「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2023年6月-




6月30日(金)

東急とJR四国は本日、2024年1月~3月にかけて「四国瀬戸内クルーズトレイン」の運行を行うと発表。この企画もまた「THE ROYAL EXPRESS」の車輌を使った、北海道クルーズとレインと同様の豪華ツアーとなっている。瀬戸内海沿岸の予讃線を中心に、岡山を出発して高松・琴平・松山を回るもの。東急、JR四国、JR貨物、JR西日本が協力して運行するスタイルも北海道と同様。今回も自走ではなく、電気機関車が牽引し電源車を連結して運行する。旅行代金は96万円からで1回あたり30人の募集。3泊4日のツアーが合計6回行われる。JR四国も豪華観光列車を走らせられて良かったね。

6月29日(木)

関東鉄道が7月15・16日に「キハ315・316号さようなら乗車会&撮影会」を開催すると発表。キハ315・316は国鉄キハ17形式の発生品を利用して1977年に製造された車輌だが、その後エンジン換装しているし、キハ10系の生き残りというにはちょっとナニなところもあるが、それでも半世紀近く前の昭和のディーゼルカーなので古いことは確かだ。まあ、こういうイベントは「参加することに意義がある」タイプのファンがけっこう増えているので、やれば集まるんだろうな。発売が決まった流鉄の「さよならオムライス電車記念入場券」なんて極北のアイテムも出るくらいだから、鉄道会社からすれば良いお客さんなんだろうな。

6月28日(水)

「博物館明治村」で動態保存されている蒸気機関車9号機が大規模修繕を受けるため7月2日限りで運行を休止すると発表。修繕は2年ほどかけて行う予定。鉄道開通期以来の古豪12号機がこの4月に大規模修繕を終え営業運行に復帰したことをうけたもの。運行休止前の3日間は9号が運用に就き、最終日の7月2日には12号機との重連運転を実施する。9号機は明治45年製なのでぎりぎり「明治」だが、数少ない米国型の保存機なのでこの修繕でさらに延命されることは喜ばしい。

6月27日(火)

北海道新聞が「JR北海道が42無人駅の廃止検討」とスクープ報道。JR北海道はこれまでも利用客数の少ない路線・駅の廃止を進め、2016年以降合計101駅を廃止したことに続くもの。この42駅は利用者が1日3人以下の駅を基本に選んでおり、そこに一部10人以下の駅を加えたリストとなっている。駅は固定費が高く、特に冬季は除雪費用が嵩むため、コスト要因となっている。廃止対象駅は宗谷本線が最多で16駅、次いで函館本線の9駅となっている。路線別では宗谷本線の16駅に次いで多い。

6月26日(月)


仕事の打ち合わせで松・謙さんのお宅へ。このところ事務所での打ち合わせはあっても、ご自宅での打ち合わせはなかったので、久々に地下のレイアウトルームを拝見。着実に建設が進み、来るたびに変わっているのが流石だ。この前はHOn3の谷を跨ぐ橋梁ができたところまで見たが、ナローの駅と駅前の街並、機関区のあたりがグッと賑やかになっていた。このあたりは切通の擁壁をつくるあたりから見ていたので、ここまでできてくると中々思うものがある。最終フェーズが近付いているなあ。

6月25日(日)


午前中は池袋で日本鉄道模型の会の月例理事会だったので、その足で練馬で行われている「スワップミート」に。そのためワリと早い時間に行ったのだが、けっこう空いていた。持ってきているタマも少なめだし。出店側もお客側も確実に毎年歳を食っているからなあ。当然往き帰りは西武池袋線を利用するわけだが、豊島線の日中3運用は全て「ハリーポッター号」。今日も全部見てしまった。おまけに帰りは「茶車」。これはスゴい。今月4回池袋線に乗ったが百発百中で必ず出会ってる。これはかなりの確率、相性良いな。備忘録として。

6月24日(金)

大阪メトロは森ノ宮駅で、中央線の新型車輌400系の出発式を開いた。中央線は万博会場の人工島・夢洲まで延伸し2025年大阪・関西万博来場者の輸送を担うことになっており、その主役として導入したもの。宇宙船を意識したというユニークなデザインで、万博をイメージしているという。明25日から営業運行を開始する。

6月23日(金)


