「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2024年2月-




2月29日(木)

この2月は本当にやることが多かったので、最後におまけの一日がそれも平日でくっついていてくれてどんなに助かったことか。2月末日は、ぼくの会社の年度末なのでそれに伴ういろいろな確認作業をしつつ、9600のテンダの仕上げ。最近はバラキット組むのって年に1台くらいで、あとは修理とかリペアとかぐらいしか工作しないので、勘や調子を取り戻すのにちょっと時間がかかった。半田ごての当て方とか本当に説明しようがない勘の世界だから、久々に工作をする最初の1時間とかはどうにも調子が出ない。流石にここまでやってくると、「腕」が戻ってきて作業もかなりスピードアップ。予定通り2月中に生地完に持って行けた。まあ、芸術祭まではあと2週間あるので、暇のある晴れの日を選んで塗装とメイキャップだな。

2月28日(水)

本来は今日が2月の月末なのだが、今年はうるう年なのでまだ「予備日」がある。コロナ禍で東京オリンピックが変になったので、うるう年だかなんだかわかりにくくなってしまったのだが、この曜日廻りは非常に困る。この日記は金曜付けで木曜更新なので、今週は書いている分には2月の第5週がフルにあるめぐり合わせ。長年やっているけど、閏月にこうハマったのって初めてでは。2月は非常に忙しいので、一日、それも平日のアローワンスがあるってのは、本当に助かるんだが。

2月27日(火)

今月は意外と16番の量産品を相場よりも安く落とせて、けっこう散財。この数カ月は本当にタマが無くて健全だったが、今月はちょっとヤバかったかも。とはいえ、そこそこの雰囲気で、キツいカーブも長編成の列車の牽引もノーストレスで走ってくれるのは、これはこれで鉄道模型の一つの楽しみ方としては正しくある。ショーティーじゃないプラレールと称しているが、繋げば実物通りのフル編成で気持ち良く走ってくれるってのは大したもの。トレインドリームとか、どんどん借りてもっと走らしたら楽しいよ。

2月26日(月)

さて、今週は時間の余裕はテンダの工作に振り向ける。本日と木曜が比較的空いているので、この両日で生地完にまで持って行く予定。本日の方が空き時間が多いので、できるところまで持って行く。ただ組むだけなら一日で充分だが、けっこう穴あけが多い。おまけに細い穴がけっこうあるので、モーターツールが使えずピンバイスだけでやらなくてはならず、結構時間を取られてしまった。とはいえ工程の2/3はこなすことができたので、あとは木曜でなんとかなるだろう。

2月25日(日)

本日は午前中に池袋と夕方に新宿三丁目と、副都心線を二往復。で、二回目の帰りは、「来い」と念じたら「緑車」が来た。これはラッキー、気分がいい。今月2回目。相変わらず引きが強いなあ。時々しかやらないけど、念じて来るのは運気上昇。こりゃちょっといいことがあるかな。備忘録として。

2月24日(土)

音楽関係の友人と話していて、彼が熱烈な「けむりプロ」のファンで、特に北海道の炭鉱鉄道のアメリカ型古典機が好きという話題に。若い頃鉄道ファンで、けっこう造詣が深く、蒸機の写真なども撮りに行ったことは知っていたが、思わぬ展開にびっくり。彼はカントリーミュージックのファンでもあるので、アメリカン・ナローを思わせるアメリカ型古典機に惹かれるというのは、後から考えると思わず納得。今度はもっと濃い話題でバトルしてみよう。

2月23日(金)


ひとまず本体部分は予定していた加工を終えたので、仮組みして様子を見る。まあ、こんなバランスでいいのではないかな。「前・上」は、少し見返り気味に見るのが一番味わいがあるので、その構図で。というか、まだテンダができていないので、こういう撮り方しかできないのだが。でも臼井さんの得意な構図。これ、モデラーにとってはスゴくありがたい角度なんだけど。そんなわけなので、スマホで手軽に撮影。スマホカメラはこのぐらいの接写でもちゃんとピンが来るからいいよな。来週中にテンダを作って、3月に入ったら天気を見て塗装しよう。ほぼ予定通りのペースだ。

