「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2016年8月-




8月31日(水)

東京メトロ日比谷線用の新型車輌、13000系がメディア関係者に公開された。最近の東京メトロではおなじみの、アルミダブルスキン構造。正面デザインは、03系を進化させたような感じ。細部はそれなりにユニークなところもあるが、前に公開されていたレンダリングの方が斬新な感じかも。一番気になっていた車端の処理は、特別な絞りはない模様。それで20mが通れるのなら、なんで今まで20mにしなかったのかという疑問も。沿線に3か所ある急カーブの限界が、18m車でないと通過できないとうのが理由だったはずなので。しかし、全編成が置き換わるのが2020年。それまでは18m8輌と、20m7輌が混在する勘定。これはこれで結構大変かも。

8月30日(火)

迷走していた台風10号が、ついに本土に接近。三陸海岸から上陸して、東北地方を直撃。東北地方の太平洋岸に上陸する台風は、観測史上初めてとのこと。東北・北海道は、台風の襲来が少ない地域だけに、豪雨・暴風の影響は甚大。ここ数年西日本でよく見られるように、どこかのローカル線が大きな被害を受けて、そのまま廃線になってしまうのかという心配も大きかったが、これはひとまず免れた模様。

8月29日(月)

東京メトロ、東武鉄道と宅配3社が、メトロ有楽町線と東上線を使った荷物輸送の実験を行うとの記者発表。国土交通省のモーダルシフト推進がバックにあるようだが、新木場から和光市・森林公園間の拠点間輸送と、新富町駅・銀座一丁目駅・有楽町駅での個別荷物積み下ろしを臨時列車で実験するとのこと。1970年代ぐらいまでは、は駅間は列車で輸送するものの、末端の集荷と配達は日本通運が行うという輸送が一般的に行われていたし、千葉や北関東方面といった道路混雑地区の新聞輸送は、21世紀に入ってからも鉄道が使われていたわけで、まあ先祖返りなんだろうなあ。

8月28日(日)

西武多摩湖線の土砂崩れで埋まった列車が、やっと掘り出されたとのニュース。これから崩落した法面の復旧工事等を行うので、運転再開までにはまだ一月近くかかるとのこと。西武線といえば、収益性の悪い区間を廃止するなどという話題もあっただけに、時間をかけても復旧するというのは、まあ明るい話題。しかし、この不通のおかげで、ほぼ毎日「武蔵大和」の文字を駅の電光掲示板でみる。これ、漢字で見ると、どうしても帝国海軍の戦艦「武蔵」「大和」を連想してしまうんだよね。とても駅名とは思えない字面。

8月27日(土)

今日はライブ出演があるので、鉄分なし。最近は会社勤めの頃とは違って手空き時間が少ないので、鉄分なしの日の方が多いんだけどね。しかし、なんか台風が来ているせいか、秋っぽくなってちょっと気温が下がってきたような。そろそろ、落札しすぎの仕掛ジャンク再生、始められるかなあ。

8月26日(金)

中央線の緩行に乗ろうとしたら、やってきたのはE231系の500番台。これも比較的出合っているが、まだ2編成しかないんだよね。それにしても、この夏は珍車によく出会う。まあ運の巡りなんだろうけど、計算上の確率よりは頻度が高いのは間違いない。ラッキーということにしておこう。

8月25日(木)

JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」の車輌が完成し、その外観が報道関係者に公開された。まさか、JR西日本の豪華列車「瑞風」用の車輌の回送がリークされたのに対抗したわけではないだろうが、川崎重工製造分についての公開。メカや車内構造は極めてユニークなトライアルをしているし、デザインも斬新さを出してはいるが、意外と手堅く堅実な構造になっているのは、JR東日本らしさというところだろうか。夢の列車なのだから、もう少し冒険してもよかったのでは。

8月24日(水)

副都心線に乗ろうと思ったら、やってきたのはまたもやヒカリエ号。それにしてもこいつには良く出合う。それも見るだけではなく、乗車する。副都心線は、乗り換えが便利なので比較的よく乗るが、毎日乗るわけではない。そのワリにはほとんど毎月一回は乗っているようなペース。特別仕様の編成としては、いちばん良く乗っているのでは。

8月23日(火)

