「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年6月-




6月30日(火)

JR九州は新しい観光列車「36ぷらす3」号を今年の10月15日から運行開始すると発表。「36ぷらす3」には787系を改造した専用車輛を使用し、一週間をかけて博多、熊本、鹿児島、宮崎、大分、博多と鹿児島本線から日豊本線を回って九州を一周したのち博多~長崎間を往復する。ミソは座席車であることと、一日ごとにバラ売りすること。すなわち、一般の九州旅行の中に移動を兼ねて組み込んで使える観光列車となっている。流石、観光列車の経験値が一段高いJR九州。面白いところを突いてきた。すでに、肥薩おれんじ鉄道線では、一般の787系を使用して習熟運転が行われている。確かに国内旅客向きだし、タイムリーな試みになるかも。

6月29日(月)

オリンピックに合わせて行われてきた建築や改装が次々とオープンしているが、週末にはJR桜木町ビルも開業した。元の東横線桜木町駅の本屋があったあたり。「JR東日本ホテルメッツ 横浜桜木町」と「CIAL 桜木町ANNEX」がメインのテナントとなるが、1階には旧横浜鉄道展示施設が開設され長らく青梅鉄道公園に保存されていた110形式が復元の上、マッチ箱客車のレプリカと共に展示されている。ちょっとすぐには行く機会がないが、横浜方面に用事のある時に、ついでに寄ってみよう。

6月28日(日)

去る6月17日より供用開始された、丸の内北口と八重洲北口の1階改札内を結ぶ「新・北通路」とグランスタ東京だが、この時に発生した高架橋のレンガの瓦礫を原料に、アクリル絵具を作って発売した。製作を担当したのはターナーなので、ちゃんとしたアクリル絵具になっていると思うが、はてさて。レイアウトモデラーなら誰でも、これで着色してみたらどうなるだろうという気持ちになるけど。誰か試してみて。

6月27日(土)

JR東日本が、来週末7月3日より観光列車の順次運転再開を発表。8月1日までの間に、動態保存SL列車、レストラン列車、リゾートトレインなどが、運転再開される予定。ある意味、なんとか夏休みには間に合ったという感じだし、今の流れを見ると日帰りや一泊程度の近場のレジャーには、自粛疲れの反動でかなり需要が見込まれるので、妥当なタイミングであろう。インバウンド観光客が来れない分を、国内のブーム的需要で埋める感じかな。

6月26日(金)

本日はちょっと遅くまで用事があり、24時近くなってから山手線と田園都市線を乗り継いでの帰宅となった。こんな時間に電車に乗るのも久しぶりだが、そこそこ混んでいる。もちろん週末の深夜帯としてはまだ余裕があるぐらいなのだが、けっこう人の動きが多い。ぎゅうぎゅう詰めはイヤなので、まあこれなら許せる範囲の混雑かな。このぐらいの混雑がピークになれば、ラッシュの問題もさほど気にならないのだが。

6月25日(木)

箱根登山鉄道の昨年の台風19号の被害による不通区間の試運転が始まったニュースが伝わってきていたが、7月23日から全線運転再開と正式に発表された。7月9日からは全線での試運転が行われるとのこと。夏休みからはかなり人の動きが復活するし、近場は逆に移動できなかったストレス発散で人出が増えるとの読みも働いたのだろう。箱根登山鉄道は新型コロナとは関係ないが、関東周辺の観光地はインバウンドがなくとも結構夏の人出がありそうな感じになってきた。まあ、景気浮揚にはいいことではないか。

6月24日(水)


背景をうまく選べば撮影のベースにも使えるちょとだけジオラマ的な「お立ち台」は、簡単に作れるしその後いろいろ楽しめるので数も結構あるのだが、そのうち一つだけ実際に走行可能なものがある。とはいっても一番大きいアクリルケース付きの飾り台がベースなので、長さは1mもない。ところがこれ、DCCの音遊びをするには非常に好都合で楽しい。音が面白いのは動き出すところとブレーキで止まるところが双璧だが、それを地面付きの上で繰り返せるワケだ。これと他のギミックサウンドを組み合わせると、けっこうおもしろくてハマる。卓上の小運転なら、入換とかよりイマジネーションが広がって面白いかも。最近は保存車輛の圧縮空気による運転で、真岡とか山北とか50mぐらい行ったり来たりするのも実物であるから、そんなに荒唐無稽というわけでもないし。まあ使うのは、現役機よりは動態保存機の方がふさわしいかも。ということで、こいつでよく遊んでます。

6月23日(火)


