「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年8月-




8月31日(土)

近鉄が新型名阪特急80000系を2020年3月14日運転開始し、名称を「ひのとり」とすることを発表した。完成予定のイラストが発表された時から、赤い外観が名鉄っぽいとか、小田急のGSEに似ているとか、いろいろ言われていたがあれがやっと走り出すらしい。名阪特急で走るということで、名古屋には来るわけだから名鉄との出会いはあるわけだな。なんか言われそう。

8月30日(金)

本日もライブ出演により鉄分なし。えちごトキめき鉄道の社長に元いすみ鉄道社長の鳥塚亮氏が就任することが、新潟日報により報じられた。鳥塚氏といえばその実績から、今やローカル線活性化と地方振興の第一人者となっている。その鳥塚氏がが、第三セクターとはいえ新幹線による経営の分離によりできた、元北陸本線と信越本線という幹線をベースとするえちごトキめき鉄道を舞台に活躍するというのは、新幹線連絡駅も2つあるし、そこそこの規模がある街や観光地も沿線にあるだけに、純粋なローカル線だったいすみ鉄道とは異なるどんな施策を繰り出してくるのか、大いに期待されるところである。

8月29日(木)


仕事の打ち合わせがあったので、久々に銀座に行く。天4がなくなってからは、仕事とかがないと銀座に行く用事がなくなってしまった。用事が済んだあと、折角なので天賞堂のビルが今どうなっているか見に行ってみた。全体に防音パネルで囲われて、解体作業の最中。高さから見ると、上部の広告塔部分はすでに撤去され、躯体の解体作業が行われている模様。掲示を見ると2020年1月着工となっているので、今年一杯で解体されるのであろう。天賞堂ももう記憶の中だけの歴史の一ページになってしまったんだなと、改めて実感。

8月28日(水)

北九州で記録的豪雨。この十年ほどはいわゆる「梅雨」がなくなって、7月に集中豪雨、8月後半が雨季という気候になっていて、そのどちらもが結構大規模な水害をもたらしている。特に西日本では豪雨のたびに鉄道の被害が大きく、橋が流失したり、土砂崩れが起こったり、果ては赤字ローカル線がそのまま廃線になってしまうことも恒例化している。今回も水害の被害はかなり起こっているが、いまのところいずれも復旧可能な範囲のようで一安心。とはいえまだまだ台風とかやってくるので、気が抜けないところではあるが。

8月27日(火)

東武鉄道が2020年1~3月の「SL大樹」の運行計画を発表したが、なんと3月に定期点検によるDLによる代打の運行がある。ということは、購入予定の真岡鉄道のC11325は今年度中には運用に付かないということか。逆に言えば、真岡でC11を撮りたい人は、もうちょっとチャンスがあるということだな。しかし、いつから2輌体制になるのだろうか。こっちも大いに気になるところだが。

8月26日(月)

品川駅を通った時に、東海道線のホームから横須賀線側を狙う同業者が数人。今の時期に横須賀線方面というと、相鉄車輌の試運転の撮影だろうか。確かに品川駅にくるのは今の時期だけなので、ちょっと見て行きたい気もしたが時間もないのでそれは断念。葬式鉄はあまり共感できないし、わざわざ混んでいるラストランを見に行きたいとも思わないが、こういうイレギュラーな運用には興味はあるし、こういうのを撮っておくとあとからけっこういい記録になったりするし。

8月25日(日)

本日は用事で二回山手線に乗車したのだが、その二回がE231系の501Fと502Fという、なんとも珍しい展開。最近では231が来る確率も1/5ぐらいなので、これは極めてラッキーかも。最初で最後だろうな。それにしても今日は231がよく動いていた。夏休みのサービスで、意図的に多く運用に付けているのかな。で502の方に乗っていたとき、田端駅に着いたとき乗客の若い女性が倒れて、非常ボタンから駅員が来るまで、かなり至近距離で目撃。駅員が来るまで3分ぐらいだったか、非常に長く感じたのも確か。5分以上の遅れで運転再開だったが、これも珍しい体験。

8月24日(土)

山手線用のE235系42Fが、昨日大崎まで甲種回送されたとの情報。こいつが運用に入り出すと、E231系も残りは8編成ということになる。こうなると、もはやレッドリスト入り。231が来るとけっこう運がいい感じだな。さて最後まで残るのはどの編成だろうか。ファーストナンバーとラストナンバーが残っているのはかなり意図的なモノを感じるので、こいつらがしんがりを勤めるのだろうか。

8月23日(金)

