「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2023年10月-




10月31日(火)

京成電鉄が、完全子会社となっている新京成電鉄を令和7年4月1日付で吸収合併すると発表。北総地域における運輸事業や不動産事業を一体化することで、さらなる経営の効率化や経営資源の活用を実現する戦略。すでに新京成線と京成千葉線は一体の運行となっており、北総地域での培養線として本線系との連携をさらに進めるものと思われる。新京成電鉄は財務状況が比較的よかったので吸収合併という戦略をとれたが、本当なら財務状況さえ改善されれば北総鉄道も一体化したいところだろう。でも、京成はオリエンタルランドの含み益がスゴいからなあ。昔のニッポン放送とフジテレビの関係みたいで。

10月30日(月)

昨29日17時頃、JR九州鹿児島本線木場茶屋駅で信号が切り替わらなくなるトラブルが発生。1時間ほど運転を見合わせることとなった。原因を調査したところ、ポイントのトングレールにタヌキが挟まっているのが発見された。鹿や熊が列車と衝突して運休する事故は多いが(山形新幹線がニホンカモシカと衝突するという事故もあった)、タヌキや犬猫のサイズだと一瞬で跳ね飛ばしてしまうので、列車に影響がないことも多い。思わぬ形で大事を招いたという椿事。

10月29日(日)

今日は親戚の納骨があったので、午前中は多摩墓地へ。行きは西武多摩川線経由。西武多摩川線って、目的があって乗ったのは初めてだな。そもそも西武線乗り潰しで初めて乗って、この前は車止めを撮りに行って、それしか乗ったことがないし。で、帰りは京王線経由。すると反対側だが、8713F、京王の緑車高尾山号に久々に出会う。その後は用事で銀座に向かうと、銀座線ではこれまた反対方向だがレトロ車(乗っていないので39Fか40Fかは不明)に出会う。すれ違いとはいえ、結構奏きのいい一日だったかな。

10月28日(土)

昨日夜鹿児島本線広木駅で、ホームのないところに停車した列車のドアが開き、乗客が転落して怪我をする事故が発生。4輌編成だったが運転士が2輌編成と勘違いし、2輌用の停車位置に停めてドアを開けてしまったことが原因。おまけに軽傷だったため、転落した乗客もそのまま帰ってしまい、事故を把握できなかったという体たらく。これがJR北海道なら「むべなるかな」になってしまうが、JR九州というのがちょっと珍しいかも。

10月27日(金)

JR東日本は、房総方面の特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」を2024年度から全車指定席で運転すると発表。中央線・常磐線など経由する特急列車と同様の方針で、利用状況に合わせ着席料金化している民鉄の有料特急と同じシステムへ移行する形。料金は現行の自由席特急料金と指定席特急料金のほぼ中間とし、スマートフォンでの指定券を購入を促進することで、東武や近鉄のように長距離需要を特急にまとめ、普通列車は純粋なローカル移動だけを対象とする方向を目指しているものと思われる。

10月26日(木)

JR九州は、老朽化した高速軌道検測車(マヤ)に変わる新たな検測車として「BIG EYE」を開発し・製作、今後走行試験を開始すると発表。令和2年7月豪雨で浸水したキハ220形(1102号車)を修理・改造したもの。軌道検測装置・部材検査装置・建築限界測定装置を備え、自走しながら連続的にAI利用の自動検測を行うもの。被災車両のレストアで製作したところも、エコロジカルで今っぽい。

10月25日(水)


相模原のレンタルレイアウト「トレインドリーム」が、建物の建て替えのため通りの向こう側に移転することになった。この週末で一旦営業を休止し、来年の2月から新たにスタートする。新しい場所の方が部屋のプロポーション的に余裕があり、二つのエンドレスがより余裕のあるカタチで交錯するようになるとのこと。これだけの有効長の長いレンタルレイアウトは珍しく、ハコモノのフル編成も余裕で走らせられるため、最近では全国からお客さんがきているようでご同慶の限り。ということで、現在の部屋全体の雰囲気が感じられるカットを記念に。とはいえ流石の「トレインドリーム」も、室蘭線の2000tセキは有効長はみ出してフル編成できなかったけど。

10月24日(火)

