「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2021年9月-




9月30日(木)

10月1日からの緊急事態宣言の解除にともない、鉄道各社は一斉に終電繰り上げや間引きダイヤからの復帰と、観光列車・臨時列車の運行を発表。まあ実際そうなんだから仕方ないんだが、これだけゲンキンにやられると「単なるポーズ」だったことがアリアリじゃないか。実際には厚労省利権の堅持が目的でも、いろいろ理屈をつけて緊急事態を続けさせていた方よりはまだマシかな。結局は役所とか、全部形式だけの虚構なんだよね。

9月29日(水)

銚子電鉄がまたまた新たなアイディア商法発表。電柱広告の代理店であるテルウェル東日本とのタイアップで、千葉県内の電柱に応援広告を出して、銚電を支援する「銚電柱」を来年4月から売り出すと発表。広告を出すエリアによって値段は違うものの、1年間で約3~4万とそれほど高くないのがミソ。これは、千葉県に縁のある人ならば、ちょっと乗ってみたくなるような仕掛けでもある。けっこう集まるんじゃないかな。

9月28日(火)

JR北海道が2022年春のダイヤ改正で廃止を予定してる7駅が、地元との交渉過程で判明したとの報道。函館本線は池田園駅、流山温泉駅、銚子口駅、石谷駅、本石倉駅の5駅、花咲線は糸魚沢駅、宗谷本線は歌内駅とのこと。いずれも駅別乗車人員が1日平均3人以下となっている無人駅。函館本線の駅は砂原廻りの3駅と、森-長万部間の昇降場的な駅。まあ、これなら穏当なところであろう。

9月27日(月)

1980年代の古い16番量販品のジャンクを再生するときに、一番困るのがレタリングのデカル/インレタ類。今世紀に入ってからの製品は、ほとんどレタリング印刷済みで販売されるようになったので、今でも再生産されている製品であっても、現行のヤツは使えない。かといって自作する人が減ったせいか、16番用といえども単体で売っているインレタは意外と種類が少ない。結局はオークションに昔のデカル/インレタの中古が出てくるのを待って落札するしかない。でも、気長に待ちさえすれば意外と出てくる。今回も半年ぐらい再生待ちだったタンク車のインレタをやっと入手。他の修理はしてあったので、これさえ手に入ればサクッと完成。量販品はブラスモデルとは違って、こういうところにボトルネックがあるんだよね。

9月26日(日)


本日は日本鉄道模型の月例理事会。その後で続けて、現在は平井事務所に保管中の元エリエイの「とれいんギャラリー」に展示してあった「とれいん」記事の企画レイアウト「阿寒鉄道(第二次)」に久しぶりに列車を走らせる内輪のイベントと相成った。これは前回ぼくが思いついたもの。最小半径を聞くと450Rということだったので、量販品の制式蒸気機関車ならほぼ走らせることは可能そうだったからだ。炭鉱の専用線のイメージで、かなり線路が多く敷かれた配線になっているので有効長は結構短いが、レイアウトそのものはかつての1960年代の16番名レイアウトを思わせる規模なので、そこそこの列車を走らせても16番の見立てとしてはおかしくない。今回は、レイアウトのテーマが北海道ということなので、天賞堂のプラとダイカストの北海道型、D51、C57、9600と、セキ・北海道型客車を持って行った。どれもちゃんと走ってくれるし、駅の反対側は大きなSカーブで連続した景色になっているので、けっこう長い編成でも走っている分にはけっこう見栄えがする。特に客車は持って行った5輛を繋げてみたが、それなりに楽しめる。ということで、見立ての北海道の記念写真。幌内線とか万字線とか、国鉄の炭鉱線のようなイメージだな。こうやってみると、天賞堂のプラ/ダイカスト製量販品は昔からの16番のディメンションを踏襲しているので全然実物とは違うが、そこが16番らしくていい。皮肉じゃなくて、そこを見立てで補うのが16番の面白さなんだよ。