昨24日に、JR九州の豪華列車「ななつ星」が専用牽引機DF200-7000の故障によりDE10重連で運行されるという椿事が発生。観光列車なのでスジは寝てるし、DEも一応予備機としてそれ用のカラーに塗装されているので、決して違和感があるというわけではないが、高いお金を払って乗っているお客さんはどう感じるのだろうか。まあ外から見るファン的には、こういう「非常事態」は楽しいし記録したくなるのはヤマヤマだが。

8月22日(木)

今週は先週のコンベンションの反動で仕事が多く、本日も鉄分はなし。JR西日本は、おおさか東線を経由して新大阪と奈良をノンストップで結ぶ臨時特急「まほろば」号を11月と12月の週末・休日に運行すると発表。「まほろば」号はかつてもあったが、今度はおおさか東線経由という点とノンストップという点が新奇。山陽新幹線との連絡を重視し、中国・九州方面からの旅行客を奈良に誘致しようという目的のようだ。287系の3輌編成というのがいかにも実験的だが、レールパスを持っているインバウンド客とかが集中したらどうするんだろうか。指定券の出方をみて増結かな。

8月21日(水)

8月もコンベンションが過ぎればもう下旬。本日は横浜方面に所用があるので、東横線に乗車。するとやってきたのはまたもや「緑車」。相変わらず引きが強いなあ。とはいえこの緑車ラッピングも、確か今月末までだったのでこれが最後の乗車か。2年前に登場してすぐに撮影した覚えがあるし、それからほとんど毎月のようにどこかで出会ってきた。確かに東横線・副都心線は比較的良く使う方の路線ではあるが、それでも計算上の確率よりは頻繁にお目にかかったことは間違いない。2年間なのだが、よく出会ったせいかもっと長く走っていた気がするなあ。

8月20日(火)

昨日はコンベンションの反動で忙しく時間が取れなかったので、本日やっとIMONに立ち寄って、J-Trainの表3の「VintageRails」の広告を確認。原稿は8月14日の項に掲載したようにすでに確認していたのだが、やはり市販雑誌に告知が載ると発売がぐっと近づいた感じがしてくる。あと3ヶ月。ご期待ください。

8月19日(月)

ModelsIMONでは本日が趣味誌の店頭販売日なのだが、これは昨日まで国際鉄道模型コンベンションのためIMON各店が休業中だったため、それ以前には販売不可能という構造的問題があるためフェアではない。コンベンションの各出版社ブースでは、コンベンション期間中に今月売りの号を販売していたので、このあたりはなんとも断定できず。天賞堂でも雑誌を販売していた頃なら、そちらで判定できたのだが。ところで今、ModelsIMON以外に店頭発売をやっているところってあるんだろうか。関西の書店とか。昔、旭屋書店はやっていたけど。

8月18日(日)

第20回国際鉄道模型コンベンションも最終日。本日は作業はないので、関連する各ブースにタイムシェアリングで常駐する感じ。とにかく車輌も地面も作品を一切持って行かなかったので、3日間通しての疲れはやっぱり少ない。運搬と設営それにブースでの運転というのが、コンベンションやってて一番疲労するんだよね。HOJCのブースではちょっとだけ代打での運転と線路磨きをやったが、そのぐらいならあまりヒビかない。運転にはけっこう神経使うし、なんかトラブルが起きると原因究明と修理でアタマ使って、これらがけっこう効いてくるんだよ。

8月17日(土)

この週末はJAMで忙殺されているので、ブースにいるか、その後で飲み会に行っているかだけ。ということで第20回国際鉄道模型コンベンションも二日目。本日は日本鉄道模型の会の方の仕事で、鉄道模型功労賞の表彰式。本年度は羅須地人鉄道協会の皆さん。いつも陽気な方々だけに、表彰式の舞台も今までとは一味違う楽しげな雰囲気。この3年間、けむりプロの皆さん、松本謙一さん、羅須地人鉄道協会と、鉄道模型功労賞のポジションにもちょっと新風を吹き込むことができたかなと思っています。

8月16日(金)


第20回国際鉄道模型コンベンションの初日。オープニングは1500人ぐらい並んでいたようだが、会場前の屋内のホワイエに並べるので、けっこう納まりは良く混乱は少ない。エアコンも効いているし。松本さんのクリニック「C55という機関車」は本日。これはトークショー形式ではなく、ぼくの担当はスライドショー上映と若干のツッコミ担当という感じ。それでも「VintageRails」の告知・宣伝も入れられたし、来年発売される写真集(形式シリーズ?)「C55という機関車」の構成もおよそこんな感じで行きたいということだったので、またこちらでもいろいろ作業があるかも。

