「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2017年6月-




6月30日(金)

備忘録。東横線に乗るとまたも「ヒカリエ号」がやってきた。ホントに良く出合う。あれ、1編成しかいないんだよね。余りに良く出合うんで、なんか複数いるような気がしてしまう。複数といえば山手線のE235系はすでに所要編成数の1割ぐらいになっているので、確率的には十数編成とすれ違えばであっておかしくない。ああいう新型に稀少価値があるのは、最初の1編成だけの時だけだよね。まあ、置換終了寸前の旧型最後の編成になると、こんどはこっちの方が稀少価値になるのだが。

6月29日(木)

昨日のタマ、どうせ修理するのならディテール関係もちゃんと考証して補修しようかなと思いいろいろ資料をあたり出したのだが、あまり得意分野でない線区(撮影にも行っていない)にいた機番なので、調べると知らないことが多くて面白い。まあ模型って自分で作るときは、そもそも自分が好きだったり思い出深かったりするカマがいて、それを再現したいのが模型化する動機だったりするので、だいたい自分がよく知ってるものがほとんど。たまにはこういう逆転の発想も面白いなあ。

6月28日(水)

仕事途中で模型店に寄ると、けっこう筋のいい出物が。おまけに出来や手間を考えると、相当にお値打ち。走行に難ありで安いというのだが、どうやらぎくしゃくした動きは動輪の位相の問題で、台枠歪みとかそういう致命的なトラブルではなさそう。それなら手持ちの同機種用の予備の動輪もあるし、一旦バラして組みなおせばそれほど手間をかけず直せそうということでGET。下回りの再生っていうのは、ぼくの場合珍しいけどね。修理完了したら公表します。

6月27日(火)


山北交通公園に保存されているD5270号機は、昨年圧搾空気で動態復活したものの、Mr.圧搾SLの恒松氏の不慮の事故によりその動向が心配されていたが、このほどボランティア有志の協力もあり再び動態展示されることになった。その試運転が27日、28日に行われるという情報があり、27日は仕事の関係で午後からなら時間が取れそうだったので、さっそく山北へ向かう。山北は大井松田インターからほど近く、道路が空いていたので1時間程度で到着。立ち合われていた山北町役場の小塚商工観光課長からお話を伺うと共に、15時からの試運転を待つ。で、定時になるとD52の巨体がしずしずと動き出す。平日ということもあり、見学者は10人程度であろうか。しかし、動くD52形式を見たのは、45年前の函館本線以来。やはりデカくて迫力満点。D52は9歳の時に初めて意識して撮影した蒸気機関車でもあり、けっこう好きなカマの一つなので、大感激でありました。今年の夏は運転をするということなので、東京から近いし、箱根、富士山、富士五湖など観光地と組み合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

6月26日(月)


稀少種の車輌にはなぜか相性があり、計算上の遭遇確率と比べて有意に多いか少ないかどちらかになる。東急の「ヒカリエ号」や京王の「高尾山号」などは、明らかに相性がいい相手だ。東京メトロ日比谷線の13000系は、試運転の時から見たことは何度もあるのだが、なぜか乗車の機会がなかった。で、やっと遅ればせながら乗車。車内は20m4扉になったので、逆に見慣れた景色。車輌限界の関係で一般のメトロ20m車輌より2cm車幅が狭いせいか、なんかかえって古風な感じがする。新しいのは床の色だけかな。全車0.5Mはなんか中途半端なモーター音でなんか妙。運転台は右手ワンハンドルなのだが、東急をはじめ民鉄の両手、JRの左手に比べると、ちょっと不思議な感じ。

6月25日(日)

昨日の鉄研OBの雑談だが、けっこう鉄道会社関係の人も多いので「中の人」の話もいろいろ出てくる。こっちは、模型業界や趣味関連業界の「中の人」の話はできるので、微妙な意見交換。しかし、今や標準化や他業界でのデファクトスタンダードの部品を活用することで、車輌そのもののコストは相当さがってるのね。その一方で保安関係の装備は、各社それぞれということもあり、相対的に結構値が張る。でもこれも、先行車を把握する自動車の自動運転技術とか精度の高いGPSとか出てくると、道路を走る自動車よりローコストでインテリジェントな保安装置作れちゃうし、なんか革命的に変わりそう。JR北海道とか、全部それにしちゃったらいいんじゃないの。「革命は辺境から起きる」とかね。

6月24日(土)

