「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2021年4月-




4月30日(金)

この4月は小の月なのにも関わらず、金曜が第5金曜日まである珍しいパターン。おかげで、最終の木・金だけ浮いてしまい、この分の日記はなかなか寂しいものがある。ところで、何もアナウンスせずに始めてしまったのだが、今月から写真をワンサイズ拡大した。さすがに最近はスマホやタブレットで見る人が多く、パソコンのドット数の少ない画面で見ている人は少なくなったと思うので、遅ればせながら。というより、もはやhtmlがどうのという話じゃなくて、ほとんど画像や映像は何も考えずにSNSのアプリからアップロードという人がほとんどなんだろうね。ぼくは今でもちゃんとWeb向けに手作業で補正をかけてますよ。

4月29日(祝・木)

明日は届くものもないし、買い物に行く時間もないので、今月分の趣味支出は今日で確定。久々にブラス製蒸機完成品を買った月並みの支出になった。まあローリングストックだけだが、12mmのブラス車輌もけっこう買ったし、そのワリにはよくこのぐらいで納まったという見方も出来るが。買った数だけ数えれば相当な数なんだが、まあ量販品はやはり安いということだな。とはいえ爆買いは場所も馬鹿にならないし、反省して控えよう(と思う )。

4月28日(水)

天賞堂のカンタムシステム搭載車は、アナログDCでも走らせられるというのが「売り」だが、はっきり言って非常に制御しにくい。プログラムが勝手に走らせている感じが強く、意のままに動かせないのだ。ブンブン飛ばして走らせっぱなしにするのなら問題ないのかもしれないが、実感的に走らせるのからは程遠い。じゃ、DCCで走らせてみようと試してみたら、確かにDCCコントローラで走られられるし、アナログDCよりは制御できるのだが、今度はファンクションの附番は互換性を考慮しない勝手な附番だし、マニュアルをダウンロードしてみたらCVもなにやら独自のものが多い。プログラムもできるようだが、この分だとパラメータの解釈とかもかなり独自系になっていそうで、沼にハマりそう。こう独自な世界が多いと、QSIは別の意味で天賞堂とはウマが合うのかもしれないな。

4月27日(火)


こういうご時世の雰囲気には非常にアンチな方なので、「誰が自粛するか」というノリでこの一年間やってきているが、今回の非常事態宣言にはもはや多くの人が「狼少年」「仏の顔も三度まで」という感じで、面従腹背になってきて喜ばしい。ということで、時間があればなるべく足を延ばしてスローフードを楽しむようにしている。今日も午後はちょっと時間的余裕があったので、どこかへ行ってウマい昼飯を食おうかと思い渋谷駅に行くと、やってきたのは湘南新宿ラインの特別快速小田原行き。よし、小田原に行ってウマい地魚の刺身でも食おうと乗車。帰りは小田急の方がいいので、前もってロマンスカーの特急券を買おうとすると、なんと2時間ほど後のVSEは、正面展望席が空いているではないか。多分箱根旅行で予約していたシニア層が、緊急事態宣言でキャンセルしたものと思われる。こんなラッキーなことはないので、早速予約。小田原市内の散歩で時間を潰してから乗車。天気もいいし、これはめっけモノ。1時間20分、たっぷり楽しませて頂きました。

4月26日(月)


昨年末、松本謙一さんのD&GRN鉄道の「インディアン・ガルチ」の完成を記念して、平井憲太郎さんと私、松本さん夫妻でレイアウトを見ながらの祝宴を開いた。その時はいつも地下のレイアウトルームで飲食するときにテーブルとなるリンデンウッド機関庫の裏手のところを使っていたのだが、平井さんと私とでここガラス・テーブルを造れば、下を走る列車を見ながら飲めではないかという話になり、早速平井さんが採寸して、レイアウトの土台にアルミ製のフレームを嵌め込み、その上に強化ガラス製の天板を載せたテーブルの製作を開始。先頃据え付けが終わり完成した。松本さんは、このエリアを「クレセント」と呼んでいたので、ビストロ・クレセントと命名し早速オープンと相成った。そのオープニングは、このアイディアが生まれた時のメンバーでということで、僭越ながらお声がけを頂き、その最初の客人となることができました。ある意味、どんなレストランよりも贅沢な環境で飲食ができるというのは至福の時間。どうもありがとうございました。

