「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年9月-




9月30日(月)

まあ昨日もいろいろ面白いネタはたくさん聞けたし、これから展開できるアイディアもいろいろ湧いてきたのだが、「中の人」になっちゃうとやはり言えることと言えないことがある。山崎喜陽さんが「今はまだ語るべき時ではない」とおっしゃったのも、あらためて立場を考えるとよくわかる。とはいえ、死ぬまで持って行くようなネタではないので、順次お披露目していきたい所存。とにかく出るまで待ってね。

9月29日(日)

軽便祭の日。毎年軽便祭は展示を見る以上に「知り合いに会って挨拶をする」のを目的に行くのだが、今年はついに「取材に行く」ことに。本来の目的もさることながら、いろいろお願いしていた人ともけっこう顔を合わせることが多く、極めて仕事が進む。取材は松本さんと一緒に行ったので、10年ぶりぐらいの松・謙さんの軽便祭への登場に、びっくりした方や旧交を温めた方も多くて、これもトピックだったかも。

9月28日(土)

令和初のお召列車運転となる、東京-勝田館でのE655系+特別車での運行が行われた。茨城国体開会式への天皇陛下の臨席のため。天気も良かったし、けっこう撮りの人が出撃したのでは。確かに、常磐線方面というのは在来線が頼りだからなあ。あとは甲信越方面と房総方面か。房総方面でも、内房なら今はアクアライン経由で自動車かな。在来線の方が速い日帰りコースしか出てこないよね。国賓とかのご招待を除くと今は。警備上の都合から、非公務の御用邸往復とかはあるけど。

9月27日(金)

講義の日の定点観測。本日は往きはE235系32F、帰りはE235系16F。ということで、9月の講義の往復は全てE235ということに。まあ、順当なところかな。ちなみに夜別件で山手線に乗ったけど、この時はE231系の512Fがやってきた。502Fも見掛けたし、231を見れたり乗れたりするのは、かなりラッキーな感じになってきた。

9月26日(木)

仕事で横浜まで往復。往復共に5050系だったのだが、往きが5051Fで帰りが5052F。ファーストとセカンドで往復というのもけっこう珍しいかも。まあ、確率的にはどの編成も同じなのだが、覚えやすい番号のがやってくると印象が強くなるからなあ。で、再度の延長戦に入った「緑車」は元住吉で寝ていた。見たことは見たワケだが。

9月25日(水)

本日もインタビュー取材。Vintage Rails創刊号の巻頭では、すでに広告で告知しているように昭和48年度日豊本線の華、C57の牽引する「日南3号」とDF50の牽引するブルートレイン「富士」「彗星」を特集する。これらの写真をお持ちの方、特にブルトレをカラーポジで撮影された方は、まだ作品募集中ですのでぜひboogie@hyogen-ya.comまでご連絡をお願いします。

9月24日(火)

本日も編集打ち合わせ。まだ詳細は語れないが、Vintage Railsの誌面では皆さんがびっくりするような方々が顔を合わせることになりそうです。新しく始めるというメリットを最大限に生かして、読者の皆さんが見てみたくても、いままでやりたくてもできなかったような企画を実現していきたいと思っています。また、一般書店での発売日は11月28日ということに決まりました。あと二か月ちょっと、お待ちください。

9月23日(祝・月)


2週連続で、月曜日が祝日。とはいえ、こちらはカレンダーとは関係なく仕事で動く。京浜東北線方面の用事だったので、蒲田から東急に乗って帰ってくるパターンを試す。やってきたのは、3450系引退記念の復活塗装の復活塗装というメタな装いの1017F。池上線、多摩川線系統は、行先表示が線名と行先を交互に表示するようになっている。一般的にはわかりやすい(特に蒲田行き)のだが、この多摩川行きの「多摩川」と「多摩川線」と交互に表示するというのはいかがなものか。かえってわかりにくいような気も。

9月22日(日)

昨日からレイアウト割付ができる記事から、まとめ始めてデザイナーの方に送っている。見やすく、読みやすく、今までの鉄道趣味誌にはなかった感じの誌面(ビジュアルという意味で)を目指しているので、いろいろ工夫もし甲斐がある。第一号は実験的な要素も多くなるかもしれないが、そういう面でも新風を吹き込めたらと思う。

9月21日(土)

