「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2021年6月-




6月30日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回も前回の予告通り、1972年夏の最初の北海道撮影旅行からのカラーポジのカット。前に「「あそこ」での一日 -1972年7月14日-」シリーズで取り上げた、あそこの立体交差で撮影したもののカラーポジ版。この時の撮影は、モノクロ35㎜のメインとサブ、カラーポジのブローニーとカメラ三台を持ち換えで撮るという、撮影旅行史上最もおバカなことをやってたので、ほとんど同じカットが三種ある。またか、といわずにご笑覧ください。

6月29日(火)

ということで、落札したものが届きだす。配達時間を指定できるものもあるが、そうでないものもあるので、けっこう受け取りの処理が大変。ここに地獄がまっていたとは。しかし、大手の運送会社は流石で、指定時間とは関係なく、まとめて届けてくれたりする。このあたりは、コロナ禍になってからの宅配荷物の逼迫をどう処理するかということとも関係しているのだろう。それにしても郵便はやはり融通が利かない。面倒だけど、本局まで取りに行くのが一番確実だし、結局楽だな。郵便局の駐車場が実質無料なのがせめてもの幸い。

6月28日(月)

この週末から月曜は、勢いで面白がっていろいろ入札していたら、怒涛のように落札してしまった。かなり安めに張っておいたのだが、個々のタマは安いけど、数が多いから大散財だ。12㎜も16番量販品も、ひとまず芸風だけは保っているのが最後の良心かも。まあ、年に何回かはこういう時もあるさ。しかし、やはりジャンクや難ありが多いので、来たら来たで、再生する手間もかかりそう。なんとかいっても、こういう想定外を楽しんでいる部分もあるからなあ。

6月27日(日)

そういう事情でこの一年は16番の量販品の中古をオークションや中古店で入手することが多く、16番量販品の中古事情にもかなり詳しくなってしまった。それにしても「走らせて楽しむ」ための量販品であるにもかかわらず、ブラス製と同じくらい(いや、絶対的な輌数が多い分、数はもっと多いのは間違いない)「全く走らせていない」「箱から出してもいない」車輌が多いのはこの国の鉄道模型界の抱える根強い持病を感じさせる。走らせない量販品なら買わなければいいし、必要になってから中古で集めてもいいのだが(実際に集められるし、それをやってる)、出た時に買っておかないと安心できないということなのだろうか。でも結局置く場所や金の問題から、売って別のを買っちゃってるんだから、それでいいはずなんだけどね。16番の人、謎だなあ。ところで本日は田園都市線一往復。帰りが8500系8637F Bunkamura号。あと8本にまで減ってきている。来月になると2147Fが落成するので、残るは7本か。

6月26日(土)

JR西日本が、ハイブリッド化も可能な電気式ディーゼルカー(DEC700形)を1輌試作し、山口線で実証実験を行うと発表。基本的な動力システムを電車と共通化することにより、制御の効率性やメンテナンス性、コスト性を高めるためとのこと。まあ、自動車など他の運輸機械の領域でも電動化は進んでおり、日本の液体式というのがガラパゴス的だったことを思えば、半世紀の寄り道のあと来るべきところに収束しているということもいえるのでは。あとJR東海のように、国鉄の乗務員免許制度を引き継いでしまったJR各社としては、なるべく一種類の免許で全部の車輌を運転できる方に持ってゆきたいということもあるだろうし。

6月25日(金)

鉄道模型も「作品」である以上、どういう「世界」を作りたいのか、そのイメージが明確に(はっきりしたイメージという意味あって、工業的な図面のような意味の明確さではない)あるかどうかが、決定的に最終的な「出来」の違いをもたらす。作りたいものの完成形が漠然とでもいいからアタマの中にあるのと、図面とか実物写真とかそのための資料のレベルしかないのとでは、最終的な作品の「らしさ」は決定的に違う。これは、必然的にデフォルメを伴う16番の方でこそより重要なファクターとなる。そういう意味では、中尾豊さんの「模型化図面」は、バーチャルな作品をアタマの中で作り上げてから、それを図面に起こしたものなので(「自分の模型化図面を元に作った製品は、一目見ればすぐわかる」と生前おっしゃっていた)、まさに「リアルな模型にはなっていないが、アタマの中では完成していた」イマジナリーな模型があったという証だと言えよう。

6月24日(木)

