「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2020年10月-




10月31日(土)

有田川鉄道公園で保存されていた、運送会社のアチハ所有のD51827号機。当初から「ニーズがあれば全国にデリバリーします」というアピールをしていたが、えちごトキめき鉄道が地方振興の補助金を使って、直江津の機関区跡の扇形庫とターンテーブルを舞台に動態でデモンストレーションをやることになり、直江津まで移送された。流石、鳥塚社長。ウマく公的資金も活用して、デカい話題作りが大成功。霞が関、地方公共団体それぞれの問題、守旧派が湧いてくる構造的など、ローカル地域の抱える問題の本質をよく理解している方だけに、キッチリ攻めてくるなあ。こりゃ人が集まるし、アチハにも金が落ちるし、三方一両得だよ。

10月30日(金)

都営地下鉄三田線用の新型車輛6500形の導入を記者発表。ニュースリリースの画像を見る限り日立のA-Trainっぽいのだが、最近には珍しい「超切妻」。E235系から装飾性を排除したみたいな感じで、機能一点押し。東急から地方私鉄に譲渡された車輛で、中間車を先頭車改造したヤツもかくやというところか。ある意味いさぎよいかもしれない。ペーパークラフトで作りやすそう。

10月29日(木)

JR九州が、2022年に暫定開業予定の九州新幹線・武雄温泉-長崎間の列車名を「かもめ」とすると発表した。まあ、今も長崎行きで使用しているし、「つばめ」や「さくら」よりは穏当なところだろか。車輛はN700Sの6連で運行とのこと。部分開業なら本線の方に新車を入れて、捻出した車輛を投入とか、東海か西から中古を買う手もあるとは思うが、一気にN700S新製というのは豪勢だなあ。でも、ここでN700Sのユニット方式が活きてくるとは。

10月28日(水)

JR西日本が、東海道・山陽新幹線用にN700S系を2編成、北陸新幹線用にW7系を2編成新製すると記者発表。W7系は台風被災車輛の代替。それにしてもJR西は「お前はどっちを向いているんだ」といわれそうな立場が透けて見えてしまうなあ。本当なら、60Hz、50Hz両用で勾配にも強く、320km/h出るようなオリジナルの車輛で勝負してほしいところだが。500系とか作れていた時代が懐かしいなあ。

10月27日(火)


今回は片付け作業のために来たので、結構忙しくてやることが多く、線路を拡大しても走らせるのは試運転程度しかできない。ということで、スペースギリギリまで広がった様子を。それぞれ2本づつ直線を挟み込んだので、スケールにして50mほど総延長が伸びた勘定。16.5の方はエンドレス内側のスペースが拡大した分、アメリカ型とか中国型の長い貨物を走らせてもそこそこ見栄えがする感じになってきたので、それも持ってくるかな。中国型はこっちにもけっこうな輛数ストックしてあったはずなのだが。

10月26日(月)

この夏は大雨と猛暑が続いたため、7・8・9月と千葉の家に行く機会が作れなかった。なんとか先月末に庭の草刈だけはできたが、けっこう室内も荒れてしまっているので、手入れをしに行かなくてはいけない。と言いつつも10月もなかなか天気が悪い。下旬になってやっと晴れが続くようになったので、ここしか機会がないと久々に泊りで行くことに。今回の模型方面の課題は、六畳間の常設お座敷を部屋のスペース最大限に広げること。システム基本の直線レールは、長軸方向はすでに一杯だが、短軸方向はまだ若干余裕があったので、こちらを直線1本分広げるプラン。限られた時間でやらなくてはいけない作業が多いので、あまり模型にかける時間はない。ということで、一旦レールを外した上で、12㎜は持ってきたレールを、16.5㎜はこっちにストックしてあるレールを挟み込む。最短尺の端数レールはまだ入るかもしれないが、ほぼほぼ部屋一杯のサイズになった。

10月25日(日)

