「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年8月-




8月31日(月)

8月も本日まで。まだまだ残暑は厳しいが、陽の入りは確実に早くなっているし、夜はそこそこ秋っぽい風も吹くようになった。しかしこの8月は、ときならず16番狂想曲の一月だったなあ。まだもうちょっとは尾を引きそうだが、21世紀の今における16番の存在意義を改めてカタチにするという今回のプロジェクトは、ひとまず落としどころが見えてきた。リアルと見立てのバランス、それってコミックスとかアニメでは常に激論になるし、コミックス原作が多い最近の実写のドラマや映画でもいろいろ炎上する部分ではある。そちらの状況も仕事柄よくわかってはいるが、結局は「見立ての面白さを理解できる人が少ない」ってことだよね。世界線とかだってそうじゃないですか。昔のコミックスやアニメのマニアは自分で漫画描ける人だったから、この部分がよくわかっていた。ところがただ見るだけのファンが多くなると、見立てでストーリーを補完することができない。どこまでがリアルでどこからがフィクションかがわからなくなって、ブツブツ文句を言う。そんなこと言ってたらSFなんて成り立たないぞ。大河ドラマか司馬小説みたいなのしか成り立たなくなっちゃう。まあどちらが好きかは趣味の問題だけど、フィクションの世界に浸る面白さがあることは(それを楽しめない人も)わかって欲しいな。とはいえ、みんなディズニーリゾートとか行って楽しんでるじゃん。まさかあれをリアルと捉えているんじゃないだろうな。恐ろし。

8月30日(日)

木の「ミニジオラマ」にひとまずターフとミニネイチャーで草を生やす。ミニネイチャーも今までに使ったヤツの余りものを利用。このような小さいサイズだとあまり生やしすぎるとうるさくなってしまうので、それほど利用量がないのでこういう端材の利用にはちょうどマッチしている。地面と木だけのときは、盆栽か平野レミの珍料理かという感じだったのが、ちょっと草を生やすだけで「小さいながらもジオラマ」という感じがしてくる。これ、ターフから何から材料を全部新たにそろえると結構な金額になるが、使う量は少ないのでジオラマ教室にはうってつけなのでは。スケールを問わず線路脇に置けるし。

8月29日(土)

昨日より北海道で東急とJR北海道が企画した豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス~北海道クルーズトレイン~」が運行を開始。道央・道東方面で3泊4日。寝台列車ではないので宿泊は豪華旅館・ホテルを利用するというところも、各社の豪華観光列車が出揃っている中ではかえって斬新かも。料金は1人68万円だが、募集定員の8.2倍に当たる1232人が応募。時節柄どちらに転ぶかはなかなか難しいところだったが、密にならない豪華ツアーは旅行を渇望する層にはピタリとハマったということか。

8月28日(金)

思い立ったが吉日で、早速試作開始。要は樹木の台を5cm角程度と大きくし、そこに地面を作って草を生やしたり人形を置いたりした「ミニジオラマ」を作り、それをポンポンと線路の脇に置いていったら面白いんじゃないかというアイディア。お座敷運転で木を並べるには台がいる。それならその台自体に、道床と同じようにターフを撒いて草を生やしたらいいじゃないか、という向きで思いついたもの。昔作ったモジュールを解体したときに出た発生品の木が十数本あるので、これを利用して十個ほど作ってみようというところ。ひとまず地面を作って木を植えるところまで来た。なんか盆栽みたいで結構かわいいなあ。これはこれでハマると面白いかも。

8月27日(木)

16番の現代的なお座敷運転へのトライの中で、また新しいアイディアを思いついてしまった。これはシーナリー関係なので、16番もHOスケールも関係なく組線路で走らせる時には使える方法論。早速思いついたアイテムを試作すべく、製作開始。まずはジャンクの余り材料で試作してみて、どんな感じになるか試してみよう。お座敷運転でストラクチャというのは今まででもあったが、シーナリーを写真も撮れるような感じて楽しもうというのは我ながら聞いたことがない。もちろん見立てなのだが、うまくいけば草生えた道床つき線路と組み合わせて、イマジネーションはかなり高まるのではないかな。果たしてどうなることやら。新コロナ禍の夏だが、どんどん怪しい方へ進んで行くなあ。