ちょっと用事があり総武快速線で往復したが、往き帰りともE217系。最近かなり見なくなったと思ったが、まとまってやってきた。ちょっと調べてみたら、もう半分以上が廃車になっちゃってて、E235の方が主力なのね。「撮り」のヒトはそろそろ撮っといた方がいいよ。まだそこそこいるから現役感もあるし。とはいえ、廃車予定からか手入れが良くなく、けっこう汚い車輛が多いんだが。末期の蒸気機関車もそうだったけど。

10月23日(月)


下旬に入っても、秋晴れの暖かい日が多い日。ということで、またもや例のHO標準軌/16番兼用の16.5mmゲージの駐泊所モジュールでの撮影。今回も16番の登場。今度はカトーのD51。素のままでウェザリングもディテーリングも無しというバージョン。16番ジャンクでも大体難ありジャンクを安く購入して再生しているので、そのついでにどこか手を加えてしまうのだが、これは外れたパーツも全部残っていたので(取付用の足が折れてしまっているパーツはあったが)結果的に特に手を加えていない。そう意味では、こちらの方がより16番らしい見立てが楽しめるということか。特定機番でも特定線区でもない仕様というのは、逆にいろいろ想像できるし、昔の16番とは比較にないほどよくできている(プラ製の強みでプロポーション的にもほぼ1/80スケール)なのでこれはこれで楽しめるのでは。

10月22日(日)

今月分のディアゴスティーニ「鉄道車両金属モデルコレクション」が届く。今回は201系のクハ201とカシオペアのカハフE26.どちらも編成モノの中の先頭車。クハ201は豊田電車区に単体で保存されているので、これはこれで違和感はないが、カハフE26はなあ。編成にしようにもストライプの塗装を同じように仕上げるのは至難の技だからなあ。反対側のエンドのスロネフE26とどっちがいいのかなあ。

10月21日(土)

JR東日本が今年の大晦日から元旦にかけて、終夜運転を昨年同様に実施すると発表。終夜運転を行うのは、山手線、京浜東北線、中央・総武線各駅停車・快速、横須賀線、青梅線、総武本線・成田線の7線区。各線別に10~140分間隔での運転。終夜運転は、2020年度・2021年度は新型コロナ禍で中止されたものの需要は完全に復活しており、元の運行状況に戻ったカタチ。

10月20日(金)

9月30日の多摩霊園前駅での人身事故で正面を損傷した京王5000系5733Fが、修繕も終了し試運転を行った。正面窓ガラスと運転台前方のFRP製の腰板部分をかなり損傷していたため、正面部品を新品と取り替えたものと思われ、かなり綺麗になっての登場。最近の電車は正面FRP製が結構多いし、損傷も大きいが修理は交換で済むというところか。その分製作費用はかかりそうだが、これはグモった人の親族とかに請求が行くのかな。

10月19日(木)

本日正午前東武鉄道下今市駅構内の踏切で、乗用車が「SL大樹ふたら71号」のDE10機関車と接触する事故が発生。機関車の左側側面に乗用車の左前部バンパーが接触したもので、けが人はなし。「SLふたら号」は運休となった他、東武日光線・鬼怒川線が約1時間運休となった。SLそのものに支障がなかったのは不幸中の幸いだが、SL牽引の 観光列車が事故に遭遇するのは珍しい。

10月18日(水)

東武東上線9000系の試作というか異端編成9101Fが、昨日ついに北舘林の解体場に廃車回送されたとの情報。同編成は副都心線対応改造が行われず、他の9000系とは別運用で使用されていたが、近年は休車になっていて出番がなかった。有楽町線を利用して通勤していた頃は、東上線からの乗り入れ車は9000系のみで、この9101Fは連結面の車内の構造が他と全く異なるので乗ればすぐわかったのもなつかしい。

10月17日(火)


ここに至って、なんか秋晴れの日が続いている。ということで、またまた例のHO標準軌/16番兼用の16.5mmゲージの駐泊所モジュール。今回は16番で撮影してみた。実は16番とHOとでは、太陽光で撮影する時の光の入れ方が違う。HOスケール、特に12㎜を撮影する時は、下回りによく光線が入るよう朝の低い陽光を主として使う。一方16番ではあまり下回りがくっきり写ってしまうのも何なので、トップライトに近い昼間の陽光を使い、さらに補助照明も併用する。その違いも結構面白いところではある。あと、16番は「見立て」が大事なので、こういう無国籍で特に地域性も問われないジオラマの方がしっくりくる。この96は小工デフの九州タイプだが、このジオラマのストラクチャは基本的には寒い地方の建物がプロトタイプ。そういうのもすんなり楽しめてしまうのが、16番らしさとは思うのだが。

