「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2017年7月-




7月31日(月)

この週末、信州デスティネーションキャンペーンの一環として、快速「いろどり木曽路号」が長野〜中津川間運転された。JR東日本の車輌を使い、JR東海の路線にも乗り入れるという運用。一般人から見るとなんでもない感じがするが、既得権ではなく新たに東日本と東海が乗り入れを行い、それも東日本の車輌を使うというのは、ある意味センセーショナルでもある。もう日本の人口そのものも増えないし、もともと地域別なので、もっとJR各社間でいろいろなシカケを考えて欲しいものだが。

7月30日(日)

ちょっと線路関係のシカケを作ったので、そのテストを兼ねてちょこっと走らせる。何かしら走らせるってのは、月に1回あるかないか。走らせるとなると、どんなに小規模でもやはり準備にそれなりに時間と手間がかかってしまうというのが、ボトルネックになっちゃうんだよね。なんか手軽に楽しめる方法ってないのかなぁ。自動往復でも、ある程度の距離があって、なんかそれらしい背景がついていれば、それなりに面白く楽しめるとは思うのだが、、。

7月29日(土)

京王電鉄新5000系のプレス向け発表があり、概要が公開された。ロングシートとクロスシートの転換式デュアルシートを備え、京王初の有料座席指定列車として運用される今までにない車輌だが、基本は総合車輌製造のサステナで、正面は東急の6000系を思わせるオフセットした非常口付きのちょっとスラントした流線型。良きにつけ悪しきにつけ、かなり独自性にコダわってきた感がある京王としては、わりと「既製品」っぽいデザインということもできる。まあ、コスト重視の時代だからなあ。みんな同じような規格になっちゃうんだろうけど。でも、有料特急は夕方〜夜の京王八王子と橋本方面で、高尾山口には走らせないのね。休日とか高尾山はインバウンドの観光客が多いし、いいとは思うんだけど。

7月28日(金)

日本鉄道模型の会の理事仲間でもある日台鉄路愛好会の片木さんからの紹介で、台北駐日経済文化代表処主催の台日連携シンポジューム「鉄道文化を生かした、持続可能な地域創生」を聞きに行く。観光列車と鉄道博物館という鉄道コンテンツが、地域の観光資源として地域の活性化にどう貢献したかを、台湾と日本で直接それらの実施に関わった責任者の方が講演する内容。事例自体は知っているものばかりだが、中の人ならではの視点もありなかなか興味深い内容だった。特にインバウンドにおける台湾の方々の貢献は想像以上のものがあり、なかなか発見も多く面白かった。

7月27日(木)


先週撮影した「大樹」の試運転は、もちろん車輌の写真も撮影したものの、乗務員やスタッフ、乗客や観客といった周りに集まる人々を入れたカットも多く撮影した。蒸気現役時代から、サヨナラ列車や記念列車などを撮影する時には、イベントとしての雰囲気を含めて撮影したいという気持ちから、けっこう人を入れて撮っていたので、ワリとぼくの得意な手口といえる。そんな感じで撮影した乗務員がらみのカットを同行した親しい友人に見せると「これは、モノクロにしたら面白いのでは」という意見。あまりそういうギミックはやらないのだが、確かに現役っぽい感じになりそう。ということで、さっそく試してみたのがこのカット。もともと絞りを開けてアウトフォーカスにし、露出も掛け目にして架線を飛ばしているので、二つ目と相俟ってなにやら苫小牧の駅頭のような雰囲気も。しかし、この機関士のナッパ服、良く見ると国鉄の制服とはちょっと違う。どうやら現役時代の東武鉄道の機関士の制服を再現したもののよう。そういうところまでこだわりがあったのか、と改めて感心。

7月26日(水)