8月26日(水)

今日は横浜方面で用事があったので、東横線に乗ろうとするとやって来たのは「ヒカリエ号」。ちょっと久しぶりだし、4000番台も東急得意の怪しい改番の渦4011Fが登場してしまったので、縁が薄くなったかなとも思うが、コンスタントにこっちは3カ月に2回ぐらいのペースでは会っている。ところで「緑車」は本来の予定では今月末までなのだが、果たしてどうなるのだろうか。今年の株主総会には行っていないし(けっこう「緑車」の質問が出る)。用事の後はこのところマイブームの古い16番の修理で必要になったパーツがあるので、昔のパーツがあるかなと思って「いさみや」に寄る。今や模型界最長老となったオヤジさんも元気で安心した。とはいえ、さすがのいさみやでもその昔のパーツはもうなかった。これはちょっと残念。まあ、今のヤツでも加工して流用は可能なので、そっちで行くか。

8月25日(火)

ちょっとワケあって小用で小田原まで。行きは渋谷でちょうど特別快速小田原行が来たのでこれは運がよさそうと思うと、新鶴見では横須賀線用E235系の基本編成の試運転と出会う。この前は付属編成の試運転も見たし、なかなかいい幸先。帰りは小田急で帰ってこようと、よさそうな時間帯の列車の席を予約しておく。ロマンスカーで展望席がある場合は一応チェックしているのだが、GSEの列車の後部展望席の正面に一つ空きがあるではないか。前はコロナの最盛期でもまず空きがなかったが、後部は運次第で取れないこともない。今回もそうだったが、4席のうち3席を親子3人連れが取っていたため、一つだけ残ってしまったというパターン。まあ、もともと展望車は最後尾だったわけだし、ビールとか片手にスピードより景色を楽しむにはなかなか風情がある。ちなみにGSEの後部展望席の正面はこれで二度目。

8月24日(月)

また16番のトラが2輌発見されたので、これも整備して走らせられるようにした。これで現車16輌、換算35輌ぐらいになった。これ以上長くなるとエンドレス半周になってしまう(まあそれも昔の16番らしいと言えないこともないが)ので、探せばまだ何輌かは出てくるとはおもうのだが、それは偶然に任せて出てきたら対応だな。次はプラ量販品の客車が何輌かあるので、これを整備しようか。こっちは自分で新品で買って箱に入ったままの状態なので、ブツ自体に問題はなく、付属パーツやインレタを装着すればOK。ところで20年以上前の製品だけど、インレタは生きているのだろうか。

8月23日(日)

このところU-Trainsの元気がいい。行くたびにタマが増えている。かつてエバーグリーンが得意とし「死の商人」と俗称されていた「蔵出し」需要を見事に取り込んだようで、その際には珍しいものからガラクタまで全部まとめて「一山いくら」で引き取ってくるので、通常の中古屋では店頭に出ないような妙なモノもけっこう出てくる。また、廃業した模型店から出てきたと思われる、あまり個人では溜め込みそうにないパーツなんかも大量に出てきたりしている。こういうジャンクや変なタマが出てくるとなると、客も足しげく集まってくるという好循環もありそうだ。今日行ったら、シーナリー用品も出ていた。木が安かったので、何本か買ってきた。こういう風になると、中古屋は楽しいんだよね。

8月22日(土)

親しい友人が銀座で個展を開いているので、それを見に久々に銀座へ。このところ、都心の大手企業との仕事が余りないので、山手線の東側に行く機会は少ない。会場が今の天賞堂模型部の店舗と近かったので、帰りがけに久々に覗いてみることにした。少なくとも一年以上来ていない。もともと天賞堂に行くのも、エバーグリーンとジオラマ材料のところが主眼だったからなあ。店のディスプレイは、なんか昭和40年代の百貨店の模型売り場みたいな感じになっていて、懐かしいやら寂しいやら。それでもお客さんはしっかり来ていたのは、やはり天賞堂のブランドということか。16番用のパーツで多分買取で仕入れたと思われたものはけっこうまだ在庫があった。16番のパーツは余り詳しくないが、もはや再生産はないと思われるものも結構あったので、必要な人にとっては狙い目かもしれない。天賞堂さんも早く売り切りたいだろうし。