名取さんが編集長になってから、毎月TMSがどうなっているのか皆さん気になっているようでよく話題になる。それに応えるかのように、少しづつ新しい機軸が出てくるのがさらに興味を呼んでいた。が、今月はちょっと足踏みという感じ。あるいはひとまずパターンが決まったのか。でも旧来のページと新機軸のページとが水と油なところは、このまま行っちゃうのかなあ。まあ、伝統を背負うというのはいろんな意味で大変ですね。

9月20日(金)

本日より後期の講義が始まる。ということで定点観測再開。今回は往きのみ。E235系7F。今となってはもはやE231系に出会うかどうかという問題に変わってしまった。後期を通して2~3回乗れるかというところかな。で、今月の趣味誌店頭発売日は、ModelsIMONのWeb予告によると、出版社によって五月雨式に18日から20日までパラパラと発売される模様。無理に店頭発売日に個別に配本するまでもないくらいの部数になってしまったからなあ。

9月19日(木)

イカロスさんにてVR誌の打ち合わせ。これからは、でき上がった記事から順次制作作業に入ってゆく段階に。段々カタチが見えてくる。で、今月売りの蒸気機関車EXが刷り上がってきていたので、ついでに掲載誌を貰ってきた。今回はVR誌のパブリシティーを兼ねて、「私と蒸気機関車」のコーナーを書かせて頂いた。まだ書店発売日前なので詳しくは書けないが、趣味誌としてはかなりユニークな記事になっているのでは。ある意味、これは新記録かもしれないし。ぜひ書店で手に取って下さい。

9月18日(水)

本日は忙しくて鉄分なし。JR東日本は昨日、品川駅線路切換工事のため山手線や京浜東北線の一部区間を11月16日に運休すると発表。これは2022年開業予定の高輪ゲートウェイ駅設置に伴う線路移設の一環として行うもの。山手線は大崎-上野間が初電から16時頃まで、京浜東北線品川-田町間は終日の運休となる。両線の他の区間も、7~8割に間引いた運行になるとのこと。山手線の工事運休は、JR発足後初めてとのこと。まあ、最近は抵抗なく止めるんだよね。国鉄時代とは違って。

9月17日(火)

台風から一週間経って、道路の状況も問題なくなったと思われるので、その後初めて千葉に行き様子を見る。記事を書く上での資料として、千葉の書庫に置いてある本が必要になったので、それを取りに行くのが第一義的だが、往き帰りで違う経路を通って、被害の状況を確かめてきた。都合2か所で房総半島を横断したことになるが、どちらも途中で被害の激しいエリアを横切ることになる。その特徴はそのエリアの幅が極めて狭いこと。大きな被害を受けた建物が多いエリアは、東西の幅にして1~2km。その区間だけ、極端にブルーシートが目立つ。中心部に吹き込むところに強風エリアがあり、そこが通過した区間は根こそぎ被害を受けている。竜巻とまでは言わないが、そういう類の強風被害を思わせる被害状況だ。そこを外れると、被害を受けている建物もあるにはあるが、数は一気に少なくなり一般の大型台風とそれほど変わらない。中央付近ではつむじ風のような現象が起こっていて、そこが直撃したところが大きな被害を受けているようだった。ぼくは気象のことは良くわからないが、この半世紀近くの千葉の自然災害はほとんど目視で状況確認をしているが、今まで見たことのない不思議な状況であった。

9月16日(祝・月)


本日も「Vintage Rails」用の撮影の続き。今回は事務所スタジオだけでなく、屋上のサンルームを使った撮影も。前回の撮影分については上がってきたカットを改めてチェックしたが、これは流石に相当なモノ。この写真を使う記事自体も、かなり皆さんの興味を惹くユニークなものにする予定なので、期待できますよ。乞うご期待。

9月15日(日)

こっちは自分の会社を始めて以降、すっかりカレンダーの平日・休日がなくなってしまったが、世間的には3連休の中日。今日はかなり陽射しが強くて暖かい。そういえばJR北海道は、来春に15輌揃う電気式気動車のH100系をまず函館本線の山線に投入すると発表。201系を使用する列車以外は、全て置き換える模様。山線というのは、なかなか微妙。札幌から比較的近いという意味ではいいのだろうが、あの区間って本気で新幹線作るなら一番いらない区間だし、枯れるのを待つ方がいいような気もするのだが。

9月14日(土)