今月売りの「レイル103号」は、京阪電鉄60形「びわこ号」の特集。といっても車輌だけでなく、京津電軌と京阪電鉄合併に至る経緯や、三条駅の変遷など、大阪-大津直通運転に絡む歴史を網羅した50ページに亘る力作の論文。注と参考文献だけで5ページを占めているところからも、その濃さが見てとれる。最近はレイルにしてもRMライブラリにしても、深く掘り下げて新事実を解き明かす研究より、写真とデータを網羅的に記録しただけの「論文」が多かっただけに、久々に面白かった。まだまだ解き明かされていない「問題」は多く存在するだけに、こういうタイプの趣味人が存命の内に、まだまだ発表して頂きたいものだ。

7月25日(火)

またまたオークションでちょっと安めに面白いものを落札。これはラッキー。でも今月もまだ1週間を残しているのに、通常の月の倍以上模型に支出している勘定。生活費より多い。これは巡り合わせもあるし何とも悩ましいところ。でもまあ、少ない月もあるし、こういうタイミングと考えておこう。

7月24日(月)

JOYSOUND品川港南口店に、「京急電鉄カラオケルーム」がオープンだと。二部屋あって、一つは実車の座席や吊革などで車内の雰囲気を出した部屋、もう一つは車窓風景を流すディスプレイが設置された部屋になっているようだ。ちゃんと京急とのタイアップでやっているようだが、このあたりになるともはや純正な鉄道ファンには逆に理解できない世界。まあ、それが鉄道ブームなワリには鉄道趣味界が潤わない理由でもあるんだろうけど。

7月23日(日)

松本謙一さんの遺言写真集第2弾「白秋の信号機」が出来上がったという連絡があったので、松・謙さんの事務所に取りに行きがてら近くのインド料理屋で鉄道写真をキーワードに雑談。今回は「国破れて山河あり」ではないが、蒸気機関車の撮影のために北へ南へ飛び回ってから半世紀。今、当時の「お立ち台」に行ってみると、人間の生活に関わる街並みや植生は全く変わってしまったが、遠景の山々のような地形は全く変わっていないという話で盛り上がる。自然の偉大さと人間の儚さを、産業革命を支えたものの20世紀後半には一線を退いてしまった蒸気機関車という機械が見せてくれた、というなんとも宇宙の果てを見渡すような話。当時、なにかそれを予感させるものがあり、それが背中を押したんだろうな。しかし、ぼくがそういう変な使命感に押されて、当時の中高生としてはできる限界のような蒸気機関車の撮影に掻き立てた双璧で、当時は蒸気の写真については師のような存在だった松本謙一さんと諸河久さんと、二日続けてお話しするようになろうとは、当時のぼくからすれば夢のような話。とはいえ、蒸気機関車EXの山本編集長のような若い世代からすると、「蒸気末期をリアルタイムで撮影した60代の人達」って、同じ括りになってしまうのかもしれないけど。

7月22日(土)

今週は都心方面に行く用事がなかったのだが、本日は銀座方面に行くので行こうと思っていたキヤノンギャラリー銀座で行われている諸河久さんの写真展「モノクロームの国鉄蒸気 形式写真館」を見に行く。幸い諸河さんも在館でお話もできた。もともと4×5という大判ではあるものの、やはりフィルムの持つ情報量は膨大で、デジタルという技術で印画紙というボトルネックの壁を越えられると、眠っていた情報が目を覚ますという話に。光線状態も良好な型式写真は、パイピングの構造のみならず、ボルトやリベットなどそれを止めている構造物の状態、九州のカマ特有の「あらゆるパイプを手摺り代わりにしたゆえの歪み」などまで、克明に記録されている。諸河さん自身モデラー出身なので、モデラーズ・アイでそのあたりもきっちり捉えているところがすばらしい。全てがよく見える分「何を再現して、何を省略すればいいか」という、模型作りにとって最も重要な点が伝わってくる写真であるというところは、多くのモデラーにも必携の写真集といえるのではないだろうか。

7月21日(金)

