。実物ファンでも、模型ファンでも、橋梁マニアというのは存在するが、築堤マニアというのは聞いたことがない。トンネルポータルマニアはいるが、随道マニアというのは聞いたことがない(廃隧道を探検するマニアはいるが、これは冒険マニアで、鉄道ではない)。実は、趣味的にはけっこう重要な盲点だということに、改めて気付いた(パインコーンの松川さんなら、本業の関係で造詣が深いと思うが)。

3月12日(月)

という流れで、手元にある北海道型客車の資料を漁る。どうせ、ベースが珊瑚製なので、いずれにしろ「なんちゃって仕様」にならざるを得ないので、割り切って進めることにする。加工べきポイントと、やるべき方針は大体固まったし、材料も、手持ちのパーツやジャンク材を活用すればなんとかなるので、気楽に行きましょう。思い入れがほどほどというのは、こういうとき楽だねぇ。

3月11日(日)

大震災一周年。天気予報では、土日とも雨天ということだったが、何とか持ち直す。早起きして、速攻日帰りで千葉まで出向き、庭の手入れと農薬撒きを行う。あわただしいが、できただけラッキーか。用事をしながら、午後から模型店めぐり。仕掛りの客車があり、イマサラ、という気もしたが、ふと、最近北海道のカマが増えているので、北海道仕様に仕立てたらというアイディアが浮かび、ひとまず入手。こうやって、どんどん手を広げちゃうんだよね。まったく。

3月10日(土)

日経新聞朝刊の20面に、またもや銀座国文館によるNゲージミニレイアウト通販の全面広告。最初に出たのは数年前なので、けっこう息が長く続いている。この手の通販広告は、レスポンスがどれだけ来るかで費用対効果が明確なので、コストに見合う間は出稿されるが、売れ行きが鈍ればすぐ出なくなることを考えると、基本的に注文生産のようなので、リスクも少ないし、それなりに売れているということだろう。198000円というのは、決して安価ではないが、ここの扱っている商品は、もっと高いものもたくさんあるので、意外と手堅い商品なのかもしれない。まあ、最終的に儲かっているのは、DDFなんだが。

3月9日(金)

高井薫平氏の「小型蒸気機関車全記録」西日本編を、一般書店の店頭で見つけて購入。一般書店にも配本ということは、けっこう売れているのかな。しかし、この「西日本編」、「東日本編」以上に濃い。著者自身が「はじめに」で書かれているように、西日本は高井氏が直接訪問できなかった路線が多いため、その分、貴重な資料写真を各方面から集めたということで、まさになんとも未見の資料が満載。特に西日本に多い工場専用線関係では、鉄道車輛というより、工場の設備・機械といったほうがいいような、見たこともないようなとんでもない「機関車」が続出。産業ロコが好きなゲテモノファンはもちろん、ナローファンにとってもチェックが必要な資料だろう。スゴい。

3月8日(木)

またもや、JR北海道で脱線事故。今度は、7日夜、留萌線箸別-増毛間で、深川発増毛行のディーゼルカーが雪崩に乗り上げたもの。乗客一名、不通の間はタクシーで代行というのはご愛敬。もうこうなると、JR北海道は、冬季の路線をメンテナンスするだけのリソースがない、としか考えられないのでは。少なくとも札幌近郊区間は黒字なはずなので、本当に必要な幹線だけ残して全部廃止するしかないか。

3月7日(水)

例のμ3/4で、マウントアダプタ遊びをしていて気付いたことなのだが、デジカメの撮像素子の解像度が上がると、色にしても歪曲にしても、レンズの収差に対しては、測定器のようになって、実に容赦ない描写をする。フィルムだと、アナログらしくもやもやとまぶしてくれるものも、ビッチリ記録してしまう。その流れで、ニコンのデジイチのほうで、昔のNikkorの単焦点レンズを持ち出して撮ってみると、ズームレンズより確実にビシッと決まった描写になる。ということで、デジイチこそ単焦点、という気分がこのところのマイブームだったりする。まあ模型撮影は、一貫してAiのマイクロニッコールでマニュアル撮りなんだけど。

3月6日(火)

夜、中野に行く用事があったので、ついでに中野ブロードウェイに開店した、ぽち中野店を視察。マニアのワンストップポータルたる中野ブロードウェイには、一般地域(笑)で展開しているメジャー系の鉄道模型ショップは出ていなかったったので、どんな感じか興味があったのだ。2階に開店したその店は、ブロードウェイのホビー系の店としては標準的な規模で、「ぽち」としてはかなり小さい。そんなワケで、在庫も少なめ。ひとまずは、アンテナショップ的に出店したのかな、という感じだった。しかし、平日の夜の中野ブロードウェイは、欧米系の外国人観光客もけっこう多い。Japan Coolってやつか。なかなか人波も多かった。

3月5日(月)

この週末で、何輌かラインナップに加わったので、一気12mm車輛が400輌に到達。350輌目が2010年の12月だったので、1年3ヶ月で50両。3ヶ月で10輌のペースだが、これはその前の300→350と全く同じペース。400輌目は中古で入手した、ModelsIMONのD514号機ということに。なんか、キリ番記念車輛は、このところいつも北海道型だよね。狙ったわけではないけど。まあ、その分増殖しているのも確かだが。

3月4日(日)

東急線の駅名票が、駅番号入りのモノに交換されていた。実は、昨日気がついていたのだが、昨日はカメラを持っていなかったので、改めて撮りなおし。駅名票が比較的高いところについているので、そういうポジションでモニタが見やすいカメラでないと撮りにくい。駅番号を採用するということについては、ちょっと前に発表があったが、実際に見るのは突如。全体に、ラインカラーを強調するようなデザインになっている。まあ、自然な流れですな。

3月3日(土)

タダ券をもらってきたので、ガキと「はやぶさ 遥かなる帰還」を見に行く。映画そのものは、NHKのドキュメンタリー再現ドラマみたいな感じで、淡々と事件を時系列的に再現するようなつくりで、あれだと、名優・渡辺謙氏が主役を張る意味は余りないのでは。もっと登場人物のキャラを立てて、ヒューマンストーリーにしないと映画の意味がない。で、これJR東日本がタイアップなんだが、火星探査機の「のぞみ」が失敗して、小惑星探査機の「はやぶさ」が成功するというストーリーがベースにあるのね。なるほど。こりゃタイアップつくわ。でも、あまりにモロ、あまりにベタだぞ。まあ、ガキにも妙にウケていたが。

3月2日(金)

東京メトロ銀座線銀座駅にて、試運転中の新・1000系に遭遇。銀座線は利用頻度が高いし、試運転も連日やっているようなので、どこかで出会うだろうとは思っていたが、やっと目撃。思ったよりも、色温度の高い黄色で、LEDの照明と妙にマッチしていたりする。けっこう目立つので、一般の人もケータイで撮影していた。

3月1日(木)

またまた、JR北海道で脱線事故。29日の22時ごろ、JR函館線八雲駅で、長万部発森行きの普通列車が線路の雪に乗り上げ脱線。半日不通。本線上で、除雪不充分というのは、どうにも恥ずかしいぞ。それにしても、やっぱりどうかしてるんじゃないのかな。ヤバいよ。



(c)2012 FUJII Yoshihiko


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