4月25日(日)

4月はとにかく出物が豊富で、いいタマによく出会う。久々に12mmでもけっこう買いたくなるものがあったし、「ショーティーじゃないプラレール」も欲しくなるものが次々出てくる。さらにあわよくばと入札したものも安く落札しちゃう。こういうのはイカンよな。かつての二か月分位買ってる、なんとも散財な月になってしまった。まあ、去年は例年になく「買わなかった」年なので、それと合わせればまだ大丈夫かな。ところで本日から緊急事態宣言なので、どんな具合か渋谷に行ったついでに様子を見てきたが、さすがに昨日よりは人出は少ないが、それでも店はやってるしそこそこお客さんもいる。去年の春の異常事態ほどではないのでひと安心。さすがに「狼少年」というか「仏の顔も三度」というか、ある程度の理性と知性のある人にはもう脅しは効かないな。ところで今日は田園都市線二往復。二回目の往きが8500系、8631F。もうあと10編成か。一桁になると希少感は強まるからなあ。

4月24日(土)

本日は田園都市線に乗ったら、いきなり2020系2143Fが来た。屋根が全然汚れていないので新しいヤツだとはおもったが、突然だったのでびっくり。40Fまでは出会って乗っているが、41F、42Fともども全く出会っていなかっただけに、これは驚きだな。もう完全に田園都市線の主流は2020系になってしまったな。8500系、いつまで残るんだろうか。ここからが大事だよ。撮り鉄さん、日常を撮れよ。

4月23日(金)

本日は大学で講義の日。それにしても渋谷から十条なので、山手貨物線のホームが並列に移動してくれて非常に助かる。山手快速線としての意義がこれでやっと出てきた感じもある。のだが、朝はとにかく遅れる。長距離を走る列車ばかりなので、どこでトラブルが起こってもクリティカルな遅れになる。新宿駅のディスパッチがネックなので、トラブルが起こると渋谷-新宿間は、ホントに電車が溜まってしまう。今日も各線のトラブルが重なり、新宿の線空きを待って渋谷で15分ぐらい止まっていた。余裕を見て出たのでゆっくり座っていたが、新宿駅の空き待ちが4列車いたからなあ。こうなると、代々木の例の踏切は全く開かない状態だったのでは。こっちは知る由もないが。

4月22日(木)

高輪ゲートウェイ駅周辺エリアの再開発に伴い発掘された「高輪築堤」。有識者で構成された「高輪築堤調査・保存等検討委員会」により、調査・保存方針がまとめられ発表された。橋梁部を含む約80メートルについて現地保存を行い、建設当時の風景を再現して史跡として公開。約40メートルについては、公園の一部としてモニュメント化。信号機土台部を含む約30メートルについては、高輪ゲートウェイ駅前の広場に移築保存するとの方針。まあ、金に繋がることなら積極的に飛びつくJR東日本なので、なんらか客寄せに繋がる形で保存利用するだろうとは思っていたが、けっこう地区の目玉として利用する感じなので、まあよかったのではないか。さて本日の田園都市線は一往復中帰りが8500系、8619F。2020系ももう2144Fまで納入されているので、8500系も一気に減ると思われる。でもまだ41F、42Fも会っていない(運用にはついているらしいが)のだが。備忘録として。

4月21日(水)

