パナソニック汐留ミュージアムで行なわれている写真展、「二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年」を見る。詳細は、「Gallery of the Week」を参照していただきたいが、この展覧会、蒸気機関車現役時代の日本型レイアウトを製作しているヒトには必見である。全国各地の民家の内部・外部の構造に関する詳しい情報だけでなく、集落の構造、周囲の地形と集落周辺の土地利用といった情報も読み取れる写真が豊富にあり、ストラクチャだけでなく、シーナリー作りにも参考になる。鉄道施設と違い、民家や集落の詳しい情報は少ないだけに、大判のガイドブック(3550円)も大いに役に立つ。これだけでも、購入する価値は充分にあるだろう。