U-TRAINSは時々移動の途中とか都合のつく時には覗いているのだが、今日寄ってみると店舗移転のお知らせの張り紙が。今度の店は渋谷で、宮益坂を登り切ったあたり。今の表参道も丸4年とそんなに経っていないし、早くも移転という感じも。まあ、いつ行ってもお客さんはいるし、天賞堂エバーグリーンのお客さんも店員もうまく引き継いだ感じで、いいところを狙ってウマく行っているといえるのでは。個人的には明治神宮前と表参道の真ん中という今の立地よりは、かなり寄りやすくなることは確かだが。それが吉とでるか凶と出るか。

10月24日(土)

5年前に台風による高波被害を受けて以来運休が続いていた、JR北海道の日高線の鵡川-様似間がやっと地元と合意し、来年4月から廃止されることが決定した。少なくとも5年間社会実験はしたわけで、それで困ったということにもならないし、結局は条件闘争の交渉が長引いたということなのだろう。まあそもそも条件を出しても相手には支払う金がないという泥仕合だから、そりゃまとまらないし長くなるわな。ろくに産業がない北海道の僻地は、もう補助金をバラ撒いて住まわせるより、一時金でまだ仕事のある札幌圏とかに移住させたほうが安いんじゃないの。こうなると。自衛隊だけ置いとけばいいよ。屯田兵。

10月23日(金)

数日前から話題にはなっていたものの、関東鉄道がDD502形ディーゼル機関車を販売について正式に発表。水海道車両基地で保存していたもので、価格200万円。早い者勝ちとのこと。移送費用と設置費用は別途。スクラップの鉄くず価格よりは高いが、中古の普通乗用車一台分ぐらいなので、移送手段とスペースのある人なら悪くないかも。

10月22日(木)

なんかこのところ、JR各社にしろ民鉄各社にしろ記念切符が出まくっている感じ。新型コロナによる旅客減少で、なんとか売上を増やそうという第三セクタ鉄道なんかもあるし、いろいろ切実な事情もあるとは思うのだが、それだけ出ているということは言い換えれば売れているということだよなあ。一体どういう人が買っているだろう。少なくとも身近にはいないので、旧来の鉄道ファンではない人が買い支えているということなのだろう。一度そのあたりの構造も、マーケティング的に分析してみたいところだが。

10月21日(水)

ひょんな成り行きから、カトーの「サウンドボックス」を入手。基本的に直流アナログ2線式ならスケールやゲージを問わず使える仕組みなので、いろいろ試すチャンスには事欠かないだろう。ひとまずはこのところ敷きっぱなしの床の16番で使ってみたが、これけっこうイケるかも。そもそも松・謙さんのD&GRNのような巨大なレイアウトはさておき、お座敷運転や狭いレイアウトでは車輛から音が出ても位置の移動はほとんど反映されないから、接触も安定し、より大きいスピーカーも使えるパワーパック位置での音出しの方が効果的と思っていたし、半世紀前には走行音のレコードを掛けながら模型を走らすということもやったので、これは悪くない。詳しくはもっといろいろ実験してみてからレポートしたい。さて本日も帰りの田園都市線は8500系、8617F。なんか連日多く運用についているような。最後の花火か。備忘録として。

10月20日(火)

今日は理由はわからないものの、なぜか田園都市線は8500系がかなり運用についている。一日で2往復、都合4列車に乗ったが、なんとそのうち3本が8500系。それ以外にもずいぶんすれ違った。乗ったのは8630Fと赤帯8634F、8535Fの3本。と比較的後期の編成ばかり。最近では8500系も少数勢力になった上に、ラッシュ時とかの運用につくことが多いので、日中はあまり見なくなったが、これは大盤振る舞い。こんなのもあと何回あるのかな。備忘録。

10月19日(月)

