「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年12月-




12月31日(火)

ということで、激動の2019年も本日で終わり。本当にいろんなことがありました。「Vintage Rails」の話が来たのが2月。11月にはなんとか第一号を出せたし、個人的にはこの年になって鉄道趣味とのかかわりが一変してしまったという感じ。人間、いくつになってもチャレンジできるんだって、改めて感じた次第。みなさまのご支援、ありがとうございました。来年もまた、一層よろしくお願いします。

12月30日(月)

本日は雨。どうせ外には出られないので、一日籠って調べものと物書き。とにかく趣味誌3誌、7年分に全部目を通して必要な部分を書き出して原稿にする。これの何が辛いかって、他の関係ない記事も読みたくなっちゃうんだよね。懐かしいし。しかし、これを毅然とできるかが大事な分かれ目。ということで、何とか夕方までに全部読み終えて帰途に着く。それにしてもこの雑誌、リアルタイムで買ってた時には、半世紀後にこんな目的で読まれるとは思っても見なかった。そうできたらいいな、って夢はあったかもしれないが。事実は小説より奇なり。不思議なものです。

12月29日(日)

台風来た辺りから、千葉に行って庭をキレイにしなくてはと思っていたのだが、どうにもこちらのスケジュールと天気とが合わない。様子を見には何度か行ったのだが、一日作業ができない。ということで、ついにギリギリ。今年中にはやらなくてはと思っていたので、本日のみ晴れ、明日は雨だが後がないので決行。まあ、枯草を刈るのは、生草を刈るのより楽というのがちょっと救い。その後はVintage Rails次号の記事のために書庫にある昔の資料を調べて原稿を書く。本日はその途中まで。

12月28日(土)


本日は夜に六本木でライブ出演、その前はリハがあるので鉄分なし。とはいえ渋谷から六本木までは都01系統のバスで行くので、渋谷駅の工事の様子がチラリと見えるのではないかということで、写真を撮ったのがこれ。まあ、屋根の中での工事だからこれじゃ判じモンだけど。とはいえ、工事中の写真には違いないから、記念にはなるよね。この前の運転休止の時には折り返し運転撮りにワザワザ行ったけど、今回はそこまではしないよ。

12月27日(金)


なんとぼくが講義を持っている大学は、今日まで授業がある。来年は1月6日からだし、ほとんど会社の年末年始と変わらない。これじゃもう、冬休みじゃないね。ということで今年最後の定点観測シリーズ。往きはE235系6F。これは順当なところだが、帰りはなんとE231がやってきた。506Fだ。こいつは運がいい。もう2編成だもんな。結構いろんな駅で撮っている同業者がいる。しかし定点観測で231に出会うのも、これが最後であろう。「来い」と願を賭けたのも確かだが、今年最後に乗れてよかった。

12月26日(木)

2020年も、京急2100形を使用し都営地下鉄から直通で浅草橋から三崎口まで運行する「初日号」が運転される模様。これ、もう平日に定員制の快特を走らした方がいいんじゃないの。横須賀線のグリーン車より安く設定すれば、充分需要はあると思うし、値段によっては横浜まででも使う人はいそう。

12月25日(水)

京都新聞が「加悦SL広場が2020年3月末で閉園」と報道。加悦鐵道保存会は「決定事項になっていはいないが、閉園の方向で検討中」と発表。展示物は120形をはじめ悪くないし、けっこう頑張って修復して保存状態もそこそこなのだが、いかんせん立地がなあ。比較的小型の車輌が多いので、個人で買い取ってもいいんじゃないかな。120形は京都鉄道博物館で引き取るべきだろうな。

12月24日(火)

来年2月1日と8日に、久留里線用のキハE130形が内房線木更津-館山間で走るとのニュース。千葉県の観光復興支援企画の観光列車ということなのだが、なんか内房線電車やめてディーゼルにしちゃう実験のような。さらに乗客数が減ったら、変電所や施設の維持に金がかかりすぎて、非電化した方がコスト安くなるんでは。内房線はどうやっても高速バスに勝てないからなあ。