8月21日(金)

旧東急百貨店東横店西館の解体に伴い、JR渋谷駅玉川口を9月25日限りで閉鎖すると発表。翌26日より井の頭線渋谷駅・マークシティーとの連絡通路は、新たに開通する西口デッキ歩道と繋がって元の南館二階の通路からJR駅に連絡する形に変わる。井の頭線、ますますいじめられっ子になった感じでかわいそう。とはいえ、帝都電鉄の頃はごちゃごちゃした商店街を抜けないと駅にたどり着けなかったので、ある意味先祖帰りとも。ぼくにとっては半世紀前の子供の頃からおなじみの場所で、玉川線の渋谷駅も、その後のバス用のターンテーブルも覚えているので、感無量。ある意味時代を感じるなあ。

8月20日(木)

20日は会社の役所関係の中間支払日にしているので、出回らなくてはいけない。本当に専用用紙で窓口振込しかないって、いまや役所関係だけだよね。まあ人手を増やす利権がいまだに罷り通っているってことなんだろうけど。で、その関係の用事のついでにで中央線緩行に乗り換えたら、例の小田急のクローバー形の窓越しに、箱根登山塗装の1000系がいるじゃないの。ワザワザ乗ろうとは思わないけど、縁起物なんで偶然見れたのはラッキーかな。ということで沢山の窓越しにスマホで撮ったワンカット。これも備忘録。

8月19日(水)

この8月は、結果的に久々に16番と正面からかかわる月になってしまった。しかしやってみると、改めて16番の本質は「見立ての妙」にあるということを実感している。松・謙さんともよく話すのだが、1960年代のTMSに紹介されていた初期の16番レイアウトは、限られたスペースと要素の中で自分がイメージする世界観を全て饒舌に語らずに具現化するという、俳句のような魅力と味わいがある。その魅力の本質は「見立て」にあり、ここにこそ16番の模型としての楽しさ、風流さが溢れているというところで意気投合している。どうやらこの面白さは、その時代をリアルタイムで感じた世代にしか受け継がれていないような気もするのだが、あれもこれもリアルにぎゅう詰めにするのではなく、具体的な形に敢えてしていない部分をアタマの中で補完してイメージを広げられるようにする、いわばテーマパークとしてのレイアウトを作るのが16番の一番楽しい楽しみ方ではないだろうか。そっちの方にいく分にはファインなスケールものとも決して競合するものではないし、違う楽しみ方(テーマパークのアトラクションはリアルな現実とは別物だから、夢の世界で楽しい)を味わえるものであることを、改めて感じている今日この頃ではある。果たして山崎喜陽さんが見た夢を21世紀的なカタチで今実現できるのであろうか。ちょっとトライしてみたい気も出てきた。

8月18日(火)

不思議なモノでターフやフォーリッジを撒くのでも、ミニネイチャーの茂みを植えるのでも、一日置くと作業直後とは一味も二味も変わって、なぜか全体的に馴染んで自然に見えるようになる。これが地面モノの不思議なところだが、自分ではコントロールし切れないガーデニング的な楽しみもあるんだよな。ということで、現時点での状況はこんな感じ。貨車も5輌ほど旧作が発見されたので、それも整備した上で増結。このぐらいの長さになると、やはりC11とか86とかの方が絵になるなあ。模型的には亜幹線の貨物として、C57やD51が牽いてもバランス的には悪くない(蒸気末期にはよくあった)のだが。

8月17日(月)

16番ということであればひとまず充分なくらい草は生やしたのだが、個人的には標準軌HOの地方鉄道みたいな感じもやはり兼ねて欲しいので、土曜日に買ってきた「草」をさらに植え足す。すでに植えていたのはミニネイチャーの標準1パックとマイクロ2パック分なのだが、さらに今度は比較的背の高い草で標準1パックとマイクロ1パック分を植え込む。ここまでくるとこの線路、コスト的にはほとんど「草」になってしまったが、写真のお立ち台としても悪くない程度には生えてきたといえるのでは。