さて、三つ目のポイントはやはりこの21世紀の世の中において「ユニゲージ・マルチスケール」の意味を現代的な意味で再認識させてくれたことだろう。今の量販品16番車輛の多くは、標準軌のHOスケールとかOn30とか、まさに16.5㎜の線路を走るいろいろな車輛をOEMで世界レベルに供給している主として中国のメーカーが製造している。日本国内で自社製造しているカトーも、アメリカやヨーロッパに輸出し、現地メーカーがそれらの工場からOEMで調達した模型と直接市場で競合しているという意味では、そのピッチの中に入っている。ある意味、16.5㎜の線路上でよく走る模型というのは、グローバルレベルでは文字通り「ユニゲージ・マルチスケール」の世界であり、今ではその中で日本向けの量販品16番の製品も作られているということである。その分、よく走らなくては意味がないし、確かにその期待に応えるような製品が作られている。日本のブラス製16番とは全く違う文脈の中から、走ってナンボの製品として作られているのが今の時代の16番の量販品である。これはまさにガラパゴス的進化を遂げ、「走れないほどゴテゴテいろいろディテールが付いている」という90年代以降の16番ブラス製品とは対極的な存在といえるだろう。言っちゃ悪いが、天賞堂製品の蒸機は、細密化してからの銀箱製品より、プラやダイカスト製のヤツの方がよほど良く牽くし安定して走る。もちろん重い列車を牽かせると、左右にぎくしゃくした動きがあったり、発進時に空転があったりとか問題がないわけではないが、スロットルを上げさえすればそこそこ牽いて気分よく走ることの価値は大きい。ぼくは自分の趣味から模型についてはスケール・ゲージを問わず現役蒸機末期のものしか持っていないので自分で試してはいないものの、狭いエンドレスでもちゃんと気分よく走るということで言えば、EF58と青大将でも151系こだまでも同じであろう。走りは、欧米メーカーの16.5㎜の今の製品と同じなのだ。そして、同じ線路を同じように走る。まあそういう意味では、正しく言えば「ユニゲージ・グローバルスタンダード」ということなのかもしれない。もともとマルチスケールとは、山崎喜陽さんが提唱した16番は、日本型、アメリカ型、ヨーロッパ型を同じ線路で走らせるとともに、自由に連結し合ってグローバルな夢の世界を楽しむためのものである。もしかすると、それは今の16番量販品で実現できたということができるのではないだろうか。

4月20日(火)




本日は午後の仕事が数日前に突然キャンセルでリスケになってしまった。ぽっこり午後がヒマになってしまったので、桜並木が設置されている間に伺おうと思っていた相模原のトレインドリームさんの予約を問い合わせると、午後は空いているとのこと。何とも幸運なチャンスとばかりに、その後の進捗具合の確認と合わせて伺うことにした。前回は九州モノを持参したが、4月のこの時期の桜といえば北東北か北海道。16番量販品でも北海道モノならある程度持っているので北海道特集で伺うこととした。持参したのは3編成。北海道の蒸機といえば華といえる、C62重連の牽引する上り「ニセコ1号」フル編成。C57が直線区間を90km/hオーバーでかっ飛ばす室蘭本線の普通列車。築港の1次型D51が牽引する、函館本線電化区間をイメージした現車30輛の貨物列車。ニセコはフジモデルのオユ10が重くて走行抵抗も大きくいろいろな意味で問題児だし、オール二軸の貨物も1970年代のヤツが混じっていて足を引っ張るので、勾配やポイントのSカーブ通過が憂慮されたが、さすが金子さんプロデュースの良くメンテナンスされた線路だけあって、安定的に良く走ってくれた。さて次は桜並木に緑が茂った時期に伺おうか。ところでその時は何を持って行くのだろうか。

4月19日(月)

次に見逃しがちだが、今の16番量販品を考える上では重要なポイントについて語ってみたい。それは、16番の基本となる曲線半径が550Rとなった点である。かつては安達の設計の基本を引きずって、16番の蒸気機関車や旧型電機の最低通過曲線半径は610R(24インチ)とされたきた。最低通過曲線半径というのは単なるカーブということではなく、昔は多かった曲線レールに分岐を合わせたポイントを繋いだサイディング、すなわちSカーブを通るかどうかという基準である。それを550Rに変えたのはひとえにカトーの功績である。カトーの創業者である加藤祐治さんは、良きにつけ悪しきにつけ「天上天下唯我独尊」みたいな方で、だからこそ今までになかったNゲージのような新しい世界を創出できたことは間違いない。その分毀誉褒貶はいろいろあるが、その個性が今の鉄道模型界を作ったということについては誰もが認めることであろう。その中で量販品の16番車輛を発売するに当たって、一つの基準として「550Rを通過すること」を断固として決めたことが大きい。その後に出てきた16番の量販品も、ことごとくこの基準を守っている。これのどこがスゴいかというと、最低限のエンドレス敷いた場合、それが必要とする床面積は米国定尺べニアの8×4、すなわち2400×1200に収まってしまう点だ。もちろん、8×4のべニアの上に固定レイアウトを作れるわけではない。しかし3600×2400の日本の6畳間で、家具とかが置いてあっても、このぐらいの実効スペースはあるのが普通だ。610Rと550Rというのは、けっこうクリティカルな違いがある。確かに、1960年代のTMSで大型固定レイアウトといわれていたものも、今ぼくが事務所に敷きっぱなしにしている550Rを基本にしたエンドレスぐらいの大きさだし、そのぐらいの実効スペースがあれば、日南3号とかニセコとかのフル編成も充分走らせられるのだ。このスペース感を実験し実感できたことは結構大きい。これなら、独立して今や物置になっているかつての子供部屋を整理すれば、常設お座敷を敷けるという人も多いのではないか。いつでも走らせられる線路があるということが非常に大事なのだ。これさえ実現しておけば、夢はいくらでも広がる。その意味でも、550Rのエンドレスを敷けるスペースをお持ちの方は、ぜひユニトラックを敷いていただきたい。中古屋やインターネットなら、一本百円以下でいくらでも手に入る。そして、そこには国鉄型のフル編成がちゃんと走るのだ。これだけでも充分16番の存在意義だと思う。「敷きっぱなし」と「走らせる」。このキーワードが、鉄道模型の世界をさらに広げることは間違いない。

