「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年1月-




1月31日(金)

結局この一か月はなにやらかにやら時間を取られまくりで、このWebでも、この日記と毎週のエッセイしか書けなかった。この日記も何かワザワザやる話というより、なんとかネタを拾ってきて書くありさま。まあ、ちょっとやり方を変える潮時かな。

1月30日(金)

東武鉄道と埼玉県が、春日部駅の高架化で合意と発表。2031年の完成を目指し、伊勢崎線も野田線もまとめて高架化し、駅は4面8線で伊勢崎線も野田線も緩急接続を行える施設とする予定。しかし、春日部といえばあの地方都市然とした駅のたたずまいが、いかにも春日部という雰囲気でよかったし、遠くまで来たなあというイメージも涌くのだが。


1月29日(水)

東芝といえば、ドイツのDB Cargoからハイブリッド機関車50輛を受注と発表。重電各社は、鉄道などの海外のインフラ事業に生き残りを賭けているが、オリジナル技術のハイブリッド機関車が評価されたとは、ひとまずよかったのではないか。しかし予想図を見るとキャブとかは建築限界の関係もあってドイツっぽいところもあるが、フードは全くHD300じゃないの。こんなところは受け継がなくてもいいと思うのだが。

1月28日(火)

近江鉄道で最後に残っていたED313号機が、アチハの陸送で搬出された。送り先は東芝の府中事業所ということで、これは復元保存するということかな。東芝の工場内にも、けっこう妙なものがいるからなあ。全車解体とならなかったのは、せめてもの救いということか。

1月27日(月)

1月末ってのは、会社を経営しているとちょっと忙しいところがある。ということで、今週はそっちの事務作業も入ってきて、けっこう多忙。で、移動していると、田園都市線でやってきたのは2020系の30F。あ、いつの間に運用に付いていたんだって感じ。19年度中に30Fから35Fまで6編成増備される計画だったし、晩秋から試運転していたようなのだが、乗ったのは初めて。ということで、8500系もドドっと減るよ。撮るなら今の内だね。

1月26日(日)

JR西日本が、新型観光列車「West Express 銀河」の完成記者発表。通常の運賃と指定特急料金、席によってはプラスグリーン料金で乗れるというのは、一つのアイディア。インテリアはそれに合わせた感じで、豪華観光列車というより懐かしの夜行列車をデコレートしたようなイメージ。これはこれで一つの方向性だろう。しかし、これが国鉄時代からの117系の改造ってところに、JR西の厳しさが感じられてちょっと侘しいなあ。

1月25日(土)


本日は松本事務所にて模型記事の写真撮影。Vintage Railsが始まってから松本さんの模型撮影は多いのだが、こんなに模型写真を撮るのはとれいん誌をリタイアしてから10数年ぶりぐらいとのこと。模型の記録ではなく、被写体としての模型の写真を撮るというのは、まさに松本さんと平井さんが創り出した世界。またそのような写真を見て楽しむことができるというのは、やはり意味あることと考えている。で、何の特集かは良く見てくださいな。

1月24日(金)

本日は後期の試験。とはいえ奇しくもこの日、山手線最後のE231系506Fが改造のため工場への甲種輸送の準備に入った模様。やはり、去年の年末の乗車が山手線E231系最後となった。もう定点観測はやめようかなとも思うのだが、一応本日は往きのみで、26F。26Fはワリと良く出合うヤツ。まあそういう頻度の違いがあるから、一応続けるかな。

1月23日(木)

青梅鉄道公園に保存され昨年8月から修復作業が行われていた、鉄道開通時の機関車の一つである110形式が、この6月にオープンするJR桜木町ビルに設置される「旧横濱鉄道歴史展示」に展示されると記者発表があった。ミニ博物館化して、復元したマッチ箱客車と共に展示される予定とのこと。ひとまず青梅にあるよりは良かったんじゃないかな。なら、汐留を復元する時に、あそこに持ってきても良かったのでは。

1月22日(水)

JR東海が、新型通勤車315系のイメージ図を発表。313系、373系など「東海顔」の延長で来るかと思ったら、保守回帰というか、ワリとオーソドックスな折り妻になるみたい。211を置き換えるようだが、なんかそっちの方に近いみたい。まあ通勤用としてはこの方がいいのかもしれないが。

1月21日(火)

京急創立120周年事業として、新たにみなとみらい地区に移転した京急グループ本社ビルの1階に「京急ミュージアム」が本日よりオープン。復元作業が行われていたデハ230形236号が展示されているが、これ車内が展示ギャラリーになっちゃったのね。どちらかというと、ファミリー向けの施設という感じなのかな。まあ、わざわざ行く感じじゃないけど、近くに行く仕事があったらついでに覗いてみる感じかな。なんか、みなとみらい地区ってそういう施設が多いような。

1月20日(月)

