「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年7月-




7月31日(金)

新型コロナ禍の出版界への影響は甚大なものがあり、特にもともと自転車操業的な色彩が濃い定期刊行物については、そろそろ体力の限界が見えてきたところも出てきた。周辺でもいろいろな話を聞くが、こういう公の場ではまだちょっと話題にできない。秋の声が聞こえてくるあたりで、かなり大きな変化が起こるのは確かだろう。様子を見守っていただきたい。

7月30日(木)

新型コロナ禍の影響で仕掛品をかなり消化できたという声を聞くが、ぼくの場合は逆にこういう時でないと手を付けない「箱の整理」をやっていた。ModelsIMON製のスリムな箱に入れ替えることで、ひとまず模型収納スペースになっているクローゼットに全部を収めることが可能になった。それに一渉りメドがたった後は、工具の整理に着手してみた。運転会の時とか、必要になって現地調達で買っちゃうとか、工作中だとどこかにあるのだが探すより買ってきた方が早いとなっちゃうとか、工具というのは結構増殖する。きちんと整理すれば「メインの工具セット」「居間用のイージーセット」「持ち出し用の出前セット」と3組ぐらいにはなりそうなので、配置換えを行う。若干不足もあったので買い足しもしてしまったが、バラキットにディテール加工して組み立てるとかには充分なセットが3組作れた。こういうのも出戻り以来20年以上、手を付けてなかったからなあ。

7月29日(水)


昨日今日でやろうと思っていた作業が、昨日思いの外進んだので今日は結構時間ができた。昼間なら雨もそれほどでないという予報なので、先週に復旧開通して以来なるべく早い時期に訪ねておきたかった箱根登山鉄道の崩落部分を見に行くことにした。流石に箱根の山の中は多少雨が降っているものの、なんとか様子はわかる。場所を勘違いしていて、例の「30R」のところの連続橋梁がやられてしまったのかと思っていたが、橋が流されて盛土に改められたのは、宮ノ下-小涌谷間の方であった。その他もう一か所ガケ崩れを復旧したところがあった。ということで、出来上がった新しい線路のカットを。小雨が降っている状態の上に運転台越しでの撮影なので、ちょっと絵がアマいがお許しを。しかし、箱根登山鉄道は場所によっては30kgレールも現役なのに、ここはしっかり50Kgレールで路盤も厚い。架線柱も立派だし、トラム系の線路にはちょっと見えないなあ。まあ、新たに引き直すとそうなっちゃうな。小湊鉄道もダム建設で敷き直した高滝湖のところだけ、いきなり甲線規格になってるし。ところで行き掛けの駄賃で、平塚の貨物駅のところで甲種輸送の相鉄20000系の半分(4輛)なんてのも見れたし。

7月28日(火)

JR東日本新潟支社は、上越新幹線で走らせている「現美新幹線」の運転を今年一杯で終了すると発表。現美新幹線自体ある種のイベント列車なワケで、2016年4月の運行開始以来4年半以上運行した勘定で、この手の企画観光列車としてはけっこう続いたともいえるだろう。新型コロナ禍で観光客が減少した今が、丁度潮時というところだろうか。しかし、終りを発表したことで、これからラストランに向けてさらにいろいろなイベントを企画できるわけで、観光客が減少しているこの時期、首都圏から日帰りで楽しめるコースなだけにそちらの集客という面でも一挙両得かもしれない。

7月27日(月)

渋谷のModelsIMONに行くと、貸レイアウトの建設予定地に国際鉄道模型コンベンションの北海道特集の時に登場した倶知安駅のジオラマが登場していた。とはいえ、置かれているのはまん中の2ブロックのみ。それでもレイアウト用地のかなりのスペースを占めてしまっていて、確かに全体はここには入らない。そう考えると、とんでもなくデカいジオラマだったことに改めて驚く。ビッグサイトだからすんなり納まった、ということなんだろうな。確かにフル編成が自然に入っちゃう大きさだからなぁ。

7月26日(日)

本日朝、富山地方鉄道本線東新庄-新庄田中間の東新庄駅から100m弱進んだ地点で、上市発電鉄富山行きの電車が脱線。乗客・乗務員にけがはなかったという。車輪がレールから外れた程度で、ニュース映像ではスノープラウに荷重がかかって歪んだ程度で大きな被害もなさそう。原因は不明だが、犬釘が緩んで抜けていたことによるという説もある。まあ、地方鉄道の場合、けっこうな確率で車輛や施設の整備に手が回っていなかったためということがあるからなあ。