12月23日(月)

去年までは天皇誕生日で休日だったのだが、今年から一般の日に。23日が誕生日の友人は何人かいるんだが、そう言う人はさらに落胆が大きんだろうな。さて今日の打ち合わせて、次号はさらに特集を厚くすることに。新しいやり方をいろいろ試せるという意味では、リスクはあるけど大胆なチャレンジをしてみたいところ。とにかく昭和40年代の前半の思い出がある人なら、鉄道ファンでなくても興味が湧くような記事にしたいところ。

12月22日(日)


東横線に乗ろうと学芸大学に向かうと、やってきたのは「緑車」。今日は念じたら来たぞ。で、今月2度目。今月は「ヒカリエ号」も「緑車」もダブルで来てる勘定。引きがいいなあ。でその後別の用事で都営大江戸線に乗ると、やってきた編成は中吊りも額面も広告が一切入っていない。かつての仕事の経験上、こういうのを走らすのは余程のことなんだけど。なんかあったのかな。

12月21日(土)

中の人になると、いろいろな話が聞ける。取次さんの話も伝わってくるが、鉄道趣味誌の一般書店での21日発売が危ないという話も聞こえてくる。絶対部数が少ないワリに、みんんなこの日を取りたがるし、その他の雑誌でも21日売りは多いのでもはや分散させられちゃうみたい。別に21日でなくても買う人は買うわけだし、もうちょっとマーケティングを考えた売り方した方がいいんだよね。

12月20日(金)

講義がある金曜恒例の定点観測。本日の往きはE235系30F。帰りは同じく20F。231は全く目にしなかった。まあ、こんな感じだよね。しかし埼京線は最凶のダイヤ乱れ。北行きは、朝は50分遅れ。昼になってもまだ20分遅れという何とも強烈な状況。湘南新宿ラインもとばっちりを受けていた。というか、朝の埼京線がダイヤ通り来ると本当に珍しいかんじだもんな。一つの学期に何回あるかって感じで。

12月19日(木)

東武が日比谷線直通の有料着席列車「THライナー」で使用する70090系の第1編成が近畿車輛で落成し、甲種輸送された。東武線内は急行扱いで南栗橋行のみならず久喜行きも設定される。日比谷線内も限定駅のみ停車だが、線内は追い抜き設備がないため、千代田線のMSEのように平行ダイヤでの運転とならざるを得ない。しかし、東武もTJライナーで余程味をしめたんだろうな。というか、さしもの劇混み区間も人口減傾向を考えると、座って金を取る方がビジネスになるということなのだろう。

12月18日(水)

昨日より、来春のダイヤ改正にとともに富岡-浪江間の運転が再開されるのに合わせて、常磐線不通区間の試運転・乗務員訓練が始まった。先陣を切ったのは、EF81重連による試運転。路線自体もかなり変更しているので、ある意味新線ともいえるし、復活時にはけっこう話題を集めそう。

12月17日(火)

京浜急行が来春のダイヤ改正に合わせた駅名改称を正式発表。基本的には「現状に合わせてわかりやすくする」ことを主眼にした改称だが、新逗子の逗子・葉山は地元というより東京のセンスだな。横浜辺りのセンスだと、逗子はまだぎりぎり都会だが、葉山は干物臭い漁村のイメージなんだよね。逗子はまだ自宅があってもいいけど、葉山は別荘があるとろで自宅はちょっとって感じ。京急的センスで行くなら「葉山口」だろうけど。

12月16日(月)

今週から、2月売りの次号のコンテンツを作り始める。手始めに特集記事に合わせて、イカロス出版が持っているストック写真の中から使えそうなカットを探し出す作業。とはいえ、相手が膨大な上にインデックスもついていないので、全部見てチェックするという壮大なアナログ作業。以降のことも考えて、ついでにインデックスも作ってしまうことに。急がば回れですよ。

12月15日(日)