模型の箱の入れ替えをしている最中に、もう7~8年前にModelsIMONの五反田工房から特に頼んで分けてもらったパーツが出てきた。これはModelsIMON最初期の製品の一つである韓国製C55の流改二次型をベースに26号機を作っていた時必要になったパーツで、乗工社時代の部品が使えそうと思ったので手に入れたもの。どこかに行ってしまっていたのが突然出てきたので、時間ができたところで今まで取り付けていた代用パーツと交換。これでひとまず所期の予定は一段落。それにしても26号機の作り始めは2005年7月なので、なんとも15年がかり。まあ、仮完成にはしていたので、その状態でいろんなところに持って行ったりしてはしたけど。ということで、形式写真も差し替えて文章も加筆しました。ここの写真は別テイクで。

6月22日(月)

「かわね路号」運転再開を控えた19日に、大井川鉄道の新金谷駅で蒸気機関車が分岐器で脱線し、車輛もポイントも損傷した模様。この結果現在も金谷-新金谷間は運転休止でバス代行、「かわね路号」はEL牽引、トーマスは運転ということだけはアナウンスされているが、それ以上の情報が出てこない。どうも脱線したのはC10かC11かの従台車らしいのだが、いろいろ検索してもよくわからない。はてさて、続報を求む。

6月21日(日)

新コロナ騒動が始まってから、比較的家にいる時間が多くなったのを利用して鉄道模型の収納の整理をしていたが、今日最後の詰め替えをして、ここに至って外国形も含めて家にある車輛は全部専用の押し入れに入る状態になった。まだオリジナルの大きめの箱に入っているモノも多いが、ひとまず収納できる状態になったので良しとしよう。箱も買ってると金額がバカにならないし。しかし、コンパクトな箱って出し入れしやすいんだよね。この方がちょくちょく出して見たり走らしたり楽しみやすいし。

6月20日(土)

東横線に乗ると、またもや「緑車」がやってくる。今月4回目。東横線・副都心線系統に乗った回数もそのぐらいなので、ほぼ毎回出会っている勘定。ここまでくると、明らかに統計的に有意な差だよなあ。というより、今月が特異点のような感じ。これだけ毎回出会うと、なんかご利益が減ってしまいそうだなあ。

6月19日(金)

この5月8日に起きた外房線安房鴨川-安房天津間で起きた脱線事故は、捜査の結果10歳の男子小学生の置き石によるものと判明、男児は児童相談所に書類送致された。その前からたびたび置き石による異音が感知され、近隣住民からも児童の姿が目撃されていたもの。ぼくが子供の頃の昭和30年代は、世の中第4種踏み切りばっかりだし、子供の置き石なんてのは頻繁に起こっていた。それで事故になって人が死ぬことも結構あった。昭和40年代まではそういう事故はそこそこあったが、「置き石」なんて言葉を見たのも久しぶり。まあ、昔の蒸気機関車とは違い、軽量の電車の先頭車だからすぐ脱線するかなあ。

6月18日(木)

JR東日本のE353系、7編成ののパンタグラフに異常がみつかり、本日の特急「あずさ」「かいじ」は午前中を中心に18本が運休、およそ1,500人に影響が出た。点検の結果、小仏トンネルで架線を吊っている器具の損傷を発見、これが原因とみられている。一方普通列車等従来の車輛にはトラブルはなく、PS39形式のパンタグラフと車体傾斜装置による接触位置の変化と架線のトラブルが重なる形で起こった、車体傾斜方式と中央線特有の小さな建築限界による非常に珍しいケースの事故と思われる。

6月17日(水)

JR四国は、阿佐海岸鉄道のDMV化に伴う施設工事のため、牟岐線の牟岐-海部間を7月18日より半年運休し、その期間中は代行バスを運行すると発表。しかしバスで代行できるなら、いっそDMVより鉄道廃止してバスにしちゃった方がいいんじゃないの。四国なんて鉄道の需要があるところは県庁所在地周辺に限られているんだから、なるたけ路線減らした方がいいと思うんだが。

6月16日(火)

ラビュー投入に伴い西武池袋線から撤退したNRA10000系。復活塗装の「レッドアロークラシック」10105Fは、西武新宿線に転属して活躍を続けるということだったのだが、3月に転属して以降、新型コロナ騒動に伴う特急運転の休止等々もあり、その姿を見れなかったのだが、やっと山手線と並走するところで見ることができた。とはいえ、やっぱり川越というよりは秩父のイメージだよなあ、この色は。

6月15日(月)