7月25日(土)

「ザ・ロイヤルエクスプレス」はまる2日以上をかけて、23日に札幌運転所に到着した模様。室蘭本線と千歳線は朝の通過となったため、かなりのファンが甲種回送の撮影に集まったようだ。五稜郭からはDF200の牽引なので、こっちの方が本番よりスタイリッシュかも。で本番用のDE15 1542号機と1545号機は、さっそく運転所構内で連結して試運転したようだが、これ写真をみると全面黄色で「貨車移動機」の親玉にしか見えない。なんか丸通マークのデカールを貼りたくなっちゃうよ。

7月24日(祝・金)

先週新津を出場し、新潟地区で試運転を行っていたE131系が幕張まで甲種回送され、いよいよ千葉地区にやってきた。ある意味、これで首都圏エリアを内房は木更津、外房は上総一ノ宮まで、そこから先の房総エリアは別の地区と明確に分けることになることだし。確かに距離的にはたいして遠くはないのだが、茂原・一ノ宮までの浜のエリアと、岬から先の岩場のエリアは生活圏として構造が違ってきちゃったからなあ。もともと産業構造も違うんだが。はっきり言って九十九里浜のエリア、特に南の方は通おうと思えば都心まで行くのも一時間ぐらいで無理ではないが、いすみ市はもう「ここには何もないがあります」の観光地だもんなあ。

7月23日(祝・木)

オリンピック対応の変則連休の初日。オリンピックは延期になるわ、gotoキャンペーンはグズグズになるわと踏んだり蹴ったりの連休。そんな中でも、昨年の台風で大きな被害を受けた箱根登山鉄道が今日から運転再開となった。生憎の荒天も重なって、なんとも厳しい船出となったが、予定より3カ月も早く夏休みに合わせて復旧した関係者の尽力は絶大なものがある。客足が戻るといいのだが。さて田園都市線に乗ったら、20年度予算車の2037Fがやってきてはじめて乗車した。これで5000系と2020系で実働編成数が17編成と揃っちゃったんだな。

7月22日(水)

千葉県佐倉市臼井田で近所で飼われていたヤギが逃げ出し、京成線に沿った急斜面のコンクリート製のり面に約2か月住み着いて観光資源になっている。周囲の道路にはヤギを一目見ようとやってきた観光客が違法駐車し、渋滞が発生する始末。飼い主によると、水田の除草用にと生後3か月のメスを買ってきた直後に逃げ出したという。人間になれていないのか、餌で釣っても誘き寄せられないため捕獲できないらしい。もともとヤギは山の急斜面で生活する動物なので、草さえ生えていればこういう地形はお手の物。特にどこかに移動することもなく、人が接近できない場所でもあるため、このまま野生に返すのが一番いいのかも。

7月21日(火)

伊豆急の「ザ・ロイヤルエクスプレス」2100系と電源車のゆうマニことマニ50が、北海道での観光列車としての運行のため甲種輸送された。実際の運用と同様、機関車に続いて電源車と2100系5輛が連結された形で、伊東から東北本線経由で手稲までの運行。しかし、パンフレットのイラストによると、機関車は黄色に塗装されたDE10の重連なのね。DF200に登板してほしいところだが、道東の線路規格の弱い路線にも入線するからこれは仕方ないところか。

7月20日(月)

東武鉄道が、真岡鉄道で運行されていたC11325号機を所有者である芳賀地区広域行政事務組合から7月30日付で授受すると発表。今年12月から運行開始とのこと。同時にDE10 1109号機とスハフ14 501号が8月から営業につくことも発表。元雄別鉄道のC11は修理に時間がかかり、完成は来年の冬に延期となった。また下今市の扇形機関庫は1線増設して3線となり、なんとか扇形庫っぽくなった。とはいえ、模型のプラキットのような感じではあるが。

7月19日(日)


オリンピック対応の都区内駅施設改良工事の最後を飾って、本日から新宿駅の東西自由通路が開通。折よく新宿に行く用事があったんで、早速取材。まあ、原宿にしろ渋谷にしろ、行きやすいところはひとまず初日に行っているので、用事がなくても行ったとは思うが。元の東口と西口を結ぶラチ内通路を広げるとともに、改札とラチ内通路の構造を変えることで自由通路としたもの。思っていたよりさらに広く、ラチ内通路もまだ仮設でこれから整備されるようなので、できあがるとかなり便利になりそう。この通路はもともと戦前から使われていた、東口と西口を結ぶメイン通路だったものが、その後の度重なる新宿駅の増築で最も北寄りの通路になってしまったもの。そういう意味では、駅のバランスを代々木方に寄せて均衡を取る意味もある。個人的には、駅ビルになる前の東口駅舎、闇市の中のバラックのような西口駅舎も幼児期の記憶で知っているだけに、なかなか感無量だなあ。

