「夢」を大人買い
-今月のホビー日記・2020年3月-
3月31日(火)
東急東横店が本日にて閉店。残っていた西館は、もともと戦前に「玉電百貨店」として建てられた建物が母体。もともと玉電のターミナルとして作られたモノなので、中に玉電の渋谷駅がそのまま乗り入れていた。それで山手線内回りから直接乗り降りできる改札口は「玉川口」だったりする。その建物が玉川線とともに東急にM&Aされたが、もともとビルにする予定で作られた躯体だったので、戦後その設計に基づき東横百貨店の西館として完成させたもの。ところで玉川口はどうなるのかな。今度見に行こう。
3月30日(月)
加悦鉄道を記念するSL広場が明日で閉園。重要文化財である120形式をはじめとして、加悦鉄道関連の車輛については、地元の与謝野町が中心となって保存を続ける模様。京都府内なので、これこそ京都鉄道博物館で保存してもいいところなのだが。他の車輛もけっこう受け皿の引き合いが来ているようだ。いままで保存に尽力してきた方たちの努力もあったわけだし、なるべく前向きな形でウマく収まってほしいものである。
3月29日(日)
関東は春の雪で、東京も物理的に自粛せざるを得ない状況。ハンズのポイントで入手したり工具が増えたので、家での工作用とイベント出張用の工具セットを一部入れ替えて整備する。余っているものを出前用のセットの方に寄せると、今までの出展時の応急修理用だけでなく一通りの工作に対応できるようになる。でどうせ雪なので、早速そっちを使ってちょっと溜まっていた要修理物件に対応。こっちは一箱に全部入っているので、家の中でもちょっとした工作には楽かも。
3月28日(土)
都内外出自粛の週末。イベントは中止のものが多いし、ショッピングセンターや百貨店も臨時休業となったところが多い。用事があって渋谷まで行ったが、さすがに人が少ないものの皆無というわけではない。あしたは雪が降るという予報だし、逆に曇りだが気温が高い今日出かけてしまおうという人が多いのだろうか。ところで、西武のレッドアロークラシック10005Fは、大方の予想通り新宿線に転出して走り出した。その分玉突きで新宿線で運用されていた編成が1本廃車になるのであろう。確かに時々新宿線も走っていたが、やはり旧レッドアロー5000形の塗色は池袋線のイメージが強いからなあ。
3月27日(金)
今日は昼から天気が崩れる予報だったが、実態は昼から晴れて陽射しが出てくるという番狂わせ。用事で京王線方面に向かうので世田谷線に乗ったので、ついでに桜を入れて撮れるところはないかと思って先頭でロケハンしてたが、桜は数本あるものの、いい構図で取れるところは本当にない。まあ、みんな撮ってないわけだ。と思いつつ、天気もいいし時間もちょっとあったので、松原で降りて偵察すると、けっこう撮影できるポイントを数箇所発見。キャロットタワーを絡めた撮影はもはや難しいが、今度またそのあたりで試写を復活させるかな。
3月26日(木)
東急ハンズのポイントは、3月末で切れる。ちょこちょこいろんな物を買うので、毎年そこそこ溜まる。で、そのポイントで痛んだり壊れたりした工具を買うのが毎年の常。ということで、ちょっと時間があったので渋谷のハンズに行って、ポイント分+αで必要な物を買ってくる。それにしても渋谷のハンズは、B1の工具売り場はほとんどホームセンターでろくなものがないが、6階の彫金コーナーにはいい工具がある。ということで、ちょっと仕入れ。でも、必要以上に買っちゃうんだよな。工具は。
3月25日(水)
本日は、東武のTHライナー用70090系をついに目撃。とはいえ、乗車中に反対方向の線路を走っているのとすれ違っただけなので、乗れず、写真も撮れず状態。こうなると18m級の20000系も風前の灯火。貴重だよ。今撮っておけよ。ところで今日の田園都市線は、出かけるときも帰るときも、同じ2020系の25F。まあ運用はわかっているので、狙ってやれないことはないが、偶然というのは面白い。というか、最近の鉄道趣味では「偶然を楽しむ」心の余裕が減ってしまっているような気がしてならないのだが。
3月24日(火)

午前中に時間があったので、家の近くの桜並木などを回って写真を撮りながら花見の散歩。先週散歩したときは1~2分咲きだったが、今回は4~5分咲きという感じ。とはいえ木によって咲き方はかなり違うし、一本の木の中でも部分により満開とまだ蕾が同居してたりとか、ムラがスゴい。で、最後は目黒川まで。この数年は平日でも午前中からシニアがいっぱい花見に繰り出していたが、さすがに今年は自粛気味。まだそれほど名所ではなかった00年代初頭ぐらいの混み方。今年もまた「桜と東急電車」を狙うのだが、数年前まで定番だった、「上流側の最初の端から枝の奥にサイドビューを狙う」カットが、枝が育ちすぎて電車が見えなくなって撮れない。仕方がないのでガード脇ギリギリのところから動き出してすぐの列車を狙うことに。余りいい構図ではないが、これでないと電車が写らないので仕方ない。それより、人出が少なかったからこのカット撮れたんだよね。