昼前に外出して田園都市線に乗ると、駅で抑止がかかっていてなかなか発車しない。どうやら溝の口駅でポイント故障があり、全線で運転を見合わせているようだ。その内、半蔵門線内-二子玉川間・梶が谷-中央林間で折返し運転を行うとアナウンスがあり、それらの区間では運転再開。これは珍しい「二子玉川行き」の表示が出てるに違いないということで、渋谷で下りの列車を押さえる。こういうのは居合わせないと撮れないので、けっこう貴重。その後は西武池袋線沿線で用があったので、そのまま副都心線から西武池袋線に。池袋方面には行かなかったので、豊島線に入っていると思われる「ハリーポッター号」は見れなかったが、「茶車」にはまたも会えた。今のところ池袋線に乗ると必ず出会うな。これもかなりの確率だな。備忘録として。

6月22日(木)

東京メトロは、3年前の「虎ノ門ヒルズ駅」開業以来行ってきた、銀座線虎ノ門駅・日比谷線虎ノ門ヒルズ駅の一体化改良工事が7月15日に完成すると発表。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と一体となり、虎ノ門地区の中核として整備される。日比谷線ホームの階下となる地下2階にコンコースを新設し、銀座線虎ノ門駅とラチ内で直結するようになる。まあ、いかにも仮開業みたいなスタートだったので、やっと本来の姿が見えてきたということができるだろう。

6月21日(水)

夏至にしては珍しい晴れ。この十年ぐらいはこの時期でも梅雨らしい天気は少なく、晴れと大雨が繰り返すスタイルになってしまったが、それでも夏至の日は雨になることが多い。ところで、JR東日本は長野県内でSuica利用可能エリアを拡大すると発表。すでに導入済みの松本以遠のエリアで、篠ノ井線松本-篠ノ井間、信越本線篠ノ井-長野間、大糸線松本-穂高間の計23駅が対象。これら各駅は「首都圏エリア」に追加されるカタチとなる。導入は2025年春以降とのこと。

6月20日(火)

東横線に乗ると、「緑車」がやってきた。東横線や副都心線は毎週数回乗っているので、会う時は大体月の前半に出会っているのだが、今月は遅くなった感じもあるがやっぱり来た。これで一安心。よしよし。備忘録として。

6月19日(月)

この前の日曜に最終運行をしたばかりの「SL銀河」用の気動車キハ141系4輌が、早くも秋田総合車輌センターへ廃車回送された。盛岡駅ホームでは送別式が行われ、ファンが見送る中、秋田に向かって出発して行った。それにしても作業が早いなあ。通常、どこかに留置しておいて、解体タイミングにあわせて回送する感じだともうのだが。それともそもそも留置線に余裕がないのか。いずれにしろ、運行が終わったのはキハ側の事情が大きいようだ。

6月18日(日)

えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」のJR東日本只見線での運行が、昨日と本日二日に渡って行われた。これは車輛を貸して相手線内で運行するのではなく、えちごトキめき鉄道の上越妙高駅からJRの会津若松駅まで8時間以上かけて一つの列車として運行し、これをトキ鉄と日本旅行がツアーとして販売したもの。観光列車を持っている鉄道会社と景勝地を沿線に持つ鉄道会社が連系すれば、新しい観光商品を開発できることを実証した社会実験ともいえる。さすがMr.地域振興の鳥塚社長。また新しい観光資源の可能性を掘り当てている。

6月17日(土)

本日、東急テクノシステム長津田工場内特修場でクラブツーリズム主催の「8500系教習車プレミアム撮影会」が三部制で開催された。昨年11月に続く2度目の開催ということだが、そもそも8500系が東急テクノシステム長津田工場に完姿で保存されているということを知らなかったのでびっくり。デハ8606-デハ8506の先頭車2輌が、教材としてそのまま残されている。屋内なので状態も良さそう。これ、技術教材ということは保安装置も残しているだろうし、このまま動態で走れるんじゃないの。こどもの国線とかで走らせたら、さらに金を取れるのでは。

6月16日(金)



JRの渋谷駅も最寄のJR駅だし週に何回も利用しているのだが、乗り換えの関係でいつも原宿寄りところで乗車するので、恵比寿方はあまり行くことがない。特に3・4番線は15輌編成対応の長ホームなので、こっちの端にはまず行くことがない。が、珍しくそっちの方が降りる駅で便利だったし、湘南新宿ラインの列車が来るまでちょっと時間があったので、先のほうまで行ってみた。ここまできたのは、山手線1番線ホームの付け替え工事の時の記録を撮りに来て以来だな。線路西側の再開発ビルも低層階はカーテンウォールが取り付けられてビルらしくなっているし、なにより線路が全て陰になっている。旧3・4番線ホームも新南口への通路になってしまっていて、だんだん面影がなくなってきている。こういう途中の日常の記録ってけっこう後になってから大事なんだよね。

6月15日(木)