境界に生えていた庭木が去年の台風で隣家の方に倒れてしまっていたのを、この機会に剪定することとしたので、その立会いに昨日から千葉に来る。この前来たときに宿題だった、HOスケールの「常設お座敷レイアウト」を部屋ギリギリのスペースまで拡大する工事に着手。IMONトラックでいうと、長辺方向が直線6本、短辺方向が直線2本を挟み込む大きさで、これで一周スケール換算約800mを確保。このぐらいあれば旧国鉄でも都市部の駅間ぐらい充分にあるので、リアルなスピードで走らせれば結構楽しめる。短辺方向は直線1本はキツイがまだちょっと余裕がある。ところがIMONトラックにはハーフの直線がないのでこれがMAXか。確かに大きいといえば大きいのだが、それらしく走らそうと思えば4~5輌が限度。昔でも6畳の固定式レイアウトといえば大きいほうだったが、こうやって敷いてみるとそんなに大きいわけじゃないんだなあ。

6月14日(日)

東急田園都市線2020系の今年度予算車は、すでに36Fと37Fが運用についていることはわかっていたが、36Fに初めて出会う。もう17編成が運用についている勘定。最近は2020系を非常によく見るようになったが、確かに17編成は5000系と同数。8500系は15編成となってもはや第3勢力となってしまった。次に2038Fが出てくれば、田園都市線では一躍最大勢力になってしまうんだなあ。

6月13日(土)

昨日京成電鉄青砥駅でおきた脱線事故は、なんと鋳鋼製の台車枠が断裂したために発生したものと判明。前にも東武で断裂が起きて脱線したタイプらしい。昔の安いダイカスト製の模型の台車じゃないんだからさあ。割れちゃうのはまずいよ。急にパカっと割れるってことはないと思うので、ヒビとか入っているのが点検でわからなかったのかなあ。

6月12日(金)

西武鉄道が、豊島園の廃園を改めて公式発表。前から、ハリーポッターのテーマパークと、練馬城址公園とにリニューアルする方針は発表されていたが、8月31日という閉園日は今回はじめて公式にアナウンス。どうせなら西武の池袋駅は折角終端ホームなので、9-3/4番線(ロンドン・キングスクロス駅には、インスタ映えスポットでレンガの壁のところに表示がある)を1・2番線の終端にプロジェクション・マッピングで投影して、前売りの入場券を持ってる人だけが乗れる「ホグワーツ・エクスプレス」(9000系にラッピングか)を走らして欲しいなあ。豊島園行きの内、一時間に一本をこれにしてもいいし。あるいは日中はラビューの編成が寝ているので、それを使うのもいいかも。

6月11日(木)

JR東日本が、豪華観光列車「TRAIN SUITE 四季島」の今年12月から来年3月分の予約を開始。今までのインバウンド客を狙う熱盛パターンから、国内の「豪華列車に乗ってみたい」というお客様がとっつきやすそうなプランに、大幅にツアー計画を変更。ある意味、乗ってみたかった人にとっては、関東一集パターンとかとっつきやすくていいのかも。まあ、個人的にはクルーズ客船とか豪華列車とか、そもそもすぐ飽きちゃっていたたまれなくなるタイプだからなあ。仕事でクイーンエリザベスIIに乗ったことあるけど、ほんとに半日で飽きたよ。

6月10日(水)

大井川鐡道が6月20日からの「SLかわね路号」と井川線の運航再開を発表し、JR九州も各種観光列車の運転再開を発表するなど、各鉄道共6月下旬から観光列車を再開する発表が相次いでいる。まあ、夏休み当たりからぼちぼち観光も復活する感じかな。梅雨の間の6月下旬から7月上旬あたりは、まだ人の動きも少ないだろうし結構狙い目かも。まあ、こういうのも動き出すとみんな「バスに乗り遅れるな」になってしまうのが日本の常だからなあ。

6月9日(火)

東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅開業で、日比谷線の霞が関以北の駅のナンバリングがすべて変更になった。ナンバリングを導入してからの新駅開業としては、山手線の高輪ゲートウェイがあるが、あれは最初から計画があったので同駅を「欠番」にしていたため、路線全体の番号変更には至らなかったが、今回はそういう意味では初の大規模変更。東京メトロだけでなく、各社各線ともナンバリング入りの案内を出しているので、それの修正だけでも莫大なコストになる。掲示ものは上からシールを貼って対応しているが、サイネージはデータそのものを変更しなくてはならないので、その費用もバカにならない。各社の分もメトロが負担するのがスジなのだが。そもそも駅ナンバリング導入の際に、そういう取り決めとかしてないのかな。

6月8日(月)

