hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2012年12月-




12月31日(月)

大晦日に模型を走らせるというのは、かつて出戻り直後頃には年越し運転をやったりしたことがあるが、何か作るというのはあまりやったことがない。けど、ちょっと時間ができたので、なにかやりたくなった。ということで、ストラクチャの色変えに挑戦。ヒルマの完成見本を入手したのがいくつかあるのだが、これが遊園地のような妙な色に塗られている。色さえきちんとすれば、ヒルマ製のヤツはグッと雰囲気が変わるのは、自分で組んだヤツでよくわかっている。とはいえ、べったり同じようにラッカーを塗ってしまっては同じこと。わざわざ塗料を買いに行く時間はないので、手近にあるモノで何とかしようとおもうと、ふと目に入ったのが、タミヤのスミ入れ塗料。これで強力にウェザリングしてしまえば、いい感じになるのでは、とばかりに強引にやってみる。が、これがなかなかいい。最初から、アクリルの汚し液(筆洗い用溶剤)を吸わせたみたいに仕上がる。これはこれで、「三日間レイアウト」みたいな、現場仕上げには使えるテクだなあ。

12月30日(日)

今年は妻が体調を崩したりとかあったので、年末はのんびりしようと、昨日から夫婦で箱根の温泉へ。御殿場から高速に乗って帰ろうと、仙石原に差し掛かると、「ラリック美術館」の看板が。ここには確か、例の客車がいるはず。帰りがけなので、美術館を見る時間はないが、ナニは確かレストランの脇なので、コーヒーでも飲めば拝めるはず、とばかりにちょっと休憩。なるほど、ちゃんといましたよ。完全に屋内で、非常に状態もいい。こちらは、そんなにゆっくりできないので、中には入らなかったものの、ちゃんとご利用中のお客さまもいる様子。美術館のほうも、けっこう入っているようなので、これは当面は安心でしょうか。

12月29日(土)

模型については、新品はほとんどModels IMONの製品計画とシンクロしている状態なのでなんだけど、中古については、けっこう大物の出物を当てた感がある。オークションでの落札率と合わせて、ワリとアタリだったといえるのかな。前半においては、仕掛りジャンクの再生とかけっこうできたが、後半は逆にタマはGETしたが、手が付けられなかった状況。仕掛りの在庫量的には、プラマイゼロかな。まあ趣味については、ワリと調子良かった一年でしょうか。

12月28日(金)

さて、年末も押し迫ってきたので、今年一年の鉄道趣味を振り返ってみよう。個人的に一番大きかったのは、写真趣味の復活ではないだろうか。去年あたりからそのケはあったのだが、昔取った杵柄を思い出し、35mm判フル画面相当のFXフォーマットに手を出すとともに、AFの単焦点レンズも一通り揃ってしまった。写真は鉄道だけに限らないが、模型のみならず、写真も出戻ったという感じか。完全デジタルの時代になったので、また気合い入れられる状況になったんでしょうね。

12月27日(木)

本日にて仕事納め。というわけではないが、やっとのことで今月発売のムック類を買ってくる。国鉄時代は、タイトルこそいかにも企画っぽくてキツいところがあるが、内容的にはけっこう深い。なかなか興味深いネタが集まっている。要はブームになる前の首都圏の蒸気機関車なのだが、この時代、幹線の蒸気も残っていたので、当時マニアだった大人はもっと大ネタを追ってる一方、SLブームになってからのぼくらのように、若年ファンが近場で修練を積むほど、中学生がいいカメラを買ってもらえたわけではないので、撮影チャンス自体が少なかったということなのだろう。

12月26日(水)

今週になって、学校が冬休みに入ると、俄然線路際やホームで「撮り鉄」君の姿を見かけるようになった。学生さんが、平日も出撃するようになったということなのだろう。しかし、かぶりつきにいると、撮り鉄の皆さんは非常に目立つ。というか、どのあたりに出没する可能性が高いか、こっちがその習性をわかっているだけに、いるだろうなと思ったところにいる、ということなのだが。でも、デジカメになってランニングコストが下がった分、つまらないものと思っても、きっちり撮っておいたほうがいいよ。何十年かすると、これが貴重になるんだから。

12月25日(火)

そういえば先週、JR西日本の執行役員が、JR阪和線の車内で女子高校生に痴漢をした現行犯で逮捕されるというとんでもない事件が発生していた。それも常習で、同じ女子高生に2年前から痴漢行為を行なっていたという。警察官による殺人とか、笑うに笑えない事件が多い昨今だが、自社の車内というのはどうにも救えない。ただでさえ不祥事の多いJR西、イメージダウンという意味ではダブルだからなぁ。せめて阪急電車の車内とか、そのくらい遠慮しろよ(笑)。けっきょく自殺ということで、痴漢も命懸け。ご愁傷様です。