リサイクルショップで、天賞堂のエボナイト製16番貨車が元箱付きジャンクとして格安で出ていた。量販品のプラキット二軸貨車より安い値段だったし、ネジが外れて上下がバラバラになっているだけで、車体が割れているわけでもない(あれは落とすと欠ける)ので、購入してきた。昔だったら見向きもしなかったが、「ショーティーじゃないプラレール」のマイブームの後なので、こういうのを再生するのも面白い。車体は塗装をしてレタリングを入れればびっくりするくらいいい感じになるし(これは半世紀前に実証済み)、製品としてはかなり末期のものなので、下回りもエコーのパーツでプレーキテコとブレーキシューぐらい付ければプラキットを組み立てたレベルにはなる。こういうのもまた鉄道模型の楽しみ方の一つのあり方ではあるなあ。

10月18日(日)


西武新宿線に乗ろうと駅に入ってゆくと、ホームにはカメラを持った人が数人。デジイチを持っている人もいるので、これは同業者と思われる。なるほどと思って西武線アプリを確認すると、次にやってくるのはやはり「DORAEMON-GO」38801F。狙ったわけではないのだが、またもややってきた。それにしても比較的西武線に乗るチャンスはあるとはいえ、運用開始以来3回の乗車機会で2回が「DORAEMON-GO」というのは結構な相性だなあ。これはその後鷺ノ宮駅で急行に乗り換えようとしたら、急行は「L-train」20105F。並びを撮ったがこの色だけ見ると、いったいどこの路線かよくわからないぞ。それにしても天気が回復してそこそこ気温も上がった日曜日ということで、どこもスゴい人出。電車もかなり混んでいて、以前の日曜ぐらいの混み方になった感じ。

10月17日(土)

JR九州はが新観光列車「36ぷらす3」の運行を開始。16日に鹿児島中央駅で出発式が行われた。787系を改造した6輌編成の列車で、「黒の路」「緑の路」「青の路」「金の路」「赤の路」と延べ5日間で、ぐるりと九州全県を一周して鹿児島中央まで戻ってくる運行。昼行の観光列車で、一日単位でばら売りするところが特徴的。Go To トラベルの効果もあってか、当初から満員のスタートとのこと。こういうご時勢だからこそ、明るい話題を提供するのが大切といえるだろう。

10月16日(金)

JR北海道が悲喜こもごもの記者発表。幹線の特急列車と札幌圏の電車で運休を行うと、ついに本丸に手がかかった感じ。これにローカル区間の普通列車の減便とさらなる駅の廃止を加え、年間5.5億円の経費削減になると。まあ、火の車を通り越しているので、東や西のようにもっともらしい理由で言い訳しなくても済むというのはあるのだが。そんな中でも札沼線あいの里公園-石狩太美間にお菓子メーカーのロイズとタイアップした新駅を作ることと、年末年始に青函トンネルでの新幹線の210km/h運転を行うことも発表され、まあちょっとだけ前向きなトッピングを載せたような感じ。まあ、北海道はもう本当に人がいない地域が広がってきちゃってるから、JRがどうこうという問題は通り越しているよね。ガソリンスタンドもない地域がかなり出てきているし。「民間」とはそういうもんだよ。線路を残すんなら、経済合理性の外側の話なんで「官営」にしないと。

10月15日(木)

JR西日本は「SLやまぐち号」の牽引機関車の変更を発表。C571号機は10月10日に、船平山-津和野間で金属が擦れるような異音を確認し運転を中止するというトラブルが発生。ピストン関係らしい。同機は梅小路運転区で修繕する事態となった。このため、10月17日・18日はDD51の牽引、以降10月24日から11月22日までの運行日予定は、D51200号機の牽引により運転することとなった。ところでC571号機って、この前検査やったばかりじゃなかったっけ。ちゃんとメンテしてるのかな。

10月14日(水)


