「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2016年5月-




5月31日(火)

JR貨物に移籍したEF510-510号機も、銀一色の貨物仕様になって出場。しかしその回送の牽引機は、なんと僚友のEF510-509号機。無動力回送とはいえ、銀一色ガマの重連での登場という、なかなかセンセーショナルなデビュー。被写体としてもなかなかのもので、けっこう多くの人が撮影していた模様。それにしても、銀一色の重連って、往年の関門トンネルでのEF30の重連運用を思い出してしまうのは、やはり蒸気機関車世代のファンならではであろうか。

5月30日(月)

模型ファンの方から「12oは何輌あるのか」と聞かれたので、さっそくWebをかぞえてみたところ、現時点で638輌。あれ、去年の末で600輌だったんで、けっこうハイペースで増加しているような。というか、今年に入ってからは、オークションで客貨車をけっこう落札しているので、出費の割には台数は増えているかもしれない。このペースなら、間違いなく今年中、いや夏ごろには650輌行くかな。。

5月29日(日)

午後深くなってから京王線で府中まで行く用事があったのだが、乗ってビックリ。異常に混んでいる。東京競馬場では日本ダービーがあり、東京スタジアムではJリーグのFC東京-ガンバ大阪線があるという、京王線にとってはまさに「盆と正月が一緒に来たような」かき入れ時なのは間違いないが、日曜の午後に各駅停車がラッシュなみというのにはびっくり。おまけに、各停の混雑のあおりを食って、特急とか優等列車も、前が開かず軒並みノロノロ運転。まあ、めったにあるものじゃないけどね。

5月28日(土)

もと「カシオペア釜」のEF510-509号機が、貨物仕様になって運用開始。って、ラッピングシートだった部分を全部剥してしまったので、単なる銀一色。なんかステンレス車体のような、妙な感じ。あんまりスタイリッシュじゃないなあ、こりゃ。次回の全検の時には一般の色に塗り替えるのかな。

5月27日(金)

今日はちょいと趣味業界「中の人」のお仕事。「中の人」なので詳しくは書けないが、関わっていたプロジェクトを、ひとまず実現できそうなところまで持って行けた。で、その過程で驚くべき事実が判明。これまたコンフィデンシャルな話なので語ることはできないが、濃い趣味人なら誰もが気になっていたある「文化遺産」が、ほぼベストなスキームで未来に受け継がれることになっていた。これはみんな心配していただけに朗報。これだけじゃ判じ物だけど、数年先には皆さんも知るところになると思う。ぜひ心待ちに。

5月26日(木)

鉄道友の会からブルーリボン賞とローレル賞が発表された。ブルーリボン賞は阪神電鉄の5700系、ローレル賞はJR東日本のHB-E210系と四日市あすなろう鉄道の新260系。HB-E210系はまあユニークさや先進性があり、まあありかなとは思うけど、あとの二つは……。まあブルーリボン賞・ローレル賞は歴史はあるものの昔ほど影響力はないし、最近の「新車」自体に新規性が少ないので、こんなもんかといえばこんなものかもしれないが。

5月25日(水)

都営三田線巣鴨駅で、運転士が居眠りから熟睡してしまうという事故が発生。三田線はATOなので、止まるには止まったがドアが開かなかったということらしい。まあ、自動だから無操作の警報装置やデッドマンは付いてないからこそ起こった事故だが、確かに眠くなりそうではあるな。

5月24日(火)

渋谷から山手線外回りに乗ろうとすると、やってきたのはまたもやE235系。でもまあ、こういうのってけっこうあるんだよね。いままで全然チャンスがなかったのが、一度出会うとそれからはかなりの頻度で出会ってしまうっての。昔の蒸気機関車の撮影でもそういうことはあったなあ。まあ、確率的に言えば、納得できる話なんだけど。

5月23日(月)

「カシオペアクルーズ」の試運転の様子が、各地の「撮り鉄」の皆様により記録されている。青函線のEH800、道内のDF200と、JR貨物のスターが豪華列車を牽引する様は、かつてのEF66によるブルートレインの牽引と同じで、模型でしか実現できなかったファンの夢が実現したという感じ。だが、JR東管内がEF81というのは…。まあ、マニア的には古いものは大歓迎なのだが、一般向けにはどうなんだろうか。