気が付いたら、1/87・12o日本型の貨車が350輌。1970年の国鉄保有車輌数データでは、全車輌18万輌の内、実に83%の15万輌が貨車!それに比べればさすがに低いものの、全保有車輌のほぼ半数が貨車というのは結構な「貨車マニア」なのかもしれない。まあ、ぼくが撮影していた蒸気現役時代末期だと、蒸気牽引の列車は旅客より圧倒的に貨物が多かったので、「貨物列車が好き」というコダわりがあるのは確かだが。

7月20日(木)

今月の趣味誌店頭発売日は、どうやら昨日の19日だった模様。最近は、ModelsIMONのWebでチェックするだけで、ほとんど備忘録になってしまっている。こちらが物書きをしているので、ストックデータの「記録」という意味ではそれなりに雑誌も重宝しているが、「フローデータ」の情報としては、どうあがいてもオンラインメディアにかなわない。昨日の「大樹」の試運転も、直前のネット情報で知ったわけだし。取材力という意味では、情報そのものの収集はしているわけなので、オンラインの部分でそれをどう使って、どうマネタイズするかがポイントになるのは間違いないが。たとえば「鉄道ピクトリアル」は資料として必要なデータが載っているときにだけ買っているが、そのモチベーションからすると、蓄積されたデータが利用可能ならそれに対して金を出そうというニーズは必ずある。豊富で次々追加されるストックデータの利用権に対してチャージし、その分フロー情報も利用できるというのがあるべき姿だろうか。

7月19日(水)


一応本日で関東も梅雨明けになった模様。昨日は栃木県で用事があったのだが、今日は風の噂によると「SL大樹」の試運転がある日らしい。ということで、最低午前中は時間が取れるので、現地で一泊した上で朝1番一番の下り「大樹」のスジで入ってくる試運転列車を、鬼怒川温泉駅で迎え撃つ。走行写真はリスクが高いので、駅撮りとハイライトのターンテーブルでの方向転換シーンを中心に撮影。試運転列車には、招待された関係者と思われるお客さんも乗車し、駅での出迎えなども本番さながら。駅前のターンテーブルでの転回は、汽笛と共に何処からともなく人々が集まり、廻りのフェンスには人垣ができる。東武鉄道の気合も半端ではないが、これはなかなか期待できるのでは。

7月18日(火)

JR西日本が、8月から紀勢本線の特急「くろしお」に使われる287系1編成を「パンダラッピング」にすると発表。パンダの繁殖でおなじみの白浜町「アドベンチャーワールド」とのタイアップということで、社内外がパンダづくめ。前から「パンダ車輌」はあったが、今回は外観も含め全体がパンダづくめ。同時に予想図が公表されたが、これが想像以上の「ゆるキャラ」。思わずニヤッとしてしまうという意味では、いろいろな意味でセンセーショナル。乗るのはちょっと恥ずかしいが、一度は見てみたい気もするなあ。

7月17日(祝・月)

ヤフオクを見ていたら、1/87・12mmの模型で妙に値が上がるタマがある。一般的な相場を通り越してまだまだ上昇を続けるので、どこまで行くか見ていたら、なんと相場の約2.5倍まで行って落札した人がいた。特製品とか、誰か名手の作品とかそういうのではない、一般の店頭で販売した30年近く前の完成品。すでにオークションを含めて中古で何回か出ているのを見ているので、けっして珍しいものではない。まあ、オークションは需給の関係の自己責任なのでいくら出そうと構わないが、そこまで上がるというのは熱くなって張りまくった人が複数いたということ。12oというと知っている人だとは思うが、一体誰なんだろうか。

7月16日(日)

日本鉄道模型の会の月例理事会。来年の3月に開催される「第3回鉄道模型芸術祭」の実施要項の審議。今後の鉄道模型芸術祭の継続性とプレゼンスの維持を考えると、モデラー自身が主体的に創り上げ、盛り上げてゆくイベントにしなくてはいけない。このような問題意識に基づき、今回から参加費・機材レンタル費の見直し、適切なレベルに設定するとともに、半日単位・テーブル1/2単位で個人出展向けの「時間出展」を受け付けることにしました。詳しくは国際鉄道模型コンベンションの日本鉄道模型の会ブースと8月売りの趣味誌の広告でご紹介します。

