「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年11月-




11月30日(土)




本日よりいよいよ、相鉄線とJR埼京線の相互乗り入れが始まる。タイミングがよければ乗ってみようかと思いつつ渋谷駅に向かうと、あと2分ほどで「海老名行き」がやってくる模様。さすがに渋谷の埼京線・湘南新宿ラインホームには、ハチ公口から2分はきつい。しかしすぐにやってくる山手線に乗って恵比寿で乗り換えれば、充分に間に合うタイミング。ということで、このまま初乗りに行くことに。恵比寿駅のホームに入ってきたのは、相鉄12000系の12002F。これはラッキー。やはり、相鉄車のほうに乗ってみたいもの(中は余り差がないが、ちゃんと鏡は付いている)。すでに10時過ぎだが先頭車はかなりの混み方。JRは基本的に既存の貨物線を羽沢貨物駅のところまで行き、その脇に相鉄管理の羽沢横浜国大駅があるというスタイルで、JR側は線路的には新規投資無し、新路線は相鉄の部分のみという寸法。その分武蔵小杉から15分間ノンストップというのは、かなりの遠回りでもあるし、なかなか不思議な感覚。かつて高島線の蒸気機関車を撮影した、鶴見川の最も下流側の橋梁を通るのが新鮮。試乗を楽しむファンは、半分ぐらいが羽沢横浜国大で下車、西谷、二俣川でさらに半分・半分になり二俣川を出るとすいている状態。それでも各駅で一般人を含めて列車を撮影する人が多いこと。海老名でも写真のように撮影のために人だかりができている状態。どうやって帰ろうかと調べると、次の新宿行きロマンスカーはGSEで、後の展望席ががら空きじゃないの。ということで、本厚木まで行き昼飯を食べてから、後の展望席を独占して帰ってきた。気分いいけど、こりゃ異常に目立つよなあ。ホームの人と目が合っちゃうと、なんかお召し列車状態で、背筋がピンとしちゃうよ。ということで、陽射しも強く気持ちいい570円だった。

11月29日(金)

大学で講義をやる日恒例の、山手線定点観測。もちろんE235系。往きは32F、帰りは25F。本日はもう一度山手線の外回りに乗ったのだが、これがなんと本日2度目の32F。理屈で言えばぐるぐる回っているので、1周分の何倍かのタイミングで乗れば同じ編成がくる勘定だが、何も考えずに駅に行って偶然そこにハマるというのはけっこう珍しい。これも備忘録として。

11月28日(木)

いよいよVintage Railsの一般書店での発売日。流石に片っ端から書店を巡るワケにはいかないので、近場で渋谷の大手書店を回って様子を見てくる。流石にイカロスの販売力というか、どこも目立つところに置かれている。棚に入っている状態でも、この表紙はかなり目立っていて、いい感じ。あとはどれだけ売れてくれるかだな。

11月27日(水)


本日がVintage Rails Vol.1の店頭早売り発売日。ということで、店頭販売をやっている書泉グランデとModelsIMONを回ってその様子を確認してきた。書泉では、6階のエレベーターホールから鉄道書籍フロアに入った丁度その角のところに平積みされていた。その流れで書泉の担当者にはご挨拶をしてよろしくお願いしておいた。ModelsIMONは渋谷店に寄ってきたが、すでに何冊か売れているとのこと。明日からは全国書店で一斉発売なので、もっといろいろなところで見かけることになるだろう。見掛けたら、ご購入の程よろしくお願いします。

11月26日(火)

近鉄が「近鉄奈良駅地下化50周年キャンペーン」を実施。そうなんだよなあ、万博の時の関西でのインフラブームの中で地下化されて今の駅ビルができたんで、新幹線が出来てからも近鉄は路面を走ってたんだよな。街並が江戸時代から変わっていないような雰囲気だったので、昭和30年代のような気がするが、40年代に入っても路面区間が残っていたというのは、逆に今となってはもっと昔だったような気がしてしまう。まあ、関西の私鉄はその多くがインタアーバン出身だから。

11月25日(月)

いよいよVintage Rails Vol.1の印刷が上がってくる日。別の打ち合わせもあったので、イカロス出版に行って受け取ってくる。やはり出来上がってカタチになると、感激もひとしお。結構目立つし、ほぼイメージ通りまとめられた感じ。それにしても、そもそも自分で書いたものだし、レイアウトや校正でもう何度も読んでいるのだが、綴じられて一冊にまとまると、また新鮮に読めるから不思議なものだ。

11月24日(日)

今日は井の頭線に乗ったら、妙に混んでいる。丁度駒場祭をやっていてそのために混雑しているようだが、時間もあったのでちょっと後輩に挨拶して行こうかと、駒場東大前で降りてみる。まあ、最近は大学で講義をやっているので、最近の大学生の扱いには慣れているし。しかし、後輩からすると半世紀近く前の先輩が突如やってきてしまうわけで、神武天皇が突如目の前に現われて神話の話をするようなものか。一応Vintage Railsも売り込んでおいたので、昔のものに興味がある人は買ってくれるかもしれない。で、いろいろ廻った帰りに山手線に乗ったら、E231の505Fとすれ違った。これは運がいいかも。