2月22日(木)

JR横須賀線品川-新橋間の東京トンネルで、トンネル内の換気口の側壁が崩落し、線路を支障する事故が発生。始発から東京-横浜間が運休、横浜以南も間引き運転という状況が午後まで続いた。かつて山陽新幹線でもコンクリート崩落事故が多発したが、1970年代前半のコンクリート工事は結構ヤバかったからなあ。きちんと全部点検した方がいいんじゃないのかな。

2月21日(水)

本日は一日雨だし、仕事の方もけっこう予定通り順調にこなせているので、9600の組立を一気に進める。途中足りないパーツに気付いてIMON渋谷店まで買いに行ったりもしたが(際どく最後の在庫だった)、ひとまずエンジン部上回りの半田付け箇所は終了。だいぶカタチが見えてきた。洗浄して乾かしてあるので、明日仮組みをしてみるか。九州の「前・上」はけっこう好きなので(みんな好きだよね)、昔16番でも作ったことがあるが、なかなか感じが出てきた。ここまで予定通りのペースでくると、ちょっと一息かな。テンダはほぼ未組立状態なので、これは来週少しづつやろう。

2月20日(火)

下旬に入ったので、半田付けでの組立を開始。今回も仕掛りジャンクベースの再生加工だが、今年は使えるネタがたった1輛しか手に入らなかったので、必然的にそれを使う。ということで、またもや珊瑚の9600。一体何台目か、って感じだね。とはいえ久々の九州型。前の持ち主が「前・上」にしようとして、79618用のパーツなどを使って加工中の仕掛りだったので、その意思を活かして一番雰囲気的に近い若松機関区の49619号機風に仕上げることにした。本日は仕事もあるので、本体と分離しているフロントデッキをまず仕上げる。ここだけ取り出せると実に加工しやすい。付いてるのを外すのはなんか抵抗があるが、付ける前の状態だったので結果的にラッキーかも。

2月19日(月)

今日は年に一度の苦手な健康診断。なんか自分を客観的かつ定量的に測定されてしまうのってイヤなんだよね。でもまあ、歳も歳なのでこれはかかせない。終わった後はせめて昼飯にいい物でも食ってちょっとゆっくりして過ごすのだが、ふと模型店を覗くと珍しい出物を発見。これは「買い」という12mmのタマも久々。値段も手頃なので早速購入。やはりいいことを頑張った日は報われるものだ(違う)。

2月18日(日)


湘南新宿ラインの「かぶりつき」に乗車して乗務員室を見ると、なんと運転行路表がなくなってる。タブレットに表示するようになっているではないか。おまけにGPS連動で走行位置の部分が画面に出てくるようになっている。確かに今更昭和の頃のような紙のダイヤというのもアナクロだが、いつからこうなったんだろう。結構大事の割には、ほとんど話題になっていないような。それはそれとして液晶ディスプレイの「故障中」ってのも。そのまま走らせていいのかよ。

2月17日(土)

先週から山口県内の宇部線と山陽戦でレールボンドの銅線を切り取って盗む被害が続出、被害は400カ所以上に及んでいる。銅線を盗む犯行は外国人窃盗集団などにより前から行われていたが、鉄道のレールボンドを狙う手口は新手のもの。レールボンドは、架空線と違い平面で盗みやすい上に太く、継目板で最低限の導通は保証されているので即犯行がバレることもないので、なかなか知能犯な狙い目ではある。無人駅の機材とかも狙われそうだな。

2月16日(金)


ぼくは専用の工作室も工作机も持ってなく、自作の移動式工作台はあるものの、これを出してくるとセッティングに20分、片付けに40分ぐらいと、都合準備作業で1時間ぐらいかかってしまう。当然、一日仕事でやるときしか出せない。大概の作業は仕事のデスク上にシートを敷いてやっている。手持ち作業ならこれでもこなせるが、困るのが万力が必要な作業だ。で、ふとしたことからアマゾンで台にボルトオンするタイプの万力を発見。2㎏ぐらいの重さがあるので、模型工作なら自重で固定できる。おまけに2480円。騙されたつもりで購入してみたら、そこそこ精度もあるし充分使えそう。これで糸鋸やモーターツールでの作業も、手軽にこなせそう。