本日は大学時代の鉄道研究会のOB会パーティー。クラブ自体は現在も続いているし、現役生にもあったことがあるのだが、やはり鉄道の黄金時代、鉄道趣味の黄金時代と言える、鉄道100年のSLブームからブルートレインブームまでの約10年間を体験した世代は、圧倒的に趣味人として濃いは一目瞭然。OBでもその世代が、量・質ともに中核とならざるを得ない。歳を取ってくるとどちらかというと「乗り」の勢力が強くなってくるのは、ある意味仕方ないところだろうか。しかし、そういう世代はリタイヤしてシニア世代になりつつあるので、趣味マーケットの最後の花火は、あと10年ぐらいは続くのかな。

6月23日(金)

今年は、夏至の日こそ激しく雨が降ったものの、その日も夕方には雨は上がったし、その前後はかなり天気のいい日が続いた。この時期は運よく晴れていれば、通常夜明け前や日没後になって陽射しが入るカットが撮れない列車も、日中走行シーンとして撮影することができる数少ないチャンス。夜行列車は少なくなってしまったが、それでもスーパーレールカーゴをはじめ、貨物などでは貴重なカットをモノにできた人も多いのでは。この週末あたりから、いろいろアップロードされるんだろうな。

6月22日(木)

小田急電鉄が、かねてから噂の70000系新ロマンスカーの概要を発表。今回も岡部憲明氏のデザイン。伝統の展望席を備えているものの、今回はなんと連接ではなく通常のボギー式。小田急らしいのか、らしくないのか、何とも複雑。おまけに記者発表で紹介されたイメージ図は、オレンジっぽい赤色に塗られている。これじゃ何だか、名鉄の新型パノラマカーといわれても納得しちゃうじゃないの。いっそのこと、小田急と名鉄で、共同して同型車を発注したらコストダウンになるのでは。

6月21日(水)

「瑞風」の話題が連日のように取り上げられ、今乗っている感じのJR西日本が、社長の記者会見で「新たな長距離列車」の導入を発表。今度のは観光列車ではあるものの高級路線ではなく、「カジュアル」で「くつろぎ」のある列車とのこと。LCC等でやってくるインバウンドの人達も視野に入れているようで、グリーン車・普通車ともに座席とコンパートメントを設定している。車輌自体は余剰の117系の改造になる模様。まあ、観光路線では剛柔合わせて攻めるというところだろうか。エリア内に世界的に有名な京都とアジアからの観光客の多い大阪を持っているだけに、そこからどう展開させるかという作戦なのだろう。

6月20日(火)

DD200のコトを調べていたら、昨年末にJR貨物がDB500なる入換用の小型ディーゼル機関車を導入し、下関駅で使用していることが判明。こんなの全然知らなかった。って、基本的に機械扱いの貨車移動機と一緒じゃないの、これ。JR貨物でも、貨車移動機は貨物駅とかで使ってるよね。下関の線形の構造上、本線に入らないと入換ができないので、車籍と保安装置が必要になったということなんだろうな。でも、昔のローカル私鉄はいざ知らず、車籍のあるDBって、なんかかわいくていいな。牽引定数が換算50輌ということなので、DE10系列をつかって入換しているところでも、これで足りちゃうところあるだろうし、そこにも投入するのかな。

6月19日(月)

本日が今月の趣味誌の店頭販売日。今月は季刊ムックの発売月でもあるので、わりと会陰道は賑わう月。微妙な曜日の巡りなので、今月はどうなるかと思ったが、結果的に穏当に19日。昔は土曜日配本ってのがあったけど、今はそれをやるのは機芸さんだけだし、機芸は17日発売ってのはないので、まあ予想通りではあるのだが。

6月18日(日)

日本鉄道模型の会の月例理事会。来年3月に行われる「第3回池袋鉄道模型芸術祭」の運営についての基本方針を決定。来年3月は池袋西口公園が改装工事で使用できないため、芸術劇場館内だけでのイベント実施となるのが大きな変更点。モデラーの間では過去2回の実績から鉄道模型芸術祭のイメージやプレゼンスが確立してきているので、これをベースに今後永続的にこのイベントがモデラーの支持を得て続くものとなることを目指し、館内展示の充実を図る。カギは、モデラーに夢を与える「出展したくなるステータス」の確立であり、一層幅広いモデラーが出展しやすくなるよう、第3回より新たな出展形式を導入することが決定。詳しくは7月に行われる要項の発表を待っていただきたい。車輌やジオラマ、パイクなど、発表したい作品をお持ちの個人や小グループの皆様はぜひご期待下さい。

6月17日(土)

