「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2023年9月-




9月30日(土)

西武有楽町線開業40周年を記念して、明日より6000系6117Fの帯を有楽町線当時の営団7000系のイメージで黄色に変更して記念列車として運行する。運行期間はやく1年間の予定。11月からは記念ヘッドマークを掲出するとのこと。それだったら、いっそ7000系更新車をメトロから買った方が、東急や小田急より良かったのでは。元から西武対応の保安装置が付いているし、ワンマン仕様だし、改造費がいらなかったじゃないの。

9月29日(金)

新潟市と上越地域間の鉄道高速化に向けて、新潟県がミニ新幹線の導入を検討する委員会に、新たな2案が提案された。すでに検討対象となっていたえちごトキめき鉄道の「長岡-上越妙高間」案と「信越線の線形改良」案にに加えて、「長岡-糸魚川間」案とほくほく線を改良し上越、北陸両新幹線を結ぶ案が検討対象となった。この4案を元に工費や工期、周辺への影響を考慮して、時間短縮に対する費用対効果を検討するという。しかし、そもそも新潟県内の移動需要ってどのくらいあるのかねえ。そもそもそっちが問題なのでは。

9月28日(木)

千葉の常設お座敷の最内側にエンドウの鉄製道床線路で16番用の路線を敷くアイディアを思いついたら、早速大量の鉄製道床線路のジャンクを入手。大きなダンボール箱一杯に、目の子でエンドレス3本分ぐらいの線路が入っている。これはラッキー。このまま千葉に持って行ってから内容を精査したいと思うが、多分これで内側は全部埋められる感じ。独特の曲線ポイントもいくつかあるようなので、最内周には分岐をつけてもいいかな。

9月27日(水)

来年3月に開業する北陸新幹線の金沢-敦賀間で習熟運転が開始され、営業用のW7系が本線上を走行している姿がSNS上などにアップロードされている。しかしこうやってみると、関東からと関西からと、随分この新幹線の見え方が違う感じがする。福井市が東京に引き寄せられる一方、敦賀まで直流化し新快速が走るようになったあたりからはじまっていた動きが遂に完結し、敦賀は晴れて名実ともに関西圏の一員となったという構図。福井県は元々越前と若狭という別の国だったわけで、若狭は関西に、越前は北陸に分かれて、この分断が百数十年ぶりに顕在化したということだな。

9月26日(火)

西武鉄道が他大手民鉄から買い取って導入すると発表していた「サステナ車輛」は、東急の9000系と小田急の8000系と発表された。東急9000系はまあ想像の範囲だが、小田急の8000系はけっこう想定外かも。メトロの車輛が来るかと思ってたけどね。でも、西武も原点回帰というか、払下車両の活用というのはいかにもらしいところだよな。

9月25日(月)

23日にJR西日本岡山駅構内で、出庫する車輛が信号を見誤り、安全側線に逸走する事故が発生していた。Facebookではおなじみだが、車止めファンとしては安全側線が実効を発揮した事案として見逃せない。それだけでなく、逸走した車輛がディーゼルカーだっただけに、ジャッキアップして自力で復線したというのも昭和っぽくていい。昔は蒸気機関車とか、けっこう安全側線に突っ込むけど、自力で戻ってたもんな。

9月24日(日)


今月も最終週ギリギリになって、千葉に行く時間が取れた。最低月一で行けると、庭のメンテナンスとかワリと楽になるので、今後ともこのペースで何とかしたいところ。今回もあんまり走らす時間はないが、さらに内側にエンドウの鉄製道床線路で16番用のエンドレスを敷くテストを行う。まだ直線レールが足りないので、一番外周となる線路の輪郭の部分を600R(当時の呼び方は16本組曲線)で作ってみる。こんな感じで、短辺は90゜曲線の間に直線を一本カマすようにするとおさまりが良いかな。長辺はまだもう一本直線が入れられそう。内側は線路はあるけど一気に450Rなんだよね。ま、ジャンク見つけたら買い足そう。

9月23日(土)

昨日、JR九州の企画観光列車「SLあそBOY復刻ツアー」が熊本-宮地間で無事運行され、立野のスイッチバックを中心にかなりのファンを集めた模様。SNS等にも多数投稿がアップロードされている。ハチロクとDE10のプッシュプルで、往きの登坂こそSLが先頭で力行するが、帰りはブル下がり状態で逆向運転。58654号機は台枠まで新製した事実上の新品なので、もっと使ってあげてもいいのだが。借り受けても観光列車に使いたいというところはいろいろあるんじゃないの。