今回、16番の量販品の改造で北海道用の客車を作った時に感じたのが、量販品での室内灯の重要性。前に12mmで北海道仕様の客車を作った時は、窓セルの裏側に二重窓の窓枠を塗装で描いたので、外部からの反射光で充分二重窓と見える。今回はかなり厚みのある窓枠つきのガラス窓材を貼り重ねているので、外光では二重窓に見えてくれないのだ。かなりオーバーな表現になっていることも確かだが、16番はそのくらいのほうがらしくていいとも言える。現役蒸機の時代に撮影した人はわかると思うが、当時の旧型の普通客車は外光のほうが圧倒的に強くて、室内灯の存在は夕方とかならない限りほとんどわからない。そういう意味では、模型でも室内灯はなくても外光が入れば問題ない。しかし今回ばかりは折角の桟が見えなくては意味がないので、室内灯がなかった車輌には取り付けた。このあたりも、量販品ならではの特徴かもしれない。

6月23日(水)

16番の貨車も増えてきたので、保管・運搬用のケースを買ってくる。IMON製の箱では量販品の貨車にはちょっと高級過ぎるので、100円ショップのプラ製ケースを利用する。HOスケールの米国型・中国型と日本型16番はけっこう高さがあるので、通常の100円ショップの書類ケースでは高さが足りず、ダイソーのA4・400枚用というケースでないと車輪が地に付いた形ではしまえない。これは蓋と身のセットで200円だが、それでも車輛用ケースとしては圧倒的に安いし、堅牢性も充分。積み重ねると凹凸が噛みあって箱同士がカチッとハマるので、クルマなどでの運搬時にも安心だ。ひとまず今あるのは入るだけ買ってきたが、箱を入れ替えると本当にコンパクトになる。あの発泡スチロールの箱は、やはり出荷時の運搬用だよな。発泡スチロールも、長期間経つとラッカー塗面と反応してしまうし。

6月22日(火)


ということで、最近の「ショーティーでないプラレール」の状況。フレートライナーのコキと北海道仕様の客車が揃ったので、これらを複線で共演させる分にはまだ蒸機機関車全盛の昭和40年代の函館本線函館口から室蘭本線のムード。旅客がC57なら室蘭本線、どちらもD51なら室蘭本線でも函館本線でも。すでにこのエンドレスで走らせるにはちょっと編成が長めになっているのだが、両方同時に走らせている分には、そういう面倒なことは気にしなくて良くなってしまうというのも16番の良さかな。というか、1960年代の16番の遊び方を覚えているので、妙に童心に帰って懐かしいんだよね。そう、リアルとかそういう問題以前に、難しいことを深く考えずに楽しいのがいいんだよ、16番は。

6月21日(月)

本日は夏至。夏至の日に、日の出から日没までずっと日照があるというのは結構珍しいかも。昨日とは一転して夏らしい蒸し暑い晴れに。ところで本日は田園都市線一往復。帰りは8500系8636F。今日もまた会った。二日連続同じ編成は珍しいかも。備忘録として。ところで、このところ中古のタマの引きがいい。ちょっと気になるものが、意外と安く出てきたりしている。ラッキーなのはよいのだが、こういうのって「チリヤマ」で気がつくと結構散財しているんだよね。

6月20日(日)

本日は昨日とは一転して夏らしい蒸し暑い晴れに。それにしても毎日空気が入れ替わっているんだろうと思うのだが、こう気候が乱高下すると体調を崩しそうだよな。勢いで、北海道風の客車の普通列車も整備。ジャンクとかを修理するのと、あと、カトーの旧型客車にはつきものの「開いた窓」用の窓枠を使うと二重窓が簡単に作れるというのを思いついたのが大きかった。北海道でも函館本線の電化区間や、室蘭本線では二重窓のオハ35系も結構いたし、スハ45系もありだし。ところで本日は田園都市線一往復。帰りが8500系8636F。今月はワリと出会ってるな。

6月19日(土)