7月15日(土)


梅雨明けとは言っていないけど、もう夏ですな。ということで、今週も夏の高原っぽいカットで。これは実は「先にバックあり」を試してみたもの。親しい友人が運転するクルマに乗っていたので、ぼくにしては珍しくじっくり高速道路の周りの景色を楽しめた。すると、前方ににわかに背景に使ってみたい景色が広がる。元が高速なんで、景色も「一点透視」になっている、横向きではない「縦の景色」。お立ち台と合わせるのが難しいが、築堤でサミットっぽくすれば何とかなるかな、ということで習作を撮ってみた。ディーゼルカーは、色の取り合わせね。改善すべき点は多々あるが、これはこれで結構面白い。いろいろ試してみよう。

7月14日(金)

自分の会社をやるようになってから出勤というのはなくなったものの、打ち合わせや仕事の用事で、ほぼ毎日渋谷に行くか渋谷を通ってどこかに行く。三軒茶屋から渋谷の運賃と、さらに東横線の祐天寺までの料金は同じなので、祐天寺まで定期を買ってパスモ定期にしている。祐天寺も近いので、横浜や日比谷線方面から帰ってくるのによく使うので、これはけっこう便利。それで一年ちょっと経つのだが、東京メトロや東急、あるいはそこから相互乗り入れをしている路線に乗るとき、引き去り金が予想より少ないことが結構あるのに気付いた。なるほど結節点が三軒茶屋・渋谷・中目黒・祐天寺と4つある上に、そこからいろんなループが描けるので、実際の経路とは関係なく最短経路で料金を算出してくるわけね。別に運賃の規定が「最低距離で算出」となっている以上違法キセルでもでもなんでもないが、なんか得した気分。

7月13日(木)

JR北海道がキハ40形式などの国鉄型気動車を置き換えるための、新型気動車であるH100形の導入を発表。JR東日本が開発したGV-E400系を基本とし、北海道用の酷寒地仕様にしたた電気式気動車で、今年度中に2輌試作し夏冬通した1年間のテストを行うとのこと。まあ、今なら電気式だよね。電気式の方が機械部分が少ない分、メンテナンスコストも下がるというし。しかし「ハイブリッドはコストが高い」の気動車にしたというのは、確かに駅間距離の長い北海道では、加減速をそんなに繰り返さないのであまり省エネにならないのは確かだが、それ以上に「先立つものが」というフトコロ事情の厳しさが伝わってきて切ないものがある。自社開発の資金がないので、JR東に助けてもらってるって感じもひしひししてくるし。もう、北海道の鉄道は国営にして道民は無料で乗れるようにしたら。

7月12日(水)

都営地下鉄新宿線の10-000形で残っていた2編成のうち、10-240Fがこの7月中に運用離脱とのこと。そういえば一月ぐらい前に京王線で、初期タイプの10000形を見て「まだいたんだ」と驚いた覚えが。10-300Rはすでになくなってしまったが、しぶとく2編成残っていたのね。とはいえあとは10-250Fのみ。でも、これは盛り上がるのかなあ。そもそも都営新宿線のファンっているのか疑問。会ったことないぞ(笑)。葬式鉄といっても京王ファンが応援で盛り上げるぐらいかも。

7月11日(火)

