「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年9月-




9月30日(水)

その3 走り出してしまえば、面倒なことを考えずに楽しめる。

ブラス製16番の問題点は、細密化に奔走し出す(それ自体は市場がある以上決して悪いことではない)と同時に、「走り」に関しては全くおろそかになってしまったところにある。特に蒸気機関車は、細密化が進むとともに、どんどん軽くなって牽引力がなくなるだけでなく、先輪・従輪が首を振らなくなり曲線通過も厳しくなってしまった。結果マトモに機関車に似合う編成を牽けないだけでなく、単機でもレイアウト上で走らせられなくなってしまった。これでは16番の最大の魅力であった「気楽に走らせて楽しみやすい」というメリットが全くそがれてしまう。ここがターニングポイントの一つであったことは間違いないだろう。その点、16番でも量販品は圧倒的に走りが安定しているものが多い。量販品はNゲージを手がけているメーカーが、より大きなスケールの模型を作っているわけだから、メカの設計にも余裕がありそれは当然といえば当然だ。ブラス製16番の走りの悪さが記憶にしみこんでいる世代は模型を買ってきても箱に入れたままの人が多いが、量販品は線路の方をちゃんとメンテナンスしさえすればスローも効くし、酒でも飲みながら勝手に走っているのを眺めている分には結構楽しい。また走っていれば細かいところは見えないので、「ほどほど」のディテールでも充分「らしく」見える。ユニゲージ・マルチスケールは、走らせるためにある。16番こそ「走ってナンボ」のゲージなのだ。

まあ、このあたりがひとまずの感想というところだろうか。ファインをやっている人も、「何も考えずに気持ちよく走る」のであれば充分に楽しめるということを実感できた。ここを追及してゆけば両立は可能である。16番は「ショーティーじゃないプラレール」の夢を見るか。

9月29日(火)

その2 細かいことを言わなくても、それっぽい雰囲気が出ていれば楽しめる。

1960年代の16番のように全くフリーランスというのではなく、多少リアルな雰囲気を出すぐらいの世界感での「見立て」をどう創るかが、現代に本来の16番的な魅力をよみがえらせるには大事である。この「ほどほど」のらしさで「見立て」を引き出すところがウマくできれば、今の時代においても本来の16番的な楽しみ方を楽しめることになる。それは「遠くから引きで眺めれば、それっぽく見える」ところではないだろうか。確かに黄帯のセキを、戦前の新製時のようなD51が牽引したのでは興醒めで、「現役蒸気晩年の北海道風」ぐらいの機関車には牽引させたい。それなら、自分がそう見える程度のディテールの機関車で充分だし、カリカリに作りこまなくてもそれで納得できるのが美味しいところだ。踏段改造、扇型手摺、密閉キャブぐらいついていて、ウェザリングが効いていればいいだろう。逆に16番で特定番号機を細密に作ろうと思うと、物理的にスペースがなくて絶対に作れない部分ができてきてしまったりする。せめて1/80ならそれは13mmでやって欲しいところだ。過ぎたるは及ばざるが如し。この16番としての分をわきまえるバランス感が失われてしまったのが、一番の問題だったといえる。

9月28日(月)

8月・9月と、16番をどう楽しむかについていろいろ試してみたので、その中間報告を兼ねて、感じたことをまとめてみよう。追求したのは、16番という「見立ての面白さ」を楽しむ世界を今の時代にどう実現するか、言い換えれば「『なんちゃって』が許される世界」ならではの楽しみ方を発見してみようということ。気が付いたことを3つのポイントにまとめてた。以下、月の残りの3日間で語ってゆきたい。