「ショーティじゃない16番」は、事務所のあるマンションの排水の点検があったので一時線路をしまっておいたのだが、再び敷設。550Rと490Rの複線エンドレスが復活した。今度はフローリングの凸凹がわかっているので、最初からシムを噛ませての敷設。一本一本レールもしっかり磨いたので走行性能はかなり向上した。それにしても、走らせなくてもしまってあるだけで線路が汚れるのね。たまんねえわ。ついでに車輛の整備も。次の目標にしていた、D51が牽引する北海道のコンテナ特急貨物フレートライナー。12輛までコキも揃ってきてこのエンドレスで走らせるのにはもはや長いかも。青函連絡船の定数一杯コキ17輛をD51単機で牽き切る姿(西の里は補機が付くけど)は、いつも言うけど北海道の蒸気機関車の晴れ姿だと思うんだけどね。量販品でもカンタムD51なら、平坦線では17輛牽けそうだな。トレインドリームの勾配を登れるかは微妙だけど。

6月18日(金)

16日に実施予定が、故障発見により中止となった、えちごトキめき鉄道の国鉄急行型観光列車413系+455系の試運転が、17日には無事行われた模様。Mr.地域活性化の鳥塚社長が仕掛けた第二の矢。流石に手慣れたもので、地元メディアを中心にパブリシティーにも抜かりがなく、早速話題になっている。ファンは何も言わなくとも嗅ぎ付けてやってくるが(かえってその方が早く広まったりする)、一般のお客さんを動員できなくては意味がないので、このあたりの周到さは流石だ。新幹線を使えば首都圏からも行きやすいところなので、アチハのD51と合わせ、ポストコロナで予想される国内ミニ旅行ブームの波には主役級の動員が大いに期待されるところだ。

6月17日(木)

JR東日本が千葉地区に引き続き、相模線と宇都宮線・日光線系統にE131系を投入すると発表。相模線は現行通り4輛編成、宇都宮地区は3輛編成とのこと。ローカル線に新車を投入というのは、キャッシュフローが潤沢で資金を借り入れられるJR東ならではだが、主眼は線区のワンマン化のほうだろう。常磐エリアローカルのE531系付属編成のワンマン化と同じで、ローカル線区は徹底したコストダウンを図るということだろう。

6月16日(水)

本日も東横線に乗ったのだが、今日も来るわ来るわ。まずは二日連続で「緑車」がやってきた。連日遭遇も何回かはある。中には三日連続ってのもあった。そういう意味じゃ流石によく会ってるんだな。で、帰りがけには今度は「ヒカリエ号」。どちらも今月二回目ということになる。東横線の乗車は大体数駅で横浜まで行く用事は月に一度あるかないかぐらい。副都心線も新宿か池袋までだし。その範囲なんで、これぐらい会うのはなかなかの引きだなあ。確かに相性がいいことは間違いない。備忘録として。

6月15日(火)


本日は東横線方面に用事があったので、渋谷駅にて乗り換え。するとやってきたのは東京メトロ7000系7001F。7000系10連はすでに1編成しか残っていないが、その最後の1本がファーストナンバーというのはなんか出来過ぎ。これ、保存するつもりなのかな。自由が丘駅で写真を何とか撮れたが、多分7001Fはこれが最後だろうな。しかし、スマホだと本当に撮りづらい。これが限度だな。これでもこういうシチュエーションだとよく撮れた方かもしれない。さらに本日は、このあと「緑車」もやってきて乗車。今月も出会ったぞ。あいかわらず引きが強い。備忘録として。

6月14日(月)

このところ、ちょっと探していた出物と店頭で遭遇する割合が多くなった。まあそれはそれでラッキーだし、大変うれしいのだが、あまりに当たりが増えると、今度は財布の具合を気にしなくてはならなくなるのが厳しいところ。とはいえ、出物は見つけたら必ずモノにしなくては、というのが長年かけて学んだ結論なので自粛はしない。本日は田園都市線一往復、往きが8500系8635F。残り少なくなっているワリには、そこそこコンスタントに出会うなあ。備忘録として。

6月13日(日)


直接主催者からのパブリシティーは目にしなかったのだが、行った人がSNS上に書き込んでいるのを見て「鉄道模型アートマルシェ」が開催中というのを知った。昨年は時節柄中止であったが、6月は九品仏の回だし、家からも近いので訪ねてみることに。出展者が増えている分、狭い会場は展示で一杯。道路の上にまで販売ブースがはみ出している。お客さんもけっこう集まっていて、ただでさえ狭い会場はかなり混雑していた。3月に行った「池袋鉄道模型芸術祭」もそうだが、高齢化が進む鉄道模型界の今後のことを考えるとこういうイベントはできるだけ行って同好の志が集まれる機会を一回でも多く作るというのは非常に重要だ。他のイベントも「自粛警察」に負けずに実施すべく頑張ってほしいものだ。