JR西日本の豪華観光列車「瑞風」が本日より運行開始。最後に登場するだけに、かなりの鳴物入りのデビュー。すでに予約が満杯だし、観光資源としての鉄道の魅力をアピールするための象徴としての位置付けが、パブリシティーのメインになってきている感じ。そういう意味では、各社が競って「看板列車」を持つのは、相乗効果・シナジー効果が充分に期待できる。いすみ鉄道の鳥塚社長が拓いた世界だが、都市部の通勤、大都市圏間の高速移動以外のローカル鉄道は、観光資源としての価値を開発しない限り生き残れないし、逆にそこに火が着けば、こんなにパワフルな「アトラクション」は他にないという可能性を秘めているということだろう。一時のブームに終わらせずに、鉄道の新たな役割を拡げてもらいたいものである。

6月16日(金)

早速、JR貨物からDD200型式に関する公式な記者発表。しかし電気式なのね。JR貨物は電気式で行くってことね。まあそっちの方が技術の進歩がスゴいから、時代がそうなったってことで。エンジンもより小型で強力になっているし、その方が、効率的で省エネなんだろうな。それなら蓄電池積んでハイブリッドでもいいじゃないかと思うのだが、そんなにコストが違うのかなあ。あるいは、一般的な貨物の運用だと、ハイブリッドでもそんなにエコにならないのだろうか。しかしデザインは見れば見るほど良くない。こういうメカメカしいデザインなら、もうちょっとボンネット部分を高く・大きくして、アメリカっぽくした方がスタイリッシュかも。折角セミセンターキャブなんだし。

6月15日(木)

川崎重工の工場内で、JR貨物のDD200の試作車がほぼ完成している姿が目撃されている。写真もBlogやSNSに上がっている。その姿を見るとセミセンターキャブで角ばったボンネットなど、HD200と共通したデザインコンセプト。DE10置換ということだが、もはや昔でいう「丙線」以下を貨物が通過することはないので、60tクラスでもD級で充分ということなのだろう。でも、このシリーズのデザインどう評価するかはなかなか難しい。鉄道車輌としては明らかに安っぽいが、重機のような「機械」「メカ」として考えると、それなりに斬新な感じはするのだが。とはいえ機械扱いの車輌移動機ではなく、車籍はあるんですが(笑)。

6月14日(水)

家から一番便利な駅というと田園都市線の三軒茶屋。横浜方面に行くときとか、日比谷線方面から帰ってくるときは、祐天寺も使うが、メインは三軒茶屋だ。ひとまず渋谷に出るということも多いし。ところで田園都市線の日中は、1時間に2本の「渋谷行」が走っている。そのワリには、出かけるとき渋谷行に出会う確率が余りに多い。ほぼ二回に一回は渋谷行に乗っている感じ。なぜそうなるのか、ふと疑問に思ったのだが、すぐに謎は解けた。鉄道ファンならそういう傾向が強いと思うが、出かけるときはダイヤよろしく「何時何分までに準備や支度を整えて出発しよう」と計画することが多い。その場合、「13時30分に出かけよう」などと、「分」のところは00分か30分とすることが多い。そう、00分や30分に家を出ると、三軒茶屋の駅に着くのは丁度30分ヘッドでやってくる渋谷行が来る時刻。そうか、マニアの習性に原因があったのかという、目からウロコで一件落着(笑)。

6月13日(火)


613は無意味の日(笑)。本日は多摩方面で仕事があったが、ワリと早くコトが済んで時間ができた。天気が良ければ高尾山に登って歩き回ってからビールというゴールデンコースもあるのだが、あいにくの雨。ということで、雨に祟られずにすむ乗り歩きでもしようかと、ダイヤを調べる。すると、いい感じで拝島から高麗川乗り換えで八高線のディーゼルカーに乗れるではないの。高麗川までの電化区間は十年に一度ぐらいは乗っているが、非電化区間って何年ぶりなんだよ。学生時代以来か。ということで高麗川で乗り換えて、キハ111の人に。いやあ、首都圏内のJRにもあるもんだよね、こういうところが。なんと現役の第四種踏切も複数見ちゃったし。高校生の帰宅時間だったので、結構乗っているし。かつて撮影に行った九州や北海道と同じで、地形そのものは変わってないのを改めて実感。バブルがもう5年続いていたら、高麗川以北ももっと開発されちゃって電化されてたかもしれないなあ。いろんな意味で、埼玉の県西はディープだよ。で、それからぐるぐる回って、最後は西武線で帰ってきたけど、なんとここでも「ヒカリエ号」とすれ違ったよ。備忘録として。

6月12日(月)