世間は3連休で、秋晴れの陽気。夏から荒れた天気が多かったが、やっとレジャー日和というべきか。房総の鉄道もJRは久留里線の末端を除いて復旧。いすみ鉄道は全線運転再開。小湊鉄道は上総山田まで運転再開という状況。牛久まで復旧していないということは、あのあたりは相当にひどい状況なのだろうか。南房総は関東平野の人には思いもよらないぐらい山がちだから、けっこう山奥っぽい感じで土砂崩れや倒木で寸断されるからなあ。これは心配だが。

9月13日(金)


「Vintage Rails」は、現役蒸気世代のファンの多くがそうであったように、「実物と模型の二刀流」の編集方針が売り物。ということで、模型記事もきっちり載せますし、模型と実物両面の切り口からの記事も載せます。本日はその口火を切って、掲載する模型の撮影。松・謙氏が久々に模型写真にも腕をふるいます。「模型作品を集中的に撮影するなんて、とれいんを編集していた時以来十数年ぶりだ」とは松本さんの言葉。内容については11月の発売日をお待ちください。

9月12日(木)

JR東日本が、高崎車輌センターに配属されているSL列車用の旧型客車のリニューアルを発表。更新時にアコモ改善された車輌の内装を、それ以前のニス仕上げ・白熱電灯に復元すると共に、43系一輌をイベントや飲食に使うラウンジカーに改造するというもの。まあ観光列車なので内装をそれなりのクォリティーに保つことは必要だし、それでまたお客さんが集まってくれるのなら、いいんじゃないですか。でもぶどう色1号だった頃の客車の話は余り詳しくないのだが、オハニ36って最初から内装はペンキ塗装だったんじゃないのかな。

9月11日(水)

千葉の台風による停電で、上総一ノ宮・木更津以南の南房総の鉄道は未だ壊滅状態。道路も土砂崩れや倒木のみならず、倒れた電柱とそれによる交通信号の停止でズタズタ。鉄道も昔の非電化・通票閉塞の頃と違って、保安装置が全部電気仕掛けだからなあ。それに千葉地区は確か運転用の電源自体も東電から買っているはずなので、手も足も出ない。蒸気機関車の頃だったら、助役が通票代わりになって最低限の列車を走らすとかできたんだが。

9月10日(火)

台風15号の「台風一過」で、二日連続の猛暑日。これは一日ならまだしも、二日連続は体に堪える。ちょっとワケあって出前用工具の整備。今年は芸術祭もコンベンションも模型を走らせる出展をやっていないので、出前用工具箱は久々に取り出す勘定。もともと余剰だったり買い替えて古くなったりした工具を集めたものなので、若干状態が悪くなっているものも。ということで、いい工具を買ってきて玉突きで入れ替える。時々こういうのをやらないと、イザという時に常用の工具の方がイカれちゃってるなんてことにもなりかねないからなあ。

9月9日(月)

台風15号が関東直撃という予報だったので、首都圏の鉄道は昨日の22時ぐらいから軒並み運休。今朝も暴風域が去ってから安全確認をして、その後運転再開という状況だったので、午前中は開店休業状態。いくつか大きな被害もあったが、全体としては予防が効いてそれほどの影響はなかったような感じ。ニュースにならない地上波が寂しそう。ダメだよ、そういう人の不幸で稼ぐ発想は。とはいえ、今日払い込まなくてはいけない案件とか、打ち合わせとかもあるし、昼から都心へ。昼過ぎも混んではいたものの電車は動いていたのでひとまず何とかなる。しかし暑かった。とはいえ、今日は銀座までの銀座線の往き帰りは往復とも「レトロ車」。どちらも1040F。久々だったが、大当たりの一日だった。

9月8日(日)

京急の神奈川新町での踏切事故は、事故から約丸2日で昨日の昼過ぎにスピード復旧。流石、京急。旧湘南電鉄の部分は土砂崩れや落石で不通になったり、電車がそれに乗り上げたりという事故が何年かおきに起きているが、毎回気合でスピード復旧させているんだよね。事故を防ぐんじゃなくて、事故が起こった時の被害を最小にしてすぐにリカバーする。これぞ路面発祥のインタアーバンならではの極意だな。

9月7日(土)