その1 極端にデフォルメした小スペースでも、それなりに思い込みで楽しめる。

カトーの16番C56はユニトラックの370Rを、二軸貨車を連結したまま楽々通過する。昔、忘年会かなんか飲み会のテーブルの上で走らせたこともある。C56と3輛ぐらいの貨車の編成専用で楽しむ、900×1200ぐらいのデスクトップレイアウトも作れてしまう。実は珊瑚のHO1067のC56も、車輪の動きによるショート対策さえきちんとすれば、TILLIGのセットトラックの353Rを貨車を連結して通過できる。しかしファインであるがゆえに、実物ではありえないようなカーブであることが一目瞭然になってしまう。これだけでも興醒めだが、これでレイアウトを作ろうと思うと、スケールではどういうシーンを作ろうか頭を悩ませてしまう。工場の中の専用線みたいのしか思い浮かばない。が、16番ならそもそもマルチスケールなので、スケールと関係なくシーナリーを作れる(レイアウトの真ん中にNスケールのストラクチャーを置き、木の大小を誇張した疑似遠近法で距離感を作ってもそれほど違和感がない)ので、意外と世界観が作りやすかったりするからかえってレイアウト向きだったりする。昭和30年代にTMS誌上を飾った「ホームレイアウト」はみんなそんな感じだったではないか。16番は、テーマパーク的発想で作ることがカギなのだ。

9月27日(日)

大井川鉄道の五和-神尾間に、11月12日に新駅「門出駅」が開業する。これは同時に開業するレジャー施設「KADODE OOIGAWA」に併設する形で、同施設がネーミングライツを取って開業するもの。「KADODE OOIGAWA」は、農産物直売所、カフェ、子どもの遊び場、レストランを設置するとともに、島田市が整備するおおいなび(物販兼観光案内所)を併設し、「日本の緑茶と大井川流域の農産物の体験型フードパーク」。同時に五和駅は「合格駅」と改名し、「KADODE OOIGAWA」エリアとあわせてプッシュする計画。まあ、ローカルの私鉄はもう観光鉄道に賭けるしか生き残る道はないし、そういう意味では積極的な取り組みといえるのでは。

9月26日(土)


昨夜を持ってから旧東急百貨店東横店の中でも通路として使われていた部分も閉鎖され、玉川改札も使用中止となった。変わって本日から使用開始された新通路を例によって初日に通ろうと、渋谷で乗り換えの途中にわざわざ通ってみた。写真のように壁画「明日の神話」の下のところに新しい通路への入り口ができ、そこから旧しぶそば本店の前のところまで、かなりの幅の屋根付きの回廊が作られている。またその途中から渋谷西口のペデストリアンデッキへも直接繋がっている。乗り換えにはそれほど不便ではない。とはいえこの通路は仮設のようで、新ビルができればまた通路はビル内に戻るものと思われる。これで人の流れが大きく変わって、西口は地上を移動する人がかなり減るのではなかろうか。

9月25日(金)

昨日西武新宿線に乗ろうと高田馬場駅のホームに上がると、なんと下り線にホームドアが設置され使用開始されているではないか。工事をしているところまでは知っていたが、いつの間にか完成して使用されているとは。特急車もドアは20m間隔なので、停車位置を合わせて4つおきに開くようにすれば問題なく対応可能というのもなかなかいいアイディア。とはいえ、西武線のインフラを考えると、主要駅はさておきホームドア設置が進むのは相当先のことになってしまいそうだなあ。民鉄各社の中ではホテルが主要な事業領域という特性もあり、今期は他社以上の大幅な赤字になっているし。

9月24日(木)

京成電鉄が、スカイライナー用のAE形を使用した「臨時ライナー」を、平日朝に北総線の印旛日本医大から京成上野の間で10月1日より運行すると発表。印旛日本医大と千葉ニュータウン中央が乗車駅、青砥、日暮里、京成上野が下車駅となっている。まあ、本来の空港アクセスが新型コロナ禍で運休が増えている分、編成も余裕があるだろうから良い試みではないだろうか。開き直って各社ともこういう新しいチャレンジに挑戦してもらいたいものである。

9月23日(水)

本日出かけた折に乗った田園都市線は、なんと往きも帰りも8500系。残り少なくなったこの状態でどちらも8500系というのはかなり珍しい。往きがTOQ-BOX「Bunkamura号」8537F、帰りが8536F。奇しくも現存ラストナンバーとその前がやってきた勘定。すでに配置に付いている2020系3編成が運用に入ればさらに廃車が出てくるだろうし、残りも来年度の新製車が出てくると次々と運用離脱すると思われるので、今後8500系に乗車したら定点観測シリーズでここに記録することにしよう。