かつての鉄道記念日、今の鉄道の日だが、大体イベントは前後の週末に行われるのが慣例な上に、今年は自粛気味ということもあり今一つ盛り上がっていないが。さて、東横線に乗ろうと渋谷駅のホームで待っていると、5番線に副都心線方面から回送列車との表示。5番線ということは副都心線から来て副都心線に折り返すので、東京メトロの試運転列車かと思ってみていると、やって来たのは17000系。試運転とはいえはじめて見た。しかし、ちょっと見だと10000系とあまり違いがわからない。最初気付かなかったのだが、よく見てやっと「あれっ?」と思うぐらい。特に中間車だけ見る分にはよく似ている。まあ、そもそも10000系がメトロ10000番台シリーズのファーストバッターだったのだから仕方ないか。おまけに今日は緑車もやってきたし。まあツキがあったというところだろうか。そのあと帰りの田園都市線は8500系8528F。これは備忘録。

10月13日(火)

ひょんなことから、Tilligの製品ラインナップにHOm製品があることを発見してしまった。DRのメーターゲージの車輛も出しているのだが、驚いたのはHOm用のトラックシステム。というか、TTゲージ用のトラックシステムの枕木を茶色にして木製枕木風にしたもので完全に互換なのだが、これはこれで喜ぶ人もけっこういるかもしれない。C56をはじめ、DDやEDのB+Bボギーなどわりとこれを走れる12㎜の車輛は多いので、本気で売れば(ModelsIMONで扱えば)そこそこ売れると思うんだが。

10月12日(月)

鉄道模型をやっていると、買って集めるだけの人が一番多くて、次に買ってきて走らせる人、そしてキットであっても自分で作る人となると一層少なくなる。模型愛好家自体が減っている中、自分で組み立てる人は本当に少ないが、その中でも職人・技術者的に理屈で作るのが好きな人が俄然多く、自分の中にあるイメージを作品として作る志向のある人となるとほんの一握りになってしまう。まあこれは能力との関係もあるので、どの分野でも起こりがちなことだが。鉄道趣味に特徴的なのは、理屈で趣味をやっているクラスタがなんやかんや一番うるさいことかな。写真とか実物趣味方面でもそういうところがあるからなあ。性なんだろうな。

10月11日(日)



ちょっと用事で出かけた帰り、時刻表を見ると西武新宿線の特急にちょうどいいタイミング。廃車になったNRAが4輛編成化されて富山地方鉄道に譲渡されるべく甲種輸送されたというニュースもあったので、ちょうどいいとばかりに指定券を買う。するとやって来たのは、レッドアロー・クラシック10105F。これは確率1/4なのだが、それ以上にうれしい気がするのでラッキーとばかりに乗り込む。すると途中駅で「DORAEMON-GO!」38801Fを抜く。ここで初めて西武線アプリを開いてみたが、レッドアロー・クラシックはその色だし、「DORAEMON-GO!」はタケコプターで飛ぶドラえもんそのもののアイコンだった。ということで、西武新宿にて「DORAEMON-GO!」の到着を待って撮影。となりは拝島ライナーの40000系。アプリで運用がわかるので、流石に撮影者が多い。同業者だけでなく、親子連れやカップルなど一般民間人も車止めの周辺に群がって撮影している。びっくりするのはそれより車内。親が子供の記念写真を撮るとかだけでなく、若い女性もインスタに載せるのか車内のドラえもんと自撮りしたり、大撮影大会になっていた。流石に国民的人気のアニメキャラクタというか、このタイアップは相当成功なのでは。

10月10日(土)

10月5日・6日に、東京メトロ半蔵門線用の18000系の第一編成が甲種回送されていた模様。導入の記者発表から実車の登場までがやけに早い気もするが、17000系に続く18000系の登場は、新型コロナ禍でこの上期は収益が悪化したものの、東京メトロはやはり日銭を稼ぐ底力があるということか。8000系も今世紀に入ってから更新修繕でVVVF・交流モーターに換装したり金をかけたのに、あっさり置き換えちゃうんだからなあ。東急の8500なんて、ケチケチ昔のまま使っているのをやっと置き換えるというのに。まあ、いずれにしろ白熱電球の前照灯の車輛は、これからこの線では珍しくなるということか。

10月9日(金)

