「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年10月-




10月31日(木)

渋谷スクランブルスクエアのタワーがオープンするのに合わせて、明日から渋谷駅の地下道からの出口のナンバリングが変更になる。ハチ公口の8番は、やはりエースナンバーということで、新たなナンバーもA8。エースのハチ公で、さらにパワーアップした感じだが、ぼくらの父母の世代だと、渋谷駅前の焼き鳥の屋台に寄ってきては、みんなから焼き鳥を食わせてもらっていたハチ公の姿を見た人も多いんだよね。忠犬というよりは、焼き鳥屋のアイドル。いっそのこと、渋谷駅周辺の焼鳥屋さんが共同で秋田犬を飼った方がいいんじゃないのかな。

10月30日(水)

締切が近く忙しいのだが、打ち合わせとかいろいろ移動しなくてはいけない用事が増えている忙しさなんでけっこう大変。そんな間に乗った山手線は、E235系43F。もうそこまで来たか。231ラストラン、近いぞ。もっと前から撮っておけばいいのに。桜とか(これはもう無理)、雪とか(これは頑張れば何とかなる)そういうのを撮るのが大事なんだよ。それには日頃から撮っておくのが大事なんだけど。花電車撮るだけが能じゃないよ。

10月29日(火)

銀座線渋谷駅が、来年1月3日より新駅に移設開業と正式発表。年末年始運休にしてそこで一気に整備して供用ということのようだ。間もなくスクランブルスクエアも開業するし、2020を前にいよいよ整備計画ができ上がってくる感じ。

10月28日(月)

締切間近になると、いろいろトラブルも出て来るもの。ということで、ちょっと問題発生。とはいえ、何が出てきても「想定内」で対応できないと。そういう意味では、基本的に月刊誌のパターンで対応しているというやり方は強いのかもしれない。ひとまず大きなスケジュールへの響きはなくなんとかなった。

10月27日(日)

本日も編集作業。プリンターのインクが切れて作業中断、急いで買いに行く羽目に。しかし使うのはほぼ黒だけなのに、ノズルの状態をキープするためにカラーインクも消費し、カラーインクが切れると黒単色でも刷れなくなるって仕様はちょっとねえ。

10月26日(土)

Vintage Railsは発売まで約一ヶ月。ここに至って、編集作業は最後の追い込み開始。ということで詳細は書けませんが、発売日をお待ちください。

10月25日(金)

講義の日の定点観測。本日、往きはE235系19F。よく考えたら19Fは今月2回目。帰りは山手線は使用せず。ということで、今月のトータルはE231が2に対して、E235が3.現在の残存編成数を考えると、E231祭といってもいい位。4日の往復E231というのは、これが最後といってもいい位の大盤振る舞いだたったなあ。

10月24日(木)

鉄道総研で燃料電池ハイブリッド試験車を報道陣に公開。実験自体は2008年から行われていたが、今回から小型化した装置を床下に移設しより実用に近い形態になった。しかし、これはどういう分類になるんだろうか。過去の例からいえば、バッテリーカーなんだろうが。とはいえ、自分自身の中にエネルギー源を持っているという意味では、回転部分こそ無いモノの電気式内燃動車やガスタービン車に近い感じがするし。まあ、生物の分類と同じで、新種が出てくると分類に苦労するってやつだな。

10月23日(水)

このところのぐずった天気とは、うってかわった秋晴れ。下手すると夏日になりそうな、ほぼ25℃という陽射しが暑い日。北陸新幹線は25日から運転再開ということで、ダイヤが発表された。約3割減での運転。まあ、車輌がダメになっちゃったんだから、間引きは仕方ないところではある。これで、インバウンド観光客を中心とする北陸ブームに水を射すことにならなければいいのだが。

10月22日(祝・火)