7月18日(土)

大井川鉄道が、南海電鉄の6000系6905号車と6019号車を購入し搬入されたとの報道。しかし、片開のステンレスカー。大井川鉄道もなんか16番の車輛のコレクションみたいになってきたなあ。まあ鉄道自体が、ほとんど観光鉄道・テーマパークみたいになっているんで、その線で揃えるのもありなんだろうが。元近鉄の16000系の代替ということだが、16000系が1965年製、今度の6000系が1966・67年製ということで、車歴はほとんど変わらない。なんか老々介護みたい。

7月17日(金)

小田急電鉄は箱根登山鉄道の運転再開を記念し、8月一杯箱根登山鉄道の小田原-箱根湯本間用の「赤い1000形」を全線で運行すると発表。赤い4連に普通の1000形6連をつなげて10連とし、一般の運用に投入して本線・江ノ島線・多摩線を走らせるというもの。どうせそういうお祝いなら、10連全部赤でラッピングして走らせてもいいと思うのだが、なんかちょっとケチくさい感じも。まあ、これも見たら運がいいってヤツだな。

7月16日(木)

7月14日に北陸本線 新疋田-近江塩津間のトンネル内で架線事故が発生。JR貨物の4058列車が巻き込まれ、機関車のEF510-507号機は両パンタを破損し自走不能になるというトラブルになった。このため敦賀運転センターからDE10が救援に向かい、線路封鎖の上で逆向きに引き出すということに。しかし、こういう時のJR貨物とJR西日本の間での補償ってどうなっているだろうな。多分基本契約の中に条項として入っているとは思うのだが。こんどJR貨物のヤツにあったら聞いてみよう。

7月15日(水)

JR北海道が「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の発売を発表。期間内の6日間は、北海道内の在来線特急列車・普通列車の普通車自由席及びJRバス(例外路線あり)が乗り降り自由で、普通車指定席も4回まで利用可能というもの。かつての均一周遊券(あれは往復切符に期間内自由乗降区間が付いてくるという商品)というよりは、最近はやりのサブスクに近いビジネスモデル。JR北海道も、「どうせ空気を運ぶなら、入口で木戸銭払えば自由に乗ってくれ」とヤケになった開き直りが感じられる。しかし12000円だから、新千歳空港から札幌までの往復で2300円、新千歳空港から小樽往復だと3820円かかることを考えれば、6日間札幌圏の電車が走ってる区間に乗るだけで元が取れてしまうので、北海道旅行は圧倒的に新千歳空港が起点になっているし旅行者はけっこう新千歳でこれを買っちゃうんじゃないかな。

7月14日(火)

新潟トランシスでJR北海道向けの除雪車「キヤ291」が完成し、仕向け地向けに発送された模様。甲種回送じゃなくて、トレーラー輸送なのね。一台だけだと、その方が安いのかな。JR西日本のキヤ143に範を取った車輛で、極寒地向けの対応がなされているのだろう。まあこの手の車輛の車籍は線路封鎖しないで営業中に除雪するための方便だし、900psの出力があるのは、DD13の初期型やDD16の出力をを軽く越えているので、気動車扱いも動力車免許の対応の方便だし。重量もDD13とほぼ同じなんだよね。法律を変えた方が早いと思うんだけどね。

7月13日(月)

新宿方面に用があったので、副都心線に乗ろうと電車を待っていると、一本前は渋谷折り返しの元町・中華街行きで4番線に入ってくる。と、これがまた「緑車」。逆方面なのでさすがに乗れないが、また出会ってしまった。今月二度目。なんか先月来毎週見ているような感じ。まあ、よく出会うのは楽しけど。もしかして渋谷とか池袋とかの折り返し運用によく入ってるのかな。でも、こっちも毎日東横線・副都心線系統に乗ってるわけじゃないからなぁ。田園都市線・半蔵門線系統はほぼ毎日だけど。

7月12日(日)

