「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2023年11月-




11月30日(木)

11月も今日まで。明日からは12月だ。そろそろ3月の芸術祭に出すモノを決めて作業に取り掛からないと。とはいえ、今年は入手できた仕掛りジャンクは一つしかない。ちょっとマンネリな機種だけど、またそれで行くかな。それとも全然違う芸風で行くか。そういうことを考えていると「二方面作戦」になってしまいがちだし。ひとまず資料を漁ろう。

11月29日(水)

昨日15時頃、大井川鉄道家山駅を折返し出発した「ELかわね路号」の電気機関車E31形と客車オハフ33の間の連結器が外れる事故が発生。出発直後連結器が解放され、ブレーキ管も外れて自動ブレーキがかかり、駅構内で急停止したもの。乗客約80人と乗務員5人は無事。機廻し直後なので、ちゃんと自連のピンが落ちていなかったか(人為的なミス)、連結器が老朽化してキチンとロックされていなかったか(整備不良)、どちらかだと思うがいずれにしろ人的なチェックの問題が出てくるのでは。古い保存車輛を使っているだけに、こういう点検は一般の鉄道以上に重要になってくる。

11月28日(火)

上野動物園の新交通機関に関する企画提案の募集を、先週末より東京都が開始。廃止されたモノレールに代わる東園と西園を結ぶ移動手段で、旧モノレールのルート等を最大限活用し、東園駅は旧駅の位置、西園駅は南へ移動して不忍池岸となる。また他の既存施設は原則として移設しないことを前提とする。1時間あたり500人以上と旧モノレールと同等以上の輸送能力を持ち、動物園のアトラクションとしても楽しめるものという条件になっている。選定は2023年度中に完了し、2026年度末頃の開業を予定している。

11月27日(月)

先月より全検のために長津田工場に入場していた東横線の「緑車」5122Fが、検査が終了して出場し試運転を行った模様。SNS等にアップロードされた写真によると、「緑車」姿はそのまま維持されている。どおりでこのところ会わなかったが、これでまたやってくるかな。来月は会えそう。

11月26日(日)

東京メトロは、自社の所有する物件の内4点が文化庁の登録有形文化財に指定されたと発表。銀座線の「浅草駅4番出入口(赤い寺院形の入口)」と、丸ノ内線の「御茶ノ水駅出入口上屋」「御茶ノ水橋梁」「四ツ谷跨線橋」。丸ノ内線の構造物も、建設から半世紀以上経っているので指定の対象となる。また「御茶ノ水橋梁」と「四ツ谷跨線橋」は東京都内の土木構造物としては初の指定である。

11月25日(土)

上毛電鉄が、東京メトロ03系を800形として導入すると発表。メトロ03系が改造されているのは少し前から話題になっていたが、主は上毛電鉄と判明。確かに今や狭幅18m級の中古電車はネタが尽きつつあるから、買えるのなら買っておくタイミングなんだろう。ひとまず毎年1編成づつ3編成を導入する予定。700形3編成を置き換えるが、廃車になる700形は残る車輌の部品取り用として活用するとのこと。

11月24日(金)

昨日、阪神タイガースのリーグ優勝・日本一とオリックスバッファローズのリーグ優勝を記念するW祝賞パレードが大阪御堂筋とと神戸三宮で同時開催され、合計で100万人を動員したと発表された。阪神は午前が神戸で午後が大阪、オリックスが逆となる組み合わせだったが、両方に参加しようという虎党のために阪神電鉄が三宮発梅田行きのノンストップ臨時列車を運行した。流石、商売熱心な阪神。ファン心理も掴んで、なかなか抜け目がない。そもそも甲子園球場からして乗客誘致のために阪神が音頭を取って作ったものだし。

11月23日(祝・木)

10月31日の深夜23時30分頃、根室線野花南-富良野間で列車がクマと衝突する事故が発生。他の熊がいる危険もあるため安全確認ができず、翌朝救援に来たハンターが安全を確認するまで乗客5人が車内に閉じ込められた。クマを巻き込んでしまったので走行不能となり、翌日、機関車により救援回送された。当該車輌のキハ40 1766号は、そのまま廃車に。クマ対ディーゼルカー。結果的にどちらもやられてしまった結末。ディーゼルカーも壊すんだから、ヒグマは強いな。

11月22日(水)