11月23日(土)

ここのところ寒くてハゲしい雨が降りやまない日が続いている。ということでデスクワーク。次の号の台割の叩き台ができたので、第一号関連のファイルをバックアップして、パソコンのディスクを整理する。こういうのは毎回きちんと整理しておかないと、ワークのところで過去のデータと現在編集中のデータとがごちゃごちゃになっちゃう危険性もあるし、今後のデータ保存ということを考えても、このタイミングでやっておくべき作業ではある。でもごちゃごちゃになっている人も多いんだけどね。

11月22日(金)

毎週恒例の講義の日の定点観測。本日はE235系18F。まあ、もうよほどのラッキーでないと231系は来ないな。もう502、504、505、506の4本。ほとんど出会うこともなくなってしまったからなあ。最後に見れたのはいつか、みたいな感じだな。こうなると。

11月21日(木)

まだ第一号の発売前だが、早くもVintage Rails第二号の企画会議。ひとまず叩き台になる最初の台割は完成。これをベースに個々の記事を取材してゆくことになるが、なかなかユニークで面白い内容になりそう。とにかく自分が読んでみたい記事、興味をひかれる記事でないとね。

11月20日(水)

最近は趣味誌店頭発売日といっても各社各様という感じだし、早売りをやっているところも数軒になってしまったのであまり話題にならなくなってしまったが、今年の関心と言えば何と言ってもTMSの内容。先月は新記事と旧記事が伍するような構成だったが、今月は復活コンテストと石橋さんの訃報で、なんかすっかり先祖帰りといった感じ。これまでの数カ月は一体何だったんだろうという感じも。まあ、これは今月が特異点ということで受け止めておこう。

11月19日(火)

千葉の物件に関しては、地域としては台風や洪水の被害がなかったことはわかっていたが、やっと状況をチェックに行く時間が取れた。細かいところで雨漏りや風による破損とかある可能性はあるので、やはり目視は必要。で、特に問題はなく電気やライフラインも被害無し。ただ落ち葉とかかなり散乱しているので、一度片付けに来る必要はあるな。16.5mmの方もかなり線路が集まってきたのでそろそろ広げたいと思うのだが、そのときに敷設するかな。

11月18日(月)

最後に残った表紙の色校。表紙は紙や仕上げが違うので、実際の調子で上がってみると、なかなか迫力と重厚感があっていい。自画自賛だが、今までになかった趣味誌という感じは店頭でも伝わってくるのではないだろうか。28日発売予定。あと10日ばかり。もう少しお待ちを。

11月17日(日)


「Vintage Rails」創刊まであと10日余り。すでに表紙デザインも内容も確定しているので、オープンにします。発売日は11月28日。書店や模型店の店頭で、この白い表紙とVRのロゴを目にしたら、ぜひ手に取ってお買い上げいただきたいと存じます。よろしくお願いします。10日の項に書いたSNSでも、コンテンツを流し始めていますので、そちらの方もご覧になって下さい。

11月16日(土)




今日は高輪ゲートウェイ駅開設に伴う路線変更で田町-品川間が運行できないため、山手線は昼間、京浜東北線は終日運休している日。今日は個人的な家事をやっていたのだが、午後から時間ができたので秋葉原に買い物に行った。用事が終わって時計を見ると、これから上野に行って区間運転中の写真を撮って、その後新線を走る一番列車に乗って帰れる勘定。これなら、と、上野に向かう。まだ運休中で京浜東北線は田町行、山手線は回送で上野駅に入ってくる。そしていよいよ一番列車。その前の列車が山手線表示でやってきたので、これが先行するのかと思ったら、逆行して引き上げ線に入っちゃった。で、いよいよ一番列車がやってくる。外廻り一番列車はE235系の26F。しかしすでに上野から車内は劇パ。秋葉原、東京、新橋と主要駅でどんどん混む。そして田町でついにピークに。新線区間は試運転の先行列車もなく、徐行でそのまま行く。外からも写真を撮る人は多く、工事関係者も記念写真をこちらにレンズを向けて撮っている。これは奇異な体験。で、無事品川に到着。工事の皆様、お疲れ様でした。

11月15日(金)

講義の日の定点観測。往きはE235系11F。帰りはE235系35F。もはやE231系はわざわざ運用を調べて行かなければ、なかな乗れない存在になってしまった。とはいえ今日はすれ違いざまだが一編成見ることができた。調べてみるとE231の4F。なんとかいって見れただけでもラッキーなのかも。

11月14日(木)

東海道線伊豆方面に投入すべく更新・改造が続いていたE257系改装車が、伊豆急線内で試運転開始とのニュース。185系も、もう40年前の電車だからなあ。ぼくらが鉄道に興味を持ち始めた頃の40年前の電車って、ダブルルーフのモハ30系だからなあ。ある意味国鉄末期の車輌はオーバスペックで持ちがいいのか、時代の変化が少なくなったのか。これでやっと引退ということになるのだろうが、それにしても長持ちしたものだ。。

