「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2014年10月-




10月31日(金)

JR東日本から、来年3月14日のダイヤ改正で上野東京ライン開業という記者発表。運転計画は、およそ想定の範囲だったが、ちょっと驚いたのは、常磐線特急は品川〜いわき間の運転とし、速達型が「ひたち」一般型が「ときわ」とするという点。確かに、常磐線というか、茨城県方面はまだ在来線が競争力を持っている数少ない線区なので、それを乗り換えの便のいい都心まで持ってくるってのは意味があるだろう。しかし品川になると、東海道新幹線とか、京急で羽田とか、ライバル路線との連絡がよくなってしまうという気もするのだが。

10月30日(木)

どうしても今月中、それも平日に千葉に行ってやらなくちゃならない用事があったので、休暇をとって日帰りで千葉へ。ついでに、庭の草刈までこなせた。今回のセキは、河合商会のヤツが6輌増で15輌に。これぐらいになるとこれだけで編成を組めるんで、それならなんとか形になるかな。なんせ、カトーのセキとは大きさが違うので、繋げられないんだよね。ところで、帰りはちょっとドライブして大多喜経由で帰ってきたのだが、平日というのに、あの大多喜の市街地に観光客がいるんだよね。けっこう。まだ紅葉のシーズンでもないし、さすが鳥塚社長の努力奮闘の結果ですなあ。

10月29日(水)

同時に、来年の12月、池袋の東京芸術劇場にて、日本鉄道模型の会主催の全く新しいタイプの鉄道模型イベントの実施が検討中であることも発表されました。イベントシーズン、商戦シーズンである12月ということを考慮し、参加型の「国際鉄道模型コンベンション」とは違い、ハイエンドの模型やジオラマを、じっくりと楽しんでいただくギャラリー形式の展示と、広く一般の方々も楽しめる屋外露店形式のお祭りを組み合わせた、ユニークなイベントを予定しております。こちらの方もぜひご期待下さい。

10月28日(火)

日本鉄道模型の会の会員には、すでにご案内のmailが発送されているので、「第16回国際鉄道模型コンベンション」について、もう少し詳しい続報。次回からは、国際鉄道模型コンベンション実行委員会(仮称)が、(株)井門コーポレーションのスポンサードの元、コンベンションを主催いたします。日本鉄道模型の会は、後援として運営ノウハウの提供と継承、会場内での各種アトラクションの実施を行ないます。全体としては今までよりスケールアップする予定ですが、MP出展、企業出展については、基本的に今まで通りのスタイルを継承いたします。今後皆様には、実行委員会(仮称)を立ち上げ次第、逐次インフォメーションをご提供いたしますので、続報をお待ち下さい。

10月27日(月)

今週はちょっと時間的に余裕ができたので、たまっていた雑誌やムック類を引っ張り出してちょこちょこ読む。月刊誌は大体読みきる時間は一定なのだが、ムック系は記事の仕立てによって、かなり違いが出る。基本的に、写真中心の記事だと、けっこう時間はかからないが、記事、それもデータ中心だと、読破するのにけっこう時間がかかる。ヒマな時間が多いときは、こういう濃い目の記事はタップリ楽しめていいのだが、写真系、それもそれほどかん心が高くない領域のテーマだと、ワリとすぐに終わってしまうし、資料として保存しておくが、あまり読み返して楽しむということもない。けっこう値の張るムックの記事が、こういう速読で終わってしまう写真系ばっかりだと、ちょっと損した気分かも。

10月26日(日)

いろいろウワサや思惑は飛び交っているようですが、本日の「NPO法人 日本鉄道模型の会」理事会で、来年の「第16回国際鉄道模型コンベンション」は、予定通り2015年8月21日から23日にかけて、運営体制やスキームには若干の変化がありますが、東京ビッグサイト東4ホールで実施されることが決定いたしました。MP出展の個人やサークルの皆様、企業出展の皆様には、今まで同様ご出展頂きたく存じます。詳しい発表は10月中に行われますので、もう少々お待ち下さい。よろしくお願いします。来年の夏も、ご出展、ご来場共、ふるってご参加ください。

10月25日(土)


今週もまた予定が目白押しの週末だが、これだけ書いたらなんか写真を出さなきゃということで、C60のカットを撮る。が、レトロフィットでC59を改造したので、違いが判るところを強調しないと、ナンバーを貼り変えただけの、単なる「エンブレムチューン」にしかならない。おまけに、普通に全景を写したのでは、なかなか従台車が目立たない。ということで、苦肉の策のこのカット。機関士人形が乗ってるから、なんとかサマになる構図だよね。こういう真横の撮影には、例の築堤のお立ち台は結構役に立つ。