12月24日(休・月)

さて一目瞭然だが、この給炭台、ヒルマの昔のキットがベースだ。というより、この機関庫セクション自体、出物で安く売っていたヒルマのキットを組み立てたのが先で、それがタマってきたのでセクションにしようかと思って作り始めたもの。そんなワケなので、キット通り屋根つきで作ってしまったのだが、やはり屋根つきは変。しかし、屋根を後からカットするよりは、もう一個見つけて、屋根なしで組んだほうが速かろう、ということだったのだ。しかしこれって、元のアイディアは、荒崎さんの雲竜寺鉄道の給炭台なのね。ディメンション的に。妙にメルヘンチックなバランス感なので、これはこれで漫画的にかわいいので気に入っているんだが、そういうことだったのか。そういえば、ヒルマのキットって、機芸の「レイアウトテクニック」に元ネタのあるヤツが多いよね。

12月23日(日)

で、入手したものが届くと、スポンジが完全にやられている。ビニールで完全に包んであったので、車輛はセーフだったが、パッキングをやり直さなければ。嫌な予感があったので、同メーカーの同時期の製品で持っているものをチェックすると、やはり全部アウト。ちょうどオークション落としまくりで、エアキャップのあまりがたくさんあったので、これを使って緩衝材を作り直す。結構時間がかかった。せっかく取り出したので、形式写真の撮影し直しとかもやったら、これでほとんど半日消費してしまった。ということで、撮影ついでに、改修中の機関庫セクションでワンカット。色さえ合ってりゃ、けっこう庫内手っぽく見えますな。

12月22日(土)

まあ、今月はツイているのだろうが、またちょっと珍しいタマを見つけてGET。ここまでくると、かなり散財も激しくなってしまうが、出物だけは買える限りは出会ったときに買い占めるというのが、長年培った教訓。スルガ銀行さんにはすまないが、模型は借金してまで買うものではないと思うが、少なくともキャッシュフローとして対応できるものは、買っておいたほうが絶対にいい。後悔先に立たず。

12月21日(金)

天4に、今度はアダチ製キットの組立品を中心とした、16番国鉄型貨車が大量出品。どうやら、一連の出品の続きらしい。それにしても、堅い値付けということもあり、全体の動きは今一つという感じかな。16番も、もう一渡り行き渡った感じもあるので、やはりユルめの値付けでないと動かないのでしょうか。それとも、マトモな完成品やキットではダメで、一度見たら夢に出てきてうなされそうなジャンクとかでないと、もはや興奮しないヒトが多くなっていたりとか。

12月20日(木)

JR西日本から、梅小路蒸気機関車館と交通科学博物館を統合した新・鉄道博物館構想が正式に記者発表。一般紙でも大きく取り上げられている。方向性自体は、数年前に発表されていたものだが、具体的なプランが出てきたのは初めて。でも、今ひとつ具体的な中身が読みきれない。そもそもC62なんて、1、2、26と3輌、D51半流もも1、2とあるわけで、どうするんでしょうね。

12月19日(水)

趣味誌の店頭発売日。今月は、季刊ムックの発売月でもあるので、雑誌も物入り。でも、趣味誌を買っている層って、どのくらいまでなんだろうか。一部の好事家を除くと、40とか45とかが下限なんだろうな。というか、資料に当って、きちんと考証してモノを書くという行為自体、そのあたりが下限だと思われるので、プリントメディアの資料としての保存性にこだわりを持つのも、同じようなものではないかと思われる。いずれにしろ、10年経たない間に、淘汰と集中が起きるんだろうな。まあ、実物誌と模型誌各一誌づつ(あるいは、両刀使いの一誌)は、何とか残るとは思うけど。

12月18日(火)

またもやオークションで落札してしまった。けっこう弱気の応札だったんだけどな。まあ、こういうめぐり合わせもあるんだろう。しかし、一個一個はさほどの金額でなくても、連続すると、気がつけばけっこう散財していることになる。落ちるのは運がいいが、あまり調子に乗ると使いすぎということにもなりかねない。とはいえ、ツキがあるときは強気で行かなくてはもったいないし。贅沢な悩みもあるもんだ。

12月17日(月)

久々に天4に行くと、日本型16番がたくさん出ていた。最近では珍しく、ジャンクではなくマトモな中古。天賞堂製品が多く、2000年ぐらいの銀箱の蒸気から、いにしえの151系まで。あと、フジモデルの客車とか、けっこう一杯あった。興味外なのであまり値段をチェックしなかったけど、最近では相場観が出来上がっているので、値付け次第で足の速さが決まるからねえ。