バスに乗っていると、リアルタイムで乗り口の前の扉が故障し閉まらなくなるという椿事に出くわす。運転士は車庫と業務用携帯(今は無線じゃないのね)で連絡し、手動で締め切り、中扉のみで乗降を行うことに。非常コックを捜査して手動にした上で、よっこらさとドアを閉めて出発。バスの運行数が非常に多い世田谷通りの路線だったので、前の別系統のバスと続行状態になってからは新規の乗客もなく、降りる乗客だけだったので意外と問題はあらわにならなかった。渋谷行きだったが、こっちは用事があったから地元で降りてしまったが、渋谷からの折り返しはどうしたんだろう。営業所から代車を出したのかな。

7月11日(土)


用事が副都心線方面だったので、そのまま東横線で帰ろうと思い、学芸大学で降りて昼飯を食べたら、梅雨の合間の夏空になっている。散歩でもしながら帰ろうかと思ったが、それならと前から気になっていたポイントのロケハンに。学芸大学-都立大学間で高架線から環七をくぐる切通に変わる、昔の碑文谷工場、今のゴルフ練習場のあたりは、車窓から見る限りフェンスが低くなっていて撮影できそうに見える。とはいえそっちから見るとどんな景色なのかはわからないので、ちょっとチェックに行こうという寸法だ。確かに北側からも南側からもフェンス越しに撮れるので、上りも下りも狙える。ただバックがせせこましいのでレンズの選び方がポイントになりそう。今回は突然だったのでいつも持ち歩いているμ3/4のズームしか使えなかったが、10輛編成でもフルに線路際から狙えるというのは、今となっては貴重なお立ち台かも。

7月10日(金)

JR東日本は運賃と特急指定料金が半額になる切符「お先にトクだ値スペシャル」を8月から来年3月末までの期間限定で発売すると発表。新幹線、在来線を含めたJR東日本の全列車が対象で、インターネット予約の「えきねっと」でのみ販売とのこと。鉄道事業は走らそうが走らすまいがほとんどコストが固定的で変わらないので、空いている席は安く売っても埋めてしまった方が収支の状況がよくなる業種の一つ(航空やホテルなどと同じ)。とはいえ、旧国鉄時代からの習慣で「弾力的な値付け」ができなかった。新型コロナの影響とはいえ、良く悪弊を破れたものだ。逆に言えば今までどうしてやらなかったのかともいえるが。

7月9日(木)

京葉臨海鉄道が、安全報告書の中でDD200形ディーゼル機関車1輌を発注中で、来年度には老朽化したKD55形を置き換える予定と発表。KD55は基本的にDD13だから、昭和30年代の基本設計の機関車が現役ってことはある意味スゴいなあ。まあ旧国鉄のディーゼル車輌は最後の10年ぐらいを除くとほとんど進歩がなかった領域だから、そうなっちゃうのかもしれないけど。それにいてもいきなりDD200というのもなかなか。JR貨物の息がかかっている専用鉄道には、いまさらDE10の払い下げというわけにもいかないし、これから次々と入るのかな。

7月8日(水)


この前模型車輛をしまっているクローゼットを整理した時、全く手に入れた覚えのないアサーン製のC44-9Wが箱のまま手つかずの状態で出てきた。どこかの中古市でまとめ買いしたものだろう。いろいろパーツをつけなくてはいけない素の状態なので、時間のある時にやろうと思っていたが、このところ天気も悪いので組んでみた。Ready to Runというものの、確かに走行部分は組立済みなので線路に乗っければ動くのだが、そこそこ手数は多い。昔の16番のブラスのイージーキットぐらいの手間は充分にある。DCC対応でないところをみると20年以上前の製品と思われ、モールドやタンポ印刷が結構細かい部分と、アメリカの昔の量販品っぽいちょっとラフな部分が同居していて面白い。カトーのAC4400CWは、余りに付けるべき部品が多い上に非常に扱いにくく、これならワールド工芸のキットを素組みする方がよほど楽だと思ったし、アメリカ人のモデラーにこれちゃんとできる人どのぐらいいるのかと思ってしまったが、まあアサーンのならいろいろな意味で米国の一般モデラーも扱えるレベルという感じかな。ということで、ジャンクを修理したバックマンのC40-9Wと、アサーンのC44-9W、カトーのAC4400CWを並べて。各社各様の捉え方なのが面白い。しかしどちらにしろ20世紀末以降の模型なので、それなりに並べても納まるから面白い。16番だといまだにこうは行かないからなあ。

7月7日(火)

東横線に乗ると、今月も「緑車」がやってきた。先月は来まくったので今月はどんな具合かと思ったが、あっさり早めにやってきた。七夕のおみやげか。今月になってからはわりと東横線・副都心線に乗る機会が多めなのは確かだが、それにしても引きが強いよな。明らかに統計的に有意な差だなあ。