8月15日(木)

第20回国際鉄道模型コンベンションの設営日。今回も日本鉄道模型の会のブースは出るし、「松本謙一の世界」のブース映像およびクリニックの制作・上映をやるので出番は多いのだが、なんと模型を持って行かずに済むという初めての体験。設営日もイベント当日も、クルマではなく全て電車で通うというのも初めて。帰ってくるのも早いし、これはこれで楽だなあ。

8月14日(水)


8月1日、8月4日の項で語ったように、8月売りのイカロスの自社広告から「VintageRails」の情報が一般にオープンになります。ということで、8月売りのJTrain誌に掲載される広告をここでも公開。国際鉄道模型コンベンションの会場でも広告は掲出されるので、ここでもこのタイミングで発表します。実際の雑誌もこのようなイメージをベースにデザインする予定です。11月下旬の発売をお待ちください。

8月13日(火)

JR東海は次世代新幹線車両「N700S」の営業列車を使い、地上設備の計測を行うことを発表した。4編成の「N700S」に「軌道状態監視システム」「トロリ線状態監視システム」「ATC信号・軌道回路状態監視システム」を搭載し、営業走行中に計測を行い収集したデータをリアルタイムで中央指令所に送信するもの。最近は計測機器の小型化や自動化により、営業車輌で情報収集をするシステムが普及し、山手線のE235系でもパンタに向けて照明のついた測定中の車輌を見掛けたりする。ところで、軌道監視を自動で営業列車を使ってやるとなると、ドクターイエローはもうなくなってしまうということではないか。これも撮るなら今の内だぞ。

8月12日(休・月)

先週発表されたようだが気が付かなかった、田園都市線10月1日ダイヤ改正の案内が出ていた。改正内容としては、全急行の南町田駅への停車、日中の大井町線急行の田園都市線中央林間への直通運転とラッシュ時急行の増発、準急の長津田-中央林間間の各駅停車化と、それらに伴う関連ダイヤの修正とのこと。大井町線との一体化と、特に大井町線急行の重視と客の移行推進が課題であることが見てとれる。ここでやっと6020系の増備が生きてくるわけだな。さてラッシュピーク時の混雑緩和に繋がるのだろうか。

8月11日(祝・日)


本日は、松本さんの「クラムベイ」をコンベンション会場に搬出する荷造りを行うというので、それに便乗するカタチでモジュール/ジオラマの新しい撮影法のテスト。今までにもちょっとづつ試していたが、それをある程度の大きさがあるモノを対象に撮影してみる感じ。対象が広ければ広いほど、中の人というか人形の視線をシミュレートして撮影することができる。パンフォーカスも奥行きがあるほうが効果がある。松・謙さんも、見ようにも見れない構図から眺めることができると大喜び。実証実験としては大成功なので、次回は全て繋げた会場にて、本番の撮影をすることとしよう。

8月10日(土)

世の中は連休とお盆の帰省ラッシュが重なり、高速道路は大渋滞し新幹線は大混雑。都心部は、コミケ開催中の臨海副都心を除けば、逆に少し余裕が出てきている感じ。そんな中で取材インタビューの第一号。実物も模型を扱う雑誌を目指しているので、今回のインタビュー相手も子供の頃から憧れていた世界を、大人になってから模型で再現したモデラー。既存メディアには全く登場していない方なので、その作品群の紹介はなかなかのインパクトがあるのではないだろうか。乞うご期待。

8月9日(金)

午前中に千葉から戻ってきて、ひと仕事こなした後、国際鉄道コンベンションの本部企画として行われる「松本謙一の世界」のブースの中で流す映像の制作を依頼されたので、その撮影に松本宅へ伺う。映像はそれなりに仕事で各種作ったことがあるが、模型の映像というのは余り経験がない。動きのある接写の映像というのは、撮影も演出も制約が多いのだ。折角のD&GRN鉄道の景観なので、模型のビデオらしからぬものを作ろうと、最近の映像系ガジェットを持参して撮影。レイアウトを人間が実際に肉眼で見たりフィルムのスチルカメラで撮影しても絶対に無理な構図もあり、なかなか新鮮な絵面も撮れたのではないかと思う。どんなものかは、会場でのお楽しみということで。

8月8日(木)

もうどうしてもここしか時間が取れなくなり、千葉に庭の草刈りに行く。7月に入ってから天気の悪い日が続いていたので、どうにもタイミングが合わなかったのだ。来週には国際鉄道模型コンベンションも始まってしまうし、ギリギリの選択。常設お座敷用にオークションでコツコツ落札していた12㎜のIMONトラックと16.5㎜のユニトラックを持って行き、どちらのゲージでも複線エンドレスを作れる準備はしておいたのだが、敷いては知らず時間がなかった。これは秋になってからだな。