今日は即位の礼で世間的には祝日だが、個人的には仕事。VintageRails創刊号記事の、最後のインタビュー取材。ネタバレになるのでまだ詳しいことは語れないが、今日の取材に限らず、趣味誌という意味では今までになかったような相手を引っ張り出してきて取材しているので、このあたりは乞うご期待。こういうところから、趣味界が変わってゆく起爆剤になれればいいと思っております。

10月21日(月)

即位の礼で、各国の政府専用機が日本に集まって航空ファンは大爆発状態。まあ、オリエントエクスプレスはバブルで日本まで来たけど、いわばビッグボーイとか01とかマラードとか一気に来るのと同じだからなぁ。そういう意味では、飛行機ファンは楽だなあ。どこでも来てくれるんだし。帰りの離陸の時もまたみんな盛り上がるんだろうな。イカロスさんで仕事していると、こういうのもコンシャスになってきたり。

10月20日(日)

けっこう作業が忙しくなってきているんだが、忙しくなると模型に逃避したくなるのは世の常。気分転換にちょっと前に落札したジャンク貨車の再生。落下させたらしく各部が相当にひしゃげているが、タンク車なので、手すりや梯子が歪んだり外れたりしている代わりに、それが緩衝材となったのか本体とフレームは歪みなし。本体の塗装も多少の傷を除けばレタリング共々残っているので、レトロフィット的な再生をすることに。ほとんど配線作業だね、これは。ということで配線用のコテを使っての再生という、珍しいパターン。で小一時間でひとまず完成。ちゃんと仕事もやってますよ。

10月19日(土)

共通の店頭販売日という観念はなくなってしまったようで、17日から19日にかけて各出版社毎に新刊がModelsIMONに届くという感じ。逆にTMSの出が早くなったのが目立つ。一般書店でも今日見かけたし。みんな気になる今月のTMS。一段と名取さん色が打ち出されてきたようで、ナローや専用線、昔の鉄道といった得意なジャンルの記事がかなり多くなってきた。色々な意味でナローファンはTMSとの相性はいいので、マーケティング的にもこの路線はいいんじゃないかと思う。この線で一層頑張ってください。

10月18日(金)

本日は学園祭で休講だが、勘違いして来てしまった。ということで、本日の定点観測はE235系6F。もう今や231は6編成だもんな。ラストナンバーもいつの間にかいなくなってるし。でもまだ501Fと502Fはいるんだよな。で、帰りは埼京線でそのまま渋谷まで。そうしたら新大久保付近で、EH200の牽引する迂回タンカー列車とすれ違う。山手貨物線経由で走っている話は聞いたが、見たのは初めて。本数は少ないが都心でコンテナ列車は見るけど、タンク車は珍しいなあ。

10月17日(木)

土砂崩れで不通だった中央本線は、明18日より高尾-相模湖間で下り線のみを利用した単線運転で暫定再開とのこと。一列車の往復運転の模様。相模湖から西側は、相模湖折り返しで普通列車のみの運転。10月中には全面復旧の予定で、それに合わせて特急も運転再開とのアナウンス。富士山観光のインバウンド客も多いだけに早い復旧がまたれたが、比較的土砂崩れが多い区間だけに復旧はワリと早い方か。。

10月16日(水)

本日は井門社長主催の、国際鉄道模型コンベンション関係者慰労パーティー。今までのこの手の会合と違って、今回は「中の人」になってしまったので、挨拶やらついでに仕事の打ち合わせやら。でもまあ直接会えるというのは、連絡とってスケジュール調整してみたいな手間がいらない分、なかなかいいチャンス。もともとそんなに多くの人で動いている業界ではないので、こういうところから話が進んでゆくのかな。

10月15日(火)

台風19号の被害も、小田急線や京王線など日常起こりうるレベルの土砂崩れの被害はほぼ回復。しかし逆に大規模な被害を受けた路線の深刻さが露呈してきた感じもある。北陸新幹線は線路の被害もあるが、車輌の1/3が使えなくなった影響は極めて大きい。金沢がインバウンド等で人気になっていただけに、どうするんだろう。車輌の数が揃うまでほくほく線経由を復活したほうがいいんじゃないの。