10月16日(月)

今日は用事があって新橋まで往復。往きは何と「レトロ車」40Fがやってきた。一日おいての再会というか、銀座線乗車という意味では続けてきたので、これはまたまたラッキー。一昨日乗った時は映画のアドトレインになって、車内にディスプレイが取り付けられて映像が流されていたのだが、今日はもう全部外されて通常のレトロ車の室内になっていた。備忘録として。

10月15日(日)

今日は関東こそ嵐のような天気で寒い荒天だったが、西日本は比較的穏やかな天気だったようで、昨日からの鉄道イベントも盛況のうちに行われたよう。午後からは回復したとはいえ、東京の午前中の雨風の強さは、人出が少なかったんだろうなと感じさせる。ところで昨日は夜の帰りに銀座線に乗ったら、「レトロ車」40Fがやってきた。これはラッキー。飲み会の後だっただけに、結構うれしい。備忘録として。

10月14日(土)

JR東海は東海道新幹線の「のぞみ」停車駅全駅に、ホーム上を中心にコーヒーやアイスクリームの自動販売機を計86台設置すると発表。これは東海道新幹線車内で実施していたワゴン販売が10月末に終了することに対応したもので、車内販売で人気の高かったドリップコーヒーとアイスクリームを自動販売機で販売する。ドリップコーヒが45台、アイスクリームは「シンカンセンスゴイカタイアイス」で人気のスジャータが21台、サーティワンが20台。順次設置を開始し、11月1日には全て設置完了の予定。

10月13日(金)

本日は「鉄道の日」。コロナ禍明けということで、鉄道各社、関連組織共々、今週は8・9日にお台場で行われた「鉄道フェスティバル」をはじめ、各地で久々にイベントが開かれている。このところ鉄道イベントというとアイドルよろしく有料撮影会やグッズ販売と鉄道会社のビジネスになるものが多いが、今年は鉄道の日制定30周年ということで各鉄道とも便乗しやすいこともあり特にその傾向が強くなっている。まあ、それで鉄道会社が潤ってくれる分にはいいのだが。

10月12日(木)

東武鉄道は東武博物館所有で南栗橋車両管区に配置されている8000型8111Fを、南栗橋車両管区七光台支所へ転属させると発表。「6輛編成の8111Fを活用するのにふさわしい路線として野田線(アーバンパークライン)を選んだとのこと。今後は野田線で企画列車として運行する予定のようだ。のみならず早速転属の回送列車をツアー商品化し、10月28日に「転属記念回送列車ツアー」同日夜に「ライトアップ撮影会」が行われる。回送列車ツアーは南栗橋から東武日光まで行き、そこから春日部経由で七光台駅へ向かうもの。人員は150人で参加費は大人15,000円、小児13,000円。ライトアップ撮影会はその後18時より七光台支所で開催。参加費は30,000円で、募集人数は40名。ずいぶん稼ぐなあ。寝かしておくより走らしてメンテナンス費用以上に稼がせようということか。これからは野田線系統でいろいろツアーが出てきそうだな。

10月11日(水)

本日13時過ぎ、島原鉄道の大正駅が火事がになり、駅舎が全焼した。これにより一時、全線で運転を見合わせていたが、16時より島原港-西郷間で運転を再開。西郷-諫早間は終日代行バスを運行して振替輸送となった。しかし、駅が火事で運転見合わせとは踏んだり蹴ったりだよな。けっこう椿事ではあるけど。

10月10日(火)

ちょっと用事があって銀座まで行ったのだが、帰りの銀座線は念じたら「レトロ車」がやってきた。それも40Fだったらいいなと思ったら大当り。こういうのはなんだか気分がいい。だからどうだということでもないのだが、運がいいのは確かだろう。よしよし。

10月9日(祝・月)

燃料電池試作車であるFV-E991系が、2日かかりで武蔵中原から川崎貨物ターミナル経由で逗子まで甲種輸送された。総合車両製作所横浜事業所に入場のため。同社は今月末から始まる「東京モビリティーショー」に展示出品されるため、それに備えた整備が行われるものと思われる。

10月8日(日)