9月22日(祝・火)

高松琴平電気鉄道(ことでん)で20日・21日と、レトロ電車23号と500号のラストランが行われ、間に120号と300号を挟んだ4輌編成で運転された。23号は車体の更新が行われたとはいえ元大阪鉄道の大正14年製の車輌であり、車籍があって現役で営業運転している車輌としては最古のものだった。500号は琴電生え抜きの車輌で昭和3年製。いずれも現状で静態保存になる模様。オリジナルからはかなり手を加えられているとはいえ、地元の人はこのスタイルが懐かしいと思うのだろう。でもどうせなら、台車が振り替えられているとはいえ近鉄の発生品のようだし、丸妻5枚窓・飾り窓付きの大鉄デロに復元してほしい気も。

9月21日(祝・月)

このところ、わりと中古のタマがオークションでもリアルの店舗でも出てくるようになった。人の動きが段々出てきた証だろうか。そんなこともあって、9月は久々に面白いモノを見つけて購入することが多い。貨車が中心だが、新型コロナ騒動で箱の整理ができて模型を収納するクローゼットにも余力ができていることもあり、久々の増備ブームとなっている。その影響で、1/87・12mmの制式貨車が400輛を突破。段々サチるポイントが近くなってきたような気もするが、貨客車は編成単位で機関車と組み合わせて考えているので、けっこうタマさえ出てくればまだ行けるな。。

9月20日(日)

連休効果か、街の中はなかなか人出が多くなっている。ちょっと時間に余裕があったので、ふと思い立って羽沢横浜国大駅で降りてみた。このエリア、環状2号線とか車で通ったことこそあれ、全く行ったことのないエリアでもある。もともと何もないエリアだから、1970年代になってから貨物駅を新たに作れたわけで、駅から降り立つと本当に何もない。まあ、これから開発されてビルとか建つようなので、東急の新横浜線ができればブレイクするのではないだろうか。横浜国大の方まで行けばバスが多いことは知っていたので、帰りは横浜駅西口まで相鉄バス。西口のバスターミナルから地下街に入ると、「あの」ダイヤモンド地下街が一新されて、キレイな地下街になっているじゃないの。あまり通る用がないので知らなかった。さらにそこかな繋がっている「JR横浜タワー」も初めて。CIALから直接東急の改札口に行ける出口もあるのね。横浜に仕事で行く用は結構あるけど、ショッピングや食事はあまりしないからなあ。やっと県庁所在地である大都市の駅らしくなってきたともいえるけど。

9月19日(土)

秩父鉄道は貨物線である三ヶ尻線を利用したJRとの連絡による甲種輸送の終了を記念した「三ヶ尻線さよなら甲種輸送記念乗車券」を、2020年9月28日に発売すると発表。東武鉄道の新車の秩父鉄道経由での甲種輸送がなくなり、以後は栗橋駅の連絡線を利用し直接JRから東武鉄道に引き渡す輸送に変わることは知られていたが、記念乗車券というのはまたすごいな。そんな出来事なのかな。あるいは最近の記念券マニアはそういうのでもなんでも買ってくれるのかな。スゴい世の中になったもんだなあ。

9月18日(金)

JR西日本も、近畿エリアでの終電の繰り上げを発表。来年3月より実施とのこと。各区間とも20分前後の繰り上げとなる。JR東日本に追随する形だが、理由もきちんと「作業時間の確保による保線従事者の労働環境の改善」と謳っているのは好感が持てる。まあ、そういうご時世なんでしょうね。景気の良かったころは、「終夜運転」が切望されていたのがなつかしい限り。

9月17日(木)

昨16日に、東急2020系2138Fが逗子から長津田まで甲種回送された模様。新津で製造された39Fと40Fはすでに8月に完成し搬入されているので、これで今年度の増備分はすでに出揃った勘定。これで20編成となり、一躍田園都市線での最多勢力となったことになる。玉突きで8500系は更に減って10本を割るんだろうな。