趣味誌の店頭発売日は、国際鉄道模型コンベンション前の18日だった模様。とはいえその日は設営日。コンベンション会場でも各出版社やIMONブースで趣味誌の即売は行われていたが、買いにゆく暇がなし。ということで、今月は取次経由の一般販売日も過ぎたこんな日になって、やっと中身を見ることができた。このタイミングを過ぎると、買いそびれてこれ以降買わなくなっちゃいそうなので、ひとまず各誌チェックの上、買うものは買ってきたのだが。

8月22日(月)

三重連台風の内、台風9号が関東直撃。雨も風も強く、各地でがけ崩れや倒木が発生し、鉄道も各地で寸断。明治神宮のご神木が倒れて原宿駅の架線を直撃とか、西武多摩湖線では土砂崩れで列車が埋まるとか、いすみ鉄道では数か所で倒木が線路を塞ぎ不通とか、鉄道にも大きな被害が発生。人的被害がなかったのが不幸中の幸いか。

8月21日(日)


今日は、夜に吉祥寺のライブハウスで出演があるので、コンベンションは途中退席。で、りんかい線に乗ろうとホームで待っていると、やってきたのは最後の205系、ハエ28編成。これはラッキー。たぶん最後の205系乗車かと思って乗っていたら、目黒-恵比寿間で抜いた山手線はなんと、E235系。これは、渋谷で降りた時に最古と最新の邂逅が取れるかと思って意気込む。渋谷で降りるとすでに山手外回りのE235はラップしてる。急いで降りてとにかく「追い抜き感」のある写真を撮影。逆光なんでグイッと補正をかけたら、E235のほうは流れたショットになった。でも、これはいいかも。一編成づつしかないのが出会うのを取れて、なんか新しい方が「未来へ行くよ」みたいな感じになったから、これはこれでスゴくいいチャンスだったな。

8月20日(土)


台風の影響でゲリラ豪雨があるという予報だったものの、朝起きたらまあ晴れてる。大丈夫かなと思って東京ビッグサイトに向かう。大崎までは晴れだったのだが、国際展示場の駅を降りると、ものスゴい豪雨。とはいえ、屋根のついた歩道がビッグサイトまであるのはうれしい。とはいえ、足元は濁流が流れている。今日はどうなるんだと思っていたら、昼にはピーカンに。何という天気。おかげでお客さんはイマイチだったけど。。

8月19日(金)


ということで、第17回国際鉄道模型コンベンションもいよいよ開幕。今年は会場側の都合で「東3ホール」なので、なんかちょっと勝手が違う。東ホールの一番奥が会場なので、ビッグサイトに入ってからかなり時間がかかる。下手すると10分近くかかるかも。しかし、あさの入場待ちの皆様は、渡り廊下ではなく、エアコンのかかった会場前通路で待っていただけるので、この点はよかったのでは。朝は出足が良かったが、午後はちょっと少なめかな。このへんは、天候や他のイベントとの関係もあるかもしれないが。明日も、皆様のご来場をお待ちしております。

8月18日(木)


今週末は、第17回国際鉄道模型コンベンション。日本鉄道模型の会は、協賛と共に一出展者としてブースを出す。本日は搬入、設営日。ブース設営作業は1時間ぐらいで済むのだが、関わることもいろいろあるので、ひとまずは昼前に会場入り。その時はこんな状態。某社のおなじみJR貨物コンテナも登場。しかしこのあと、ゲリラ豪雨がやってきて会場周辺は、激しい雷雨。カンカン照りも辛いが、雷雨も辛いぞ。ということで準備はひとまず終了。明日からは本番。

8月17日(水)

例の焼身ジジイの大迷惑事件が起きた新幹線車輌は、修理ではなく車体新製での対応となり、その車体が日車の工場から浜松まで陸送されたとのニュースが今頃になって入ってきた。まあ、最近の車輌は家電品と同じで、「修理」ではなく「交換」になってしまうんですねえ。もともと各種艤装品は検査機関を短縮するため、同型の部品を用意しておき交換するのが常道化しているので、これで行くと車輌の番号とか、何に対して固有のものかわからなくなってくる。まあ、東急みたいに、編成組み替えるたびに改番しちゃう会社もある位だからなあ。

8月16日(火)

朝のラッシュ時に、田園都市線が信号故障で運休。なんと手信号で運転再開したものの、夕方まで変則的な運用が続いた。ぼくは15時頃に乗車したが、列車が詰まって次々来る状況。逆に夕方は来なくて困ったもよう。しかし、今晩は台風が来て明朝もダイヤが乱れそうな模様。まあ、まだ広い意味でのお盆進行なんで、影響が比較的限られているのが不幸中の幸いかも。