6月12日(土)

16番の量販品にもオークションで手を出すようになってそろそろ一年。さすがにだいぶ様子がつかめてきた。もちろん中古店などと共通した基本的な相場観はあるのだが、再生産が見込めない製品については、時々「どうしても欲しい」というように熱くなって値を上げてくる人がいる。このあたりはNゲージとも共通するところがあり、量販品ならではのものなのだろう。なので、同じ品物でも応札している顔ぶれにより、相場で決まる時もあれば、かなり高めで落札となるときもある。そのあたりを狙ってか最初からプレミアム付きの値付けにする出品者もあるが、これは逆に入札がこないというのも面白いところ。まあ、そもそもの価格が低めなので、そういうところも含めて楽しんでいるというところだろうか。

6月11日(金)

連日晴れて真夏日が続く。6月のこの時期は夏至も近く、晴れていると本当に陽が長い。19時過ぎでもまだ薄明るい。ところで西武鉄道は2021年7月1日から3か月間、多摩川線で「西武多摩川線サイクルトレイン」の実証実験を実施すると発表。昼間の列車に限り、武蔵境寄り1号車に自転車を折りたたまず車内へ持ち込めるようにする。持込料金は無料。1人1台で、1列車あたり8台までとのこと。まあ、昼間はあまり人が乗っていないし、アイディアとしては面白い。ところで、武蔵境駅はどうやって高架ホームまで自転車を持ってゆくんだろう。スロープとかあったっけ。

6月10日(木)

良く使う地下線の線区だと、前照灯の位置関係と行先表示の雰囲気だけで、まだ遠くにいてもどの形式がやってくるのかわかるものが最近では多い。たとえば東急の8500系もシールドビームの電球色の前照灯(これはメトロ8000系も)と中央の行先表示で見分けがつく(もっとも「爆音」でわかるのだが)。しかし、2020系は上部に2灯、下部に4灯の前照灯があり、この使い方が決まっていないのだ。運転士によって上部のみ、下部のみ、全部とあらゆるパターンが出てくる。これって決まりとかないのかね。ホームドアができてから駅に進入しても減光しなくなっちゃったし。一度調べてみたいものだ。

6月9日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回は、1972年夏の最初の北海道撮影旅行から、前に「男の仕事場からの眺め(信号扱所から見た苫小牧貨物駅) -1972年7月15日-」シリーズで取り上げたカットのカラーポジ版のご紹介。カット数は少ないし、同じようなカットばかりですが、まあこういうのも撮っていたということで。この時はカメラ三台首にぶら下げて、持ち換えで撮るという最もおバカなことをやってたという証として。しかし、もうこうなったら今年の残りは室蘭本線でこの時に撮ったカラーポジのカットを全部出すかな。モノクロの二台で撮ったヤツは全部出しているわけだし。

6月8日(火)

もう夏。6月は晴れると陽射しも強いし夏だ。事務所の方で排水管の点検が近いので片付けをする。16番の客車とかはこっちで細工とかもやっているので、けっこう手摺りとか後付けの部品を飛ばしてしまっていたが、飛ばしたままにしていたものもかなり発見。やはり座って工作する方が飛び過ぎないようだ。ところで、今日は田園都市線二往復。二度目の帰りが8500系8628F。二度目の往きはやっと2020系2142Fに乗車。とはいえ、もう8500系は8編成なのね。減ってるぞ。さあ、いまこそ撮れよ。現役らしいのをとれるのは、この夏が最後だぞ。

6月7日(月)

今日は午前中は愚図った天気だったが、昼からは晴れてきた。ちょっと用事があって津田沼方面に出かけていたが、天気も良くなったし時間もあるしということで、ちょっとどこかに行ってみようということに。そういえば、山万のユーカリが丘線には乗ったことがないのを思い出し、行ってみることに。1982年の部分開業、1983年の全線開業から40年近く経っているが、流石に知り合いも住んでいないし、乗る用事がなかった。もっとコンパクトなのかと思ったら、意外に大きく距離もある。エリア内には田畑や里山など住宅地としての未利用地がまだまだたくさんあり、そういう部分も含めての将来構想のためのインフラとして建設されたことがよくわかった。しかし、車輌や施設の更新も必要だろうし、なかなか将来的には多難な要素も多そうだ。