10月14日(祝・月)

世間の三連休3日目の体育の日は、奇しくも鉄道の日。かっての鉄道記念日である。これに合わせていろいろイベントはあるようだが、鉄道イベントが毎週のように行われている今となっては、国鉄時代のような特別さはなくなってしまった感じも。まあ、鉄道が社会的インフラの王者という時代ではなくなったし。

10月13日(日)


台風は昨晩10時過ぎには通過したのか、一気に天気も回復。明けて本日は台風一過の秋晴れでいい天気。昼飯時に散歩がてら、一部で洪水被害の出た多摩川の現状を見に行ってくる。二子玉川は野次馬が一杯。確かにスゴい水量だったことは痕跡からわかるが、未曽有うのものではない。多摩川なら10年に一度ぐらいは起こるレベル。多摩川は、2000m級の山から100Kmもかからずに一気に流れてくる急河川なので、けっこう鉄砲水が出るんだ。で、足を伸ばして上流の様子を見に是政橋まで行ってみる。南武線は徐行で鉄橋を通過、武蔵野線はまだ運休中。これも普段を知らないとそういう川だと思ってしまうが、岸の部分が相当にエグられている。このへんの木も下流に流れ出してるんだなあ。

10月12日(土)

強力で大型の台風19号が関東に上陸。首都圏の被害が心配されたが、中心が通過したと思われる東京では風は前回の15号の方が強かった。逆に山間部での降雨が桁外れの雨台風で、長野県や福島県、宮城県といったエリアで洪水の被害が続出。北海道は論外としても、やはり金のかかる治水対策は、過疎地は後手後手に回ってしまうからなあ。箱根登山鉄道や中央線の土砂崩れ、上田交通の鉄橋の流出ぐらいまでは、被害は大きいものの過去の台風や豪雨の被害から想定できた範囲ではあるが、北陸新幹線の基地の水没はちょっと驚き。

10月11日(金)

本日の講義日定点観測は往きのみ。順当にE235系の19F。しかし、ICカード料金が変わったので、改札機通るたびに「アレっ」と思ってしまう。ダメだな、各社の新料金を覚えないと。でも、これが規則性なくて面倒なんだよね。ICカードも1円単位四捨五入で良いと思うんだけどね。

10月10日(木)

いろいろ仕事が多くて忙しい一日。そんな中で宮澤孝一さんのインタビュー取材。宮澤さんのお話もいろいろなところで伺っているが、さすがに長い趣味生活。話を伺えば、聞いたことのない昔の話も次々出てくる。もともと想定していた話まで行く前に、戦後すぐの昭和20年代前半の趣味界の状況の話だけでもはやページが溢れてしまう。おまけにほとんど初見のスゴい資料も。これは一回では済まない状況。今初めて語られる話題満載。11月28日をお待ちください。乞うご期待。

10月9日(水)

本日は多忙につき鉄分なし。この前の土日に行われたJR東海・浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」で、700系に引退記念の特別装飾が施され、披露されたとのこと。引退自体は、来年春のダイヤ改正のタイミングのはずなので、まだあと半年あるのだが、これJR東海は葬式鉄をひきつけて盛り上げる気だな。0系の時以来毎回だが、段々エスカレートしているような。しかし東海は儲かっててキャッシュフローが潤沢だから、決めたとおりに車輌の新型との交換ができてるからなあ。こういう贅沢ができるのも、東海と東日本、東京メトロぐらいか。

10月8日(火)

本日は担当記事を一丁仕上げる。レイアウトを決定してそれに合わせたテキストの微修正と写真のトリミング指定。イカロスさんは編集とデザイン担当との分担がちょっと他の出版社と違っているのだが、段々と慣れてきて作業のスピードも上がってきた。この感じで、原稿が出来ているものはサクサク進めよう。

10月7日(月)