4月18日(日)

汚れたジャンクのユニトラックを入手したので、再生すべく塗装とグラッシングしたらどう見ても標準軌ではなく「16番」の線路になっちゃったことから、なし崩しで始まった16番の世界での実験。これでもう8ヶ月ぐらいになるが、やはりこのあたりで一度その結果をまとめておいた方がいいだろう。ということで、ちょっと思うところをまとめてみるのでお付き合い頂きたい。最初に始めたところから、1960年代の「16番の古き良き時代」の楽しさ・面白さを今の時代に再現できないだろうかというのが一つのテーマだったのだが、結論としては「それは充分可能だし、そのポテンシャルを量販品は持っている」ということになるだろうか。ポイントはこのシリーズの最初から主張しているように「見立て」と「走る」というところにある。確かに今の量販品はかなり作りこまれているが、そこはそこ。リアルに迫るというよりは、それっぽく見えるという作りにとどめているのは悪くない。そもそも16番の模型はスケールでは成り立たない世界なので、もとよりリアルに作るよりはそれっぽく見せることのほうが重要なのだ。どの製品もけっこうディテールを作りこんであるんだが、「こういう装備の実機はいないが、まあそれっぽく見える」ところで押えてあるのは、いい意味で割り切りがつく。で、これが気持ちよく走ってくれる分には、なかなかそんな気がしてくるのだ。つまり、うまく見立てが効くようにできている。たとえていえば、ストップモーションのドールアニメでは、かなりキャラとしてデフォルメした人形でも、動きによってとてもリアルで感動的な表現ができる。16番の「見立て」においてもこれと同じようなことが言え、動くことにより一層見立てが効くことが重要といえる。その意味では16番は静態を凝視して楽しむモノではないし、逆に動いてこそその魅力が活きてくる。皮肉で言っているわけではなく、昭和からのレガシーを引きずっている線路や車輪の規格のおおらかさゆえ、相当ラフな状態でもそこそこ走ってくれるという点がここで生きてくる。量販品は動力が海外設計のものも多く、欧米の鉄道模型ブランドの量販品と同等の動力性能になっていることも心強い。とにかく、そういう楽しみに使うのであれば、充分期待に応えてくれるものであることはわかった。確かにブラスモデルよりは貸しレイアウトなどで走らせている人が多いことは見てとれるが、それでも箱に入れたまま全く手つかずという中古品もけっこうあるのは残念な限りである。カトー製品の後付パーツなど工作経験のない人にはかなり難物なのも確かだが、最近ではパーツもレタリングも付いた、文字通りReady To Runな製品も出てきているんだが「走らせない」状況はあまり変わっていないようだ。まあ、このあたりが日本の鉄道模型界の宿痾ともいえる構造的問題でもあるのだが。

4月17日(土)

本当に鉄道模型が好きな人は、どのスケールだけ、どのゲージだけということはなく、メインでやっているものはあるにしても、それ以外のヤツもどれもそこそこ齧っているものだ。興味が湧いてしまうと、つい買ってしまうのが常態なのだ。かくいう自分もGからZまで、製品があるスケールやゲージについてはほぼ最低1輌は持っている。それぞれ良さや面白さがあるのだから、それをマルチで楽しんでこそ鉄道模型の世界が広がるというもの。自分に手を出すだけの余裕がないからといって、そのコンプレックスをごまかすために他のスケールやゲージを誹謗中傷するというのは、自分の不満を外にぶつけているだけで、何も生み出さないのではないかなあ。趣味なんだからさ、おおらかに楽しまないと。