9月25日(土)

東急8500系、メトロ8000系の陰で注目されていなかったが、東武の30000系で唯一半蔵門線乗り入れ系統に残っていた09Fは6月で運用を離脱して東上線向けの改造に入っていたのね。今頃になって知った。まあ、時々しか見られないという意味では半蔵門線・田園都市線では一番めずらしい車輛だったワケで、もうちょっと話題になってもよかったような。まあ、50050系の予備車的な位置付けだったから、中々運用が読めないということもあったのだが。

9月24日(金)

東武鉄道が「大樹」「ふたら」に11月より展望客車を連結して運行と発表。JR四国から譲渡された12系客車を利用し、トロッコ列車的なオープンエアの展望室を設けるもの。列車端のデッキというわけではないので、いわゆる展望車とはちょっと趣が違うが、観光列車としてかなり力を入れていることは伝わってくる。おまけに予備車を活用して、青と茶の2編成に増やし、二方面同時運転を行うようだ。日光・鬼怒川地区に行った観光客が、アトラクション的に乗車するようになると、かなりの動員は図れるであろう。で、本日は往きが8631F。乗れるだけラッキーだよな、もはや。

9月23日(祝・木)

秋分の日。ちょっと前まで日の入りは18時ぐらいだったのが、もう17時半コース。陽射しは秋らしくなったのだが、気温は真夏日が復活。なんとも暑い一日。エアコンを効かせた部屋の中で、「あそこのジオラマ」の最後のメイキャップ。撮影用のトリック的な断面への植生の追加とか、地形の裏の穴塞ぎとかで、ひとまずは完成形に。目立つ電柱も作ったのだが、ロケハンしてみると、これ自体錯覚を利用しているので高架線に列車がいる時には電柱が外せた方がいい。ということで当面は固定せず、撮影の状況に応じて設置することに。まあ違和感はあるのだが、ひとまず生で人目に触れても問題がない状況にはなったかな。

9月22日(水)

段々秋の気配がしてくると、そろそろ来春の池袋の出し物も考えないと。とはいっても、再生順番待ちのジャンクがまだあるので、それになるのかな。でもまだ時間があるので、どんな出物に出会うかもしれないし。まあ、もう少し様子を見てみよう。で、本日は2020系2147Fに初乗車。まだ屋根もキレイで、室内も新車の匂いがする状態。40番台のアタマの方はすでに屋根が汚れているので、屋根がきれいなのはホント一月ぐらいなのかな。

9月21日(火)

最近では車輌の箱というとModelsIMON製のヤツをメインに使っているが、流石に義博社長のコレクションを納めるためにも使われるものなので、いろいろな種類が出ていてどんな車輌や編成でもベストの箱がある。去年12mmの箱の整理をして絶大な効果があったのだが、高いのが玉に瑕。機関車はさておき、客貨車についてはそこそこ値の張る12mmはいざ知らず、量販品の外国形や16番にはちょっとオーバースペック。そこで愛用しているのが、ダイソーの「PPC用紙が400枚入る」A4書類ケース(蓋と身がセットで200円)。幅や奥行きは外国形HOスケールの25mのヤツが楽々5輌入るし、高さも米国型でも余裕。16番の貨車とかだと、縦横を逆に入れるとさらに輌数が入る。さらに重ねて収納しやすくなっているので、現状ではほぼベストな入れ物ではないかと思うのだが。ところで本日も車を運転中、西武新宿線の踏切で38101F「DORAEMON-GO」に出会う。毎週出会っているな。

9月20日(祝・月)