8月16日(日)

東横線に乗ろうとしたら、またまた「緑車」がやって来たではないか。これで6月・7月に引き続いての「連続遭遇」。東急アプリには西武みたいにどの編成が入っているか表示されるワケでもないし(そういえば西武アプリを入れてはじめて運行状況を見た時にも、西武線内に「緑車」がいて、ちゃんとアバターが緑色で表示されていて驚いた)、全線乗り通すワケでもないのでホントに偶然だし、三カ月連続して「連続遭遇」っていうのも、相当に珍しい確率だよな。よく考えると。備忘録として。

8月15日(土)

例のユニトラックには、日本型と考えるともっと草っ気があった方がいいので、ミニネイチャーのマイクロパックを買い足しに行く。それだけではつまらないし、折角山手線の向こう側の方に行くので、何軒か模型屋をハシゴしてみる。すると、少々難ありの天賞堂プラの16番C11角ドームを発見。相場よりかなり安めだし、容易に充分修復可能。ということで毒を食らわば皿までで入手。二軸貨車は積換算で2.0~2.2なんで、C56だと定数からすると実物では12~3輛というのが限界で、模型的には10輛ぐらいまで。確かC11の牽引定数は10‰で換算40輛だと思ったので、これならここで走っておかしくないものは何でも牽ける勘定。それにしてもこの天プラC11、モーターが高回転型の上にスゴいハイギヤード。よく走ることは走るのだが、極めてスローが効かずちょっと電圧を上げるだけでぶっ飛んで走り出す超ラビットスタート。まあ16番だからこんなもんかね(この一言で何でも解決するんだからスゴい)。

8月14日(金)

副都心線に乗ろうと階段を降りてゆくと、ホームに待っていたのは「緑車」。今月もまたやって来たよ。先月・先々月と会いまくっていたので、今月はちょっと引きが悪くなるかなと思ったけどやっぱり来た。高頻度で出会っても、その後の遭遇確率が落ちないってことは、やはり統計的に有意な高さなんだろうな。ここまでよく会うと、なんか模型とか買わなくちゃいけないような気も。鉄道コレクションとかで出てればすぐ買うけど、Nでも編成セットしかないしな。中古で見つけたりするとヤバいかも(自分の習性をよく理解している)。

8月13日(木)

このところ8月に入ってからの好天続きと、一応夏休み・お盆休み等のレジャーシーズンに入ったこともあってか、SNS等では秩父鉄道のオリンピックカラーの電気機関車の写真をよく見る。青(302号機)・黄(502号機)・黒(201号機)・緑(505号機)・赤(506号機)の5色に5輌が塗装されていて非常に目立つだけに、強い夏の陽射しの下で異彩を放っている。青と黒はまあ想定内としても、赤・黄・緑の信号カラーは、デッキ付きの旧型電機にはちょっと厚化粧な気もするのだが。まあ、イベントですからね。

8月12日(水)

東京メトロが副都心線・有楽町線用の新型車輌17000系を記者発表し、その模様が各メディアで報道された。最近の10000番台のメトロ車輌の流れを汲むデザインだが、そもそもこのシリーズの嚆矢が副都心線・有楽町線用の10000系なワケで、これはなかなかメタな関係でもある。基本的に7000系を置き換えるのが目的ということなので、現状では8輌編成で副都心線用になっている車輌が多いので、10000系が有楽町線用、17000系が副都心線用といえないこともないが、路線ごとの番号という意味で行くと、17000系が有楽町線用の新型となってしまい、これもまた複雑な関係。とにかく7000系は初期車も残っていていかにも古過ぎるので、置き換えは妥当なところか。今回完成した1Fは10輌編成で、10輌編成は全6本を今年度中に増備して来年の4月から営業運転開始。その後は来年度中に8輌編成15本を増備する予定とのこと。

8月11日(火)