8月15日(月)

JR西日本の嵯峨野線京都・丹波口間新駅って、モロに梅小路公園と京都鉄道博物館へのアクセスで作るのね。確かに京都鉄道博物館は、東や東海への対抗というだけでなく、京都の新観光スポットを作ろうと意気込みが感じられる。その割にはあそこはアクセスが良くない(昔は市電で行くところだった)。そこに駅を作って客を呼び込もうというのは、かなり本気出してきたな。

8月14日(日)



ちょっと用事があって京王線に乗ったら、行きがキティーちゃんラッピング、帰りが緑の高尾山ラッピングと、スゴい引き。高尾山ラッピングは本当に良く出会うんだけど、また乗っちゃった。それぞれ一編成のはずだし、キティーちゃんラッピングは、今月末までなので、こりゃ結構ラッキーかも。昔の蒸気撮影時も、来てほしいのが来ないなあ、とか思っていたけど、あとから見るとベストのカットではないけど、けっこうポイントの高いカマをちゃんと押さえていたりするし。こういうのって、運がいいのか悪いのか。まあ、悪くはないんだろうけど。

8月13日(土)

国際鉄道模型コンベンションも、あと一週間を割る。MP出展はないけれど、「日本鉄道模型の会」でのブース参加があるので、そろそろ忙しくなる。ひとまず準備はできているはずだが。今回は「或るレイアウト」での、「懐かしの16番自由形小型車輌運転会」を行います。1960年代の16番の楽しみを今に再現。それを知っている人も、知らない人も、小型車輌を持ってビッグサイトに来てください。自由形二軸車輌なら、ポケットに入りますよ。多少調子が悪くても、ベテランモデラーが調整いたします。あなたも、懐かしの車輌を持って、D-24日本鉄道模型の会ブースまで。お待ちしてます。

8月12日(金)

2日続いてライブハウス出演で、ほぼ終電近くの帰り。それでもこの時期は、終電ラッシュがないのでその分は楽。で本日の山手線は、またまたE235系に遭遇。確かに月一回のペースでは出会っている感じ。これも銀座線の1000系と同じで、いつの間にか入れ替わっちゃうんだろうな。キャッシュフローの潤沢な会社は、資金調達が楽だからなあ。JR西がかわいそう(笑)。

8月11日(祝・木)

この自動運転装置、PWMを使っているので、意外とスローが効くし、根詰めてメカ部分を調整しなくてもそこそこ走ってくれる。これはけっこう重要なところ。最近のIMON製品など、走行の安定性に気を使っている完成品も多くなってきたが、昔のブラスモデルはそのへんがイマイチなものも多い。全然Ready to Runでない(笑)。キットを組んだものの方が完成品より全然マトモに走るメーカーもあったし。ディテール工作は好きだしワリと得意だが、メカ工作は全く苦手なので、こういう感じでサクサク動いてくれるのはうれしい。これだと、いろいろ走らせたくなってしまうぞ。

8月10日(水)

自動運転装置をどう使おうかというイメージを広げるべく、テスト的にいろいろ動かしてみる。IMONシステムレールを使い、総延長2.5m程度の試験線を作っての走行試験。電車・気動車は単行はもちろん、2連ぐらいまでなら意外と自然な感じで楽しめる。これなら、幅30pぐらいの景色を付けて、総延長が2〜3m程度のレイアウトをモジュール的に作るというのもアリだな。蒸気機関車も、単機で走らせる分にはけっこう絵になる。この場合は、引上線あるいは貨物専用線のような感じで、構内っぽく作る方がいいかも。逆に、ストラクチャや小物が多目の中を走る方が、単機でもリアルになりそう。間を取って、シンプルに幅20pぐらいで地面と草だけにしてしまうのもいいのかも。とにかく、勝手に走ってくれるっていうのは、ぼくにとっては非常にうれしい環境。もっと面白い使い道を考えてみよう。

8月9日(火)

JR東日本グループが中心となって参画した、バンコクの都市鉄道パープルラインが開業との記者発表。車輌は総合車両製作所が製作、JR東日本はこのプロジェクトのために現地に設立した会社「JTT」を通じて、車輌や地上設備のメンテナンス業務を行うとのこと。車輌の輸出は昔から結構あったが、日本の鉄道事業者が現地の運営に参画というのは目新しい。確かに日本の鉄道の強みは、ハードではなく運用などのソフト面にあるので、今後に期待したいところである。