続いて東武鉄道の話題だが、日比谷線乗り入れ用の20m車「70000系」が営業運転開始とのニュース。まあ、4月に試運転しているのは見たし、東京メトロの13000系はすでに運用についているので斬新な話題ではないが、今年度中に所定22編成中10編成揃えてしまうというのは、なかなかの気合。東武はそれなりに輸送人員の多い通勤区間もあるが、大手民鉄の中では赤字線もかなり抱えている巨大路線網ならではの悩みを持っているので、なかなか巨額投資はリスクもあるが、けっこう大胆に仕掛けてくる体質ではある。ところで、あの赤い色、東武線内での試運転でもかなり目立っていたが、メトロ線内での運行を開始すると、かなり目を引くだろうな。なんか違う路線かなと思ってしまう人もいるかも。

7月10日(月)

かねて予告の通り、この週末は会津若松駅で8日(土)に「会津若松駅SLまつり」と称して、東武鉄道「大樹号」のC11207号機と、JR東日本「SLばんえつ物語」のC57180号機との共演が、10時30分〜16時にかけて行われた。その様子はすでに多くのファンによって捉えられている。しかし、気になっていたのはこの回送。翌9日(日)には、会津鉄道の会津田島駅で10時〜14時30分にかけてC11の展示が行われているので、それまでには何らかの形で回送を行っている。会津鉄道、野岩鉄道については、基本的に東武線との間で相互乗り入れがあるので、東武の保安装置がついていれば問題なく走行できるものと思われる。問題は、JR線上を走る西若松-会津若松の区間。東武のDE10はJR東から購入したものなので、JR東方式の保安装置はついており走行は可能と思われるが、この区間はどちらの乗務員が運転したのであろうか。こればっかりは、関係者の話を聞いてみないとわからない。このあたりはまだ、趣味誌の取材力の方が一日の長があることは間違いないが。

7月9日(日)

東横線に乗ろうと祐天寺に行くと、なんと中線を使わずに上りも下りもホーム側を特急・急行が通過している。確かに土休日の祐天寺というのは3月のダイヤ改正以降初めてなので、これがなにか臨時の措置なのか、土休日ダイヤでは中線を使わないのか判断には苦しむが、上りは明らかに中線通過の方が線形がいいし平日はそうしているのに、あえてホーム側の3番線通過としているのは、なんか謎。ところで「ヒカリエ号」はちゃんと来ましたよ。備忘録として。

7月8日(土)


朝からめちゃくちゃ天気がいいし、すでに蒸し暑い。8月の真夏のような暑さ。陽射しも強いので、何か写したいところ。「お立ち台+実写背景」は一通り試したので、昔作ったジオラマとの組合せで撮影してみる。まずは、ガーダー橋のジオラマを使ってワンカット。少しでも涼しいようにと、長野工場仕様のC56を使って高原路線のイメージで。橋の下の距離感がウマく出る背景を使いたいところだが、丁度良い具合に石垣の法面がある写真があったので、これを利用。こういうちょっとした細工がハマると、実にいい感じ。

7月7日(金)

七夕の日。晴れの七夕は、東京では十年ぶりとか。仕事の打ち合わせからの帰りは銀座線だったが、久々にレトロ編成、2039F。まあ、40編成中2編成あるので、単純確率は5%。渋谷から浅草まで乗り通せば、時間帯にもよるもののまず一本は会う可能性が高い計算。ではあるものの、本日はレトロ編成に乗りつつ、もう一つのレトロ編成2040Fとすれ違うという椿事。それも新橋-表参道間で出会ったので、これは6本すれ違うとして計算すると1/500ぐらいの確率になるはず。かなりの引きだぞ、こりゃ。

7月6日(木)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。今回は前のシリーズがひとまず先月で終了したので、何を出そうか悩まなくてはならない。ちっと一捻りして、「無意味に望遠シリーズ」の復活。前にも後にもこの一度しか撮影に行っていない、1973年4月7日の日田彦山線。すでにメインはブローニーのカラーポジになっていたので、そこでサブカメラで写した全列車。風光明媚ではない分、逆に広角気味のカラーポジと望遠でのモノクロと、一列車で2カット楽しむポジションで撮影しているので、それなりにまとまっているかも。

7月5日(水)