いよいよ来月末発売のVintage Rails第二号の内容が固まってきた。今回のテーマは今年がオリンピックイヤーであるのにちなんで、前回の東京オリンピックがあった1964(昭和39)年から5年間で、首都圏の鉄道がドラスティックに変化したプロセスを、その時代をリアルタイムで経験した少年たちの目線で振り返るというもの。東京オリンピックと大阪万博の間にあたる昭和40年代前半は、日本の社会や日本人の生活が大きく変化した時代。ある意味、近代と現代の境目がそこにあり、生活者の視点からは明治維新や終戦の日以上に時代のエポックとなっている。この視点から、いろいろな記事が入ってくるので、かなりボリュームたっぷりの特集。鉄道ファン・模型ファンならずとも、その時代を懐かしめる内容になりますので、乞うご期待。

1月19日(日)

東京メトロ副都心線・有楽町線用の新形式17000系の第一編成が完成し、日立笠戸から甲種輸送された。最近のメトロの10000番台新系列と同様の車体で、今後10輌編成6編成、8輌編成15編成が増備され7000系を置き換えるとのこと。また、半蔵門線の8000系も同様の18000系により置き換えられる模様。これも色の違いだけで、顔は同じなのだろう。

1月18日(土)

本日は続けて次号の取材二件。とはいえどちらも良く知っている方が相手なだけに、取材というより雑談っぽい感じになるし、その中からいろいろとアイディアも湧いてくる。取材相手も、こういう感じでどんどん内容が膨らんでくる感じの方だと、こちらもやりやすい。やはり同じ時代を体験したというバックグラウンドが大きいと改めて実感。

1月17日(金)


なんかネタバレになってしまうが、本日は下諏訪の中村さんのご自宅を訪ねて、うわさの「長野機関区ジオラマ」と長野のD51群(なんか世界遺産の指定名みたい)を拝見する。中村さんは作る速さもびっくりなのだが、その作品にこめる愛情にもびっくり。途中修理するシーンも見たが、ネジを取り付けて締め上げる時間も約半分(当社比)。こりゃ手が速いわけだ。ついでに恥ずかしながら、ぼくの機関車の中から長野と縁のあるものを持っていって、長野機関区にて撮影。いい記念になりました。

1月16日(木)

西武鉄道と東急電鉄は「東急世田谷線 西武秩父線開通50周年キャンペーン」を共同で17日より実施するとのこと。秩父関連の企画切符を買うともらえる青のシールと世田谷線散策切符を買うともらえる赤のシールをあわせて応募すると、中華街または秩父のグルメチケットがもらえるというものだが、50周年という以外いかにも繋がりがない企画なのでこりゃどうしたものか。どうみても取って付けたような感じ。まあ、貰えるものなら貰っとこうかってことかな。

1月15日(水)

東武鉄道の下今市で、扇形機関庫の増築が進んでいるとのこと。真岡鉄道から購入したC11325号機を収容するための増築で、欠番だった1号線に上屋を作っている。さて、これからどうするんでしょうね。興味津々。

1月14日(火)

さらに東急田園都市線用の2020系の増備は進み、2132Fが甲種回送だと。まだ8500はけっこういるけど、これから本格的に淘汰が進むんだろうな。2020が運用に入る度合いも増えているし。爆音聞くならそろそろ構えてかからないと。

1月13日(祝・月)

東京メトロ日比谷線から引退した03系が、北陸鉄道へ譲渡すべくJR西日本金沢総合車両所松任本所で整備され、北陸鉄道浅野川線に陸送された。先頭車を電装し2輛編成で使用する模様。これにより現在浅野川線で使用されている元京王電鉄井の頭線の3000系は廃車されるのであろう。でも、今回の置き換えで捻出される日比谷線系統の車輛がいわば最後の18m級電車になるので、今後の車輛更新は苦労するのだろうなあ。

1月12日(日)

西武のLaView用001系の第7編成が、甲種回送された模様。これで所定7編成が全部揃った計算。こいつが運用に付けば、池袋線からNRA10000系がいなくなってしまう勘定。新宿線には残るのだが、秩父線はラストランだし、もうちょっと盛り上がってもいいと思うのだが。

1月11日(土)

世間的には3連休だが、こちらはカレンダーは関係ない働き方なので、忙しい時期。VR第2号の取材等がけっこうまとまって入っている。というか年末年始が入るので、年末年始にこちらで作れる原稿は作ってしまい、正月が明けてから取材関係を進めようという計画だったので、この週末から来週は予定が集中するのだ。まあ、作業はいい感じで進んでいるので、乞うご期待。

1月10日(金)

一月最初にして、後期最後の講義。ということで、本日の定点観測。もうE235しか来ないよね。231は506Fが最後の1編成になり、ヘッドマークも掲示してラストラン体制だし。往きは24F、帰りが39F。で、夜にもう一度山手線に乗ったのだが、これがまた39F。なんか一日に2度同じ編成に乗るってのは、けっこうあるんだよね。不思議だけど。ということで、昨年末のがそのままラスト231になるんだろうか。