11月13日(水)

本日は、先週入稿した分の色校。ページが上がってくると、出来上がりのイメージが一層湧いてきて、雑誌として手に取った時の印象も想像しやすくなる。いくつか仕上がりが気になっていたカットもあるが、思いの外いい感じに上がっているので安心。どんなものが出てくるかは、あと二週間お待ちくださいな。

11月12日(火)

昨日までは趣味の鉄分を発揮する気持ちが全くなかったが、一息つくとちょっと余裕が出てくる。とはいえまたすぐ次号に取り組まなくてはいけない。中の人になってしまうと、やはり趣味に対する立ち位置が変わってくる。幸いこのところ出物も少ないし、仕掛りもかなり消化したので、バランス的には良かったのかもしれない。しかし、来春の芸術祭はどうしようか。

11月11日(月)

20ページほど残っていた、残りのページの版下データを入稿。これにて編集作業は一段落。制作作業としては色校が残っているが、コンテンツについてはこれにてフィニッシュ。新しいことをはじめるワケなので、この一月ばかりそれなりに緊張感が続いていたが、ここで一服。28日の発売をお待ちください。

11月10日(日)

Facebookとtwitterで、Vintage Rails編集部の広報用アカウントを作成。Facebookは「ヴィンテージ レイルズ」、twitterは「vintage rails」がアカウント名。順次、発売告知や内容紹介を発信してゆく予定ですし、読者の皆様ともトゥー・ウェイでのコミュニケーションを図ってゆきたいと思います。

11月9日(土)

まだ作業はあるのだが、久々に原稿とにらめっこ状態からは解放された感じ。事務作業はいろいろとあるのだが、まあそれは他の仕事の作業とそれほど質的に変わらないから。なにか毎日の時間の中で、鉄道のことを考えている時間がほとんど編集作業に取られてしまった感じがあったが、来週に入ればちょっと雰囲気が変わってくるのだろう。

11月8日(金)

講義の日の定点観測シリーズ。もうほとんどE235系になってしまった感じ。往きは2Fで帰りが36F。すでにE231が来たらかなりラッキーという状況になっている。本日はその後、印刷所への版下の入稿。順調に進んでいるので、今日すでに2/3程度を入れることができた。残りも月曜には問題なく済みそう。やっと出版される実感が湧いてきた。

11月7日(木)

最後の追い上げで、デザインのチェックと文章の校正。残っている原稿もいくつかあったし、修正の確認が必要なものもいくつかあったが、順調に仕上がる。残ったものも明日の入稿作業までには上がってくるので、これでひと安心。

11月6日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月もまた先月同様、筑豊本線折尾-中間間の複々線区間で撮影した全カットを紹介するシリーズの続き。今回からは1971年12月15日に撮影した、このエリア二回目にして最後の訪問の時の撮影。流石に同じコースは意味がないので、今度は逆に中間側から折尾の方に向かって移動しながらの撮影。朝日が昇る時間での撮影なので、コースを逆に撮れば、光の具合がかなり異なってきて面白いんじゃないかという選択。さて、結果はどうなのでしょうか。それはご覧になってから。

11月5日(火)

目次の原稿を作って、改めて創刊号の内容の広さ・深さのバラエティーを実感。自画自賛になってしまうが、確かにこんな趣味誌は今までなかったなあ。かなりターゲットを絞っているので、これなら刺さる人には刺さるんじゃないかな。やはり実物と模型を共に扱うだけでなく、二刀流というかモデラーの視点で実物を撮り鉄の視点で模型を捉えるというのは、そういう視点を持っている人には肚落ちするのでは。

11月4日(休・月)

ということで、外注分の原稿も上がってきてひとまず一段落。奥付とか事務的なところではまだこれからのページもあるものの、中身はひとまずカタチになった。ひとまず順調な進み具合かな。

11月3日(祝・日)

10月一杯で運転休止された上野動物園のモノレールだが、11月中は東園駅で車輌展示を行っているようだ。鉄道営業法の対象でない遊具なら、そんなにコストもかからないだろうに。いっそのこと、遊具でもっと距離を伸ばして再建した方がいいんじゃないの。そういえば、昭和30年代は「お猿の電車」なんて遊具もあったなあ。

11月2日(土)

世間的には連休だが、こちらは入稿前の追い込み。基本的に外部ライター執筆の記事が少なく、インタビューも含めてスタッフライターが書き起こしているので、それなりに負担はかかるがスケジュールは組みやすい。この連休の3日間で、記事についてはほぼ固まるものと思われる。

11月1日(金)

11月第一回目の、講義の日の定点観測。本日は午後は別の仕事があったので往きのみだったが、E235系14F。なんか14Fもワリとよく来るな。もうこうなると、今月231が来るのかどうかという方がポイントになってくる感じ。マジ、あと3月までに定点観測で何回来るんだろうか。そして最後はいつなんだろうか。もう、関心はそっちだな。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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