6月6日(日)

今日は愚図った天気なので、散歩とかでなく乗り歩きをしようかと副都心線のホームに行くと、「ヒカリエ号」がやってきた。こいつも比較的良く出会うのだが、先月は見かけなかったような。「緑車」も「ヒカリエ号」もそうなのだが、正面から見える色違いの部分は面積が小さく、遠くからだと最近はホームドアもあるしなかなか判別しにくい。おまけに地下鉄線内だとトンネル内が暗くて、そもそも肝心の色が良く見えないので、近くまで来てやっと気付くことも多い。まあ、それも驚きがあっていいのだが。備忘録として。

6月5日(土)

またオークションで安いジャンクを落札したのだが、支払いしてから一週間経っても発送連絡が来ない。8日経つとクレームの対象にできるので、早速運営サイドに連絡すると、出品者から「なかったことにして返金したい」との返事。事情は知らないが、こんなことは200回ぐらい落札しているが初めてだ。まあ、届かない限り向こうには入金しないシステムなのでリスクはないのだが、まあ不思議な人もいるものだ。

6月4日(金)


続けて昨日のネタで済まないのだが、立川折り返しの運用によく入っている、助っ人のE209系1000番台。案の定、立川で通過待ちの各停快速の次に発車で5番線に入っていた。こっちは次の仕事があるので特快に乗って御茶ノ水まで行くのだが、その前にワンカット。こういう何気ない日常を撮っておくのが、あとあと効いてくるんだよ。絵柄は近いが、葬式鉄とは違うのだぞ。わかる人は、わかって欲しいな。

6月3日(木)

ちょっと立川まで行く用事があったので、ふと思い出して鉄道模型店の「キョーサン」を訪ねてみることにした。かつて学生時代には中武デパートの中に店があり、16番用のオリジナルのエッチングパーツなどを発売していて、その当時には来たことがあった。場所は変えたものの、まだやっているという話を聞きつけたので機会があればよってみようと思っていたのだった。場所はやはり立川駅北口で駅近だが、ちょっと裏手に入った雑居ビルの2階。しかし、入って驚く。生き残っている鉄道模型店は、Nや16番の量販品の安売りが中心のところばかりなので、ここもそういう店かと思ってみたら、各社のブラス製16番の完成品やキット、数は少ないが外国形HOなんてのまで並んでいる。店もけっこう広く、ウィンドウにはところ狭しと商品が並んでいる。地方の県庁所在地の比較的大きな都市とかにはこういう感じの模型店が残っていたりするが、確かに立川も多摩の県庁所在地みたいなものだからなあ。それだけお客さんもいるということなんだろうが、こういうご時勢だけに頑張っていただきたいものである。

6月2日(水)

先頃から悩んでいた「シュレディンガーのクルパー」。とんでもない写真がSNSで出てきた。岩見沢第一機関区のD51737号機は、75年3月までは皿付きのクルパーを付けていたことが判明。そこから他の資料も探ってみると、確かに春までは皿付きを付けていた。737号機は現役蒸機最末期まで活躍していたが、夏の写真を見ると皿なしになっている。この間に廃車発生品と付け替えられたものであろう。多分、こいつが最後までいた「皿付き」装備のD51ではなかろうか。ひとまず、最末期に近いところまで皿付きがいたということがわかっただけでもOK。まあバラしてしまえば、元が16番量販品のバリエーションをどう作ろうかだったワケだったし。

6月1日(火)


30日の日曜、成田ゆめ牧場の羅須地人鉄道協会の蒸気機関車走行は、さすがに人出が多かっただけあって、SNS等でかなり写真がアップロードされている。それはさておき、けっこうハイライトシーンがあったのだがほとんど着目されていなかったので、これはアップロードしたい。工場になっている庫の前に、立山防砂軌道から入手した小さなターンテーブルがある。これは実は結構しっかり土台からできてベアリングが入っている品で、機関車も乗れるという。さっそく須々木さんが8号機を載せて転回してくれた。成田ゆめ牧場のエンドレスは、基本的に時計回りしかしないので、機関車がターンテーブルに乗っているのは、けっこう珍しいかも。どの機関車も、車重・ホイールベース共にこれに乗って回れるのだが、乗って回すのはあまり見られないようだ。



(c)2021 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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