9月22日(金)

JR東日本・JR東海・JR西日本・JR北海道の4社は、新幹線と在来線特急の「乗継割引」の廃止を発表。新幹線ネットワークの充実やインターネット販売の拡大により「乗継割引」の利用者は減少し、その使命を終えたものと判断して廃止とのこと。廃止時期については、JR東海とJR西日本は2024年3月16日、JR東日本とJR北海道は2024年春としている。普段は足並みがそろわないワリに、値上げにつながるこういうことになると一致団結して協調ちゃうのね。さすがに現金なJRだけのことはある。

9月21日(木)


標準軌HO/16番兼用の駐泊所のジオラマ。ひとまず完成したのでいろいろ機関車を載っけて楽しんでいる。基本的に日本風ではあるが無国籍になっているのが、なんとも昭和30年代の16番レイアウトの雰囲気を漂わせるので、日本型16番によく似合う。歴史的経緯から日本の影響が大きかった、大陸の鉱山などの専用線の機関庫としても違和感はない。といくことで、IMON製の解放型に出演してもらう。そのままスマホのカメラを「地面」においてワンカット撮ってみる。松・謙さんのクラムベイのモジュールの「通りの中からのカット」を撮影の際に思いついたテクニックだが、スマホカメラが至近距離からパンフォーカスになることもあり、完全に「中の人」の視線になるのが面白い。酔った勢いで、照明を当てずに部屋の明りだけで撮ったので画質が粗いが、そこはお許しを。

9月20日(水)

JR貨物が名古屋港線(正式には東海道本線・貨物支線山王信号場-名古屋港間)の廃止を国土交通大臣に届け出た。6.2kmのの廃止予定日は来年2024年4月1日。同区間はJR貨物による第1種鉄道事業区間。名古屋港からの貨物輸送のために1911年に開業し100年以上の歴史を持っていた。分割民営化後の1987年から1994年までは途中にナゴヤ球場正門前駅が設置され、JR東海がJR貨物の線路を借りて観客輸送の旅客列車を運行していたのは有名。貨物輸送の変化により名古屋港からの車扱の鉄道貨物発送がなくなったため、近年はレール輸送列車だけが運行されていた。

9月19日(火)

ホビーオフのジャンクコーナーに、エンドウの鉄製道床の16番レールがケース一つ分山積みででていた。1本50円。千葉の常設お座敷の更に内周に、16番用のラインとして鉄製道床のエンドレスを敷こうかという思惑もあったので、探してみたがほとんどが曲線。でも、2本だけ直線を発見。これはひとまず確保。まあ、ここまで安くなくても、1本100円ぐらいなら時々遺産整理で出てくるので、地道に集めようか。直線はかなりの本数がいるわけだし。

9月18日(祝・月)

時間が取れるなら気合が乗っているうちに工作を進めた方がいいので、本日もジオラマ再生の続き。機関庫の修理・加工と塗装・ウェザリング、小物の取り付け、グラッシングと植樹まで一気に行う。まあ、微修正はまだあるとは思うのだが、ひとまず本日中に完成状態に持ち込む。これで撮影もできるな。まあHO標準軌といっても、ストラクチャーとかの関係で中国型がせいぜいだが、これは実はいろいろあるし、16番も昔作ったヤツとか量産品とかそれなりにあるので、役者にはことかかないし。

9月17日(日)


機関庫の加工と再生の方はまだ工程が残っているが、既存ストラクチャーを使用した給炭・給水コーナーはほぼカタチになったので記念にフライングでワンカット。給炭台は懐かしいヒルマモデルクラフト製のキットを組んだもの。屋根無しに改造した方は愛用しているが、これは最初にキットのまま屋根ありで組んだもの。16番の専用線のイメージで、エコーのCタンクを配してみた。16番も自分で組んだヤツはちゃんと手元にあるのよ。電柱は画角から外した方が絵柄はよくなるのだが、エコーモデルのCタンクだけに、阿部さんの名言「車輛だけでなく、そこに電柱が一本あれば…」へのオマージュ。

9月16日(土)