12月16日(日)

選挙がいっぱいある日(笑)。世田谷区は都議の補選もあるので、五段積み。係員もさすがに要領がわからず、びっくりするほどの行列。昨日とはうってかわっていい天気なので、ひとまず昨日仕上げた2輌の形式写真を撮影する。出かける用事もいろいろあるので、その間を縫って、ストラクチャの製作も行う。給炭台は一通りできたので、石炭を盛り上げるところまでやったが、なんせ量がいるのでどうしたものかと思ったが、芯の部分に、40年前に購入した16番用の石炭(カツミ製・当時60円)を利用して、IMON製石炭の使用量を減らす。16番でもオーバースケールだが、でかい粒は嵩を増すには最適。思わぬところで利用法があるものだなあ。

12月15日(土)

寒い雨の日。やらなあかんコトも多いのだが、わざわざ外で遊んで時間をつぶす気にもならないので、あいている時間で、この前落札した車輛のフィニッシュ、整備を行う。なんせ、塗装はしてあるものの、窓ガラスも入っていないような状態なので、結構やることは多い。シールドビームのレンズがついていなかったりしたので、用事で出かけたついでに、MVプロダクツの反射板付レンズを買ってくるが、これはシールドビームの表現としては、なかなか秀悦。手を入れなくてはいけない2輌は、一通りできあがり。これでやっと、写真も撮れる。

12月14日(金)

忠臣蔵の日、といっても最近は通じないのかな。さてN中心の中古屋に、カトーのプレイザー製のほうのHO人形がたくさんでている。同じ品番のがかたまって出ているので、どこか廃業した模型店から出てきたものではないかと思うが、なぜか乗客人形が多い。これはラッキー。乗客は、上着とか一部塗り替えるだけで簡単に増殖させられるので、いくらあっても困らない。安いのを仕入れておけば、けっこう使ってしまう。なんせ、2〜3箱では客車は埋まらないのだ。ということで、全部あわせても2輌分ぐらいだが、これはこれでけっこう助かる。

12月13日(木)

わざわざマニアックに、京浜東北線ではなく、中距離電車を選んで乗ってったら、尾久のホームの脇に、勝田の485系K40編成が止まっている。4輌編成だけだと、なんか模型のような感じで親しみが湧いたので、持っていたコンデジでワンカット。モロ逆光だが、ちょっと正面には光が当っているので、まあいいか。光線の向きもあるが、やはりこの編成なら目玉はクロハ481-1501だろう、ということでそっち側から。テールライトが点灯しているので、生きているのは間違いないが、何しに来たのだろう。ヘッドマークは試運転になっているが、本当に試運転なのかな。

12月12日(水)

121212の、ぞろ目の日。とはいえ、JRは元号使用なので、241212でぞろ目ではありません。鉄の常識ですが。平成12年まで、毎年ぞろ目の記念切符があったしね。さて、今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。またまた「線路端で見かけた変なモノ」、生ジオラマ編です。さすがにこのコーナー、来月からはちょっと趣向を変えますので、よろしくお願いします。

12月11日(火)

JR東日本の記者発表で、新幹線の青函トンネルに、200km/h走行の時間帯を作るとのこと。なんと、基本的には青函トンネル内は140km/hの速度制限がかかっているのだそうだ。全然知らなかった。安全度100%だし(リスクは、迷い込んだキタキツネぐらいか)、整備新幹線の260km/h縛りもないので、当然300km/h走行するものとばかり思っていたのでびっくり。貨物があるっていったって、在来線で160km/h運転をやってるんだから、別に遠慮すること派にと思うんだけどね。在来線だって、ブレーキ距離のシバりさえなければ、200km/h出せるところだって、いくらでもあると思うのだが。

12月10日(月)

行方がわからなくなっていた、盛岡の交通公園にC58239号機とともに保存されていた、オハ35のファーストナンバーは、どうやら大宮の車輌センターに陸送され、線路上に載せられている模様。どこかにトレーラーで持っていった、というところまでは追っかけている人がいたのだが、いろいろなBlogやSNSで、大宮での目撃情報がアップロードされている。まあ、復線しているというし、何かに使うことは間違いないが、一体何に使うのだろうか。これはこれで興味をひかれるところではある。

12月9日(日)

午前中は、ここのところ忙殺されているハードディスクの整理をしつつ、機関庫モジュール更新のためのストラクチャの組立・塗装を行う。ちょっと作業をしては、接着剤や塗料が乾く間、ファイルの整理のほうをやる、という感じでこなすと、なかなか調子がいい。車輛とは違って、工程に待ち時間の多いストラクチャの作成は、コンカレント作業で何か別のコトと同時にやると、能率が上がって調子いいかも。

