「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2023年2月-




2月28日(火)


ということで今日も仕事が忙しいのだが、その合間を縫って仮組み。ひとまず未塗装完成状態になったので記念に撮影。前から公式側。後ろから非公式側と撮ってみた。しかし、66号機は戦後は一貫して九州で活躍した「準生え抜き」のカマだが、九州のC57型式としてはけっこう例外的な仕様がいろいろあって悩ましかった。なんせ現物が大森に保存されているだけに、取材してきちゃった以上はそれっぽく作らないと。とはいえ、九州の標準形C57型式としては、特定番号とわかるポイントが多いということなので、それはある意味作って面白いということにも繋がる。本日は、まずは特異点の多い後ろから見た非公式側から。

2月27日(月)

ぼくの会社は2月決算なので、2月の末は事務作業が忙しい。が、製作作業も2月末の目標を達成すべく締め切りが近い。ということで、本日は両作業で巻きをかける。そんなこんなで、ひとまず半田付けで組むところはなんとか本日中に完成。これでスケジュール通りのメドが立った。

2月26日(日)


あと3週間に迫った「第8回池袋鉄道模型芸術祭」の東京芸術劇場との打ち合わせ。回を重ねているし、出展者も常連さんが主体になったので、話は進めやすい。結局、全部決めてしまおうということになり、忙しくはなったもののほぼこれで決着。逆にかなり準備作業ペースが進んだ感じ。今年も「池袋西口商人まつり」との同時開催で西口公園には羅須地人鉄道協会のSLがやってくるし、また楽しいイベントになります。皆さん、どうぞいらしてください。その分、模型製作はあまり進まなかった。でも、まだあと2日あるし。

2月25日(土)

JR九州は日南線の運休区間について復旧工事のめどがたったことから、3月15日より全線の運転を再開すると発表。予定されていた3月末よりは早まっての運転再開となった。日南線では昨年9月の台風14号の影響で大きな被害が発生、南郷-志布志の運転を見合わせていた。今年1月21日に南郷~福島今町の運転が再開、残る福島今町~志布志が不通となっていた。なお、同区間での代行タクシーの運行は3月14日限りとなる。

2月24日(金)

今月も今日を含めてあと5日。これから毎日製作を割り振って少しづつ進めれば、予定通り今月中に生地完というペースが見えてきた。本日はボイラ・ランボードの公式側の仕上げ。一昨日作った空気作用管の取り付けと、それを行った後の再儀装とディテールの追加が中心。いろんなパイピングがトポロジカルに相互に重なっているので、取り付ける順序が結構ポイントになる。まあ、今まで作ってきたものとの釣り合いから、これだけコダわることはなく基本的に同レベルで作るので、どうやったかを思い出せば比較的手は早い。ということで、無事目標を達成。後は、非公式側、キャブ周辺、ランボード下と下回りで3日、最後に仮組立と調整というタイムスケジュールだな。

2月23日(木)

西武鉄道が自動改札機導入以前の昔懐かしい回数乗車券を、記念切符として発売すると発表。発着駅名と発売額を事前に印字した「常備式」で、所沢・飯能・本川越の3駅について売り出す。全1500冊の数量限定で、売切れ次第終了。先着100名様にはこれまた懐かしい硬券の特急券(実物の在庫品だが使用不可)がプレゼントされるという。発売駅も地元以外は西武線を利用して行かなくてはならない駅なので、その往復運賃もいただけるということで、なかなかウマく作ったキャンペーンではある。回数乗車券自体がすでに廃止されつつあるので、いかにもな「記念切符」よりはコレクターズアイテムかもしれない。

2月22日(水)

今日の模型は空気作用管の製作。16番の頃からいろいろな技法をトライしたが、「ひとコブ」の制式機ならば、先にモジュールとして空気作用管を作ってしまいそれを固定するのが一番簡単で出来も安定しているので、今回もその手法で行く。まあいつものことなのだが、珊瑚のC57は全体のディメンションはさておき、ハンドレールをはじめパーツの位置やエッチングで表現された造作が全然スケールと違う。まあ、それが珊瑚らしいといえばらしいのだが、毎回機番ごとに補機類の位置も違うのでパイピングには工夫が必要なところ。今回もなんとかだまし絵的にバランスは取ってみた。この辺が珊瑚特有の「12番」の、16番的な面白さというか難しさというか「醍醐味」でもあるのだが。空気作用管は位置決めのための穴開けに新技法を思いついたので、簡易治具を作って試してみたら、これは結構イケる。こういう技法を思いつくと、俄然やる気が乗ってくるんだよね。