昨日は武蔵野線の東所沢~鶴見間で205系M6編成による乗務員のハンドル訓練列車が運転された。武蔵野線貨物区間では最後の205系になるということで撮りマニアが殺到し、激パ状態になった模様。まあダイヤが空いている休日の方が臨時は走らせ易いが、真昼間はヤバいわな。だから一年ぐらい前から早く撮っておけって言ってるじゃないか。マニアは、一般人より情報に聡いのが取り柄だろうが。気付くのが遅くなってみんなに迷惑をかけちゃいかんぞ。特別な時の写真が尊いのではなく、平常時の写真こそ尊いんだぞ。

8月10日(祝・月)

というわけで、ひとまず完成した線路を繋いで磨いて走らせてみることに。自分で作った16番の車輌は手放さずにいるので16番もそこそこ持っていたりするのだが、機関車は制式蒸気機関車ばかりなので550Rはキツい。16番でパイピングをつけると、ただでさえカーブでの先従台車のオフセット量が厳しいのが祟って、本当にカーブを回らなくなるからなあ。宴会時の卓上走行用に持っているカトーのC56なら370Rもクリアするので、これを引っ張り出してきて、これまた持っている限りのカトーの二軸貨車を連ねて牽かせてみる。流石量販品、よく走ってくれる。小スペースで手軽によく走る分には、元々「見立て」の世界である16番はそこそこ楽しい。これはこれでプラレールみたいな面白さがあって、なかなかいいんじゃないかな。ビールの友とかには安心して走らせられるし。あと出戻り後にプラキットを組んだ16番の貨車が何輛かあるので、それも探してみようか。しかし、十数輛の編成になるとちょっとC56には実物だと荷が重いかも。10‰の定数が換算26輛だったと思うし、なんか牽いておかしくないのも欲しくなる。ヤバっ、全く違う方に話が飛んでしまうのもイカンなあ。

8月9日(日)

工作作業はやるなら早くやった方がいいし、材料も引っ張り出したり買ってきたりして揃ったので、例のユニトラックをターフ撒きと草植えで偽装。ぼくの場合余り考えずに地面をやるとどんどん日本風になってしまうので(それこそハワイ風も中国風もやったことはあるけど、結構構えてやらないとできない)、これでますます16番だなあ。16番ならと開き直って、思いっきり植え込んでしまったわい。まあ、琴電とか西鉄の支線とか、標準機の地方鉄道もないわけじゃないけど。今回はある意味ジョークでやっているところもあるので、これはこれで割り切って「米国型HOのユニトラックを日本型16番にして楽しむ」企画ということで良しとしましょうか。楽しく笑いながらやるのが16番で、目尻を釣り上げてやるもんじゃないと思うんだよなあ。山崎喜陽さんが絶頂だった60年代の16番を知っている身としては。

8月8日(土)

熊本の大地震で寸断されて不通になっていた豊肥本線が、本日を以って営業運転再開。熊本地震からの阿蘇の復興の象徴という意味もあって復旧されたということだが、昨今の復旧工事の常で、出来上がった線路は異常なほど立派。ニュースで見た限りでは、50NレールにPC枕木(今はそれでしか線路が作れない)という、開通時の東海道新幹線のような規格。復活はめでたいし、工事費用には国や県の補助があったということだが、運転再開しても結局は赤字を垂れ流すだけなので、ある意味JR九州としては痛し痒しでもあるんだろうな。ところで、今日は用事で出かけて銀座線に乗ったら、久々にレトロ車39Fに出会った。これは備忘録として。

8月7日(金)

本日より、東海道新幹線のお盆ダイヤとして「のぞみ12本ダイヤ」を実施する。3月改正で全車輌がN700A以上になって285km/h運転が可能になり、ダイヤは組めるようになっていたのだが、新型コロナ禍の影響で需要が減ったため、実際に運行されるのはこれが初めて。もっともお盆といっても自粛で需要は減っているのだが、「密になることを防ぐ」という理由で増発を行うことになったという。というより、実績作りが優先されたということだとは思うが。

8月6日(木)