8月8日(月)

中古コーナーで自動往復運転装置の出物をGET。この手の製品は、中古で出てくるとかなり安いのだが、今回も新品の3割程度の価格と何ともお買い得。動きのあるジオラマを作ってみたいと思っていたので、チャンスがあったら手に入れたかっただけに、これはラッキー。究極的にはそこに行きつくとしても、自分で運転しなくても適当に走ってくれるというのは、個人的にはけっこう楽しい。買ってきた車輌を、酒とか飲みながら動かしておくというのにもよさそうだし。

8月7日(日)

全然「鉄」でない友人のSNSへの書き込みで、「SEIBU KPP TRAIN」が新宿線で運用されていることを知る。西武鉄道のWebサイトを調べてみると、7月30日から新宿線に入り、9月まで運用されるとのこと。9000系なので、池袋線だけの運用かと思っていたので、ちょっとびっくり。新宿線の方が見るチャンスは多いので、それまでに見れるかな。

8月6日(土)


そのC55の車輌カタログ用の写真を撮るべく、サクッと撮影。地面付きのお立ち台を使用したので、そのままカンタンなフォトセッション。このお立ち台はいつも構内っぽいシーンで使っていたので、走行シーンをイメージさせるカットにトライする。陽射しがマジ夏なので、うだるような夏の午後、惰行で静かに通過してゆく雰囲気で。

8月5日(金)

この前オークションで落札したジャンク品の再生が、特注したナンバープレートが完成し届いたことで終了、完成。晴れて一輌としてカウントアップ。これがなんとHO1067 12oの650輌目。同時に制式蒸気機関車も80輌目。C55三次型の九州タイプ。あくまでもタイプで、特定番号機でない。このへんの事情は面白いのだが、その話はのちほど車輌カタログの方で。600輌→650輌は、丸7カ月。7カ月で50輌は、最も早い部類。今年になって、オークションで落とし過ぎかなとおもっていたんだが、やっぱりハンパなかったんだなあ。

8月4日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。羽越シリーズの5回目。これで最終回。限られたネタ、それも旅のついでに撮ったカットではあるものの、良く持ったわい。今回スキャンしてみてはじめて気がついたこともいっぱいあったし。これがあるから、昔の写真を掘り起こすのは面白いなあ。

8月3日(水)


この前は通過がてらの目撃だったけれど、祐天寺から乗車する機会があったので、中線分のスペースが空いた状態を撮影。こうやってみると、上りホームが無意味にだだっ広かったのがよくわかる。下りホームの側は変化がないけど、ちゃんと1線分のスペースが広がっている。しかし、ここに中線ができてそこに西武の車輌が来ると、妙な感じだな。配線は西武式だが、駅の雰囲気は西武にはないものという、およそ昔は考えられなかったような。祐天寺の駅が高架でできた時も、あとあとこうなるなんて誰も予想してなかったよな。絶対。

8月2日(火)

東京メトロ銀座線用の新1000系。すでに第36編成が甲種輸送とのニュース。所定が38編成のはずなので、あと2編成。いつの間にか01系が風前のともし火。また、葬式鉄とか出てくるのかな。01系が登場したのも、そんな昔という気はしないのだが。こういう独自規格の閉じた路線は、全編成一気に入れ替えということになるので、どれが来るかという楽しみがあるのは過渡期だけ。それももうすぐ終わっちゃうのね。それはちょっと残念。

8月1日(月)

昨週末、小海線で3輌編成の旧型客車をDD16が牽引する「旧型客車八ヶ岳号」が走り、かなりのファンを集めた模様。インターネットでは、いろいろなところに写真がアップロードされている。それを見ると、客車はスハ、スハフなのね。3輌編成というと、かつての「八ヶ岳高原号」のイメージなんだろうけど、あれ少しでも定数を下げるため、ナハ、オハ限定の運用だったんだよね。逆に小海線を走るスハフ32なんて、はじめて見た。スハ43は外観が一緒のオハ47が入っていたんでなんちゃってでは違和感ないかな。でもまあ、ノスタルジックなレトロイメージということでは、いいんだけど。どうせなら今は路盤強化されているんだから、DD51やDE10入れても全然問題ないんだよね。



(c)2016 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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