5月22日(日)

朝から夜遅くまで、仕事な用事で多忙な一日。おまけに表現活動から肉体労働までテンコ盛り。おかげで鉄分はなし。しかしクルマで荷物を運搬中京王線のガードをくぐったら、そこを通っていたのは、緑の高尾山ラッピング電車8713F。E235はなかなか会わないが、この京王線の8713Fと東急東横線の「ヒカリエ号」には異常に良く出くわすし、乗車する。なんか特異点みたい。本当に一編成しかないのって感じ。まあ、こういう相性ってあるんだよね。

5月21日(土)


昨日は都心部の用務先を廻っていたのだが、秋葉原駅で山手線の外回りを待っていると、いよいよ来ましたよ。E235系。もう毎日走っているんだろうし、山手線も毎日とは言わないがそれに近く乗車しているのだが、なぜか乗るチャンスがなかった。まあ、見掛けるだけなら、反対廻りを走っているのと3回すれ違っていはいるが。次の立ち寄り先に近い有楽町で下車。発車してゆくところの見返りカット。まあ、ホームドアがあると撮りにくいわなぁ。

5月20日(金)


中目黒駅で日比谷線に乗り換えようとすると、なにやら新しい停止位置目標。よく見ると「7輌」。おお、18m8輌編成から20m7輌編成化が告知されていたが、いよいよ試運転とか出てくるのだろうか。なかなか期待させる表示ではある。しかし7輌なら浅草駅に入るので、スカイツリーラインは「7+3」を基本にするというのはありかもね。

5月19日(木)

今日が趣味誌の店頭発売日だった模様。例によって模型店に行っていないので、ModelsIMONのWebでの確認のみ。昨日、東武東上線中板橋駅で、発車したばかりの電車が脱線するという事故が発生。どうやら台車枠にひびが入って、車輪を保持できなくなったのが原因のよう。まあ、模型では車輪が外れて脱線する事故は多いが、実物ではちょっといただけないなあ。軽量化やコストダウンが進み過ぎて、耐久性に問題が生じているのでは、という懸念も感じられる昨今ではある。

5月18日(水)


自営になると、休日と平日の差がないので、フォトセッションも休日しかできないということはなく、天気が良ければいつでもできてしまう。そうなると、逆に何が何でもという感じでなくなってしまうのが世の常。まあ、型式写真とか写さなくちゃいけないものも溜まっていたし、天気もいいので午前中にミニ撮影大会。夏の日差しになると、入ってくる光線の具合で、実は部屋の中での撮影ポイントが変わる。最近は手持ち接写なので、撮影ポイントが変わると、家具や調度との関係で撮影できる構図も変わる。という感じで本人は楽しいけれど、いかんせん小さなジオラマ。撮れた絵は、気分ほどには変わっていないというのもまた真なのだが。

5月17日(火)

E26系を利用したツアー商品、東京-札幌間の「カシオペア紀行」が片道一人69,800円というのは知っていたのだが、3泊4日の豪華旅行商品「カシオペアクルーズ」ってのも、東北・北海道方面でやっているんだ。で、これは一人460,000円から600,000円。「四季島」の料金設定にも驚いたが、すでにカシオペア用車輌を使ってのツアーで、この位の金額を取れる実績があったのね。まあそういうベースがあれば、そりゃ強気になるわな。ご同慶の至り。

5月16日(月)

またもやジャンク落札。まあ、余り狙われないようなものを狙っていることもあるんだろうが、けっこうな打率。店頭も含めて、意外と中古市場が低調で、あまり回っていない感じもするが、どうなんだろう。まあいいや。気にせずに、落とせるときには落とすというのでいいや。運試しもあるし(笑)。

5月15日(日)