4月16日(金)

「ショーティーじゃないプラレール」は、一つ一つの単価が安い上にブラス模型に比べるとけっこう流通量があるので、ガン細胞よろしくちょっと油断するとすぐ増殖する。ということでここで反省。もうむやみに手を出さないぞ。興味のある製品はひとまず揃ったし、まあこの領域は走らせて楽しむためと割り切ってやっているのだし、ひとまず打ち止めということにしておこう。しかし、欧米向けの量販品を作っている工場に作らせている製品が多いせいか、感想としては意外とよく走るという印象。だったらみんなもっと走らせればいいのに。まあ、レンタルレイアウトなどに持っていって走らせている人も多くなったというのは、その影響ではあるのかな。

4月15日(木)

この線路はフローリングに直接ユニトラックを敷いているので多少の凸凹と歪みができるが、今まで試しているところでは単機で客車7輛ぐらいまでならほぼ問題なく走行できる。だが重連で9輛牽引となると、結構問題が起きる。特にプラ製とはいえ機関車が2輛で重くなる分、フローリングの板の間の微妙な凹凸で線路がたわみ、曲線部分では先台車が脱線しやすくなる。そこでボール紙で簡単なシムを作り、平滑化するとともにちょっとカントをつけてみた。これは効果が大きく、安定して走るようになった。ジョイナー部分のズレはユニトラックにはつきものだが、フローリングの板のヘリを定規代りにして直線性をキープ。あと、けっこう曲がっている客車のカプラーの調整も行うことで、ほぼ問題は解決。こういうノウハウは、10代の頃の16番で随分経験したものが結構今でも通用する。いい悪いではなく、16番のアバウトさなりに策はあるということだが。ユニトラックは捻れて歪みやすい(だからこそ「なじませ接ぎ」ができるのだが)分、外側だけシムを入れるとわりと簡単にカントが付くというのは今回の発見。ただ、ある程度半径が大きくないとうまくいかないかも。これはこれで有用性が高い(より小さな半径で通過可能な車輛が増える可能性がある)ので実験してみよう。ところで今日の田園都市線は片道。往きだけだけど、8500系8536F。けっこうこのところ良く当たる。備忘録として。

4月14日(水)


紆余曲折の量販品16番、函館本線104レ・ニセコ1号の登場。まあ、想像していた方はご想像通りかな。量販品の編成は突っ込みどころは多いけど、それを笑って楽しめること自体が16番の醍醐味だと思うし、よく走ってくれさえすればそれで万事解決・一件落着と楽しめることが大事。そういえば「日南3号」もそうだけど、「ニセコ」も12mm、16番、Nゲージと全部揃っちゃった(12mmの日南3号は、HOスケール版と12番(笑)版と2編成あるが)。やはり鉄道模型の車輌は、走らせることを考えると編成単位で楽しむのが面白いし、それでこそハマる沼もある。もっというと、それを走らせるための線路を整備する努力もけっこう大切。とはいえ、この両者がバランスしてこそ鉄道模型の醍醐味といえる。このニセコ号も、写真の事務所に常設したユニトラックの550Rのエンドレス(最近そのためにちょっと大きくした)を気持ち良く走らせるために、かなり保線の方も苦労した。そのあたりは後ほど。

4月13日(火)

今日は天気がイマイチだし、体調もあまりよくないので、仕事は控えて軽い模型作りの作業とかを行う。ということで、このところ懸案だった量販品16番の次なる編成も本丸に手を掛ける。16番量販品の製品動向に詳しい人なら察しがついていたかとも思うが、今回は「ニセコ」である。天賞堂のスハ45系のセットが割安で落とせたのが運のつき。結局、機関車までフルで集めてしまった。ということで、C622号と3号の仕上げ。流石にカンタムのヤツはこういう遊びには高すぎるので、初回のプラ製の中古を探したが、意外と手に入ったし、2号機は数日前に書いたように「不動」状態だったので極めて安かった。全部でも最近のブラス客車完成品2輛ぐらいじゃないかな。ちゃんと整備すると、重連でユニトラックの550Rを問題なく通過する。おまけにワリとよく走ってくれるし。これでこの値段で済むなら、うるさいこといわずに見立てで楽しむ16番としても、だいたい収まっている感じかな。