車を運転していて西武池袋線のガードに差し掛かると、やってきたのは何と「ハリーポッター号」ではないか。出会った場所からして、池袋線本線の普通列車運用のようだ。開園カウントダウンとなって、毎日フルで稼動しているのだろうが、それにしても出会う機会が多い。「緑車」でも「ヒカリエ号」でも「茶車」でも「DORAEMON-GO」でもいいが、電車に乗る用事ではなく、クルマで差し掛かったときにちょうど走ってくるというのは、なんともラッキーな感じがして気分がいいな。

6月14日(水)

JR東日本横浜支社は、7月12日(水)19日(水)8月23日(水)30日(水)の4日間、185系電車を使用した臨時列車 特急「185」を横浜-伊東間で運転すると発表。なんと列車名の読みは「いっぱーご」だと。185系電車に乗車し楽しんでいただくための列車とのことで、途中停車駅はなし。下りが横浜11:50発 伊東13:16着、上りが伊東14:41発 横浜 16:05着と、ホントに行って帰ってくるだけ。これでもお客さんが乗ってくれるんだからいい商売だよな。

6月13日(火)

本日は5日以来で西武池袋線に乗ったのだが、またまたハリーポッター号3編成に全部出会ってしまった。こんどは1編成が豊島線仕業、2編成が池袋線の普通仕業。それにしてもスゴい確率だなあ。まあ、あと一週間でオープンなので、なるべく池袋口で多く露出するような仕業につけているのだろうが、けっこう引きが強い。そういえば、今日も「茶車」も見たぞ。それも往き帰り2回。池袋線に乗ると全部来るというのも、なかなか運が付いているような。

6月12日(月)

本日午前8時45分ごろ、しなの鉄道上田駅構内の熊野小路踏切で、電留線を車庫に向かう4輛編成の回送列車が脱線、先頭から3両目までが脱線、2輛目は線路から外れて車体が傾いて止まった。この事故で田中-戸倉間が終日運休となり、13日も続けて終日運休する見通し。しなの鉄道は、社長が記者会見を開き謝罪したものの、原因はまだ不明とのことだが、運転士のミスや置き石などのいたずらはなかった模様。事故車は、2020年から新導入したSR1系。修理とか終わるまで、115系の廃車が少し伸びるのかな。

6月11日(日)

JR北海道が2022年度の区間別の輸送密度と収支状況を発表。コロナ禍を脱したため旅客は回復傾向にあり、全体的に輸送密度、収支とも改善し、全線区が営業赤字となるものの、赤字額合計は約659億円と、前年度の約790億円より減少した。とくに、特急を運行する幹線や新幹線の回復が著しく、北海道新幹線も前年の「1,635」から「3,095」と大きく改善した。やはり札幌に向かう函館線と千歳・室蘭線というJR北海道の中では中核的な路線の回復が顕著。特に千歳線は観光客の復活で空港輸送が活況となり、稼ぎ頭としてのポジションを万全のものとしている。その一方でローカル線はほとんど変化がなく、観光の恩恵も受けていないことが明確になった。やは熊と鹿以外何もないところに線路だけあってもどうしようもないということだ。

6月10日(土)

オリエンタルランドは東京ディズニーリゾート内東京ディスニーランドのアトラクション「ウエスタンリバー鉄道」の蒸気機関車「ミシシッピ号」が、ボイラー検査の有効期限が切れた状態で運行していたことを発表した。本来の有効期間は5月17日までだったが、そのまま6月5日まで使用されていた。ボイラー性能検査の有効期限を勘違いしていたのが原因。アトラクションではあるものの、本物の蒸気機関車を使用しているので、労働安全衛生法に基づくボイラー性能検査が必要となる。

6月9日(金)

HARD OFFグループの各店は、来たものは買い取るし、解体業者やら廃品回収業者やらが金になる物を持ち込んだりするので、けっこう思わぬものが店頭に並んでいたりするので、クルマで遠方に出かけて見かけたときは時間があれば覗くようにしている。鉄道模型もかなりの店舗で棚はあるものの、タマはあってもNゲージがほとんどだが、タマに妙なものがあったりする。本日も出先のHOBBY OFFで16番量販品のあまり出てこない貨車をみつけた。価格はデータベース管理しているのでバカ安というわけにはいかないが、オークションとかだと競り上がってプレミアムがついたりすることもある製品なので、納得価格で購入。こういうのがあるからハドフめぐりはやめられない。

6月8日(木)