2月21日(火)

カナダ本社の北米の有力鉄道会社であるカナディアン・パシフィック鉄道(CPR)のジョーダン・ケイファス副社長補佐とコーリー・ハインツアジア地区代表らが、日本企業へのセールスのために来日している。3月末までにCPRはカンザスシティ・サザン鉄道(KCS)との経営統合が完了し、カナダ、アメリカ、メキシコの3カ国にネットワークを持つカナディアン・パシフィック・カンザスシティ鉄道(CPKC)となる。この機会をとらえて、日本の主要荷主企業に対し新会社の利用を訴えるためのもの。北米の港湾でのコンテナ荷役はコロナ騒動以来異常事態が多発しており、比較的安定したカナダ西海岸のバンクーバー港ハブとした全米へのネットワークをアピールするという。


2月20日(月)

東急電鉄は3月18日のダイヤ改正に合わせて、大井町線のQシート車の扱いを変更すると発表。現在たまプラーザ駅以遠では自由乗降になっているものを長津田までQシート乗客専用車とする一方で料金を400円から500円に値上げするというもの。世の中の値上げ傾向に乗っかってか、かなり強気の設定だが、それだけの実績と手ごたえがあるということなのだろう。流石にQシートとして使用されている列車には乗ったことがないが、東横線でも導入するし需要はあるんでしょうな。まあ渋谷-三軒茶屋間でも、ラッシュ時に座れなくとも空いた車輛に乗れるのなら、100円ぐらいは出してもいいからなあ。

2月19日(日)


ひとまずC57は、テンダが未塗装完成となったので速報。塗装後につける予定のパーツもあるし、キサゲは本体と一緒にやろうと思うでかけてないし、まあ中途半端なんですが。さらにスマホでサクッとザツに撮影したので、収差が気になるけどそこはお許しを。しかし、九州のC57のテンダで後部の前照灯がLP405ってだけで、66号機ってわかる人にはわかっちゃうからなあ。なつかしの「Vintage Rails」創刊号に載せた、宮崎区C57の形態分析を見てね。ATS車上子はModelsIMON製のパーツを取り付けたが、ちゃんと端梁付きの台車でもフルに首を振るのはスゴい。珊瑚でも、テンダはスケールなんだなあ。ATSといえば、C55・C57やD51はATS車上子への配管が蒸機のディテーリングでは一番てこずるポイントなんだよね。取り外しができるように、フレーム側に付けて現物合わせで曲げるんでなかなか悩ましい。図面上でその通り組めばいい空気配管より面倒で気を使うかも。

2月18日(土)

JR東日本は南武線の尻手-浜川崎間の支線に、新潟地区で使用されていたE127系0番台を投入すると発表。2輛編2本を使用し2023年度中に運用開始の予定。E127系は制御方式がVVVFインバータ制御で205系改造車の界磁添加励磁制御より省エネ性能が高いのが置き換えの理由という。いかにマイナーな浜川崎とはいえ、首都圏内でJR東が3扉車を使うというのはなかなか椿事ではある。これもまた、乗り鉄集めの手段かな?

2月17日(金)

かねてからの予定通り、この週末からC57の組立開始。およその下ごしらえは済んでいるので、まさにコテを握りっぱなしで作業できる感じなので効率がいい。まだ時間的にも余裕があるので、いつものように一気に集中作業ではなく、一か所づつ作業を進めていくやり方で展開予定。ということで、いつものようにテンダから。本日はテンダの上回りが完成したところまで。増炭板(厳密には北海道や関東のそれとは違い積載量は減ってしまうので、目的からすれば「炭寄板」が正しい)を取り付けるだけで一気に九州のカマのイメージが湧くというのは、実物を現役時代にいっぱい見たからなせるワザなんだろな。しかし、ModelsIMON製のC55・C57用増炭板が、珊瑚のテンダに見事ピタリと納まるというのはある意味スゴい。まあ、スケールモデルなら当たり前なのだが、なんせ珊瑚製の「12番」製品だよ。ちゃんと作ってたところもあるんだな。

2月16日(木)

大阪うめきたエリアでの梅田貨物線線路切換工事は、2月11日終電後から開始され13日未明に完了、13日より使用開始となった。試運転列車が2往復したあと、初の営業列車として特急「くろしお2号」が通過、続いて特急「はるか1号」通過した。続いて貨物列車も走行した。工事の仕上げがまだ残っているので、切替区間は徐行運転となっている。取付部分には地形の制約から急勾配があり、特定の重量級の貨物列車については、後補機を連結して運転する計画という。その姿が大阪駅の新地下ホームから見られるわけなので、これはなかなか人気スポットになるのではないか。