連休の最終日だが、今週は木曜も秋分の日で休日。世間はいわゆるシルバーウィークというヤツではないか。自分で会社をやっていると、宮勤めとは違って平日も休日もないので、あまりリアリティーはない。逆に休日は混んでいるので、繁華街とかには行かずデスクワークをする方が多い。とはいえ役所や金融機関の窓口系は平日しかやっていないので、平日でなくてはできない仕事も結構ある。今週は平日が3日だし、けっこう仕事の予定も入っているので、今日できることはなるべくやっておきたい。忙しくなると逆に、息抜きもしたくなるもの。こういう時にはジオラマ作りはけっこういい。ということで、待避所の塗装と取り付け。これを付けてからでないとウェザリングができないので、ガーダーのウェザリング(意図的に軽くした)まで行う。予定としては、あと電柱を立てればひとまず予定していたカタチにはなるなあ。

9月19日(日)

連休の昼過ぎ、恵比寿駅でサフィール踊り子に飛び込み事件が発生。まあ、よくある「できるだけ迷惑をかけてやろう」という道連れ型だが、連休中のサフィール踊り子とは大迷惑だわな。一般の飛び込みでも多くの乗客の恨みを買うのだが、サフィール踊り子の乗客の怒りはパないぞ。これだけ濃い恨みを買ったのでは、グモったヤツは地獄に落ちるな。車輛の被害がはっきりしないが、これで当面運休となると、損害賠償の訴訟になるヤツだぞ。

9月18日(土)

かつてなかったような経路で、台風14号が上陸。午前中は時折豪雨がやってくる天気。外に出られないので、例のジオラマのアクセサリの製作の続きをやる。部品を切り出したら、なんとプラ用接着剤が蒸発して固まっちゃってるじゃないの。ここで勢いをそがれると、やる気がなくなっちゃうんでなんとも悩んでいたら、午後からは雨が止む。そこで早速渋谷のModelsIMONまで飛んで行き、接着剤と小物を買ってくる。これでなんとか本日中にカタチになる。ここまでできれば、あとは塗装と取り付け。これができれば、裏側からの撮影が可能になる。といっても、そんなに違う景色ではないんだけど。

9月17日(金)



テストの続きは、最初に一番問題がありそうなプラ製C62からトライ。先輪と従輪の左右動が懸念されたが、何とかクリア。ちゃんと走るのだ。先輪は尻棒およびシリンダーブロックの内側に当たっているようだが、そこはプラ製なのでショートはせず多少の走行抵抗だけで済む。従輪もアダチ規格に合わせた横幅の広さがモノをいって、キッチリ首を振って追随する。苦しいことは苦しいが、その昔、築港のC62は音威子府旧線の200Rを通っていたことを考えればこれもらしいかも(違う)。C62が通ったということは、従輪の自由度が高くその分先輪も押し付けられないC55・C57は大丈夫そう。確認のために走らせたが、全く問題はなかった。次にカンタムのD51。確かアダチの廉価版D51は調整すれば450Rを通せた記憶があるので、こちらの方はよりイケるのではないかと思ったが、案の定、走行にはほとんど問題は無し。動輪の左右動がブラス製より大きいので、ワリとスルスル調子よく走ってくれる。あえてクリアランスに問題がありそうな北海道型密閉キャブのヤツでやってみたが、全く問題なし。ということで結論。天賞堂のプラ・ダイカスト製量販品の国鉄制式蒸気機関車は、ユニトラックの430Rは問題なく走行可能。ということは、8×4のインチサイズ米国定尺べニア一枚のレイアウトでも、16番量販品の国鉄型蒸気機関車をほぼ走らせられるということ。まあ、それは1960年代のレイアウトの常識でもあったんだけど。おい、16番のみんな。レイアウト作れよ。蒸機世代は、子供が独立して部屋空いてるオッサン多いだろ。常設お座敷でもいいからさ。C62とD51の走行状態を、一応写真で。まあ、突っ込みどころは多々あるけど、これで楽しく走るのが16番の醍醐味だと思うよ。ディテールじゃない。走らせてナンボ。それこそ16番の存在意義なんだがなあ。

9月16日(木)