9月16日(水)


朝になって突如昼の予定が飛んでしまったので、時間が空いた。夕方まで用事が亡くなったので、ちょっと乗りを楽しんでこようかということで出かけてみる。池袋まで来て川越特急にちょうど間に合いそうだし、これに乗ると高麗川で高崎方面の八高線のディーゼルカーに間に合うんで、その線で回ることにした。50090形はラッピングのヤツも初めてなら、クロスシート状態での乗車も初めて。これは幸先がいい。八高線は意外と言っては失礼だが、平日の昼間にしては結構混んでいる。高崎まで乗り切って驚いたのだが、高麗川から高崎までずっと乗っていた乗客が結構いる。それも明らかに「鉄」とわかるヤツだけでなく、カップルや女性客もいる。八高線のこの区間はほとんど短距離客だと思っていたので、これにはびっくり。実は寄居-倉賀野間は乗るのは初めてなんだよね。ぼくは「乗り」じゃないので、けっこう乗ったことのない区間は多かったりする。で、高崎からは後の予定にあわせて新幹線で帰途に着く。E7系に乗車したのも実は初めて。平日昼で車内はガラガラかと思ったらさにあらず。3列・2列のどのシートにも一人は乗客がいる(ほとんど一人が多かったが)のは、それなりに客足が戻っているということか。ということで、短い時間だったが、初めて尽くしのミニトリップだった。

9月15日(火)


昨日から旧東急百貨店東横店の中でも残っていた部分が閉鎖となり、玉川改札周辺の通路のみが25日一杯まで使われるカタチとなった。この微妙な状態を記録しておこうと、渋谷で乗り換えのついでにちょっと足を伸ばして旧東横店西館二階(実はここは玉電百貨店として戦前に建てられた躯体)の様子を見に行く。小さい頃からなんとも思い出が多いので名残惜しいが、なんだか駅が騒がしい。山手線外回りホームで人身事故が発生し、改札口には規制線が張られているではないか。救急車やレスキュー隊なども続々到着しスタンバっている。まあ、玉川改札最後の騒動ということで、面白い場面に出会えたかな。とはいえ平時の記録もしておきたいので来週もう一度撮りにこようかな。

9月14日(月)

東急グループの駅ソバ「しぶそば」の本店と位置付けられていた東急東横店南館の店が、ビルの建て替えに伴い昨13日の20時にて閉店。9月に入ってからは、かなりのファンが集まり毎日行列ができていた。まあ、半世紀前のティーンズの頃から渋谷に入り浸っていた身としては、はっきり言って前身の「二葉」も含め渋谷での立ち食いソバとしてはどちらかというと新参ブランドなのだが、それだけ親しまれてきたということなのだろう。やはり地上路面の玉川線に乗ったことがあるというのは、それだけ歳を食ってるってことなんだな、と改めて実感。

9月13日(日)

京阪電鉄大津線の600形603+604号が「びわこ号」塗装になって出場し、試運転を行った模様。流行のリバイバル塗装で、写真で見る限り意外と似合っているのだが、これをみてリアルに「懐かしい」と思う人はどのくらいいるんだろうか。まあ、保存車があるので知っている人もいるだろうし、模型ファンなら昔からけっこう作品が作られてきたので親しみもあると思うが、乗ったことのある人はねえ。なんせリバイバル塗装自体が「引退50周年記念」だもんね。

9月12日(土)

昨11日より、JR西日本の新観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行がスタートした。もともと5月8日から運行開始の予定だった、新コロナ禍の影響で4ケ月遅れの出発となった。指定券の競争倍率は、下りの出雲市行初便が53倍、1上りの大阪行きが初便が27倍と、なかなかの人気度。旅行の禁断症状が出ていた人にとっては、観光列車は三密回避でほどほどのディスタンスが取れるため、旅行好きのシニア層にとっては好適ということも追い風となっているのだろう。

9月11日(金)