後期は大学の授業をリモート・オンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド形式で行うこととなり(教室定員との関係で、全部対面だとソーシャルディスタンスが取れないため)、本日が担当の講義の最初の対面授業。久々に十条に出勤だが、埼京線の渋谷駅ホームが同位相になってからは初めて。新宿や池袋で乗り換えるよりも歩く距離が圧倒的に短いので、湘南新宿ラインが来て池袋乗換えでも非常に便利になった。途中、西武新宿線との並行区間で、昨日から運転開始した、ドラえもん50周年記念ラッピングの「DORAEMON-GO!」に出会う。すれ違っただけなので流石に撮影できないが、2日目にして目撃というのは中々ラッキーかも。

10月8日(木)

JR東日本・日立製作所・トヨタ自動車は、水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載した試験車両FV-E991系「HYBARI(ひばり)」を共同で開発すると発表。JR東日本と日立製作所の持つは鉄道用ハイブリッドシステムをトヨタの燃料電池技術と組み合わせ、いわば発電する電車を開発しようというもの。実証試験は2022年3月頃から、鶴見線と南武線尻手支線(浜川崎-尻手間)、南武線の尻手-武蔵中原間で実施予定だが、予定地を聞くと一気に夢がしぼむ感じがするのはなぜだろうか。ところでパースをみると、おなじみ総合車両のステンレス車なんだが3扉なんだよね。まあ、ローカル線で使うことを考えてのことだろうが、それだったら最初からローカルで試験した方がいいのでは。どうせ架線からの充電は行わない(パンタがない)んだから。

10月7日(水)


話題だけがいろいろと進んでいた、16番狂想曲の最近の状況。仕事場の片隅に線路を敷きっぱなしにして、列車も一編成載っている状態。仕事場はコンピュータとかいろいろあるので土足厳禁にしているから床に敷いても問題はない。貨車も昔のヤツを取り出してきて修理したりして、この2カ月で現車20輛になってしまった。すでにエンドレスの半分ぐらいを占拠する長さなので、これ以上は伸ばせない。これを一日の仕事が終わった後で、缶ビールとか飲みながらゆっくり走らせる。エンドレス一周1分半ぐらいのスピード(実物換算で30km/hぐらいか)で勝手に走らせておいて、それを見ながら一杯やるというのは気分転換にはなかなかよろしい。こういうのこそ本来「走りのいい16番」が独壇場とすべき領域だと思うのだが。例の「盆栽」も適当に並べれば、(厳密にはおかしいのだが)目の錯覚でそれっぽく見えてくるのも、「見立て」で補完できるからこそ。トミックスのNの農家を置いあるんだが、その延長でなんかそんな感じがしてくる。逆にこういう楽しみ方をするんだと、スケールの農家では興ざめしてしまう。汽車が走る仮想上のテーマパークというのは、マルチスケールならではというところか。ポイントは部分部分に視線が集まるようにして、エンドレス全体を見渡させないようにするところ。これはまさにテーマパークの設計と同じだ。ただ、ユニトラックがベースなので、走りの状態を維持するには相当頻繁に線路を磨かなくてはならないのが手間なのだが。

10月6日(火)

山手線に乗っていると、とある駅でオーバーラン。といっても、今までの停止位置だと充分にセーフな範囲だと思うが、ホームドアとちょっとズレてしまったのでアウトという感じ。それでも非常ブレーキがかかっちゃうのね。非常ブレーキがかかってもちょっとだけ間に合わなかった感じ。停車位置修正もけっこう手順が大変そうで、一分ぐらいロスタイム。最近なかっただけに、けっこう珍しい体験だなあ。

10月5日(月)