総武・横須賀線用のE235系の第一号編成が新津を出場し、甲種回送された模様。どうせなら総合車両製作所の本社工場で作れば、甲種回送しなくても営業線に入れば即横須賀線なのに、などと思ってしまうが、民鉄と違って距離があろうがJR東日本の社内作業なので、出銭は関係ないからなあ。写真で見る限り、青帯の方の色がさらに紫に近い方の温かみのある青になっているように見える。今度はクロスシートのボックス席は一切なしということだが、まあ確かに10分ヘッドの普通の通勤電車になっちゃったからなあ。

6月7日(日)

学芸大学から東横線に乗ると、またまた「緑車」がやってくる。なんとほぼ一日おきに3回目。今月はまだ一週間しか経っていないし、毎日東横線・副都心線系統に乗っているわけでもないし、乗った時も全区間乗り通すような利用ではない短区間ので、これで三回というのはかなりの頻度。引きが強いといっても、これは記録だな。

6月6日(土)


本日は首都圏大手民鉄のダイヤ改正日。それにあわせて東京メトロ日比谷線に「虎ノ門ヒルズ」駅が開業。ちょうど仕事で日比谷線に乗る用事があったので、途中下車して写真を撮影。一体の再開発工事がまだ途中ということもあり、基本的には仮設の駅施設での開業。周りのビル工事に合わせてできるのだろうが、ホーム壁面も工事中だし、現状では側式ホーム間の連絡通路もない状況。ホームで撮影していると、ちょうど本日から朝・夜に運転開始となった「THライナー」用の70090系がやってくる。ということで、駅名票を入れて記念撮影。このあと銀座線の虎ノ門まで表を歩いて乗り換えたが、途中の道路がずっと工事中ということもあり、これは地下道が作られるのだろう。乗り換えた銀座線では「レトロ車」39Fに出会う。幸先よし。

6月5日(金)

JR東日本が、かねてより工事中だった新宿駅東西通路を7月19日(日)より供用開始と発表。元々交通インフラ関係は東京オリンピック開幕にあわせて使用開始を計画していたので、オリンピックがペンディングになっても、そちらのほうのオープンだけは粛々と進むという寸法。工事はかつての東口と西口を結ぶラチ内通路を代々木方に移設し、元の通路の部分を自由通路とするもの。新宿駅の基本構造ができた頃には、西口には何もなくて、戦後何もなかったからこそ闇市が残ってしまい、それが商業地としての発展の礎となったという歴史からして自由通路がないのは当たり前といえば当たり前だったのだが、これでやっと現実に見合った構造になったともいえる。

6月4日(木)

今週のWeb更新では、3カ月以上のインターバルを開けて2月以来の12㎜の車輛の増備があった。別に買う気がないわけではないが、とにかく出物はタマがないし、新製品もめぼしいものが出ない。作る方も、手を動かすエネルギーをほとんど「箱の入換と整理」の方に使っていたので、そっちの増備もないという状況が続いていた。タマさえ出てくれば、収納スペースは片付けのおかげで余裕ができたので、そっちの問題はなくなったのだが。

6月3日(水)

本日も東横線に乗ろうとすると、「緑車」がやってきたではないか。4月の2日連続に続いて、今月も立て続け。昨日は東横線・副都心線系統に乗っていないので、そういう意味ではまた連続といえないこともない。今年は、こういう感じなのかな。まあ、引きが強いことは間違いないのだが。

6月2日(火)

6月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回も74年7月に、半分観光旅行というユルい九州最後の撮影旅行からのカット。この時期に、全検期限の残ったカマが逼迫した関係から、旅客列車にC11形式が復活した田川線での撮影。これも撮りに行ったのは覚えていても、何を撮ったのか、どうやったのかは全く覚えていないていたらく。やはり気合の違いが、半世紀後の記憶に影響するんだろうな。

6月1日(月)


新型コロナ騒動は続いているが、その間も大型工事は粛々と進む。広い意味での地元の大きな変化なので定点観測を続けていた渋谷駅の埼京線・湘南新宿ラインホームの移設が遂に完成して今日から供用開始。通路もホームもいかにも仮設という感じはぬぐえないが、ホームは並ぶし通路も変わるし、圧倒的に便利になった。ということで、昼前に様子を見に行く。なんかホーム上は各社報道陣でごった返している。テレビ局も新聞社も各クルーにはそれぞれJR東日本の広報の人が付いて回っているという、大変ご苦労様な次第。実は、前日にもちょっと工事の進捗状況を見に行っていたのだ。ちょうどホームの工事もあと新宿寄りの少しを残すという感じだし、線路の移設も最後の山場の宮益坂架道橋の上の部分の移設に取り掛かって、関係者が集まっている状態だった。速報ということで、昨日と今日両方の写真を。で、その後東横線に乗ったら、来ましたよ「緑車」。今月も月初から引きがいいなあ。



(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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