横浜で用事があったが、結構早く済んでしまったのでちょっと時間を潰して帰ろうと、湘南モノレールから江ノ電の乗り継ぎでぐるっと回ってから帰る。湘南モノレールはテーマパークのアトラクションとしてもなかなかのモノ。何度乗っても、これを計画した人は何を考えていたのだろうかと頭を抱えるレベルの面白さ。それで全交換駅を使ったネットダイヤで走っているんだからスゴい。江ノ電は、最後の吊り掛け電車である1000形がやってきた。そういえば現役の吊り掛け車に乗ったのって、いつ以来だろうか。しかし沿線は平日の昼間にも関わらず同業者の姿が沢山。もちろん一般民間観光客も路面を走る姿とかを撮影しているのだが、スマホではなく一眼レフで撮影しているので「撮り」はすぐわかる。沿線のお立ち台のありかはわかっているので、注視するといるわいるわ。けっこう撮影者って目立つもんだね。改めて実感。

9月10日(木)

宇都宮ライトレールの工事が進み、清原工業団地の区間でついにレールが敷かれ始めたとのニュース。なんか計画だけだったみたいな感じで捉えていたのが、いつの間にかマジで工事が進んでるのね。2022年開業予定だって。結構進んでいるのね。まあ大都市の市街地に比べれば、やる気にさえなれば工事そのものは進めやすいとは思うけど。

9月9日(水)

JR北海道は、明10日より北海道キヨスクの通販サイト「北の特急便」内の特設コーナーで、解体車輛の部品を販売するとのこと。「クリスタルエクスプレス・トマム・サホロ」のメモリアルパーツが目玉のようだ。どうやらこれから定期的に売り出しをやるらしい。まあ赤字額からすれば焼石に水だろうが、実情を広く知らしめるという意味では効果的だろう、どうせなら、オークション方式にした方が値が上がっていいのでは。やっと「カラマツトレイン」に学んだということかな。

9月8日(火)

16番遊びの勢いで落札した、格安不動のカトー16番D51。カトーのD51は、16番の中では比較的好感の持てるデフォルメだと思っていたが、手にしてみると確かに主流の安達系よりは悪くない。で、その修理に挑む。メカが噛んでいるのではなく、モーターが動いていないのでこれは接触不良と判断。Nの経験から、モーター自体が壊れるということはほとんどない。これなら簡単に治せる。しかし、こいつは分解するのが大変。16番もNもHOも量販品も含めて長年見てきたので、どこをどうすれば分解できるのかは一渉り見ればわかるが、内側のスナップではめ込んでいるところがどうなっているのかがわからない。ほとんど箱根細工を開ける感じだ。微妙に動くところを見つけて、番号鍵を開けるかのように外せるポイントを見つけてゆく。小一時間掛ったが、なんとか分解。不覚にも一部パーツを痛めてしまったところがあったが、瞬間接着剤とかで補強・修復が可能な部分と判断してのことなので良しとしよう。案の定、車輪部のフレームと、モーター部のダイカストブロックの間の接触不良が原因。でもこれ、良く設計されてるわ。精度も高い。流石に金型にアイデンティティーがある会社だけのことはある。ローギアードで、電圧をある程度上げて安定したスロー運転ができるところも考え方はいいと思う。とはいえ、そろそろ来春の芸術祭に向けて、HOスケールの12㎜の方で何か作り始めようかな。実は新コロナ禍を利用した箱の整理の中、自分でも忘れていた再生していないジャンクを数輛見つけちゃったし。

9月7日(月)

日比谷線に乗る用事があったので、「来い」と念じたら一般運用ではあったが東武のTHライナー用の70090系がやって来た。今まで何度も見てはいるが、日比谷線に乗る用が少ないので、乗ったのは初めて。シートの間に申し訳のように、幅5㎝あるかないかという感じのひじ掛けが付いているのがご愛敬。これが東武線らしいと言えばらしいかも。一杯やりながらハミ出してくるおっさんとかいかにもいそうだし、隣が女性客だったりすると、このひじ掛けは有効かも。ロングシート状態でも、なぜか下ろした状態になっていたなあ。