本日は日本鉄道模型の会の月例理事会。来年3月に行われる「第5回 池袋鉄道模型芸術祭」の会場レイアウトの決定。今回は16番の大型レイアウトを出展して毎回このイベントの顔になっている昭和鉄道高校が、諸般の事情により出展辞退ということになった。事情はここでは詳しく述べられないが、甲子園常連の強豪校が出場事態するような感じだとだけ言っておこう。しかし新たな出展者も加わり、今までとは一味違う展示が楽しめるイベントになるよう、会場の雰囲気も今までとは一味変えてみた。乞うご期待。

12月14日(土)

来年3月14日のJRのダイヤ改正は新線開通のような派手な話題がないが、強いていえば東海道・山陽新幹線のスピードアップだろうか。東海道新幹線が全て700Aになることで、のぞみ12本ダイヤに移行するとともに、東京-新大阪間の平均所要時間が2時間半を割り2時間29分となる。また東京-博多間の平均所要時間も5時間を割るなど、実際の短縮時間以上に、大台という意味ではパブリシティー効果が大きいと思われる。

12月13日(金)

13日の金曜日。金曜恒例の講義の日の定点観測。本日は往きのみで、E235系3F。231はすれ違いもしない状況。もはや出会えたら相当に運がいい感じ。で、帰りは副都心線で、見事に「ヒカリエ号」。今月二度目の出会い。先月はちょっとご無沙汰な感じもあったけど、今月は見事に復調というところか。

12月12日(木)

JR東日本が、来年3月のダイヤ改正に関して記者発表。基本的にはすでにアナウンスされていた内容だが、早朝・深夜時間帯の中央線各駅停車の東京発着がなくなり、初電から終電まで中央・総武緩行線が運転されるようになるというのは、ちょっとびっくり。結果的にはその時間帯の運転本数増に繋がるわけだが、12輌編成化の時に、中央快速線で高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪通過の列車を増やす下準備なのだろうか。

12月11日(水)

鉄道各社が軒並み大晦日から元旦にかけての終夜運転や終電繰り下げ・初電繰り上げを発表。今年は流通大手が元旦休業を発表するなど、バブル期以降の流れが多少変化しているが、大勢としては例年通りということか。その中で、渋谷駅の移設作業のために5日間の部分運休を行う東京メトロ銀座線は、初詣旅客も多い路線だけにかなりの冒険と言えないこともない。一体どうなるのだろうか。

12月10日(火)

JR東日本が来春のダイヤ改正と共に開業する山手線「高輪ゲートウェイ駅」の概要を記者発表。この前山手線・京浜東北線の線路を変更して、高輪ゲートウェイ駅を通過するようになっただけに、もうそろそろという感じは皆していたと思うが、ある意味やっとできたという感じもひとしお。とはいえ東京機関区/田町電車区跡地の再開発が済みビル街に生まれ変わるのは4年後ということなので、まだ当面はあまり乗降客は多くない状態が続くのであろう。

12月9日(月)

明日には8号機はカリフォリニアはサクラメントの交通博物館で展示されるため、アメリカに向けて発送されてしまう。ということで、それに間に合うように動画をラフに編集して、DVDに焼き松本さんの事務所まで持ってゆく。来年の2月売りのMR誌にはぼくの撮影した到着時の写真が出るらしいし、なんか海の向こうも身近になってきた。こうなってくると、サクラメントにも行って見て来たくなるなあ。

12月8日(日)


松・謙さんが取り組んでいたG&D鉄道の8号機のレストア作業が完成。動態に復元したので、本日はその動画撮影から。ちゃんと動いている姿をチャーリー・ゲッツ氏にも見せようということで、松本さんのレイアウト上で疾走する姿を撮影。続いて松本さんとも縁の深い趣味人の皆様が集まって、8号機完成お披露目会。13人が集まった。そしてその流れで「Vintage Rails」創刊祝いの宴会になだれ込む。FABの常連さんが多かっただけに、この流れは必然か。色々盛りだくさんだったが、楽しい一日を過ごせた。

12月7日(土)