3月23日(月)
ちょっと使いたい用事があったので、「西武線アプリ」をインストール。これで「東急線」「メトロ」と並んで3線目。機能としてはほぼ同じなのだが、列車の走行状況を示す画面が、電車のアバターで出てくる。それもどの会社の車輛なのかだけでなく、形式別に似顔絵になっている上に、ラッピング車輛とかは専用アバターで出てくる。インストールして試しに見ているときにちょうど「緑車」が登場してきたが(それにしても、ここでも引きの強さが)、ちゃんと東急5000系を緑にしたのが出てくる。「ヒカリエ号」も色違いなんだろうな。担当者に相当な好きモノがいるんだとは思うが、これ子連れで電車見てる時にも「次にこれが来るから、それに乗って帰ろう」とかできて便利だよな。
3月22日(日)
世間では三連休だが、こちらは関係ない。とはいえ、イベントこそ自粛が多いものの、段々と人出も賑やかになりつつある。ところで昨日から東武のTHライナー用70090形が営業運転を開始したとのこと。ライナーの運行は6月からだが、その前にいつ見かけるかだな。
3月21日(土)

午後から用事があって出掛けたのだが、山手線に乗ると本日より原宿駅の新ホームが利用開始とのアナウンス。そういえばそうだったとばかり、原宿駅で途中下車して、開業当日の様子をスナップ。新駅舎も妙なところに出口があり、東側の出口は明治神宮の正面に直接出る格好。これこそ正真正銘の「明治神宮前」だよなあ。
3月20日(祝・金)

「第五回池袋鉄道模型芸術祭」は、東京都の意向を受けた共催の芸術劇場側の方針もあり中止となってしまいましたが、今回から同時開催とした「NPO法人 日本鉄道模型の会」の年次総会だけは本日芸術劇場の会議室で実施。熱心な会員の方に来ていただけましたので、寂しい形ではなく、ちゃんとした総会が実施できました。どうもありがとうございます。来年に向けてフォローすべきことも多いのですが、これは世の中が落ち着いたら順次手を付けたいと思います。よろしくお願いします。
3月19日(木)

今日は多摩方面で仕事だったが、午後は終わって時間が出来たので、いい空気を吸いに奥多摩まで足を伸ばす。インバウンド客が減っているので、さすがに店も休みが多い。人はいない、空気はいいとあれば、こういうところに来た方がコロナもインフルも危険は減るんだろうが。とはいえ、花粉症はイカンかな。全部杉林だし。で、帰りにやってきたのは「東京アドベンチャーライン号」の青463編成。これ、社内の座席のモケットとか、全部専用なのね。スゴいわ。でも封じ込め運用なのかな。東京駅には来なさそう。
3月18日(水)
近鉄の2680系「鮮魚列車」がお別れ運転と思ったら、今度は新しい鮮魚車輛の記者発表。今週の月曜からは2410系の2523+2423編成の2423号が鮮魚専用車に改装され、一般列車に併結して運用されるとのこと。なんかけっこう話題になっただけに、羊頭狗肉のような感じもするなあ。ところでこの発表「新鮮魚列車」となっているが、これだと「新鮮・魚列車」と読めて、なんか中に生簀があってその場で生き造りを食べられる居酒屋観光列車みたい。外観も磯丸水産みたいだし、間違える人もいるのでは。
3月17日(火)
「高輪ゲートウェイ駅」開業は、5万人以上の人を集め、記念スタンプと記念切符を求める行列は最長210分待ちまで伸びたと話題に。しかし、どういう人が行列に並んだのだろうか。従来の「鉄道ファン」と呼ばれる層とは明らかに違う人達だが、これだけの熱意を持って駅開業記念の行列に並ぶ人がいるというのは驚き。こういう人が世に言う「鉄道ブーム」を支えているのだろうが、もっとこの層をマーケティング的に分析しないと。
3月16日(月)
「第五回池袋鉄道模型芸術祭」中止に伴う諸作業も一段落。中止は残念だが、東京芸術劇場との共同主催なので、先方の事情もありやむを得ないところ。今年は夏の国際鉄道模型コンベンションも行われないので、鉄道模型界にとってはちょっと寂しい一年になってしまった。モデラーの皆さん、その分来年に気合を入れてください。
3月15日(日)