10月24日(金)

天賞堂に、来週エバーグリーン臨時休業の張り紙。定休日の30日(木)を挟んで、29日が臨時休業。31日は15時より開店とのこと。ひさびさの蔵出し・遺品整理だろうが、今回はどうなんだろう。このところ、臨時休業で買い取りにいっても、結局「スカ」というのがけっこう多かったからなあ。しかし、最近はこういうのでないと、客が集まらなくなったからなあ。まさか「ツリ」ってコトはないよね。

10月23日(木)

ホビダすなど、ネコ系のWebがリニューアル。サーバ、エンジン総取っ替えという感じで、look & feelも、操作性もずいぶん変わって別のサイトみたい。それにしても、10年前のWebのような、テキストがベタで出てくるWebって、最近の企業の商用サイトではほとんど見ないよなあ。で、そんなにシンプルならスゴくレスポンスがよさそうなものだけど、必ずしもそうはなってない。なんかよくわからないリニューアルではある。

10月22日(水)

しかし今回のC60改造、全部あわせても実作業は2時間ぐらいのワリには、切ったり削ったり半田付けしたり、いろいろな加工工作から塗装まで一通り入っているし、出来上がって新しい機種が手に入るというワクワク感もあるし、なかなか費用対効果の優れた細工物といえる。やはり改造のキモの部分が、加工した従台車をボルトオンすれば澄むというのが、いろいろな意味でお気楽。まあ、プロトタイプ自体が比較的お手軽に改造されているからね。16番だと、あまり細かいことをいわないので、こういうお気楽加工、なんちゃって改造が多いんだけどね。それはそれで楽しいんだよね。

10月21日(火)

朝、仕事に行く前に、従台車の塗装。小さいものだし、雨が降り出しそうな天気なので、スプレーを使って室内で塗ってしまう。小物の工作は、この「朝塗って、夜まで乾かす」ができるから、けっこう仕事がはかどる。ということで、帰ってきてから組み立て、調整。ナンバーはどうしようか迷うところだが、元ネタがModelsIMONの熊本機関区セットのオマケについている分しかないので、その中から比較的仕様が似ているヤツを切り出して取り付け。まあ、乗工社得意の「なんちゃって」と思えば、そんなに違和感はない。乗工社ももう少し潰れずに残っていたら、こんな感じでC60は「なんちゃって」で出てきたと思われるので。

10月20日(月)

さて、これまた別のオークションで、乗工社のD61用従台車LT254Aを入手できたので、これを使ってC59のうち1輌をC60に改造しようというミニ工作を開始。取り付けネジのところのブッシュの厚みが、D51系とC59系で違う(というか、動輪押さえ板の線路面からの高さが違う)ので、アダチのバラキットやシュパーブラインといった16番の発想で、これさえ付け替えれば一発かと思ったら、さにあらず。微妙に後部台枠の構造が違うので、けっこう当るところがある。従台車をつけてしまえは外からは見えなくなるところなので、台枠側、台車側、それぞれ当るところをモーターツールで削り取ってしまう。まあ、それでも一時間はかからない。で、今日はここまで。

10月19日(日)

ちょっと興味があるけど、絶対GETしてやるぞ、というほどではないモノがオークションに出ている場合には、「この値段で落とせたらめっけモノ」という価格で応札するわけで、大体はそれ以上に高値がつくので、自動的に散財せずに済むことが多いのだが、たまたま落札できてしまうときもある。それはそれで安く手に入ってラッキーではあるのだが、絶対額がそれなりに張るモノだと、そのあとで資金繰りが悩ましくなる。そういうことは年に1〜2回あるかないかだが、6桁のタマを一個落札してしまった。いいんだけど、キャッシュをどっかから捻出しないと。来週、銀行が営業してからだな。

10月18日(土)

今日は実際に模型店に行ったワケではないので、ModelsIMONのWebで確認した限りでは、本日が趣味誌の店頭発売日だった模様。今となっては情報の速報性ではWebに勝てないので、写真の美しさとか、記録性とか、高くなってもいいからそっちに付加価値を出さないと雑誌は辛いよね。確かに、季刊ムックの発売月にはそれなりにワクワク感があるワケで、この辺りの棲み分けだなあ。やっぱりカギは。

10月17日(金)

この二週間ばかり、台風が連発でやってきたこともあるが、人身事故や故障もなんか多く、ダイヤが乱れまくっていた感じがある。都心に近いほうにいると、ダイヤが乱れたところで、混んではいるものの、何らかの電車は一応やってくるが、郊外の方に住んでいると、いつも乗っている直通がやってこなかったりとか、それなりに影響は大きいらしい。いろんな路線の直通が多くなると、トラブル時にこういう弊害が出てくるからなあ。