毎日少しづつターフ撒きをしていたので、ほぼ地面は完成。作風が全然違うジオラマの修理は、痛んだ部分だけではなく結果的に全体を自分のスタイルに変えなくてはならなので、特に地面は結構手間がかかった。ということでフェーズはストラクチャーに進む。新たに作るエリアは、前に作っていたストラクチャーを流用で対応。出戻りの頃いろいろ作ったので、それが使える。既存ストラクチャ(機関庫)は加工と再生を行う。機関庫には付きものの作業室の出っ張りを製作するのだが、ノースイースタンの板材を利用してそれっぽく作る。なんかこういう細工は十数年ぶりだな。

9月15日(金)

只見線で運用されている郡山車両センター所属のキハ110-135号が、朱色5号(首都圏色)に塗色を変更して検査出場。そもそも首都圏色って、国鉄末期の金のない時期に塗装工程を減らすと共に一番安い塗料に塗色を変更して生まれたもので、リアルタイムで当時を知る者にとってはまさに「貧すれば鈍する」。おかずが買えなくて梅干し弁当を持ってきたような感じでイメージが良くないんだよね。でもまあ「戦時型」が好きな人もいるし、面白がってくれる人がいればそれはそれでいいのだが。とはいえ、結構似合っているのがなんとも。

9月14日(木)

本日国土交通省は集中豪雨で被災したいすみ鉄道へ、鉄道・運輸機構の鉄道災害調査隊を派遣した。総元-上総中野間の路盤流出等の被害が発生した区間など被災箇所の復旧方法に関する技術的な調査と助言を行う。現在いすみ鉄道は大原-大多喜間のみ運転を行っており、大多喜-上総中野間は当面運休でバス代行輸送を行っている。小湊鐵道も里見-上総中野間が運休となっており、こちらも鉄道災害調査隊による調査を実施予定で、日程等の詳細を調整中とのこと。

9月13日(水)

今週はいろいろ仕事が多くて連日動き回っていて忙しい。こういう時は、実は少しずつターフを撒くのに向いている。朝出かける前に少し撒き、帰ってきたら朝の分が乾いているのでまた少し撒きと、改造・修理の工事には結構向いている。ということで、本日は土色の部分をひとまずまとめた。次は植物色のターフを配色しながら撒く感じだな。そうすればひとまず地面は完成。毎日少しづつやれば、今週中にはそこまで行きそう。

9月12日(火)

築堤の崩壊(複線電化の際に新線で開通した、土気-大網間)で不通になっていた外房線の誉田-大網間が本日より運転再開。一時は復旧には14日までかかるという見通しもでていただけに、中々頑張った作業。蘇我-大網間は外房線とはいえ千葉市内の近郊区間で列車本数もそれなりにあり、房総各線の中では数少ない稼げている区間なので、気合も入れたということだろう。

9月11日(月)

このところ少しづつやっていた16.5㎜のジャンクジオラマの再生・改造。ひとまず地面のベースになる部分は修復ができた。元の地面のおかしくなっているところをきれいに剥すのが結構めんどうくさかったので、一気にやらずに少しづつ削り取ってたのでかなり時間がかかってしまった。ここからは、ターフ撒きと草植え。それが終わったらストラクチャ類の修復と改造。まあ、今月中にはできるかな。

9月10日(日)

台風に伴う線状降水帯に襲われた千葉県は、路盤の流出や土砂崩れなど予想以上に鉄道への影響が大きく、随所で運休が続いている。特に山がちのところで降雨量が多かったため、千葉では少ないのだが、築堤や切通などがあるところが狙われた感じ。避難警報が出ていなかったのは、こちらに縁のある山も川もない長生村と白子町ぐらいだったからなあ。

9月9日(土)

東横線に乗ると「ヒカリエ号」4110Fがやってくる。最近は良く出会うな。帰りはSDG'sトレイン5175F。色物が揃った。その後夕方に銀座線に乗ったが、こっちはレトロ車39F。レトロ車は前照灯の色が違うので、かなり前からやってくることがわかってしまうから、けっこうワクワクする。ということで、けっこうヒキの強い一日。備忘録として。

9月8日(金)