12月8日(土)

JAM日本鉄道模型の会主催の忘年会。今年は、夏のコンベンションで、東4ホールに会場を移転するとともに、会場スペースも4割近く拡大するという、今までにない転機となったが、おかげさまで成功裏に終わり、来年への新たな手ごたえをつかむことができました。これも、出展者、支援企業、お客さまのご支援の賜物です。来年は、さらに新しい試みとして、本部企画や企業企画を通したテーマ性を持たせるトライもしようか、ということになりました。ご期待ください。

12月7日(金)

趣味人のBlogによると、盛岡の交通公園に保存されていたC58239号機が、動態復元のため搬出された模様。客車の方は、すでに北海道から引き渡され、甲種輸送したようなので、なかなかハイペースで作業が進んでいる模様。もう、動態復元・保存も、特別なことというより、業務の一環として対応できるレベルになっているということなのだろう。ところで、オハ35の方はどうなるのだろうか?。

12月6日(木)

主にやっている模型が1/87 12mmなので、16番などと違い、中古屋でもオークションでも、それほど出物が頻発するわけではない。フトコロにはいたって健全なのだが、たまにかたまって出てくることもある。そんな感じで、今週なぜか三発立て続けに落札してしまった。オマケに、三発まとめて同じヤマトのドライバーが届けに来た。かなり控え目な値付けではあったが、三つ合わせると、オークションとしては最高額の支出になってしまった。ま、それでも新品の客車キット2輌よりは安いんだが。

12月5日(水)

ちょっと鮫洲まで行かなくてはできない手続きがあって、朝一でサクッと済ませて仕事に行こうとばかりに、ラッシュ時の品川駅に。朝ラッシュ時のみ、普通列車は3番線発となるので3番線に向かうが、待てよ。品川駅の3番線から発車する列車に乗るのって、実はこれがはじめてだったりする。朝ラッシュの普通の下りも、定員制列車も縁がないもん。ということで、いまさらながら初めての体験。かぶりつきで見ていたが、上り本線をクロスして下り線に入ってゆくのって、けっこう新鮮。なんか、関西の民鉄みたい。銀杏並木がキレイに色づいているので、コンデジで記念に一枚。

12月4日(火)

12mmで最初に作った機関庫のモジュール、なんちゃって撮影に使おうと思ってショーケースから何年ぶりかで引っ張り出してきたのだが、やはり十年選手になると補修が必要。これはこれで思い出深いので、今のレベルから見ると問題があるものの、あまり手を加えたくない気もする。とはいえ、補修するならちょっとは改造したいところもあったので、元に使ったストラクチャキットが手に入れば、新たに作ったのと差し替えようかと思っていた。ところが、絶版になっていてこれがない。しかし蛇の道は蛇。なんとか新品を見つけましたよ。ジャンルは問わず、こういうのはウマいんだ。ということで、改修開始。

12月3日(月)

店頭で、彩流社刊、林嶢氏の「『九州の国鉄』昭和40年代の想い出アルバム」なるムックを発見。比較的薄くてコンパクトな本だが、タイトルがヤバいよ。内容的には、レイアウト・デザインはイマイチだが、写真はカラーも多く、林さんの写真ということで、なかなか楽しめる。まあ、なんといっても同時代性が強いからなあ。

12月2日(日)

千葉の別荘でちょっと工事を依頼してあったので、日帰りで検収に向かう。一通りチェックすれば用はすぐ済むので、ちょっと帰りは足を延ばして、いすみ鉄道、小港鉄道沿線をドライブして帰ることにした。どうせ行く途中なので、またぽっぽの丘を覗いてみると、何やら怪しいトラックが停車中。なんと、JR貨物北陸ロジスティックスのトラックで、荷台には軌匡と線路、トロッコが積まれているではないか。ということは、また線路を増やすんだろうなあ。今度は一体、何を持ってくるのだろう。なかなか気になるところ。まあ、あそこは何をやっても丸見えなので、何か動きがあればすぐわかるだろうけど。

12月1日(木)

HOMPの忘年会、兼、来年の方針検討会。みなさん、そろそろ新しいネタが恋しくなっているとともに、メンバーが歳をくった分、コンベンションの期間中に多人数詰めるのが結構難しくなったこともあるので、来年は新機軸で行くことに。ハワイアンはやらないし、デカいのを一つやるというのもやらない。山椒は小粒でもピりりという感じのを、複数企画やることになりそう。乞うご期待。




(c)2012 FUJII Yoshihiko


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