大阪メトロが御堂筋線なんば駅にウォークスルー形顔認証改札機を設置し、11月23日より使用開始すると発表。今まで行ってきた実証実験の結果を承けて、実用化のメドが立ったため。当初は大阪メトロ社員の通路として利用するが、2024年度中には一般の利用を開始する予定。2025年の大阪万博対応輸送で、キャッシュレス・チケットレスでの改札を実現するため。しかし、これがホントの「顔パス」だな。究極の姿。

11月21日(火)

阪急電鉄は京都線で導入する座席指定サービスの名称を「PRiVACE(プライベース)」と決定した。これは2024年夏頃に、京都線の新型特急車2300系と既存の特急車9300系の一部に組み込まれて使用を開始するもの。大阪方の4輛目が座席指定車となる。2025年度にはほとんどの特急でサービスを提供する予定。インバウンドの復活で京都はどこも混み過ぎている状態なので、どんどん有料シートを増やして外国人観光客から$を巻き上げて欲しいものだ。

11月20日(月)


18日19日の週末で、またもや山手線を運休して渋谷駅の改造工事が行われた。今度は線路とホームをかさ上げ・延長して、山手貨物線側と同じに揃えるもの。基本的には取り付け部分以外は仮設線路を支えるジャッキをジャッキアップして行うので、工事の規模のワリには今までの工事のように見てくれが大きく変化するわけではない。一番変わったのは仮設ホームが原宿方に1輛半ぐらいの長さ延長され、停止位置もそちら側に移設されたことか。架線の吊り位置は気になっていたのだが、アローワンスの範囲のようで、同じ位置で線路だけ持ち上げたようだ。ということで、ホームの新規延長部分の様子を。

11月19日(日)

今月分のディアゴスティーニ「鉄道車両金属モデルコレクション」が届く。今回はJR西日本の583系のクハネ583「きたぐに」仕様とJR東日本の新幹線E5系のグランクラスE514。またまた先頭車コレクション。しかし新幹線と寝台電車の組み合わせだと昭和の16番ゲージャーにはそこはかとなくカツミ模型店のKTMのマークが脳裏に浮かんでくるなあ。

11月18日(土)

東急田園都市線は、10時46分頃渋谷-三軒茶屋間での通信システム不具合が発生した。この影響によりATCが使用できなくなり、一時運休。のち同区間は15km/hの速度制限での徐行運転を行い、東武線との乗り入れは中止、全列車押上-中央林間間の各駅停車として運行された。18時ごろより急行も運転再開し順次正常ダイヤへの復帰が始まった。実際同区間に徐行運転中乗車したが、各駅での時間調整の停車時間が長く、前列車が次駅に到着したことを確認した上で、運転指令が駅間に1列車しか入れないようにして発車指示を出していたものと思われる。中々珍なる体験であった。

11月17日(金)

JR東海が、水素動力車輛の開発を行うと発表。燃料電池方式と水素エンジンによるハイブリッド方式の両方式での研究を行う。まずはトヨタ製の燃料電池モジュールを使用した燃料電池方式の検証を行い、来年度からは水素エンジンを用いたハイブリッド方式の試験も行う。まあ、トヨタの御膝元だけに水素の利用は出て来るわな。トヨタとしても水素で先行しているだけに、欧米の圧力で水素を潰されないように既成事実を積み上げるという意味では、国内の各方面で水素エネルギーの実績を積んでおきたいところだろうし。

11月16日(木)

クルマで移動していて、西武新宿線の踏切で引っかかる。するとやってきたのは、新宿線に出開帳中の「ハリーポッター号(って書くと「マフポッター号」みたい)」。新宿線では今まで微妙に見てなかったが、ついに御面会。なかなかラッキー。新宿線でも埼玉県内の人は、所沢乗り換えで西武線のみの利用で豊島園駅まで行くだろうから、いっそのこと「本川越発池袋行き」みたいな運用したら面白いんじゃないのかな。

11月15日(水)

徒歩で歩いていて東横線のガードに差し掛かると、丁度「ヒカリエ号」が通過。乗ろうと思ったらくる場合も、すれ違って見れる場合も、出会いにはいろいろなカタチがあるが、一番ラッキーな気がするのは、クルマや徒歩で移動中に、ガードや踏切で偶然気になる編成に出くわす時だな。西武新宿線の踏切で「DORAEMON-GO」が来たりするとワクワクするし。ということで今日は中々良い引き。備忘録として。

11月14日(火)