9月6日(日)



西武新宿線に乗り込むと、乗務員室がなにやら騒がしい。添乗でも指導でもないのに運転士が二人で乗務している上に、検修係まで乗っている。運転台のモニターを覗くと「異常情報」の文字、8号車のVVVFに何か問題が発生しているらしい。検修係はモニターのタッチパネルを操作して、データをメモリカードにコピーしている。最近の電車はコンピュータ仕掛けなので、自己診断してその結果をデータでアウトプットするのね。途中駅で乗務員交代するときの引継ぎに耳をそばだてると、「トラブルが発生したので回生を切っている」とのこと。それでもブレーキは効くので走れることは走れるが、何か起こった時のために2人乗務(引き継いだ相手も2人乗務だった)なんだろう。まあ、どこかの時点で車輛交換するのだろうが、なんかスゴいのに出くわしてしまったような感じ。

9月5日(土)

3月ぐらいからオークションにあまりめぼしいものが出てこないので、ちょっと興味のあるものに低めに入札してあわよくば、みたいな張り方をしていたので、妙なジャンク以外約半年間全く落札しなくなってしまった。まあそんな感じで安く張っていたのがこの週末全部一斉に落札という妙な展開。安めとはいっても束になればけっこうな金額になる。全部落ちるとは思わなかったので、思わぬ散財となってしまった。まあ、久々なのでいいかな。

9月4日(金)

JR東日本が来年春のダイヤ改正で、最近の需要動向を鑑み東京100Km圏の初電と終電の時間を見直し、現在200分から240分程度ある列車間合いを240分から270分に拡大することで、保守・工事関係の時間を確保すると発表。まあ、これは前からコスト削減という趣旨からやりたかったことを、新型コロナ禍にかこつけて押し通したという感じかな。また同時に、携帯電話の回線を使い車輛が信号や踏切を自らコントロールするシステムの導入に向け、踏切制御の実験を八高線の高崎-高麗川間で行うと発表。究極の保安システムは、地上側のハードシステムではなく、車輛同士でコミュニケーションして制御しあうのが一番合理的なのはかなり昔からわかってはいたものの、やっと実用になるところまで来たのかというのは、ちょっと感慨深いものがある。

9月3日(木)

東横線に乗ると、やって来たのは「緑車」。もともとの計画では今年の8月末までということだったので、果たして9月以降どうなることやらと気になっていたし、多分ラッピングを外す手間とコストを考えると、剥すにしても検査とかのタイミングに合わせるのではないかと読んでいたのだが、案の定続いていることが分かった。しかし、相変わらず相性がいいなあ。今月も早々にやって来たという感じ。このところ立て続けに出会うことが多いが、果たして今月はどうなるのだろうか。備忘録として。

9月2日(水)

9月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回からは新しい題材にしようかと思っていたのだが、スキャンしたデータがまだあったので前回・前々回からの74年7月に半分観光旅行でいったユルい九州最後の撮影旅行から日南線と大隅線のカットをお届けします。ちょっと今回の分は退色・変色が激しかったので先月の時点では没にしようかとも思っていましたが、折角なので一回延長して今回もこのrテーマで行くことにしました。流石にこのエリアで撮った走行写真はこれで全部なので、次回からは題材を変えます。

9月1日(火)


ひとまず完成形に近付いたので、木のジオラマとはどんなものか写真をお見せします。このくらいの大きさだと、まさに二振り三振り。文字通りパパッとターフ撒いたり草貼ったりすればできちゃうので、かかる時間はほとんどが乾燥時間。どんな風にやっても致命的な失敗はないので、初めてジオラマに手を出す人が試しにやってみるのにはちょうどいいかも。まさにお座敷運転とかにはいくつあっても困らないし。そういえばHOスケールに出戻ったときも、ちょうど1/87の日本型の端境期だったこともあり、ストラクチャばかり作ってたのを思い出した。理屈こねるより、手を動かした方がいいよ。最初のうちは。



(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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