ちょっと目的があって、16番量販品の蒸気機関車はどのくらいのカーブまで走行可能かをテストの続きをやってみた。前回カトーユニトラックの490Rはどの機種もクリアできたので(それで事務所の線路が複線になった)、今回は430Rへの挑戦。カトーのC56と天賞堂のプラ製9600は、すでに370Rをクリアいているので、もっと大きな制式蒸気機関車が対象。Sカーブは無しで、エンドレスをどちらが先頭でも正逆計4回トライで全部クリアできるかどうかで判定。天賞堂製のがどうなのかがポイントだが、かつて昭和40年代に、自宅のレイアウトの最小曲線450Rを基準に、アダチ・シュパーブを通過できるようにチューンナップ車輛を見たことがあるし(干渉するパイピングを付けない、動輪の左右動を最大限に確保、先従輪のショートを防止、がポイント)、同じ中国製のヨーロッパ型は400R前後でも問題なく走るので、かなりイケそうな気もする。これは大丈夫だろうと思っていた、カトー製のD51は問題なくクリア(先輪は当たっているが、ピストン尻棒の左右動が奏功)。で、次は天賞堂のプラとダイカストだ。

9月15日(水)

このところ東急田園都市線では、撮り鉄の方々を頻繁に見かけるようになった。東急8500系、メトロ8000系狙いということだろうが、なぜか地上区間のホーム端で撮っている連中が多い。最近の「撮り」は正面からの顔アップばかり撮りたがるので、その構図で撮りやすい駅のホームには、必ずと言っていいほど誰かが陣取っている。しかし「最後の活躍」を撮るんだったら、季節感を入れて風景と共に撮れるポイントがあるのだが、意外とそういうところには来ていない。やはりこれだな、ヤバい「撮り鉄」と善良な鉄道カメラマンを分けるポイントは。

9月14日(火)

昨日・一昨日の本項で話題にした「あそこ」のジオラマの写真をSNSに掲載したら、思わぬ反響で盛り上がる。ぼくがアップロードした鉄道や模型関係のアイテムとしてはかつてないほどバズってしまった。その勢いで松・謙さんにも連絡したら、mailマガジンで取り上げて頂いた。これもまたいろいろなところで話題になって、思わぬ人が松・謙さんのmailマガジンの読者であることがわかったりするという尾鰭付き。方法はどうあれ、レイアウト・ジオラマ関係が話題になるということ自体が大事なので、それなりに効果はあったということだろうか。

9月13日(月)

9月9日から京都鉄道博物館にて「きかんしゃトーマス in 京都鉄道博物館」が開催中され、期間中は扇形車庫エリアに本物の「きかんしゃトーマス」が登場すると予告があり、いったいどういう「トーマス」が出てくるのかかなり関心が集まっていた。実際に登場し、SNS等に写真が掲載されるようになるとその正体も判明。梅小路以来の保存機であるC1164号機にトーマスの装飾をしたものであった。こちらは大井川と違い、静態保存で走らせないだけに、サンドドームを外してひとコブにするなど多少手は込んでいるが、基本的な意匠は大井川とほぼ同じ。しかし、C11をトーマスにするというのは、もうパターンが出来上がってしまったみたい。これ各地の自治体で、公園とかの静態保存機のC11にトーマスのメイキャップをするのが流行るんじゃないかな。ところで、本日は西武新宿線に乗ったら38101F「DORAEMON-GO」がやってきた。今月二度目。よく会うなあ。

9月12日(日)


続いて高架線の方を走る列車のシーン。実はこのジオラマ、この一年ぐらい「16番における見立て」の楽しみ方を研究していた成果を、ファインスケールモデルにフィードバックしてみたくなったのがきっかけ。16番では車輛自体を「見立て」で楽しむワケだが、その味わい方を地面の方に置き換えてみれば、ファインスケールで一番辛い「シーナリーはスケールにできない」という悩みを解決できるのではないかという次第。Nゲージでは車輛におけるBトレインショーティーよろしく、実際の景色をデフォルメして小さなショーケース内に納めた「ミニジオラマ」なるジャンルがあるし、DDFなどのジオラマメーカーが製品も発売していたが、HOスケールでそれをやってみたらどうだろうかというアイディアである。ご存じ「あそこの立体交差」だが、スケールで作るとガーダー橋と橋脚だけでこの台座のスペースになってしまう。それを高架線が走る「丘」まで含めて表現してしまおうという「見立て」。トリックや目の錯覚を相当に使っているが、上も下もちゃんと車輛を載せてそれらしく写真を撮れる「お立ち台」になっているようにするところが今回のポイントだ。おいおい、いろいろな角度から撮ったカットもご紹介したい。