伊予鉄道が、新型車輛7000系を2024年度中に導入すると発表。近畿車輛製の18m級3輛編成で、2027年度まで毎年2編成づつ合計6編成を揃え、現行の700系を置き換える計画。LRTとかでなく政令指定都市近郊でもない地方鉄道が完全な新製車輛を導入するというのは最近ではかなり珍しい例。環境省の補助金がつくというものの、かなり思い切った戦略。もっとも車輛限界が特殊なので、使いたくても使える車輛が限られるという問題もあるわけだが。

11月13日(月)

東京都交通局は、東京都懸垂電車上野懸垂線(動物園モノレール)の鉄道事業廃止の繰り上げを発表。廃止日を当初予定の2024年7月21日から2023年12月27日とするもの。2019年より運転を休止しているので、あくまでも書類上・管理上の問題ではあるが、年度を繰り上げているので解体工事等の予算手当の関係か。園内の遊具ならなにも許認可はいらないのだが、公道を跨いでいる関係で鉄道事業となってしまったのがずっと尾を引いている感じ。

11月12日(日)


親しいメンバーも多いKKCの総会が、最近はオタクイベントの聖地と化した綿業会館で開催された。メンバーでは無いものの、近しいということでここ数年は毎年伺っているが、今年も参加して色々な方と親交を深めることができた。コロナ禍以降日曜の人形町は人気がなかったが、今日は流石に寒くて天気がすぐれないにも関わらず、インバウンドを含め観光客が多く、人気店には行列ができていて色々な外国語も耳に入ってくる賑わい。これが活況になる分には、円安も悪くない。インバウンドが多くなれば、円安も逆転する可能性も出てくるし。

11月11日(土)

阪神電鉄が、なんば線で乗り入れる近鉄と組んで、「伊勢神宮初詣割引きっぷ」と「阪神・近鉄新春1dayチケット」を発売する。「伊勢神宮初詣割引きっぷ」は阪神電鉄沿線から伊勢神宮参拝と伊勢志摩観光を組み合わせて楽しめるもの。「阪神・近鉄新春1dayチケット」は兵庫・大阪・奈良の人気社寺への初詣のハシゴを狙った企画で、祈念品とおみくじがおまけについてくるというもの。神奈川大学の平山昇教授の研究で明らかになったように、阪神電鉄といえば西宮神社を巡って初詣の習慣を作り出してしまった張本人。その阪神がやるんだから、これは本筋だよな。しかし、電鉄は儲かっても、球団は38年ぶりの日本一と、神仏のご加護から見放されていたような。

11月10日(金)

北海道新幹線の並行在来線廃止に伴う小樽-長万部間のバス転換について、北海道庁が当初10~11月に予定していた沿線自治体との協議会が開催できる見通しにないことが明らかとなった。そもそも代替バスを担うべき沿線に路線を持つバス会社自体が、沿線住民の人口減と2024年問題で、バス路線が廃止・減便を行っている状態で、とても新規の代替路線を開設できる状況にないことが判明。道とバス会社とが協議できる状態ではないという。まあ、もう熊しかいないし、人が住むところではないということだな。もう北海道は過疎の沿線住民は全部札幌に引き上げさせて、無人の曠野に戻した方がいいってことだな。逆屯田兵(笑)。その方がエコだし。

11月9日(木)

東急電鉄は東横線の有料座席指定サービス「Q SEAT」で「おためし半額キャンペーン」を実施する。期間は11月13日(月)から12月29日(金)。指定料金500円を半額の250円で提供する。年末の忘年会シーズンを狙って、「Qシートチケットレスサービス」への会員登録を促進することで、潜在顧客を増やすことが狙いか。それなら何でもタダでばら撒くことで販促を図るソフトバンク方式で、アプリをインストールして登録すれば「お試しで乗車一回無料」とかの方がインパクトあるかも。

11月8日(水)

JR東日本八高線で、一日おきに連続して列車がイノシシと衝突し一時運休になるという椿事が発生。最初の事故は5日午後7時10分ごろ。小川町-明覚間で、高崎発高麗川行き上り普通列車イノシシと衝突した。イノシシの死骸の処理のため同区間の上下線で一時運転を見合わせ、午後8時38分に運転を再開したもの。二番目の事故は7日午後6時45分ごろ、毛呂-高麗川間で、これまた高崎発高麗川行き上り普通列車がイノシシと衝突したもの。この影響で八高線は毛呂ー高麗川間の上下線で約40分に渡って運転を見合わせた。しかし両事故の起きた小川町-高麗川間は確かに山越えだが、八高線の非電化区間の中では最も東京に近い部分なんだけどな。まあ、西多摩にもイノシシは多いのだが。