4月12日(月)

えちごトキめき鉄道が3月にJR西日本からの購入を発表した、413系と455系。このほど検査修繕が終わり交直急行色を纏って出場、トキ鉄に引き渡された。413系はB06編成のクモハ413-6_モハ412-6_クハ412-6と、B04編成のクハ455-701の4輛。国鉄型車輛での地域活性化は鳥塚社長としてはお手の物といえるが、この話題を地方紙・地方局のトップニュースに持って行った手腕は流石だ。地元の人に「古き良き時代」を思い出してもらうという意味での「観光化」は、直接的にも地域活性化につながるものである。今後の展開を期待したい。ところで本日は田園都市線3往復。2度目の帰りが、8500系8622F。今月はワリとアタるなあ。備忘録として。

4月11日(日)

16番量販品といろいろ付き合いができてくると、改めて「ハコ」の問題が気になりだした。あれは基本的に出荷時の運搬用の入れ物であって、完成車輌の保存用の箱ではない。出戻り直後に少し16番をやっていたので問題は知っていたのだが、やはり数が増えた時の扱いにくさには閉口する。特に最近は新規参入メーカーが、デフォルトで中国の工場の出荷時の箱にしているので、後付パーツを付けると二度と箱には入らないものも多い。アメリカやヨーロッパでは、量販品を箱に入れてしまっておく習慣がないのでそれでいいのだが、日本では箱に入れてしまう人が多い。それがあるから、そもそも「走らせてナンボ」の量販品も、箱から出さないまま積んでおくし、たまに運転会や貸しレイアウトに持ち出しても、パーツもインレタもついていない状態のままということになる。結局IMONケースに入れ替えたが、量販品だと車輌に対してけっこう箱が高くつくことになる。これは悩ましい問題だなあ。

4月10日(土)

横浜に用事があったので東横線に乗ろうとホームに上がると、やってきたのは「緑車」。今月も来ましたね。ということで各停だったが、時間もあるので横浜まで緑車で行った。途中、メトロの17000系に出会う。副都心線内、西武線内では試運転の時から見ているが、東横線で見るのは初めて。で、帰りには「ヒカリエ号」がやってくるという、なんともグランドスラムな一日。これで今月は一気に両方出会ったが、一日に両方というのは何回かあるし、同じホームに両者が停車しているシーンも見ている(ここに写真を載せた)し、どちらも引きが強いなあ。

4月9日(金)


大宮のビルの窓から外を眺めていたら、なにやらE4系の16連がやってきた。もうロスタイムに入っている状態なので、これは撮っておこうと思ったが、あいにく手元にはスマホしかない。逆手にとって街の景色を大きく入れて、連写で撮ればなんか写っているだろう、と開き直って撮ったら連結部分が撮れていたのでそのカット。こういう視界が開けないところだと、先頭よりも連結部のほうがらしい感じもするし。一応ラストランステッカーも写っているので、記念にはなるかな。

4月8日(木)

「ショーティーじゃないプラレール」の「日南3号」に続く編成も着々と集まってしまった。あと1形式が1輌手に入れば揃うし、過去プラ量販品で出ていたこともわかっているのだが、なかなか入手難。ピンチヒッターということで、同形式のフジモデルキットベースのジャンクが安く出ていたのでひとまず落としてみた。のはいいんだが、これ全く昭和の16番そのものだなあ。ボディーの基本のプレス金型が当時のもののままというだけならまだよくあるんだが、製品そのものがそのままで生きた化石だよ。これを加工するんじゃ本末転倒だし、プラ量販品と並ぶレベルにするのは一苦労で意味がない。量販品を入手するまでの代打ということにして、ひとまず最低限の再生だけして仕上げた。このシリーズまだ現役で売ってるけど、こういうの見ると「16番、アカン」と思っちゃうよなあ。

4月7日(水)