8月末で終わるはずだった5022F「緑車」のラッピングが、「好評につき」当分の間続くことになったと東急電鉄が発表。流石に東横線90周年ではなくなってしまったので、その関係の表示だけは外す模様。まあ、これでまた出会う楽しみが続くというのはいいかな。どうせなら、鉄道部門の分社化記念か何かにしてしまえばいいんじゃないかな。

9月6日(金)



チャリー・ゲッツ氏から松・謙さん経由で問合せ。米国のジョン・アレン研究家がぼくのこの日記の2018年7月22日の項の、G&D鉄道の8号機、9号機、10号機の並びと、9号機単独のレストア前の写真を発見。それを伝えられたMR誌の編集者がいたく気に入っていて、誌上で写真を使いたいのでオリジナルデータが欲しいとのこと。光栄な話なので、早速Webに使った写真の原版を送る。その時に8号機、10号機の単独の写真もあると伝えると、それも欲しいとのこと。都合4カットを松本さん経由でゲッツ氏に届ける。どうやらMR誌の2020年2月号で使われるようだ。日本の雑誌だとこういうのはオープンにできないのだが、まあ今回はアメリカの雑誌なので。ということで、その時には載せていなかった8号機と10号機のレストア前のカットを掲載する。それにしても日本語でしか書かれていないWebまで検索するとは。アメリカのマニア、おそるべし。まあ「G&D」の部分はそのままなので検索すれば出てくるとは思うが、それだとヒットするページがメチャクチャ多くなると思うのだが。

9月5日(木)

神奈川新町駅構内の踏切で、京急の快特と大型トラックが衝突。新1000系ステンレス車の快特は前から3輌目までが脱線、トラックは破壊されて炎上する大事故に。しかし豪快に突っ込んだワリには、電車の乗客の被害が比較的軽かったのはさすが京急。踏切でも土砂崩れでも特攻するのを前提に電車作っているからなあ。それにしても重機とかの足場が取りにくい場所だし、復旧には相当時間がかかりそう。

9月4日(水)

本日より三軒茶屋駅構内にLawson+Toksが開店。エレベータ工事着工で休業して以来、久々の売店の復活となる。もと東急観光の営業所があったスペースを利用しているので、構内の売店としてはそこそこ面積があり、確かにコンビニとしても充分な品揃えが可能である。三軒茶屋駅周辺はもともとファミリーマートが4軒もある(どの方角に進んでも詰む)上に、セブンイレブンの大型店もできた激戦区。多少小さめとはいえ、駅構内という地の利を得たローソンはそこそこ健闘して、さらに競争がヒートアップすることは間違いない。

9月3日(火)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月もまた先月同様シリーズの続き。筑豊本線折尾-中間間の複々線区間で撮影した全カットの公開で、今月は1971年4月1日に撮影したカット紹介の4回目。方向別複々線から路線別複々線に、オーバークロスで変わるポイントを越えて中間側に移ったあたりでの撮影。何とかいって、今年中はこのシリーズで乗り切れるかな、という感じ。次からは新シリーズに移行します。よろしく。

9月2日(月)

学生時代から知り合いではあったんだが、会社の後輩だったヤツが亡くなって、今日はその葬式。世田谷線沿線の寺での葬儀なので、こちらは歩いても行ける。その一方で電車で来る人は、世田谷線でやってくる。世田谷区民には、世田谷線は区役所、税務署、法務局と役所に用事がある時には必ず使う必需品なのだが、東京23区に住んでいても一般の人にはほとんど縁がない乗り物みたいで、「初めて乗って面白かった」とか、乗り方がわからなかった(あれは、バスなんです)とか、異次元のリアクション。まあ、それだからボロ市の時とか観光客を集めるんだろうな。でも、朝晩のラッシュは混むんだよ、世田谷線は。

9月1日(日)

なにやら天気がぐずついているうちに、いつのまにか9月。この数年、8月の後半というのは、日本ではかつての梅雨以上に雨季になってしまったようだ。というより、寒気と暖気が昔のようにすっかり入れ替わらなくなってしまったので、そもそもかつてのような季節区分が意味をなさなくなっているのだろう。本日は日本鉄道模型の会の理事会。イレギュラーな時期だが、国際鉄道模型コンベンション等があったので、8月分と9月分を合わせて真ん中でやっているような感じ。会員の皆様にはお知らせしている、那珂川清流鉄道保存会見学と温泉フグの会。まだ若干お席を確保できます。今からでも入会すれば間に合いますので、ご興味のある向きは事務局までご連絡ください。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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