10月16日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。大畑で撮影した列車を全部見せてしまう「大畑の三日間」も、もう三回目。今月は前回の続き、1971年4月6日分。それも今回は、3列車撮ったところまで。同じ列車でも違うカットがあるからね。これだとまだまだひっぱれそう、このままだと来年まで行くのだろうな。

10月15日(水)


朝8時過ぎに、山手線内回り上野駅で信号故障があった関係で、山手線と京浜東北線で、京浜東北線北行線を交互利用しての運転再開。工事や事故の関係で、支障のないほうの線を使っての共同運行というのはときどきあるが、なかなかその瞬間には出会わないもの。今回は運良く(?)バッチリと。それにしても、非日常的な様子を画面に収めるのにはちょっと苦労。でも、ちゃんと「一番線に山手線が参ります」って自動放送に入っているのね。準備が良いこと。

10月14日(火)

鉄道の日。東京メトロが、日比谷線に「虎ノ門駅」を新設と記者発表。森ビル主導の虎ノ門再開発に連動して、駅を設置、銀座線との連絡を図るというもの。確かに芝方面では、日比谷線は連絡が悪く、一旦都心まで出なくては乗り換え出来ないパターンが多い。新橋から六本木など距離は近いのだが、極めて東京メトロで行くのは不便である。日比谷線の活性化には繋がるのだろう。確かに、東横線への乗り入れ中止以降、東京メトロとしてもいろいろ手を打っている感は強い。

10月13日(祝・月)

台風19号が本州縦断。JR西日本とJR東海は、今回台風の通過に合わせて、暴風雨エリアの在来線を一時全て運休という珍しい対応。確かに上陸前は、超ド級の大型台風と鳴り物入りで警報が出ていたのし、先週の18号の影響もあったので、対応も慎重にならざるを得ないところがあったと思う。でも、実際に上陸すると急速に萎えちゃって、それほど被害もなかった。まあ、この手のモノは狼少年になっても、それはそれで被害がなくてよかった、と考えなくてはイケないんだけどね。

10月12日(日)

昨日の写真のプロトタイプであるC579号機は、その前の11号機とともに、5輌しかない汽車会社製のC57である。8〜12の5輌だが、なかなか人気カマだった番号が多い。どれも戦時中には九州に配属になっている。その中で、69年に廃車された8号機と68年に廃車された10号機はさすがに撮っていないが(8号機は佐倉だったので見た可能性はある)、蒸気末期に残っていた、9、11、12は一応撮影している。特に11と12は、撮れたらいいなという意図をもって撮影に行ったので、実にラッキー。傑作写真ではないが、撮りたいカマはかなりの確率で出会ってはいるのは確かなので、今から考えるとある意味運がよかったということだろう。

10月11日(月)


この週末は連休だが、また台風が接近中。だんだん天気が崩れるらしい。なんか、やらなきゃいけないこと、それも義理系のが多い3日間なので、もともとやりたいことができるわけじゃないからいいか。幸い土曜の朝だけは空いてるし、天気も陽射しがあるので、サックリとフォトセッション。新作、築堤のお立ち台を使った撮影。ちょっと時間も限られているので、ネタをそろえるまでもなく、まさにバッタ撮り。「はじめての鉄道写真」みたいな感じで撮ってみました。今度は、C579号機。大淀川の南岸から撮影すると、上り列車は南宮崎からの築堤でのバッタ撮りになってしまう、という連想なのだが、マニアックすぎるか。

10月10日(金)

10月10日は、旧体育の日。晴天の特異日としても知られ、それゆえ前回のオリンピックの開会式の日になり、その後それを記念して体育の日として祝日になった。ということで、第14回東京オリンピック50周年記念。このところ、ちょっと前の首都高から始まり、モノレール、新幹線、と来た50周年記念のピークともいえるもの。しかし、あまり語られていないが、鉄道による貨物輸送量が歴史上最高となったのも、この1964年の2億661万トンだったりする。そういう意味では、日本国内においても、鉄道がそれまでのライフライン・インフラから、都市間・都市内の大規模大量人員輸送インフラへの転換をスタートさせてからも50周年ということになる。

10月9日(木)

この週末は、鉄道の日(旧鉄道記念日)前の連休ということで、新幹線50周年というエポックも重なって、鉄道関連イベントが目白押し。こんなに連発して大丈夫なのかなとおもうくらいカブっているが、どうなんだろうか。少なくとも鉄道模型業界は、そういう賑やかな話のラチ外になってしまっているような感じである。まあ実物の方の鉄道趣味界も、決して景気のいい話などないので、人は集まってくれるが、金が落ちるわけではない、ということなのだろうか。