西武鉄道の旧2000系6輛編成の最後の編成である2031Fが10月6日に引退することと、それに伴う撮影会・記念運転等のイベントを行うことを発表。池袋線への新車導入に伴う玉突きで6000系が新宿線系統に転属していたので、時間の問題とは思っていた。まあ、まだ2輛編成はいるので、本当の意味でのラストランではないが、西武の黄色い鋼製車も減ってゆくんだな。まあ、すでに相当に古いことも確かだが。

9月7日(木)


夕方にはひとわたり予定していた仕事が終わったし、雲行きは怪しくなるし、ということで久々に軽工作。16番天プラC57ジャンクの再生。基本的に本体はダメージが少なく、走行も問題ないので、脱落したパーツは再取付、逸失したパーツはロスト製パーツを取付という感じで、サクサク進める。それにしても最近の中国製欧州型細密機と同じで、パーツがすぐ取れるんだよね。小工デフのは落札したのを覚えていたが、標準デフのは応札したことさえ失念していて見つけてびっくりしたヤツ。ロットが違うのか、微妙に仕様が異なっていて面白い。そもそも16番は運転会等での走行用なので、あまり手間と金を掛けては元も子もなくなるので、手頃なところで完成。それにしても最近は16番でも既成のナンバープレート・セットってないのね。標準デフのは仕様が似ている52号機にしたかったのだが、わざわざ注文したらそれこそ高くつくので、手持ちの残から適当に。

9月6日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。先月に続いて今月もPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した、鉄道写真をカラー化してみた記録の続き。ある程度結果が読めるようにはなったが、それでもどういう仕上がりになるのかはけっこう見ていておもしろい。当分この線でいけそう。まあ今月もひとまずお付き合いくださいな。

9月5日(火)

JR貨物が、今年の馬鈴薯輸送について発表。今年は9月12日より運転を開始し、10月5日までの23日間、帯広貨物駅から熊谷貨物ターミナルの間で運転される。一列車当たりコンテナ100個、延べ2300個を輸送予定。これは北海道から出荷される馬鈴薯の約4割に相当するという。北海道新幹線の並行在来線の問題が議論になっている時期だけに、これは貨物輸送の動脈であることを強調する強力なパブリシティーといえるだろう。

9月4日(月)

JR東海は2023年10月21日(土)・22日(日)に、浜松工場の見学ツアー「JR東海 浜松工場へGO」を開催すると発表。ツアーは、首都圏地区発、中部・関西地区発、それぞれ団体専用列車で工場まで直接入場する。これとともに約30年に渡って開催していた浜松工場の一般開放日を終了し、今後の見学は専用ツアーとして開催する方針。ツアー商品はジェイアール東海ツアーズ扱いで、往路の新幹線代金を含んで東京駅発で2万6500円とのこと。全部有料の世の中ということね。

9月3日(日)

東京メトロ有楽町線開業35周年・副都心線開業15周年を記念した撮影会が、本日新木場車両基地で開催された。これは東京メトロとはとバスのコラボ企画として行われたもので、はとバスのツアーとして実施。バスツアーとしては3回目になるが、今年は記念撮影会ということで、引退後も編成で保存されている7000系と現役の10000系・17000系がならんで登場し、各種ヘッドマークの掲出など色々なイベントが盛り込まれた。撮影会で稼いでくれるとあっては、そりゃ編成で保存するわな。7101号は営団のSマークが復元されていたりするし。

9月2日(土)

JR東日本は中野区・東京メトロと連携して建設中の中野駅新駅舎と西側南北通路、駅ビルの概要を発表。現駅舎から中野通りを挟んだ西側に駅ビルと幅19mの南北自由通路を整備する。現在の南北改札口と駅舎は残し、混雑緩和を図る。駅ビルは5階建てで、2階が駅舎と店舗3・4階が店舗となる。新駅舎は2026年の使用開始を予定している。

9月1日(金)

本日午前11時50分頃、宇都宮芳賀ライトレール清原市民センター前停留場付近で、右折しようとした乗用車とLRTの車両の接触事故が発生。宇都宮LRT最初の交通事故となった。乗用車の運転者は駐車場を利用すべく右折しようとしたが、走行中の電車に気付かず軌道内に進入したもの。怪我人はなかったが、LRTは約50分間不通となった。現場は右折禁止であり、路面の軌道に運転者が慣れていないための事故であった。LRTとしては試運転中の脱線に続く事故ということになる。







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