8月7日(水)

かつて、8月14日の御前会議でのポツダム宣言受諾決定から、8月15日の玉音放送までのすったもんだを描いた「日本の一番長い日」という映画があったが、毎年国際鉄道コンベンションがあるこの時期は、多忙の極みの死のロード(笑)。ということで、これから来週末まで(別の用もあるので、実は再来週の月曜まで)ノンストップで忙しい。まあ、こういうご時世忙しいというのはいいことかも。しかし、時間は間に合うのか。そっちの方が心配なのだが。

8月6日(火)

今月の「gallery of this month」は、旧新橋停車場鉄道歴史展示室で行われている展覧会、「流線型の鉄道 1930年代を牽引した列車たち」をとりあげた。仕事の途中で、新橋に立ち寄って見学。小さい展示室の会場だが、なかなか興味ある展示で納得する点も多い。詳しくは、そちらのページを見て頂きたい。

8月5日(月)



今日も暑い日が続く。こういう機会に室内作業を進めちゃえということで、本日もコンテンツ制作。C55型式は1次型と2次・3次型で全長を始めいろいろ違いがあるということを、ModelsIMON製の模型を使って解説するための写真撮影。ちゃんと違いが作り分けられているので、実物で微妙な違いが見える写真を探すより、模型を使って違いがわかるようなカットを作った方が早いし、結果的にわかりやすいものができるのでは、ということで撮影。全く同じセットで、同じ距離からとれば、ちゃんと長さが違う。当たり前だけど、16番ではいかに「サイドビューは1/80」とはいっても、こうはいかないからなあ。流石ファインスケールだ。ところで「真横写真」というとどうしても吉松機関区を思い出してしまうんだよね。みんな撮ってるし。

8月4日(日)

"Vintage Rails"の一般への告知は、イカロス出版の8月売りの鉄道趣味誌からスタートするので、それと時期が一致する今年の国際鉄道模型コンベンションでも告知オープンということになっている。コンベンションの本部企画で松本謙一さんの個展が開かれるので、それと連動して新雑誌の告知も行う予定。この数年松本さんがらみのトークショーやクリニックのプレゼンテーションはぼくが作っているのだが、そんなこともあって今回はティーザー的な要素も加えた内容にする予定。今日は暑かったので、一日それの制作作業。いろいろな切り口を持たせて、幅広いファンのご興味を惹くようにしますので、乞うご期待。

8月3日(土)

8月になって徐々に情報を出せるので、今まで小出しの情報で誌面への協力をお願いしていた方々にも、改めてきちんとお話が出来るようになった。ということで、今日は早速そのスタートを切る形でインタビュー予定の方に説明する打ち合わせ。とはいえ今日のお相手は昔からよく知っている親しい方なので、まあ雑談かなと思っていたのだが、暑いこともあり昼から早速ビールを飲みながら盛り上がる。こういう感じで盛り上がってくれるといいな。。

8月2日(金)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月は先月の続きで、筑豊本線折尾-中間間の複々線区間で撮影した全カットを公開するシリーズ。今月は1971年4月1日に撮影したカット紹介の3回目。やっと朝日が上がってくるぐらいのところまできた。「記憶の中の鉄道風景」も、この「ホビー日記」も、完全に「中の人」になってしまった以上、ちょっとやり方を変えざるを得ないが、決してヤメません。現シリーズも終わるまでは続けます。次からは、もっと告知やティーザーを含めた内容にしようと思っています。ご期待ください。

8月1日(木)

8月になったので、いよいよ情報をオープンします。松本謙一主筆・ぼくが編集長で、"Vintage Rails"という季刊の趣味誌をイカロス出版から創刊します。11月21日に創刊号発売の予定です。 70~80年代の趣味誌の黄金時代を支えていた現在50代・60代のファンが、また雑誌を手に取って読みたくなるような誌面を目指します。 テーマは実物・模型合わせて取り上げ、あくまでもファンの目線から、SLブームから鉄道100年ブーム、旧型電機・旧型国電ブーム、そしてブルートレインブームと、鉄道趣味が熱かったあの良き時代を語る雑誌にしたいと思います。 創刊号の中身を明かせる段階になりましたら、さらに詳しく紹介いたします。 こういうご時世の中、趣味界にも出版界にも前向きな話題を提供すべく努力いたします。 よろしくお願いします。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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