前の会社で付き合いがあった、とあるマーケティング調査会社の方からの依頼で、ホビー市場、オタク市場のブリーフィング。90年代半ばまで市場の主流だった「自称クリエーター」の「おたく」と、今世紀になってから市場の主流になった「純粋消費者」の「オタク」との違いは、どういう趣味市場でも存在している。この両者は水と油の別物なのだが、「おたく」がいなくては「オタク」市場は成立しないという相互依存関係がある。この二重構造が、一般社会からマニアックなマーケットの構造を見えにくくしている。鉄道趣味界でも、「鉄道ブーム」が鉄道趣味業界に恩恵をもたらしていないという現象が見られるが、これもこのディープとライトの二重構造のなせるワザである。まあ、こういう話を説明したのだが、ある意味鉄道趣味界はこの構造が断層となってくっきり見えている稀有なマーケットともいえることにあらためて気がついた。これはこれで、掘り下げると面白いかも。

5月14日(土)

久々に都心に出たので、ちょっと足を伸ばして天賞堂を覗く。なんか、珍しく4階に出物があるじゃないの。それも比較的リーズナブルな値付け。最近は、いろいろなところで強気の値付けが目立つので、これだけでなんか好意的な感じ。偶然、わりとに気になるものに出会うなんて言うのは、あまりないパターン。ということで、模型店に行かなくなればなるで、たまに行ったときに気になるものに出会うと、さっと買っちゃうんだよね。って、結局買ってるってことになるんだが。

5月13日(金)

台湾国鉄に、京急線の車体をイメージした「赤い電車」のラッピングが走るとのニュース。京急に登場した台湾国鉄色のラッピング電車への返礼という感じだが、EMU700形が赤地に白帯の出で立ちに包まれて登場した。その一方で、東武鉄道で200系電車を台湾の特急「普悠瑪号」の塗装にするという話も。もう、何が何だかわからないが、台湾からのインバウンドの活性化につながるんなら、まあいいんでしょうな。

5月12日(木)

大宮の鉄道博物館も、続々登場するライバルに対抗して2018年夏を目指して「新館建設・本館全面リニューアル」が進行中。その一環として「模型鉄道ジオラマ」(最近は、これが正式呼称で「パノラマ」ではなくなったのね)もリニューアルとのこと。このため、今年の9月から来年の7月まで閉鎖されることが発表された。まあ、それだけ目玉として人気があるということで、各社力を入れていることもあり、どんなものが出来てくるのか期待したいところ。しかし、これも9月までフェアウェルイベントをやるらしい。なんか、そういうのばっかりだなあ。最近は。

5月11日(水)

JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」が、来年5月からの運転開始発表と同時に予約受付開始。北海道まで行く3泊4日コースは、750,000円〜950,000円。山梨・会津を巡る1泊2日コースは、320,000円〜450,000円。関東在住の人間からすると、JR東管内というのは、ちょっと付加価値が減ってしまう感じもするが、インバウンドの外国人旅行客などには、東京をベースにできるという点、より魅力的な観光商品であることは間違いないだろう。

5月10日(火)

JR九州の「ななつ星」が運転再開。さすがに豊肥本線は寸断されているのでそこはパスではあるものの、久大本線経由で湯布院にはちゃんと行く運行。大分地区も地震の被害以上に観光客の激減で打撃を受けているだけに、「観光で九州を元気にしよう」というJR九州の意気込みは大きい。列車が走っていること以上に、全国の観光客を呼び込む効果、現地で観光してお金を使うことが、復興への貢献となることのパブリシティーとして、大きな役割がある。

5月9日(月)


祐天寺駅はわりとよく使うのだが、わざわざ端の方まで行ったりすることは少ない。けどふと思って渋谷方の端まで行くと、上り線になんと通過線の分岐ができているじゃないの。けっこう作業は進んでいるんだと、改めてびっくり。中一線の通過線というと、やはり西武線を連想してしまうが、西武の車輌も来るもんね。祐天寺もマイナーな駅から、多少はメジャーな駅にステップアップしたような感じかな。

5月8日(日)