1月9日(木)

小田急新5000系が3月の営業運転開始に向けて日中試運転を繰り返している模様で、目撃情報を多く聞く。地上専用ということで広幅・非貫通なため、ほとんどちょっとメタボな233という感じであんまりスタイリッシュじゃないなあ。でも、最後の「小田急顔」たる前の5000のデビュー時を知っているだけに、あらためて時の流れの早さを感じる。

1月8日(水)

近鉄が河内長野駅にある近鉄最後の字幕回転式発車標が新型機種に置き換えられ、字幕式が消えるのを記念して、1月23日から記念台紙付入場券を販売するとのこと。それにしても、なんでも商売にしちゃうのねという感じでびっくり。それ以上に、こういう記念切符でもちゃんと買う人がいるという方が驚きかも。いわゆる伝統的な鉄道ファンの外側の人達だよね。もはやこうなると。

1月7日(火)

G&D鉄道8号機再生の立役者ともいえる、例の唐草模様の装飾のインレタの原画を起こしてもらったデザイナーの須藤さんを囲んで、松本さん主催の感謝の会。3輛の再生を頼まれた時から「8号機が入っていたら大変だ」と思っていたのが、届いた荷物を開けてみると案の定入っていた、という話から始まって、去年のクリスマスに間に合うように発送するまで1年半。2月にはカリフォルニア鉄道博物館のコーナーも完成して展示されるということだが、せっかく走るまでに復元したのに静態保存なのがちょっと残念かも。

1月6日(月)

世の中的には本日が仕事始めのところが多いみたい。組織人にとっては、ちょうど丸々一週間が年末年始の休みという感じだったのだろう。こういう曜日割りだと、逆に今日から一気に電車は混み出すのであろう。ところで大学も例の「半期15回縛り」が効いているので、本日から講義開始というところがけっこうある。ぼくが講師をしているところもそう。小学校の始業式より早くから学校始まるって、今の大学生も大変だな。

1月5日(日)

Vintage Rails次号の取材の関係で阿部さんに用事があったので、本蓮沼のエコーモデルまで。エコーモデルは欲しいものがあって年に何回かは行くのだが、都の南西に住んでいる者にとってはかなりアクセスが悪い。環七さえ空いていればクルマで行けばワリとすぐなのだが、電車で行くとかなり遠い。さかつうのある巣鴨もけっこう遠いのに、そこから都営地下鉄に乗り換えてさらに行く感じになる。本日はまだ正月ノリで、昼飯にパエリア食ベた時についでにワイン飲んじゃったので、まあ、昼寝がてらのんびり電車で行きました。

1月4日(土)

本日はFABの開店日ということで、例によって閉店時間を過ぎるとHOJCメンバー等「特殊顧客」の皆さんがあつまって、自動的に新年会に。先週は忘年会をやっていたが、こちらはライブ出演があって行けなかったので、久々の参加。忘年会に続いて松・謙さんも参加して、新春早々いつも通りの盛り上がりに。しかし往き掛けの副都心線は、また「緑車」に出会っちゃったよ。なんと4日にして、もう今月2度目。相変わらず引きが強いなあ。

1月3日(金)


銀座線を28日から昨日までの6日連続運休させて行った工事が終わって、今日から新しい渋谷駅ホームが開業。どうせ渋谷は通るので折角だから銀座線経由で行くことにして、新しい駅を見てくることにした。屋根の部分は出来上がっているが、プラットホームやホーム上の設備はまだ仮設状態。通路の一部も含めて周辺の工事との関連でまだまだいろいろ変わりそう。ちょっとまだ通路は全貌を把握していない。それにしても一般の人も含めてみんな写真撮ってるんで、ホームの上の滞在時間が以上に長くて、必要以上に混んでたよ。乗らなかったけど、「レトロ車」も見れたし。

1月2日(木)

今年は本日より仕事始め。とにかくVintage Rails次号のために、世の中が年末年始休みのうちに書いておきたい原稿がかなりある。それをこなすには今日明日を追い込まないといけない。まあ、やることがあるのはいいことだよ。ということで、順調な仕上がり。これなら予定通りこなせそう。

1月1日(水)


あけましておめでとうございます。これが今年の年賀状。これはちょっとトリックがあって、実は対角線魚眼レンズで撮って、その中央部の比較的収差が少ない部分の画をトリミングして使ってる。実物を広角で撮ったパンフォーカス感を出すには、このぐらいトリッキーなほうが面白いかと思ってやってみたのだが、結構効果はあるなあ。で、親戚にあいさつ回りに行くべく東横線に乗ると、早速「緑車」に出合う。正月からいい引きだなあ。




(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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