世界的な半導体不足の影響で「Suica」「PASMO」カードの製造に必要なICチップの入手が困難になっているため、JR東日本、PASMO協議会をはじめとする関係各社は、本日から無記名「Suica」「PASMO」カードの新規販売を一時中止する。記名式カード・定期乗車券の新規発売、インバウンド向けICカードのような企画券、カード再発行は継続。「モバイルSuica」「モバイルの PASMO」については、通常通り新規発行を継続する。ただし、5月27日から「Suica」エリアに加わった青森・盛岡・秋田エリア内では、まだカード普及期にあるため無記名「Suica」カードを新規販売する。

6月7日(水)

東武鉄道は昨日と本日、新型特急車両N100系「スペーシアX」の報道関係者向け試乗会を浅草-東武日光間で実施した。乗車した関係者は、車輌ごとに特色を出したシートを体験。カフェカウンターでは「スペーシアX」限定のクラフトビール「Nikko Brewing」・日光珈琲のクラフトコーヒーをはじめ、栃木の食材を活かした軽食・スイーツを提供するが、その試食会も行われた。また「スペーシアX」の運行開始と共に、浅草駅5番線は専用ホームとしてリニューアルした上で供用される予定。

6月6日(火)

8月26日開業となる芳賀・宇都宮LRTが、昨日より全線で習熟運転を開始。乗ることはできないが、走行中の姿は宇都宮まで行けば見れる状態となった。週内に運輸開始認可申請、運転度数認可申請、運賃認可申請を行う予定。順次営業ダイヤに合わせた訓練に移行する。当初の営業ダイヤは利用実態がつかみきれていないため、暫定ダイヤで運行を開始して需要に合わせた形で早期にダイヤ改正を行うという。料金は初乗り150円、最高の宇都宮駅東口-芳賀・高根沢工業団地間が400円という。

6月5日(月)


久し振りに西武池袋線に乗ったら、「ハリーポッター号」に会いまくり。乗車こそできなかったものの、池袋行きに乗っていると池袋線普通列車に入っている運用と豊島線の豊島園行きにすれ違う。これで2本。もしかしてもう1本も豊島線の運用に入っているかもと思い、池袋の1番線でワーナーブラザース寄贈の「逆回転時計」とか写しながら、残りの運用がやってくるのを待つ。すると案の定、来たぞ3編成目。なんとわずかな時間に3編成全部見られるというラッキーさ。なかなか引きがいい。おまけに「茶車」も出会えたし。

6月4日(日)

かねてより建設工事が進められてきた芳賀・宇都宮LRTの開業日が、2023年8月26日と決定した。路面電車がなかった都市に新規に路面電車が開業するのは75年ぶり、戦後初の事例である。また、路面電車や郊外電車の改良ではなく、最初からLRTの路線は新設されるの初めての事例となる。開業日当日は、宇都宮駅東口停留場で発車式を開催する。完成が大幅に遅れた上に、試運転中に宇都宮駅で脱線事故を起こすというケチの付き捲りだっただけに、ここまでたどり着いたことは喜ばしい。

6月3日(土)

超大型といわれた台風2号は、本土直撃こそなく南方海上を東に通過していったが、梅雨前線を刺激し、東海地方や近畿中心に激しい雨と風をもたらした。この影響では、鉄道に関する鉄橋の流出などの被害はなかったのはなによりだが、運転見合わせは各線で相次いだ。特に東海道新幹線は愛知県・静岡県内での豪雨により豊橋駅と三河安城駅間の降雨量が危険性を示す既定値に達したため、昨日夕方から本日昼頃まで運休した。運転再開後も乗客が殺到したため、混乱は一日続いた。

6月2日(金)

JR東日本が東京機関区や田町電車区の跡地を利用して再開発する「TAKANAWA GATEWAY CITY」において、高輪築堤跡を復元してランドマークとして同エリアのシンボルにし保存するプランを発表。国の史跡として指定されたため、このたび文化財保護法に基いた保存活用計画となっている。まあ、見えていたというか、予定の流れ(あそこに埋まっていることは鉄道関係者ならわかっている)ではあると思うが。橋梁も再現し、VR技術を使って陸蒸気が走る姿を見られる公園として整備するという。

6月1日(木)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今回は開闢以来10年目にしてのドラスティックな企画。Photoshopのバージョンアップで搭載された、AIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用して、効果的にカラー化できそうなカットをカラー化してみた記録。クセを飲み込めばかなり使えるし、モデラー的にはけっこう面白い写真がアウトプットされたりする。やはりAIもコンピュータ。そのアルゴリズムを見切れれば、任せられる作業はわかりやすいという良い例だろう。冷やかし半分でちょっと見てみてくださいな。






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