久々に休日っぽい一日だし、天気もいいのでフォトセッション。今日も踏切のジオラマ(大)を使用して、手持ち撮影。なんか味をしめてしまった。夏のような陽射しになったので、なんかそんな感じで。このジオラマ、素から自分で作ったものではないので、ちょっと撮影用には不向きなサイズ。が、そこはそこ。ちょっとトリックをカマせて、あえて撮りにくい構図に挑戦してみた。でも、ほんと夏だね。こりゃ。

5月7日(土)

若桜鉄道のピンクのC12が、けっこうテレビのワイドショーとかにも取り上げられて話題になっている。鳥取県全体で進めている「ピンク化」観光キャンペーンの一環なので、パブリシティーになりやすかったのだと思うが、若桜鉄道がそういうトコに出てくるというだけでも、けっこう驚く話。まあ、圧搾空気で駆動するカマなら、何色に塗っても汚れないから、こういう明るい色もいいんじゃないの。でも、なんでランボードの白線を残したのかなぁ。

5月6日(金)

ちょっと用事があり、越谷まで。やはり東武線沿線というのは、埼玉県南部の中でも、ちょっと雰囲気が違う。さいたま市とかに住んでいる人でも、東武伊勢崎線というかスカイツリーライン沿線は、ちょっと恐いと言うし。まあ、昔東武線に7800とか活躍していた昭和40年代とかは、編成中の開いている乗務員室の助手席側の方で、ちょっと恐いおっさん達が酒盛りを行っていたり、甚だしきは賭博を御開帳していたりしたからなあ。北区・板橋区の先と、足立区の先じゃ、そりゃ違うよな(笑)。やはり今でもその差はあるということか。

5月5日(祝・木)

「撮り」の方の写真を見ると、「SL人吉号」も復活して運転している様子。いろいろ言いたがる人もいるが、復興のためには、ボランティア以上にお客さんが来て、お金を使って地域経済に貢献しなくては効果がない。そういう意味では、運転再開から復興の後押しへ、JR九州も地域を引っ張ってよくがんばっていると思う。

5月4日(祝・水)

JR東日本の新幹線の電光表示板が、全駅の全表示が一切表示されなくなるトラブルが発生。運行には支障がなかったものの、連休で混雑する時期だけに、混乱は大きかった模様。どうやら原因は、連休を考慮していなかったプログラムミスとのこと。鉄道もシステム化が進んでしまっているだけに、小さなバグが大きなトラブルにつながる可能性も大きい。今回は直接運行には関係なかったものの、車輌も路線も目視では運転できる状態でも、運行システムがダウンして走らせられない状態に陥ることも考えられる。これを機会に、もっと冗長性や安定性を配慮するようになってほしいものだ。

5月3日(祝・火)


夏のような天気になったので、フォトセッション。踏切のジオラマ(大)を使用して、手持ち撮影大会。μ3/4のマクロを入手してからやりやすくなった、手持ち接写。なんか、ホントに実物を撮影しているみたいな気分になるから、楽しいんだよね。これ。数日前に雪が降ったみたいだけど、北海道のゴールデンウィークって、いろんな花が一気に咲くシーズン。ということでギースル付きにしてみました。

5月2日(月)

連休中の貴重な平日。宮仕えじゃなくなると、逆にこういう日は重要になる。用務先を忙しく動き回る一日。乗り換えの便から、渋谷-新宿-池袋間では、山手線よりも副都心線を使うことが多い。今日も乗ろうとしたら、またヒカリエ号がやってきた。本当に良く出会うんだよね、ヒカリエ号。統計的に計算した確率よりも、あきらかに優位に多い。なんか、こういう偏りってあるんだよね。逆に、良く使うけど一度も出会ってないって人もいるだろうし。

5月1日(日)

日本鉄道模型の会の月例理事会。夏の「国際鉄道模型コンベンション」の日本鉄道模型の会ブースの企画を検討。前回は直前になって出展が決まったので、芸術祭の告知しかできなかったが、今年は会員の方も参加していただけるような、見て楽しく、走らせて楽しい出し物を行うことに決定。詳細は、追ってWebや趣味誌上で告知いたします。乞うご期待。



(c)2016 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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