昨日、都電荒川線の荒川車庫で7000形の引退記念イベントが実施され、その模様はテレビなど一般向けメディアでも報道された。まあ車籍上は1950年代に製造ということになっているので、「60年以上に渡って活躍した」と言っても間違いではないが、1977年に更新と称して新製車体と振り替えているので、旧7000形の活躍を知っているファンにとっては、現7000形は「台車・制御器等に発生品を利用して製作した、1970年代の車輌」というイメージが付きまとう。おまけにこの時改番しているので、ファン的には「旧7000形」「新7000形」という分け方になってしまう。面倒臭いのは、2016年に8輌が台車と制御装置を新型のものと置き換え、7700形となっている点。先に廃車された車体が生き残ってしまっているので、乗客からすると、一体何がいなくなって何が残っているのかよくわからないということになるんじゃないの。

6月11日(日)

クルマの板金修理の手順を示す映像を偶然見た。もと部品が取り付けられていたが、取り外して無用になった穴を塞ぎ仕上げる作業。穴を塞ぐように銅製のメッシュを半田付けし、その上に半田を盛ってゆく。充分に盛れたら、出っ張っている半田をサンダーで平たく削り取る。この時点ではまだ多少デコボコがあっても、ここにパテ盛りし磨いて仕上げるので何ら問題がない。ここで気付くことが二つ。実物でも(自動車だが、風雨に晒され人命に関わるという意味では鉄道車輌も同じ)穴に半田を盛って仕上げることがあること。塗装の下地をきっちり仕上げるんであれば、躯体そのものの表面はさほど神経質になる必要はないこと。これは目からウロコ、けっこう示唆に富んでいる。模型だと、ちょっとした穴でもぴったり合う線材とかを嵌めて仕上げないと気が済まない人が結構いるんだが(ぼくは違う、かなり大きくても半田で埋める)、これはある意味趣味でコストが問われないからこその「贅沢」であることを知るべきである。その一方で金属製の模型を作る際は、モデラーは余りに「塗装の下地」に無頓着であることも自覚すべきだろう。ポリマー技術が進んで、ヒケのないパテはいくらでもあるので、これをもっと金属工作の仕上げにも活用すべきではないか。こと鉄道模型に関しては、1960年代の技術水準が未だにベースになっている感が強い。これじゃ精神論を振りかざすことしかできない、旧態依然とした体育会のノリだよね。まったく。

6月10日(土)


そろそろ「背景用実写」の新バージョンが欲しくなったので、それ用に使えるかなと思って、折に触れて撮影していた写真を加工してプリントアウト。いくつか作ったので順次使ってみようと思うが、まずはこのところ暑いので少しでも涼感をと思い初冬の山間っぽいカットから。そろそろ初雪が降るか降らないかの時期というイメージだが、正体は初春の秩父。山には雲がかかっているが、列車には陽射しが来てラッキー、みたいなショットのつもり。雰囲気としては、これも「見立峠」シリーズだろうなということで、東北仕様にて。でもこの乗工社のD511号機、区名札は青森だけど、ベースにしたのは郡山工場持ちだった盛岡のころの姿なんだよね。まあ、見立にはアイマイな方がいいかも。写り込んでいる電線を、「ハエタタキ」の通信線のように見える位置に置くのがポイントかな。

6月9日(金)

ひところなぜか線路関係ばかり出物に出会っていたのだが、このところネットでも店頭でも、車輌関係がまた多くなってきた。特に貨車はもう極めて形式が限られてしまう未所有のタイプに立て続けに。貨客車は全体としてのバランスは考慮しているので、Getするのは持っていないものとたくさんあっていいものが中心となるが、持っていないものは本当に出会う機会が少ないのだ。とはいえ、淡々と増え続けているのは変わらないのだが。

6月8日(木)

JR東海が、ハイブリッド方特急車両の導入を発表。まず、4輌編成の試作車を製作し、平成31年末から試験走行を実施するとのこと。量産車は平成34年度に投入し特急「ひだ」「南紀」に使用しているキハ85系と置き換えるということだが、ずいぶん先だよね。ハイブリッド気動車自体はすでに実用化され、他社では営業運転についているだけに、そんなにリードオフタイムを取る必要はないと思うのだが。まあ現有車輌の更新時期の方が先にあって、前倒しで話題提供ということなのかな。

6月7日(水)