7月6日(月)

今日になっても水害の被害の全貌はつかめていないのみならず、肥薩おれんじ鉄道も土砂崩れや路盤流出などかなりの被害を受けている模様。そんな中で、今度は北九州で豪雨となり、福岡・佐賀・長崎・大分でかなりの被害が出ている模様。九州はほとんど踏んだり蹴ったり状態。とにかく交通が寸断されていて、孤立した集落があるらしいみたいに、詳しい状況が全くつかめていない状態というのがおそろしいところ。続報を待つしかない。

7月5日(日)

球磨川水害の被害は、その後少しづつ伝わってきているものの、一日経ってもまだ孤立したエリアなどもあり全貌はわからない。肥薩線は少なくとも川線の球磨川第一橋梁と第二橋梁は被災して流失が出ている模様。山線の第三橋梁は流木等の被害はあるが、ひとまず残っているようだ。くま川鉄道の第四橋梁も流失があるようだがよくわからない。その他土砂崩れや路盤流失についてはかなりの被害があると思うが、これも情報がない。くま川鉄道はかなり深刻なようだ。山線も土砂崩れとかがある可能性は高いが、人が住んでいないだけに後回しになって状況はわからない。月曜以降、ひとまず被災者の救出が済んで、天候が回復してこないと点検の方まで手が回らないようだ。かなり深刻なことは確かだが。

7月4日(土)

九州南部を豪雨が襲い、球磨川水系で大規模な水害が発生した模様。まだ全く情報網が寸断されている状態で、何がどうなっているのか被害の全貌が判明しないが、人吉盆地から河口の八代まで、ほぼ全流域に渡って洪水被害が出ているようだ。この十年ぐらい、梅雨の終わりは、西日本に五十年に一度・百年に一度クラスの豪雨がやってきて、大規模な水害が発生するというのがほとんど年中行事化しているが、今度もまたそのパターンのよう。肥薩線川線は、その昔蒸気機関車の撮影に行ってお世話になった線区なので、被害状況が気になるところ。

7月3日(金)

去る7月1日から東海道新幹線でN700S系が営業運転を開始した(しかし、それにしても全部N700何とかって形式名も色気ないなあ。確かに基本的には共通しているんだが)。で、運転開始のテレビスポットのキャンペーンやってるのね。見ちゃったよ。新形式の運転開始で(新列車でなく)キャンペーン打つのって余り例がないような。コロナ騒動でJR東海も収益悪化してると思うんだがなあ。ところで昨日は、横浜で横須賀線用のE235系1000番台の付属編成のほうの試運転も見れたし、サフィール踊り子号のE261系も初めて見れたし、行きがけのお駄賃ではないが、ついでにいろいろ見れて楽しかった。すれ違っただけなので、撮影はできなかったが。

7月2日(木)


ちょうど運良く横浜方面に行く用事があったので、時間に余裕を作ってJR桜木町ビルの「旧横浜鉄道展示施設」を見に行く。JR桜木町駅にも根岸寄りに新しい改札口(ICカード専用)が作られ、新ビルの玄関口にも専用の出入口が作られている。110形式は、真空ブレーキ関係の配管以外は、それなりにきれいに復元されている。こうやって見ると、この機関車はなるほどコロニアルスタイルのブリティッシュナローのカマであることがよくわかる。どこか南方の英国領向けの注文流れというウワサも納得できる。マッチ箱客車のレプリカは、いままであまりなかった中等車がプロトタイプ。おなじみ下等車の区分室構造ではなく、当時米国形といわれていたデッキ付き通路式の室内が見られるのも面白い。全体の展示は限られたスペースだがそれなりにこじんまりとまとまっており、やっとこの機関車にふさわしい置き場ができたといえるだろう。

7月1日(水)

6月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回もまたまた、74年7月に半分観光旅行でいったユルい九州最後の撮影旅行からのカット。今回は、最初で最後の日南線。日南線は宮崎口では撮っているが、南九州はライトパシフィック中心で追っていたので、線内には足を踏み入れていなかった。しかしこの時期の写真って、撮ったきりで一部依頼とかあったカットを除くと、40年間ほとんど目にしていないものばかりなので、我ながら新鮮で面白い。あくまでもゆるく、有名撮影地の油津-大堂津間の「七ッ岩」のところでの撮影。ここは来月まで2回引っ張ります。



(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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