9月11日(土)


このところ作業していたジオラマは、ひとまずカタチになったので早速撮影してみる。あまり天気が良くないのだが、薄日が射したりしているので光線が来た瞬間を狙って撮る。これは前に撮影用の仮設セットとして作ったものがそのままになっていたので、いっそのことキチンと作ってしまおうと思い立って作業を始めたもの。仮設セットはこのカットと同じ方向からしか撮らないことを前提に裏や上は全く作っていなかったのだが、今度はどの角度からも撮影可能。あまりジオラマ撮影ではやらないが、空撮やドローンよろしく真上からも撮れるようにした。まだアクセサリ類はこれからだが、こっちの正面側から撮る分には一応完成なので、今回は前回の撮影と同様にこちら向きのカット。まずは、平面の複線を走る列車から。って、まあ何を狙って作ったかは、わかる人には見ればわかると思うけれど。

9月10日(金)

今月はあまりオークションやショップに出物がなく、上旬は散財せずに済んでいたが好事魔多し。ちょっと興味半分、勢いで入札したヤツが落札しちゃった。まあ、「あわよくば」で使い方は考えていたし、値段も低めで済んだ(絶対、もっと高額で入札してくる人がいると思ったんだが)んで、これはこれでいいかな。全然落札がないのも、なんか悪い運に憑りつかれちゃったような気になるし。で、本日は田園都市線二往復。1回目の往きが、8631F。今月二度目だな。

9月9日(木)

東京メトロ半蔵門線用の8000系11Fが廃車回送になったとのこと。18000系も2本運用に入っているので、2編成は廃車が出る勘定なので、07Fと11Fが最初の廃車となったことになる。東京メトロもキャッシュリッチなので、資金の借り入れは比較的容易なため、計画通り置き換えてゆくのだろう。予定では2025年に全廃ということなので、まだ多少は時間があるが、撮りたい人は早めにやった方がいいぞ。で、本日は車で移動していたのだが、西武新宿線の踏切のところで突如38101F「DORAEMON-GO」がやってきた。こういうのはなんか儲けものだな。

9月8日(水)

東武鉄道が、10月1日に「SL大樹」で重連運転をすると発表。列車は東武トップツアーズの旅行商品「SL大樹重連 乗り鉄&撮り鉄満喫ツアー」の貸切だが、プレスリリースを見ると、重連にした分後補機のDE10は付かず純粋に蒸気機関車だけで走らせることになる模様。乗る人はさておき、「撮り」はかなり出没するんだろうな。とはいえ、こういうご時世だからこそ、観光で盛り上げることは大事だよ。ところで、前補機が207号機、本務機が325号機で。安全装置搭載のヨは325号機と繋がることになるよう。ということは、ブレーキ操作と信号確認は本務機側でやるのかな。このへんが妙に気になる。本日は田園都市線二往復。帰りがけに、渋谷駅で反対側のホームの8637Fを目撃。これからは記録として駅で見たヤツも書いておこう。

9月7日(火)