昼飯に、アメリカンなナイフとフォークで喰うデカいハンバーガーが食べたくなり、横須賀まで足を伸ばす。渋谷でホームに降りると即東横特急、横浜でホームに上がると即快速特急と、ほぼロスタイムなしの最速接続。これだと1時間ぐらいで横須賀まで行けちゃうのね。事前に乗り換えのタイミングも測らなかったし、全く偶然なんだけどこう都合よく来ると気分はいいわなあ。何とかいってダイヤ上は列車密度が高くても、緩急接続をやってる路線では、結局速達列車だけと同じなワケだし。
3月14日(土)


昨日とはうってかわって、寒く雪まで降ってくる一日。常磐線が全線開通したり、佐貫駅が龍ヶ崎市駅になったりけっこう話題は多いが、やはり「高輪ゲートウェイ」は山手線に乗れば通ってしまうだけに行ってみたいところ。ということで、午前中に早速行ってみる。混み具合としては、このご時世としては人出が多いが、記念の切符とスタンプ以外は駅のスペースが広いこともあり、ラッシュアワーという感じではなかった。でも、用事もないのにこれだけの人を集めるんだからさすがといえばさすが。しかし、高輪ゲートウェイ駅は主要乗換駅でないにもかかわらず、「TGW」っていう駅ナンバリングの「スリーレターコード」がついているのね。これ、なんかあるんだろうね。帰りは銀座で用事を済ませて、新橋からメトロ銀座線。するとやってきたのは「レトロ車」40F。これ、乗るのはちょっと久しぶりかもしれない。
3月13日(金)
ダイヤ改正前日で暖かく快晴とあっては、普段なら葬式鉄が暴れまわりそうなところだが、新型コロナウイルスの影響でさよならイベント自体が中止になってしまったので、けっこうおとなしくダイヤ改正を迎える感じ。結局ヤツらは、ワールドカップの時に渋谷で騒ぐ「にわかフーリガン」と変わらないんだよな。で、東横線に乗ると早速「緑車」に出会う。中々の引きではあるが「さよなら東横百貨店」のヘッドマークを撮れなかったのが残念。まあ、今月中なんでどこかで撮れるかな。
3月12日(木)
本日夕刻、東京芸術劇場を主管する東京都歴史文化財団から、「3月22日(日)まで、新型コロナウイルス感染症拡大のリスクを低減する観点から自主事業は中止、共催事業は中止に向けて協議」との連絡が入りました。日本鉄道模型の会としては、出展者の方々のご意向を確認して開催の可否を検討している最中でしたが、共同主催者である東京芸術劇場様の意向を踏まえ、中止決定せざるを得なくなってしまいました。来週のイベントを心待ちにされていた来訪予定者の皆様にも、残念な結果になってしまったことを心よりお詫びいたします。次回の池袋鉄道模型芸術祭は、2021年のほぼ同時期での開催を目指して準備を進めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
3月11日(水)
山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」が、14日の開業を前に記者に公開された。趣味誌から一般メディアまで、いろいろなところで報道されている。無人コンビニとか、新型改札機とか、掃除ロボットとか、基本的には今までに公表されているものが、営業本番のようなスタイルで登場したというところかな。開業イベントは中止になってしまったが、この土日には逆に行き場のなくなった人が結構集まるのでは。。
3月10日(火)
今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。このコーナーはブローニーのカラーポジで撮ったカットを一つとりあげる企画にしたのだが、始めたそばから今月は二つ。これまた最後の現役蒸気機関車撮影旅行となった、1975年7月の北海道旅行から。最初で最後の夕張線のシーン。かなりユルユルのツアーなので、「行って撮りました」というだけの写真ではあるのだが。
3月9日(月)

今日は午前中から電車でいろいろ移動していたのだが、中央快速線では209系1000番台の2編成に立て続けに出会うし、京王線ではキティーちゃん仕様の9000系に出会うし、いろいろ引きが強い。で、今度は池袋から西武池袋線に乗ろうとすると、特急ホームにはラストランステッカーを貼った10110Fがいるではないの。ホームでは撮影したが、これなら用事のある江古田で走行シーンを撮影できるじゃないの。ということで、一つ前の各駅停車で降りてから、駅近傍の踏切の元の待避線のスペースから見通せるところで撮影。先月はもう見れないかなと思っていたが、結局走行シーンまで撮れちゃったよ。そのあとで懐かしのレッドアロークラシックのヤツも見れたし。なんとも大当たりの一日。
3月8日(日)
ダイヤ改正前最後の週末ではあるものの、この土日は関東は生憎の雨天。涙をのんだ人も多かったのでは。というか、だからこそまだ一杯走っているうちに撮影しとかなきゃダメなんだってば。東海道新幹線の700系ラストランなんて、コロナ騒ぎでイベント自体がすっ飛んじゃったし。