標準軌のHOもやっているので、カトーユニトラックの安いジャンクが出ているとけっこう一山いくらで買い漁っていたりする。千葉で常設お座敷に使っているのもそうやって買い貯めたモノ。また極安の出物があったので落札すると、どうやら固定して使っていたらしく、地面の色やターフが塗られていたり、道床の脇にプラスターの破片が付いていたりしている。これなら松・謙さんが昔JAMでやって見せた「色を塗って草を生やした、ミニ景色付きユニトラック」がやりやすいかと思い、ひとまずフラットアース系のスプレーで軽く着色してみた。するとどうしたことでしょう。アメリカ型HOに見えていた線路が、たちまち日本型16番になってしまったではないですか。うむ、路盤の色って大事なんだなあ。週末の連休はこれで遊べそう。

8月5日(水)

本日SL大樹「ふたら号」として、東武日光線の東武日光駅までのC11牽引の営業列車が運転された。当面は東武トップツアーズ主催の団体ツアー専用列車としての運行のようだが、この10月から東武日光方面へのSL運転を月1回ほどの頻度で実施するようだ。もちろん、これは12月から真岡鉄道から移籍したC11325号機が仕業につき機関車2輛体制になるのを前提としたシフト。観光逆風の中、やる気と気合は感じられるので、関東の人はいっぱい乗ってあげましょうね。

8月4日(火)

8月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回もまた予告通り、74年7月に半分観光旅行でいったユルい九州最後の撮影旅行からの日南線「七ッ岩」のところでの撮影。どうやら二日続けてここに行っていたようだが、列車の数も少ないし、観光して昼からビールとか飲んでたんだろうな。どう過ごしたのかを全く覚えていないってのも、ある意味いさぎよいかも。こんな写真撮っていたんだって発見があって面白いのも、ある意味自分らしい本質かも。

8月3日(月)

インターネットのニュースで、渋谷のハチ公前の5000系ショーティーが深夜からの作業ののち、本日の明け方に大館に向けて発送されたのを知る。渋谷はどうせ通るので様子を見ようと帰りがけに寄ってみる。なるほど車体はいなくなって、コンクリートの土台だけになっている。まだ仮設のフェンスでガードマンが立っている状態なのがナマナマしい。あそこにあるのも違和感があったが、なくなればなくなるでまた寂しい。かくなる上は大館の名物になって欲しいものだ。ところで久々に日比谷線に乗ったのだが、駅によってはすでにホームドアが付いている。なるほど、この前のダイヤ改正で全部20m7輛になったのね。今まで全然気付かなかったよ。

8月2日(日)

真岡鉄道から東武鉄道に譲渡されるC11325号機が、7月30日から31日にかけて、深夜大宮から栗橋経由南栗橋まで甲種回送された。30日の昼は大宮駅から見える工場の入出場線に置かれていたので、結構見たり撮影したりした人も多いようだ。しかし、秩父鉄道とJR東日本との連絡線が直通貨物の廃止によってなくなってしまったので、今後は東武鉄道との受け渡しは栗橋の連絡線経由になるのね。まあ、こっちは毎日列車が走っているので当面は安泰なんだろうけど。ということは、秩父鉄道との車輛のやり取りも、逆に東武経由で栗橋からってことになるのかな。

8月1日(土)


久しぶりに夏晴れになったところを狙って、8月と共に梅雨明け宣言。全く、こういう役人のアリバイみたいなのは早くヤメればいいのに。ということで出かけたのだが、久しぶりに中央線緩行の下りに御茶ノ水から乗る。この区間の下りというのは、ほとんど乗ることがない。こっち向きの乗車は帰りのことが多く、それなら東京メトロを利用した方が乗り換え等の面で楽だからだ。というワケで、リニューアルオープン後初めて飯田橋と千駄ヶ谷を通ったので、途中下車してその変化を楽しむ。飯田橋駅はお堀側に伸びていて、ホームが東京理科大の向い。これはもう新見附とか市ヶ谷色が強すぎて飯田橋じゃない。しかし、ホームドアがまだついてないのね。千駄ヶ谷駅は国立競技場最寄り駅ということで、オリンピック対応で立派になったこと。競技場と駅以外の街並みが付いていけてない感じもするが。てな感じでひとまず様子はうかがってきた。



(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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