JR東海のハイブリッド特急車「HC85系」がラインアウト。早速試走を行った。今後一年かけて基本性能試験や長期耐久試験を行い、量産に移る予定。確かに加減速が相対的に少ない特急車用の制御ソフトの最適化には、かなり実走行テストが必要そうだ。しかしこの車輌、「モハ」つまり電車扱いなのね。JR東海も面白いことするなあ。過去の実績からすれば「電気式気動車に蓄電池がついたもの」という扱いになるだろうし、JR東とかはそういう扱いできているだけにこれは気になる。まあレール輸送用の「キヤ」を作った東海だけに、電車運転士が運転できるようにするという運転士の免許の関係なんだろうな。

12月6日(金)

講義の日の定点観測。本日往きはE235系42F。帰りはなんとE231系504F。この時点でE231系がやってきたというのはなかなかラッキー。もう3編成の上に、すでに235も49Fまで落成している状態。もう、いついなくなってもおかしくない。定点観測で231に乗れるのも、多分これが最後じゃないかという感じだな。

12月5日(木)

実はこの前の日曜日、C54編成による「こだま636号」が東海道新幹線における700系の定期運用はラストランであった。まだ山陽新幹線には「ひかり」の定期運用があるし、来年3月の改正までは臨時列車の運用には着くようなので、完全引退ではないものの、もうちょっと騒がれても良かったのでは。これで来年の3月とかに引退の記念列車とか走ると、人が集まって劇パ状態になるんだよね。また。結局ナショナルチームの国際試合と同じで、お祭りになって騒ぐのが楽しいんだろうな。

12月4日(水)

所用で東横線に乗り横浜までいったら、「ヒカリエ号」も「緑車」もどっちもバッチリ出会う。これはラッキー。幸先良し。で、今日はなぜか取材される立場になる。詳細はまだ書けないのだが、ある番組の企画で鉄道模型がキーワードになっていて、そのためのアドバイザリー的な取材。もともと制作プロダクションさんは身近な世界なので、すぐ打ち解け楽しい雰囲気で話はまとまる。詳細は、オープンにできる時までお待ちを。

12月3日(火)


雑誌の打ち合わせで、事務所ではなく松本邸に伺う。するとG&D鉄道の8号機の装飾が今朝出来上がったばかりということで、早速見せてもらえた。まだ何箇所かフィニッシュワークが残っているとのことだが、被災したことがわからないような見事な復元。まさにジョン・アレン氏から直接手渡されたかのごとき、美しい仕上がりとなっている。Web上の写真からインレタの原稿を起こしたデザイナーの須藤さんの仕事も大したもの。カリフォルニアの鉄道博物館に寄贈されるというし、今後いろいろなところで目にすることも多くなると思われるが、ラッキーにも復元された8号機を松・謙さん本人を除くと最初に見れた人となってしまった。

12月2日(月)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月も先月の続きで、筑豊本線折尾-中間間の複々線区間で撮影した全カットを紹介するシリーズのうち1971年12月15日に撮影した、このエリア二回目にして最後の訪問の時の撮影の第二回。この区間は、これにて終了。さらに年末とキリがいいので、前から計画していたように、「記憶の中の鉄道風景」の構成自体を大きく変えた新シリーズとして来年1月からスタートさせたい。乞うご期待。

12月1日(日)

いろいろなことがあった2019年も、もう師走。とはいえ、まだまだけっこう忙しい。本日は午後から吉祥寺の永谷ギャラリーで開かれている鉄道模型アートマルシェと、池袋のギャラリー路草で開かれている第7回 鉄人会写真展「線路はつづくよ…」を見てくる。まあ「中の人」になっちゃったんで、今まで以上に行ってちゃんと挨拶してこないと。日曜ということもありそれなりに盛況だし、結構幅広いお客さんも来ているようなので、ひとまずは安心。いろいろ思うところもあったので収穫はあったのでは。ところで、山手線の内回り乗車中、外回りにE231系の506Fを目撃。もはや見れると運がいい存在だなあ。山手線の231も。そろそろハイエナが血走った眼をして集まって来そうな。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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