3月7日(土)
佐川急便とJR北海道が、北海道新幹線を使った荷物輸送の実証実験を行うと発表した。両社はすでに宗谷線稚内-幌延間で在来線旅客列車を使った宅配便荷物の輸送を行っているが、これを踏まえて効果が見込めそうな北海道新幹線の新函館北斗-新青森間での輸送を行い、北海道・本州間の輸送ネットワークの効率化・速達化によるサービスの向上を目指すもの。JR北海道はとにかく構造的赤字なのだし、使えるものは何でも使って収益化すべきなので、特に赤字幅の大きい北海道新幹線が金を生むのであれば、良いことなのではないか。もっとどんどんやるべきだろう。
3月6日(金)
東急線の話題いろいろ。田園都市線での試運転を撮影した人がいて、検査で入場中だった5022Fは「緑車」のまま出場した模様。これでまた当分出会いが楽しめそう。2020系は34Fが甲種回送され、8500系の21Fが廃車された。今年度中の増備は35Fまでの予定なので、あと一本出てくるのか。これで残りの8500系は18編成。田園都市線では5000系と同じ編成数になって、最多勢力ではなくなった勘定。
3月5日(木)
富山地方鉄道の市内線と元富山ライトレール(2月22日に合併して富山港線)が、3月21日より直通運転を開始するのを前に、習熟運転として接続部での試運転が進んでいる模様。LRTを走らせるプランはけっこう各都市で出ているが、こういう形で運転系統が変わるような新線開業は、札幌市電のループ化以来かな。高齢化社会対応のコンパクトシティーとしてはいい試みである。
3月4日(水)
それにしてもXデイ以来の自粛ムードで、ドラッグストアの行列以外はどこも人が少ない。道も空いているし、電車もけっこうガラガラ。まあ学校が休みになって、通学者がいなくなったってのも大きいのだろうが、これほど目に見えて影響が出ると、今度は経済へのダメージの方が気になってしまう。こっちの方が、ウイルス以上にヤバいのでは。
3月3日(火)
JR東日本が、山形新幹線に新型のE8系を投入すると発表。2022年から2026年にかけて17編成を新造し、現状のE3系を置き換えるとのこと。最高速度が300km/hに上がるため、大宮-福島間でのダイヤが組みやすくなるメリットも。しかし現行のE3系がそうであるように、E6系の山形バージョンでも良かったと思うのだが、あえて新形式にした理由はなんだろうか。E6って、そんなにコストがかかるのかな。
3月2日(月)
千葉までモノを運ぶ用事があったので、サクッと行ってくる。とはいえ一日雨なので、庭の手入れというワケにはいかない。せっかく行ったのにタッチ・アンド・ゴーでもつまらないし、向こうでちょっとは休憩したいというのもあるので、敷きっぱなしにしている12㎜の線路を久々に拡大することに。複線用のカーブを用意してあったので、それを敷設して複線エンドレスにする。とおもったら、曲線レールが15本しかない。オークションで一山いくらのまとめ買いだったので、ちゃんとチェックしていなかった。というわけで、エンドレスの開通は、次回一本購入して持って行ってからということに。ただ、6畳間の外縁に沿っての複線エンドレスなので、かなり長編成も楽しめそう。ハコモノは全部あっちに持って行っちゃおうかな。
3月1日(日)
天気がよく暖かかったので散歩がてら中古模型店に行くと、カトーのアメリカ型ディーゼル機関車、GEのAC4400CWの新古品の格安の出物が。最近妙に米国型づいているし、元々好きな機関車なので、さっそくGET。で、帰ってきてから部品の取付を始めたのだが、これ、けっこう工作がいるなあ。キャブとか窓ガラスパーツで穴が貫通していないところもあるので全部0.4のドリルで浚ったりしたし、とても細かいパーツが多いので慎重さも必要だったりしたので、全部部品付けるまでに試行錯誤も含めて2時間弱かかった。ワリと手数は早い方なんだが、これかなり工作を楽しめる製品だよ。カトーの日本型16番はいくつかフィニッシュワークしたことがあるけど、それよりずっと「工作度」が高い。しかしこれ、米国の一般のモデラーがちゃんとこなせるレベルなのかな。キレイに作るのは、けっこう難儀だぞ。小さい手摺を10個ハメるのよりは、日本型蒸機の空気作用管作る方が余程気を使わない。これならブラスの蒸気機関車のディテール工作の方が楽かもしれないなあ。
(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋
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