JR東日本は4月6日、青森県、岩手県、秋田県の県庁所在地周辺エリアで、2023年春以降Suica対応とすることを発表。盛岡エリア17駅、秋田エリア17駅、青森エリア10駅の計34駅。対応するのは各エリア内での利用に限り、エリアをまたいでの利用はできないとのこと。まあ人減らしだろうけど、そもそも使う人がいないと。盛岡はそこそこ需要があると思う。秋田はエリアとしては間違ってないと思うが、使う人は少ないだろう。その一方で、この青森エリアは何なんだろう。青森の人がゴネるのを見越してエリアを作ったのだろうか。奥羽本線の弘前-青森間のみって、設備投資する意味があるのかな。疑問だな。

4月6日(火)

「ショーティーじゃないプラレール」の方だが、ちょっと探していた機関車をとある中古店で発見。「不動」となっていて格安。量販品の場合、配線ではなく接触で導通を図っている設計が多く、経験的に接点の圧着力が弱まったり汚れが溜まったりすることで、電気的な理由により動かなくなることが多い。ギアや車輪がダメになったのでなければ、けっこう何とかなる。現物に通電してみると、こねくり回すと時々モーターが反応するので、ひそかにこれはいけそうと判断して購入。一度ばらして直接モーターに通電すると回るので、これは問題なしと判断。きれいにして組みなおすとあっさり調子よく走った。安く手に入ってラッキー。やはりこういうジャンクは、現物を見さえすれば経験の多さがモノを言うものだ。ところで本日は田園都市線2往復。最初の往きが8500系、8636F。備忘録として。

4月5日(月)

JR貨物が2021年度の事業計画の中で、九州地区へのEF510導入に向けて九州仕様に改造したEF510で試験を行うことを発表。そういえば貨物の九州には、未だにED76とEF81という国鉄時代の機関車しかいないからなあ。本線用に蒸気機関車が末期まで残っていたようなものか。EF510ったって、もう登場から20年だもんな。C62とか、25年経たずに形式消滅しているわけだし。ある意味陳腐化しなくなっちゃったなあ。それだけ技術進歩がない領域になったってことか。

4月4日(日)

川崎重工業は、昨年11月に発表した「グループビジョン2030」の中で、二輪車をはじめとする民生機器を製造販売する「モーターサイクル&エンジン(MC&E)カンパニー」と鉄道関係の製造を行う「車両カンパニー」を分社化し、本体は船舶・航空機・プラントに専念するグループ戦略を打ち出した。その「車両カンパニー」となる「川崎車両」との間で「子会社への承継に係る吸収分割契約」が締結され、本年10月1日より新体制でスタートううと発表した。旧「川崎車輛」が大合同により川崎重工となった1969年以来、半世紀ぶりの名跡復活というところだろうか。

4月3日(土)

台湾東部・花蓮県で2日午前9時半頃、台湾国鉄の特急「太魯閣号」が、斜面をずり落ちてきたダンプカーと衝突、そのまま脱線してトンネルに突入する事故が発生。50人が死亡、140人以上が負傷という犠牲者が出た。事故の原因は、工事現場に駐車していたダンプトラックがパーキングブレーキを掛けていなかったため、そのまま傾斜で動き出し線路に転落したもの。これでは落石と同じで防ぎようがない。運転士も死亡したとのことだが、文字通り降って涌いた災難としか言いようがない。今の日本だとガードレールとかあるだろうが、台湾の東部だと日本の昭和40年代のようなインフラと思われるので、そういう防護策はなかったのだろう。

4月2日(金)


今年も、20年前ぐらいに作った「どこでも花見」を使ってのジオラマ撮影。陽射しが来た瞬間を、手近にあった複線のモジュールとD51272号機を使ってサクッと撮ってしまったので、結構イージーかもしれないかな。熊本電化前の鹿児島本線のイメージ。花と鉄道。これは自分にとっては永遠のテーマだな。とにかく実物でも模型でも、鉄路の上に桜があると、桜を撮って鉄道を添え物にしちゃうもん。

4月1日(木)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回は、「桜」を撮ったカットというつながりから、73年春、日田彦山線の思い出。これも撮ってから全く見てなかったコンテンツなんで、見てびっくりという感じ。前回の夕張線もそうだけど、現役蒸気最後の時期は、とにかくまだ行ったことのない線区には一日でいいから行かなくてはって感じで撮りに行ったのが多いからね。意外と色が残っているので、約半世紀前の桜をお楽しみください。



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