さてプラの貨車を塗ろうかとプラ用スプレーのつや消し黒を探すと、残があるにはあるが必要な分量が残っていない。一色塗りは中途半端にせず最後まで続けて一日で塗った方がきれいに仕上がるので、必要量を揃えてから塗ろうとスプレーを買いに渋谷へ行く。だが売っているところがない。ModelsIMONには前は在庫があったのだが、今はタミヤもMr.カラーも瓶入りの方しか売っていない。東急ハンズは模型売り場自体がなくなってしまった。確かにプラスティックモデルは鉄道模型以上に縮小が激しい(元が大きかった)といわれるが、プラ用スプレーを探して迷宮入りするほどとは思わなかった。秋葉原のタムタムとか行けばあるのだろうが、時間がかかってしまう。仕方がないからインターネット通販から在庫を逆検索すると、ビックカメラのおもちゃ売り場にどうやらありそうだ。ということで行ったら一本だけ残っていた。ここも売り切ったら売り場をヤメそうな感じだったが、今日のところはひとまずこれで何とかなった。こんなに入手に苦労する商品とは思わないんだがなあ。

10月4日(日)


とあるところで八高線の話題が出たので、先月びっくりして撮ったけど話題にしていなかったネタを思い出した。写真を見ていただきたい。ここに写っているのは、児玉駅の構内、上り本線の様子である。交換のため下り本線に停車中の列車内から撮ったもの。交換する上り列車も、この写真の左側にあるホームにすでに入っている。ということで、これは側線とかではなく現役のJR東日本の首都圏内の本線上なのだが、なんと木製枕木にタイプレートも使用せず直接レールを犬釘で固定している。線路もこれは40㎏レールだろうか。両社合わせて国鉄時代の乙線規格の亜幹線を思わせるところから、D51が活躍していた当時のままの線路なのだろう。もちろん現役なので流石に保線はされていると思うが、ローカル線でも50NにPC枕木が普通になった、21世紀に入ってから20年もたった今頃これを見るとは思わなかった。JR引継ぎの時、JRが運営する丙線や簡易線のローカル線については「持参金」として線路と路盤の強化が行われたが、八高線はなまじ乙線だったがゆえに、そのまま残ってしまったのだろう。逆に八高線のこの区間にこれから投資が行われるとは思われないので(逆にコスト削減のため、閉塞をやめて地上信号を廃止し、携帯回線利用の無線での安全確認にする話はある)、結構残るかもしれないな。

10月3日(土)

16番狂想曲の流れで、昔買って来たが16番をやめちゃったのでそのままになっていた貨車のプラ製キットを組み立てたが、昔のキットには表記のデカールが入っていない。もしかして製品用ストックの在庫があるかなと思って、京成小岩のホビーモデルまで行ってみた。金・土しかやってないので、なかなか行けなかった。結果として全部ではないがそれなりに代用が難しいものを入手できたのはラッキー。それにしても京成小岩って通過は何度となくしているものの、降りたのは生まれて初めて。そう思って考えると、首都圏内でも降りたことのない駅の方が多い。各線区ごとに、一日かけてひと駅づつ降りて散歩する。これは老後の楽しみにいいかも。

10月2日(金)

東京メトロは半蔵門線用の新型車輌18000系を2021年度上半期から投入すると発表。18000系により半蔵門線開通時から運用されてきた8000系19編成を全て置き換える予定。8000系も、田園都市線で白熱電球のヘッドライトが見えると、東急の8500系かメトロの8000系かという感じになっていて、最後の昭和の営団車輌というイメージなので、これもまあ時流か。6000系に始まったBART顔も、7000系の残りと8000系が置き換えられて、ついに尽きる感じか。でも「40年間は使える車輌」というのが6000系デビュー時の公約だったので、ど6000系、7000系、8000系とも、それは一応果たせたというべきか。

10月1日(木)

10月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回からは新シリーズ。といっても、コンセプトは一緒。大学生になってから観光旅行を兼ねてダラダラで行った撮影旅行からのシーン。2月にワンカットを実験的にお届けしたカットと同じ、75年7月の北海道での撮影。今回は登別での室蘭本線のカット。実はこれは、ぼくが現役蒸気機関車の撮影旅行に行って撮った最後の日でもある。今回は、太平洋をバックにして撮ったカット。まあ、この時期シャカリキになって撮っていた人も多かったとは思うけど、こっちはもう卒業しちゃった感じで脱力撮影。まあ、こういうのも楽しんでくださいな。



(c)2020 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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