本日も仕事をしながら、ジオラマの庭師作業。とにかくテーマーパークのような「トリック偽装」の塊にしなくてはならないので、今までと違うアイディアが湧いて面白い。アートディレクターのジョン・オルソンさんがデザインした、ディズニーリゾートの「ランド間で景色が変わる」ポイントを見極めながら(ディズニーランドの方のワールドバザールからアドベンチャーランド、ウェスタンランドへの流れは、連続しつつ一歩でがらりと雰囲気が変わるのが、本当に良く練られている)中を歩いた時の記憶を思い出して、このジオラマ上をリアルで歩いたらどう見えるのだろうかということを考えて草木を植えてゆく。前の時は臨時の撮影用だったので、立体交差の下側からしか撮れなかったが、今度はオーバークロスする線も撮影できるし、ドローンで上空から撮ったカットもシミュレーションできるようにしたので、いろいろ撮れそう。

9月6日(月)

ジオラマの再生もかなり進んで、新たに作り直した部分への線路の再敷設のところまで来た。バラスト撒きまで終わったので、残るはターフ撒き・植生・アクセサリ取り付けと楽しいところ。全体像も見えてきたし、撮影できる日も近い。ところで本日は田園都市線1往復半。一度目の帰りが8500系8631F。さて今月はどの編成が運用離脱するのか。

9月5日(日)


このところ寒気が居座っていて寒く雨の日が続いていたが、今日は久しぶりに雨が上がって、昼間は薄日も射してきたりした。この数日荷物を持って出歩く用事ができなかったので、これ幸いと用事を済ますために午後は外出。というわけで鉄分は少なかった。とはいえ本日は田園都市線は一往復半。その最初の往きは東京メトロの18000系にはじめて乗車。新車の臭いがプンプン。ところでこれって日立製なのね。東京メトロというと日車というイメージがあったけど、最近は近車とか日立とか結構分散してるのね。

9月4日(土)

東急目黒線8連化用の3000系の増結車が総合車両製作所から出場して、甲種回送待ちで神武寺の側線に留置されている模様。その様子がSNS等にアップロードされている。一体どんな車輛になるのかというのが謎だったが、一応外観は3000系と揃えたスタイルになっている。もうかなり古い車輛なので、全然形の違うSustinaとか出てくるのかと思ったが、流石にそれはなかった。まあ、かなり古い設計のままあとあとまで増備する私鉄もあるので、作ろうと思えば作れるということね。

9月3日(金)

本日より豪雨で不通となっていた中央西線の南木曽-上松間が運転再開。これで中央西線は全線平常運転に復帰した。残る辰野-塩尻間の旧線も7日より運転再開とのこと。どうせ利用客いないし、そのまま廃止にしても誰も困らなかったのではとも思うのだが。のこるJRの不通区間は飯田線のみ。これもJR東海はこれを機に廃止したいんだろうが、一応復旧するとは言っているよね。

9月2日(木)

ジオラマは補修をするつもりだったのが、手を付けはじめたら抜本的に作り直したくなってきた。もともと撮影用に臨時的に片側からだけしか見ないことを前提に作ったヤツだったので、同じ構図でしか撮影できないという問題もあった。その状態のままで再生してもつまらないので、もうちょっと一般的なジオラマとして眺めても楽しめるようにすることにした。とはいえ、もともとトリックで撮影するための作りだっただけに、これをどう料理するかは難しいところ。そのあたりも含めて、いろいろ工夫して作らないと。


9月1日(水)

今日から9月。少し涼しくなってくれれば、もうちょっと本筋の模型も作れるかな。で、ひとまず撮影用お立ち台ジオラマの補修をしようと、材料を買いにさかつうギャラリーへ、久々なので、直樹店長とかなり話し込んでしまった。そこで意見一致したのは「3Dイラストとしてのジオラマ」が圧倒的に市民権を得ているということ。この1・2年でかなりレベルアップして、一般的に受け入れられるものになってきている。鉄道ブームが一般社会と趣味界で全く違うものになってしまったように、こちらも下手をすると全く違う道を歩むようになってしまうかもしれない。とはいえ、地面師の方は鉄道模型界では視野の広い方が多いので、これをいいチャンスととらえて、新たな発展につなげてる人も出てくるんじゃないかと思うのだが。まあ、もうちょっと見てみよう。




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