2月15日(水)

西武鉄道は来たる3月1日から、池袋線と秩父線の5駅を無人化する。対象となるのは武蔵横手駅、東吾野駅、西吾野駅、正丸駅、芦ヶ久保駅。の計5駅です。都合、高麗-横瀬間は吾野駅を除いて無人化されることになる。少し前に正丸信号場の写真を撮るために芦ヶ久保まで行ったが、すでに改札口は無人駅方式の簡易型IC改札機になっており、確かに駅舎には駅員はいたものの、そっちが違和感があったくらいだからなあ。各駅の乗降状況を見ても、たしかに無人で充分だ。しかし、芦ヶ久保は観光シーズンは特急が臨時停車するが、その時は駅員を臨時配置するんだろうか。

2月14日(火)

西武新宿線で久々に38101F「DORAEMON-GO」に出会う。池袋線への遠征は昨年一杯だったので戻っていることはわかっていたので、いつまた出会うかと心待ちにしていた。比較的相性のいい編成で、池袋線系統でも出会えたし、そもそもデビュー日に見てるんだよね。これでちょっと安心した。備忘録として。

2月13日(月)

JR東日本千葉支社と千葉ステーションビルは、総武本線の銚子-千葉間の209系の普通列車を使用した鮮魚の定期輸送を今月から始めると開始すると発表。この取り組みは、2021年6月から実施した実証実験が好評だったことを受け実用化したもの。新幹線での貨客混載の輸送サービス「はこビュン」を在来線に横展開したもの。今回の千葉の「はこビュン」では、銚子で当日朝水揚げされた鮮魚を、銚子駅を11時47分に発車し、千葉駅に13時31分に到着する列車に搭載し、ペリエ千葉とペリエ稲毛の「魚力」で販売するもの。道路事情から鉄道に相対的な優位性のある区間なので、それなりの成果が出たものと考えられる。毎月数回実施し、今月は17日と24日を予定している。

2月12日(日)


昨日に続いて、春みたいに温かい一日。日によって気温差が激しすぎるよ。で、この週末からという予定通り、準備作業をしていたC57の製作を開始。九州型C57のいつものパターンでドーム廻りから。いつもは、後期キットでは標準装備になっているロスト製ドームとパーツを交換してしまって加工するのだが、サンゴに行ったらもう在庫がなかった。仕方ないから初期形キットのプレスパーツをベースに加工。これプレスが問題でベコベコになっちゃってるんだよね。仕方がないからハンダ盛って削って板金作業。板厚が薄いのでそんなに削れないから、まあ「そこそこ」のところで妥協。砂撒管元栓を3個にして排砂管を付ければ、一気に九州らしくなるけど、これ知らない人には全然通じないよな。

2月11日(祝・土)

一番もったいない祝日の土曜日。勤め人からすると、なんかご利益が一つ減ってしまうような感じだったなあ。今は関係ないけど。今日は銀座線に乗ると、「レトロ車」39Fがやってきた。久々に念を入れたら来たのでなんかうれしい。「レトロ車」に乗るのもスゴい久しぶりだなあ。1年ぐらい乗っていないような気がする。それなりに銀座線は使っているし、40編成中2編成なので5%の確率のはずだが、こっちはちょっと縁が薄い感じだ。備忘録として。

2月10日(金)

数日前から「超弩級の寒気」とか「23区でも積雪」とか喧伝され、首都圏でも計画運休の可能性まで告知されていたが、蓋を開けてみると何のことはない。午前中は多少降って場所によってはちょっと積ったが、道路は全く支障がない程度。JR東日本も特に問題は発生せず。午後にはあっさりとミゾレから雨に変わってしまった。大体大げさに騒ぐときは狼少年なんだよね。正確に言うと、狼少年をやったのは気象庁で、ウェザーニュースは昨日から23区内の予報として「雪のピークは午前で、午後からは雨に変わる」だったからなあ。

2月9日(木)

東京都が東急大井町線の戸越公園駅周辺の連続立体交差化に関する都市計画素案を発表。戸越公園駅は1面2線の高架駅となり、中延駅から大井町駅までが連続して高架化される。これにより戸越公園駅周辺の踏切6か所が廃止されることになる。大井町線も今や田園都市線からの都心方面へのバイパス線になっているので、線形の改良は無理にしても、少しは施設を改善してやらないとなあ。

2月8日(水)