新津鉄道資料館で、7月15日(土)より保存車輌として115系とE4系新幹線の展示を開始すると記者発表。115系はさておき、E4系も廃止なんだよね。二階建て新幹線も保存車輌でしか見られなくなると思うと、時の流れを感じざるを得ないなあ。新幹線車輌は速度が速い分、年数の割りに走行距離も長いし、車体の老朽化も早いので、耐用年数が在来線より短いんだけど、それだけ入れ替わりが激しいし。ある意味、新幹線通勤のブームなども含めて、歴史の一ページということなのだろう。

6月6日(火)

「やまぐち号」用のレトロ客車の内部が、報道関係者に公開されいくつかのメディアに写真が掲載された。ある意味、外観以上に内装の方が気合が入っているぞ。木製の内装は、水戸岡鋭治氏がデザインしたJR九州の数々の観光列車等で既に用いられているので、難燃処理さえしてあれば、一頃とは違って使用することは可能なのだが、椅子から内張りから写真で見る限りは充分それらしい雰囲気。昭和が舞台のテレビドラマなら、充分ロケに使えるレベル。「展望車」も、JR西日本は現物のマイテ49を運行していたこともあるぐらいで、室内はかなり感じがでている。ある意味、外観以上に、内装の方を「それらしく」するのに凝ったといえる。まあ、列車の性格を考えれば当然なのだが。

6月5日(月)


ワールド工芸の「火の見やぐら」は、購入したからには早く使ってワンカット撮りたいところ。今朝も天気は良く、ちょっと時間があったので梅雨に入る前にということで早速撮影。とはいえ「火の見やぐら」を建てておかしくないような空きスペースのあるジオラマというと、HOMPモジュールの「駅本屋」か「古墳」しかない。ということで久々に「古墳のモジュール」の登場。結構随所が壊れてるが、応急処置で対応。こうやって「火の見やぐら」を置いてみると、なんか昔の16番の小型レイアウトっぽいなあ。鳥居が結構効いてる。鳥居と火の見やぐら。火の見やぐらってのは、田舎の建築物としてはかなり背が高いし、鳥居は赤くて自然に溶け込まないし、どちらも人工物として存在感がありすぎるんだよね。田舎のスカイツリーに雷門(笑)。そういや、このやぐら三本足だよね。

6月4日(日)

西武鉄道が、2017年5月31日をもって安比奈線(南大塚〜安比奈間)の鉄道事業が廃止となったことを発表。というか今まで書類上生かしておいたことの方が、安比奈車輌基地の計画とか川越市側の再開発の思惑とかいろいろあったにしろ、50年以上も廃線であるのに免許がある「ゾンビ化」していたというのは、ある種「ギネスもの」だよね。ところで副都市線に乗ったら、また「ヒカリエ号」がやってきた。やっぱり相性がいいよな。備忘録として。

6月3日(土)

「やまぐち号」用のレトロ客車が新潟トランシスで完成し、黒山〜新山口間で甲種輸送が1日から2日にかけて行われた。白昼堂々の甲種輸送の上、牽引機もDE10、EF510-500、EF66と、撮られることをかなり意識した運行。最近の新型車輌は、かなりバズを生むことを意識して「見せる」回送をすることが定番化してきた感じ。撮影者の情報によると、装備する補機類の違いからか、中間車はどれも「35系」だが、形式はスハ・ナハ・オハとなっているらしい。となると、スハに冷房用発電機を積んでいるのかな。

6月2日(金)


梅雨入り前の、夏のような天気。こういうカラッとした快晴は、子供の頃は東京ではこの季節には味わえなかったものだが、21世紀に入ってからは本当に春や初夏がなくなってしまった。しかし、写真撮影にはいい光線。自分で事業をやるようになると、平日・週末関係なくフォトセッションができるので、いい光が来ている日に撮りたいように撮れる。ということで、さくっとワンカット。なんか田野とか日向沓掛とか、そんな感じ。さて、20周年記念の一環として、今月から日記の写真を一回り大きくしました。今更ではありますが、よろしくお願いします。

6月1日(木)

日本レストランエンタプライズ(NRE)がJR神田駅構内に鉄道レストラン「神田鐵道倶楽部」をオープンとのニュース。鉄道グッズを飾ったインテリアで、食堂車のメニューを実際の食器で提供したり、各地の駅弁を週代わりで販売するなど、NREの前身である「日本食堂」カラー前面に出した店になるらしい。まあ、明らかに一般向け、それも鉄道にノスタルジーのあるシニア層狙いというところだろうが、こういうセンスが出せないのが趣味業界の辛いところだよね。鉄道ブームに取り残される、鉄道趣味業界。皮肉じゃないけど、鉄道ブームが定着すればするほど、落差は激しくなるよね。



(c)2017 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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