11月7日(火)

昨日午後3時35分頃、JR西日本山陽線瀬野-八本松間を走行していた普通列車の車輪が空転して運転不能となる事故が発生。現場は瀬野駅から約4km東方で乗客約150人は約4時間に渡って車内に閉じ込められた。上り急勾配・急カーブの区間のため、雨で塗れた落ち葉でレールと車輪が空転したもの。救援列車の運行や事故車両の移動などに手間取り瀬野-西条間は上下線とも終日運休となった。7日始発より通常運行に復帰。まあ言わずと知れた「セノハチ」なので、車輪が空転して立ち往生するケースは頻発しているが、21世紀の電車がこれじゃねえ(って、JR西は金なくて国鉄時代の車輌をまだ使っているけど。

11月6日(月)

東京臨海高速鉄道が新車「71-000形」の導入を発表。2025年度下期より営業運転を開始し、2027年度上期までに全8編成を投入し既存の70-000形を置き換える。予想イラストを見る分にはE235系がベースで、そこに最近の総合車両製造の民鉄向けによくあるFRP製の丸みのある正面を取り付けたものと思われる。JR東日本のE235系がごっついイメージなのに比べ、若干ソフトでスマートな印象。ちょっと見るとE233ベースという感じもしてしまう(雨樋がE235)。70-000形が1996年から導入された209系ベースだったので(実際、JR東が買い取って209系に編入された車輛もある)、ある意味国鉄の流れを汲む電車がまた一つ消えてゆくことになる(とはいえまだ4年あるが)。

11月5日(日)


千葉の不動産の相続登記でまた千葉へ。連休の最終日のワリには朝の道が空いていたし、ここのところ月一回ペースで来れているので庭も落ち着いているし、少しまとまった時間を取れる。ということで、懸案の線路磨きを行える。ひとまず新たに敷いた旧製品のユニトラックを使った内周復線エンドレスはかなり線路の状態が悪いので、気持ちよく走らすには全線磨くことが必須だったが時間が取れなかったもの。結構手間はかかったが、調子よくスローで走るようになった。今回はここまで。次回は楽しめそう。

11月4日(土)

JR東日本の動態保存機D51498号機が復活してから35周年になるのを記念して、高崎-水上間で「D51復活35周年 水上号」が運転された。35周年か。最初はオリエントエクスプレスの牽引だったなあ。しかし今の動態保存機って、みんな現役の時期より復活してからの方が長くなったのばかりだなあ。それだけ動態保存も歴史があるということだな。

11月3日(祝・金)

既報のように、七光台支所に転属した東武博物館所属の8000系動態保存車8111Fが、東武野田線というか「アーバンパークライン」で営業運転に就いている。どうやら、8000系が1963年11月1日に営業運転を開始してから60周年を記念するイベント列車的な運用のようだ。同編成の定期運用への復帰も12年ぶり。今はオレンジベージュ色だし、これが来ちゃった一般の乗客は相当びっくりするんじゃないの。なんか時空を超えてやってきたみたいな。

11月2日(木)


11月に入っても、初秋のような秋晴れで暖かい日が続く。とはいえ、陽は短くなってるし、明け方は冷え込むし。街中の木々も色づき始めて、11月は11月なのだと感じるが、この数年「春」「秋」がなかっただけに、こういう秋を感じる陽気はかえって異常気象なのかも。天気がいいので今月も16.5㎜のジオラマで撮影。今回も16番モード。趣を変えて16番レイアウトらしい見下ろし構図で。昔はこういうのって模型のレイアウトを眺める専用の構図だったけど、最近はドローンもあるし、都市部では線路脇の高層ビルもあるしで、意外と自然な角度になってきたかも。とはいえ、60年代の16番レイアウトが原点な中高年オジサンにとっては、懐かしい構図だな。これに、子供の頃萌えたんだ。

11月1日(水)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。先月に続いて今月もPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した、鉄道写真をカラー化してみた記録の続き。ハマってしまったが、こうなるといくらでもネタがある感じ。ということで、今月はちょっと趣向を変えて「こんなのをカラー化してみるとどうなるか」。こりゃシリーズ化しちゃうかな。







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