JR東日本は去る2022年12月に傘下のJR東日本不動産投資顧問が資産運用会社である「JR東日本プライベートリート投資法人」を設立し、2023年3月の運用開始を行うことを発表。2025年度末までに不動産ファンド事業全体で資産規模3,000億円の計画。不動産ファンド事業を生活サービス事業の成長エンジンと位置づけ、「変革 2027」のスピードアップを図るという。まあ、なんだかんだ言って都心部に一杯土地を持ってるからなあ。それを貸しビル以上の打出の小槌にするだけでも強いな。でも、ますます鉄道をやる意味が減っちゃうじゃないの。

2月7日(火)



湘南方面に用事があったが、ワリと早く済んでちょっと時間ができた。何か時間つぶしにと思ったのだが、大雄山線に乗ってくるのが時間的に丁度良さそうだったので、久々に乗ってみる。平日午後の長閑な時間だったが、それなりに乗客も乗っている。日中も全交換駅を使うネットダイヤを組んでいるが、ちゃんと需要があるということだろう。小田原市と南足柄市のインフラとして機能しているようだ。ところで大雄山駅でのお駄賃は「コデ165」。いつもの位置に鎮座している。見ると、なんか台車の軸受とイコライザがきれいに塗装されている。修繕でもしたのだろうか。確かに検査は22年12月になっているが。

2月6日(月)

作業は気合が乗っているときに進められるところまで進めてしまった方がいいので、ここでガイドをあけた穴を一気にモーターツールで開けてしまう。まあ、抜き切るまでピンバイスでやるのとは違いモーターツールなら一瞬なので、始めてしまえば作業は進む。ある程度作ってから相対的な位置決めが必要なパイピング関係の穴はさておき、パーツ用の穴はひとまず下穴は開いたので、だいぶやる気が出てきた。2月中に生地完、3月に余裕を見て塗装と進めたいな。

2月5日(日)

ひとまず取材を元に図面とかは描いてたけど、芸術祭に出すC57の製作を開始。取り付ける部品の穴開けのガイドをピンバイスでホジる。場所がクリティカルなものはほぼ決定できたので、あとはモーターツールで開ければいい。ここまでは普通の机上作業だが、ここから先は工作台を整えてからの作業なので、これで一気に工作が進む。ところで、今日は東横線に乗ると「ヒカリエ号」がやってきた。今月は早い。備忘録として。

2月4日(土)

熊本の南阿蘇鉄道は、本年7月15日から全線での運転を再開すると発表。2016年4月の熊本地震でトンネルや鉄橋に甚大な被害を受けたため、立野-中松間は今も不通となっており、残る高森-中松間のみの部分運行を行っていた。全線復旧の見込みが立ったのは、もっとも被害が大きかった第一白川橋梁の架替工事が完成したため。地震復興の公的資金で復旧できたことも運行再開の大きな助けとなった。全線運転再開後はダイヤを改正し、JR線乗入用の新型車輌「MT-4000形」を使用して、直通で肥後大津駅までJR豊肥本線へ乗り入れる。いろいろな好条件が重なって運転再開ができた以上、インバウンドも含めて観光客が戻ってくることを期待したい。

2月3日(金)

近畿日本鉄道とJR東日本が鉄道技術分野での協力関係を強化すると共同で記者発表。効率的でサステナブルな鉄道経営を維持し、より安全でかつ利便性の高い輸送サービスを実現すべく、無線式列車制御システムなどの新技術の共通仕様化など鉄道技術分野での協力を強化し開発コストの低減や設備導入のスピードアップに取り組むという。まあ、敵の敵は味方だから組めるということだろうか。JR東海と東京メトロも営業面で組んでるし。

2月2日(木)

2月1日の夜から2日にかけて、北海道では低気圧接近による積雪が予想されたため、JR北海道は1日の最終列車の切り上げと2日午前中の計画運休を行った。JR北海道のドル箱(銭函線と改名すべきか)である札幌圏も運休となり交通は大混乱。昔は、大雪で他の交通が遮断されても鉄道だけはなんとか走らせていたのだが、もはやいちばん先にKOされちゃうんだからなあ。大赤字のJR北じゃ除雪費用も出ないんだろうな。貧すれば鈍する。

2月1日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。前回に続いて72年夏の最初の北海道撮影旅行で撮った、函館本線函館口でのカットの4回目。回数を重ねても、遅々としてほとんど前に進まないアストロ球団状態ですが、やっと35mmのメインカメラの分が昼のところまできました。一体いつまで大沼が続くか。自分でもわかりません。とにかくあるものは出しますのでお付き合いください。







(c)2023 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


「ホビー日記」にもどる

はじめにもどる