西武鉄道は本日より、「ハリー・ポッター」ラッピングの「スタジオツアー東京 エクスプレス号」1編成(20152F)を新宿線系統で運行開始する。11月26日までの予定。これまで池袋線系統で運行され、それも週末・休日等には豊島園線の池袋-豊島園間の運用に優先投入されていたもの。イベント列車を系統を変えて運用に付けるのは、西武は得意技ともいえる。もちろん「西武線アプリ」では、専用アイコンで登場している(まあ、他社の「緑車」にも専用アイコン作る会社だからなぁ)。

10月7日(土)


この連休、日・月は天気が崩れて寒い予報。となると、天気のいい今日の内に写真を撮っておきたい。ちょっと取材に行くところもあるのだが、陽射しが来ているので模型の写真も。例のHO標準軌/16番兼用の16.5mmゲージの駐泊所モジュール。今回は車庫の方を中国型で。IMON製の解放型が、炭鉱とかで使われているイメージかな。東アジア風無国籍なので、日本型16番と、中国型HOにはワリとすんなり合うようにはなっている。さらにかなり細長い構造なので、いろいろな構図が取れるようにはしたつもり。おいおい色々試してみよう。

10月6日(金)

阪急が来年度より新系列の新型車輌を導入すると発表。京都線特急用の2300系と、神戸・宝塚線通勤用の2000系。阪急だけあって、マルーンの車体や窓構造、車内インテリアの基本などは、伝統をきっちりと踏襲したもの。正面のライトや窓が、ちょっと今風になっている以外は、昭和の人がタイムスリップしてやってきても、間違いなく乗車できそう。そういう意味で2000番台というのも、「昔の名前で出ています」感があっていいのでは。2300系では有料座席指定車を用意してサービスを開始するという。インテリアやアコモデーションに差があるのかは、今回の発表では「詳細は後日」ということで語られていなかったが、どんなものになるのだろうか。

10月5日(木)

JR東日本は、東海道線で8月5日に起きたの折れた架線柱と列車との衝突事故の原因となった電柱の折損について、コンクリートの割れ目から侵入した雨水により内部の鉄筋が錆びて破断した調査結果を発表。当該電柱には許容荷重の約8割の荷重が常にかかっている状態で、ひび割れが拡大し雨水の進入が起こった。これによ鉄筋10本のうち3本が破断し折損したもの。調査結果を受け、大きい荷重がかかっている電柱については今後2カ月程度で補強を行うとともに、順次強度の高い構造物に建て替えるという。

10月4日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。先月に続いて今月もPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した、鉄道写真をカラー化してみた記録の続き。もう完全にハマってしまった感じ。出面も大体予想できるようになったけど、そこから微妙にズレてくるところもあって、この辺が妙に楽しかったりする。今月もお付き合い下さいな。

10月3日(火)


松・謙さんのレイアウトのところで、松本さん平井さんと打ち合わせ兼会食。ここでは書けないが、いろいろ面白いアイディアも出てきて、乞うご期待というところ。来年あたりはナニカが起きるかも。動画撮影のために久々にエンドレスが全周できるようになっていたので、こんなものも一周させてみた。例のトゥンナーヴィル・トロリー。下回りは入れ替えてあるので、けっこうちゃんと走ってくれるから面白い。

10月2日(月)

10月がそのシーズンなので、まあ当然といえば当然なのだが、大手から中小までいろいろな鉄道会社が来年用カレンダーの販売を始めた。地方の中小私鉄でもマメに売り出している。まあ、買う人がいるから売り出しているわけだが、記念乗車券と同じでこういうのは一体どういう人が買うのかなあ。もはや鉄道ファンでないし、想像がつかない。とはいえ、そこにお客がいてマーケットがあるのは確かなのだが。

10月1日(日)

本日は母親の納骨ということで、2週連続の千葉となった。流石に一週間だと少しは草は生えているものの、30分とかからず箒で掃くような感じで刈り払える。納骨の後なので結構遅くなってしまったが、問題なく庭も整備できる。で、問題の一山ナンボの鉄製道床レールを整理してみる。600Rも450Rもそれぞれ円形以上に本数がある。直線に至っては30本以上ある。ポイントもあるしこれは色々できそうだが、逆に何ができるかちゃんとプランを立てて組まないと手に負えないぞ。ちょっとじっくり考えてこよう、ということで今回はここまでで封印。







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