10月8日(水)

北陸新幹線開通に伴う、北陸本線 福井〜金沢間の連絡特急の愛称が発表されたが、「ダイナスター」だと。福井の名物恐竜にヒントを得てダイナソーからの命名とのこと。まったく、西日本のセンスはねえ。前にも、サンダーバードってのもあったし。キャッシュフローが厳しいのは仕方ないが、それでこういうところまでシャビーになってくるってのもねぇ。とほほ。

10月7日(火)

天4は、最近は不漁が続いていて閑古鳥が鳴いている状況だが、珍しくHOナローモノが大量に出ていた。ワールド工芸製品が過半数、あと乗工社とかぼちぼちという感じのようだが、ナローの大量出品は珍しい。どれもファクトリーRTRのようだが、ナローは詳しくないので良くわからない。16番でもナローでもなんでもいいんだが、タマが出てこないことには中古市場はジリ貧になっちゃうからなあ。

10月6日(月)


台風18号の首都圏接近で、「ダイヤ、大いに乱れる」。今日の午前8時15分頃の状況。田園都市線は、朝のラッシュ時に人身事故が発生し完全に運転見合わせになった状態だと、ホームに人があふれるコトもあるのだが(はなはだ迷惑だが、2年に1度ぐらいはある)、列車が動いていて、なおかつこれだけ人があふれるのは珍しい。ちょうどこの時がピークだったようで、3本待ったら乗れたし、その列車は12分遅れ程度で運行していたんだが。

10月5日(日)

昨日の日経夕刊「らいふプラス」は、「昭和を凝縮 心温まる模型」と称して、ジオラマの特集。浜松での山田卓司氏の作品の展示が記事の中心だが、後半はなぜか「原鉄道模型博物館」の話題。「原鉄道模型博物館」って、実はジオラマからは一番遠い世界なんだけどなあ。あれは、乗用ライブスチームなどと同様に、模型じゃなくて「一番小さな実物」ってのが、地面屋さんの共通する意見なんだよね。

10月4日(土)


大型台風接近中で、曇りの予報。陽射しはなし。新お立ち台を使って何か撮りたいところだが、これではあまりいい写真が撮れない。とはいえ、ここでワンカットは撮っておきたい気もするので、本当にあまり能のないワンカット。築堤にして持ち上げると、こういうカットは撮りやすいんだよね。でも、こういう撮り方はなぜかボリューム感が出て、なんだかOJのC57みたいな感じもするなあ。

10月3日(金)

買っておいた「国鉄時代」をやっと読む。皆さん大好き「北海道特集」ということで、今になっての新ネタの掘り起こしも大変だったと思うが、かなりのインパクトのある記事をずらりと並べてくるところは流石。しかし記事の中で驚いたのは、函館本線神居古潭の旧線には、175Rがあったという記述。なんと、北海道でも幹線中の幹線といえる路線に、既定外の200R以下が歴然と存在し、そこをC57やD51、はてはC62までも通してしまっていたとは。スラックもスゴい拡げてたんだろうな。ある意味「前例」という意味では、狩勝の150Rよりマズいかもしれない。

10月2日(木)

昨日は東海道新幹線開通50周年。朝1番列車に合わせて、50周年の記念式典があったり、50周年記念切符を求めるマニアの列が深夜から出来るなど、取材ネタは事欠かないし、歴史的なアーカイブ画像も多いので、昨日の夜から今日の朝にかけて、ニュースやワイドショーは新幹線特集一色。まあ、ぼくは開通そのものを記憶している年齢なのだが、さすがに50年というのは長い。50年間季刊インフラであれば、それは決して「新しいモノ」ではない。日本の都市間連絡の鉄道網は、今や「標準軌が標準」なのである、新幹線でなく幹線。ある年齢より若い層にとっては、最初からそう見えているはずである。いつまでも、サブロクの東海道本線のイメージから抜け出せないのは、現実を素直に見れない老いぼれということだろう。

10月1日(水)

なんか模型店の店頭に、小学生ぐらいの父子連れが多いと思ったら、今日は都民の日か。確かに、学校が休みなので、親がこの日を休んで、平日でなくては行けないところに行くというのは、パターンとしたあったな。で、久々にHOサイズのミニカーが大量放出。トミーテックのカーコレクション80も一杯。その中から、蒸気とも同居できる昭和40年代のクルマを選んで購入。けっこう大漁。かつて食玩が全盛だった頃は、ミニカー漁りも楽しかったのだが。まあ、その時にずいぶん確保しといたのが、今となっては貴重な資源なのだが。





(c)2014 FUJII Yoshihiko


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