ジャンク仕掛りの再生は、自分で会社をやるようになってからは模型屋に行くよりオークションで落札する方が多くなったこともあり、なんか模型製作の中心みたいになっている。仕掛りにはパーツ欠品が多いものも多いが、12oでは、IMONと珊瑚がかなり積極的にパーツの分売をしてくれることので、よほど特殊でキーになる部品がないというのでなければ、けっこう欠品対応は可能である。そんな中で、仕掛りではなく一部分のパーツだけ出ている出物をバラバラと集めていたのがほぼ一台分になっちゃったというのがある。ところがコイツ、最後にシリンダーの前後蓋が手に入らない状態が続いていた。旋盤を持っているなら挽けばいいのだろうが、あいにく持ってない。こうなると意地でも使えるパーツを入手したくなるのがマニアの心情。で、やっとのことで入手できた。さあ、これで再生開始できるぞ。でも、夏なんだよなあ。今は。工作には向かない。

7月4日(火)

昨日は余りの暑さに、午後一はちょっと外を歩き回れない感じ。午前の用事が終わってから陽が傾くまで、これはちょっと避難。なんか乗り歩きをしようかと思っていろいろ調べていると、今から間に合うVSEはこねの展望室2列目に1つ空きがあるではないの。おもわず予約、「乗り鉄」と相成った。ロマンスカーの展望室って10年以上ぶりだなあ。天気良かったし、映画とかより安くて楽しい。しかし、想像以上に都市化が進んでいて、景色のいい所は本当に限られる。おもしろいのはVSEは特に上方の視界がいいので、架線の張り方がものスゴく良くわかる点。鉄道ファンの盲点といわれる架線だが、これ、結構面白い。二か所として同じ張り方のところはない分、鉄橋より奥深いんじゃないかな。あと、VSEは運転台の様子が展望室に筒抜け。ノッチを入れる音や指差喚呼のの声が良く聞こえてきて、これも臨場感あり。

7月3日(月)

「四季島」が、2日の朝パンタグラフ故障で立ち往生とのニュース。喜多方駅でディーゼル発電から架線集電に移行すべくパンタグラフを上げようとしたところ、屋根に絡んでいた折れた木の枝がショートし、パンタグラフを上げられなくなってしまったもの。走行中ではなく停車中のトラブルでもあり、乗客はバスで観光先に送り込んでいる間に、応急修理で午後からの日程は予定通りこなしたとのこと。1編成しかない上に、高価で入手困難なツアーであり、かなり冗長性を高くしてトラブルへの抵抗力を持たせてある(エンジン一基で運転可能とのこと)ようだが、思わぬところにおとし穴が。まあ、そのままエンジンで走らせれば走ったのだろうけど。

7月2日(日)


ちょっと前に千葉で海の写真を撮った時から、実はこれをやろうと考えていたカットを撮影。函館本線の八雲とか落部とか、噴火湾に沿って列車が走っているあたりのイメージで。このあたり台風とか天気が荒れると、ビッグサンダーマウンテンよろしく波しぶきが列車にかかってくる。去年の1月爆弾低気圧が接近する中、千歳発の飛行機が全面運休となり、もともと列車で帰ろうと切符を取っておいたので辛くも帰れたときは、スーパー北斗は波がかかる中で徐行し大迫力の景色を堪能させていただいたのもなつかしい。

7月1日(土)

京王線の有料座席指定特急用に使われる新5000系の車輌が、若葉台まで陸送により搬入されたとのニュース。座席指定での運行は来春のダイヤ改正からだが、ロングシートモードでの通常運行はこの9月からとのこと。クロス-ロング転換車は、最近の民鉄ではある種のブームともいえるが、京王線は混雑するものの意外と距離が短いので、果たして需要の程はどのくらいあるのだろうか。平日の京王八王子行きよりも、休日の高尾山口行きの方がフィットしそうな感じも。



(c)2017 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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