入稿締め切りまであと1カ月。ということで、ここからスパートをかけるという意味も含めて台割を確定。基本的にすでに書いたり取材したり、あるいはアポを入れている記事だけで埋まる見通しがついた。微修正は写真のページを中心にまだあるかもしれないが、基本的な構成はこれにて確定。さあ本番だ。

10月6日(日)

昨日は秋晴れで暑いくらいの快晴だったが、今日は一転して雨。気温もメチャクチャ下がる。そこで早めに帰ってきたので、戻ってからいろいろ仕事ができた。来週からさらに忙しいので、ここで一日作業ができるのは非常に助かる。フィルムのスキャンやサムネイルのプリントなど、けっこう時間のかかる作業を済ませたのは大きい。ということで、また明日から編集作業だ。

10月5日(土)


本日から明日にかけては、日本鉄道模型の会のイベントとして「那珂川清流鉄道保存会見学会」を実施。近くの馬頭温泉に泊まって名物の「温泉養殖フグ」を食べてくるというプラン。「那珂川清流鉄道保存会」はいろいろいわれているものの、その後のコレクションの充実から各種産業鉄道用車輌の保存という面では、相当な充実を示している。ナローファンの中でも、この手のものが好きな人は是非見学に行くべきだろう。しかしさすがにベテラン鉄道ファンのモデラー集団。相当に判じ物のような車輌でも、どこで使われていた何かを誰かがたちどころに判別。このあたりもリアルタイムのパズルのようで面白かった。それらの中に国鉄等のフルサイズの車輌も保存されているという感じかな。で、目玉のクラウス10型も、わざわざ収蔵庫を空けてもらって見学。762㎜、610㎜のナローも見まくった目には、Bタンクも実に大きく堂々と見える。こちらは保存状況もよく、極めてキレイな状態。このカマも波瀾万丈な展開でここまできたので、中々感慨深い。

10月4日(金)

講義の日の定点観測シリーズ。本日は往きがE231系506F、帰りがE231系501Fと往復231が来た。今となってはこれは珍しいのでは。大ラッキーとも言えるくらい。こんなのはこれが最後じゃないのかな。おまけに帰りは相鉄12000系の試運転も見れたし。といいつつ、Vintage Railsの編集も進んでますよ。巻頭のグラフ特集ページに使う写真も大体揃ったので、ほぼ台割もできてきたし。見たこともない趣味誌にしますので、乞うご期待。

10月3日(木)

本日は原稿書き。取材したものが貯まっていたので、それを一気に書き起こす。これでぼくの担当するでかい記事は、ほぼ書き切った。これからはテキスト中心ではなく、グラフ中心の記事の編集に移る。相手がある話なので今後全てが予定通りというわけにはいかないが、ひとまず今のところは順調に進んでいるな。

10月2日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月もまたまた4カ月続いたシリーズの続き。筑豊本線折尾-中間間の複々線区間で撮影した全カットの公開で、今月は1971年4月1日に撮影したカット紹介の5回目。方向別複々線から路線別複々線へのオーバークロスを越えて、中間駅への大カーブに差し掛かるあたりでの撮影。これでひとまず4月1日の分は終了。とはいえここはもう一度撮影に行っているので、次回からはそちらへ。2回分以上はあるので今年中はこのシリーズで引っ張ります。

10月1日(火)



昨日、東横線から副都心線に乗る。東横線は渋谷行の「緑車」。「90周年サイン」のない新ラッピングになってからは初。とはいえ、なんとか9月中にクリア。やはり来るなあ。で、渋谷駅でホーム向かい側の副都心線に乗りかえようとすると、なんとこれが「ヒカリエ号」。ぼくは「緑車」も「ヒカリエ号」も引きが強い方なのだが、両方を同時に見たのは、どちらも元住吉の留置線に入っているのを高架上から見た時だけ。同じホームに僚友相並んで鎮座している姿は、これが初めて。一日に両方体験はあったような気がするが、連続も初めて。これはなかなかラッキー。10月は運が上向きそうだ。しめしめ。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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