2月15日(木)

毎日数ヶ所、穴を開けたり削ったり少しづつ工作してきて、ひとまずエンジン側の基本加工は終了。ここからはパーツやパイピングを取り付けてゆく半田付けの工程に入る。これは集中してやった方がいいので、どこかでまとめてやろう。しかし、この仕掛り品。テンダが全く手付かずの上、パーツにも欠品が多かったのでまだ何もない状態だが、こっちはエンジン側が未塗装完成状態になってからだな。そこいらを合わせても、あと半月でなんとかなりそう。ひとまずは予定のペース通りで進んでいる。

2月14日(水)

所用があって西武池袋線に乗ったが、今回も「茶車」と出会うことができた。「茶車」もけっこうな確率で出会っているなあ。池袋線に乗るときは半分以上の確率で会っている感じ。クルマでガードをくぐったりすることはけっこうあるが、そう頻繁に乗る線ではないからもしかすると確率的には「緑車」以上かもしれない。なんか相性ってあるんだよね。備忘録として。

2月13日(火)

3月16日に実施する京王線ダイヤ改正の詳細が発表された。大きな変化は高幡不動駅を21時30分以降に発車する特急・急行(京王八王子・高尾山口方面)が同駅以西を各駅停車で運行するようになる点。現在は高幡不動駅で特急・急行と各駅停車が接続するダイヤだが、改正後は接続ではなく特急・急行がそのまま各駅停車となる。その分ローカルの各駅停車が1列車減になる勘定。利用状況を勘案して、合理化策も加味した変更だと思うが、京王線の特急がどんどん遅くなる傾向は去年の改正からエスカレートしているようだ。一方利用者の多い時間帯や区間では、列車の増発や編成輌数の増加なども行われる。

2月12日(休・月)

昨11日が日曜だったため、本日が振替休日。月曜指定の祝日が増えたので、振替休日というのもかえって珍しくなった感じ。とはいえ2月はやることが多くて忙しいので、本日も決算の予備作業でデスクワーク。その間の息抜きに、ちょっと工作もやる。なんか、高3の受験勉強の時みたいだな。昨日、洲部屋でライブをやったのだが、そのハコがハンズの近くだったので、待ち時間にサクッと細いヤスリを買ってきた。実はなんとも微妙なサイズの穴があって、それを仕上げるのに適切な大きさのヤスリを持っていなかったのだ。ハンズになってかなり売り場が変わってしまったが、6階の彫金コーナーは相変わらず細密工具の揃えが良くて助かる。それを使って穴の仕上げ。こういうのは、控えめにしておくと、後から修正が効くから楽だ。やりすぎると目も当てられないが。

2月11日(祝・日)

ディアゴスティーニの今月分が届く。今回は保存仕様のC623号機と北斗星仕様のEF510-500番台。編成モノの1輌とは違い、機関車は1輌置いておいてもつぶしが効くので、結構活用のしがいがある。EF510は塗り替えで色々作れるので、このシリーズとしてはこれから同じデータを元に色々出てくるのでは。しかしこのシリーズ、よく続いているよね。買ってる人、身近には多いんだけど。

2月10日(土)

今回の鉄芸祭向けの製作は、まとめてやらずに、世帯を広げずとも対応可能な部分から少しづつ手をつけている。要は、穴あけや削りを順繰りにやっておいて、半田付け作業は一気に行おうという手順。一番面倒な部分に手をつけてカタチになったので、全体の半分ぐらいまでは進んだかな。今のところは、一応予定ペースではこなせている。

2月9日(金)

昨年12月22日付けで申請された城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画が国土交通省から認定され、両線があいの風とやま鉄道を第一種鉄道事業者として運営されることが決定した。 計画期間は令和6年2月15日~令和16年3月31日(10年間)。県及び沿線4市(高岡市、氷見市、砺波市、南砺市)があいの風とやま鉄道に出資を行うとともに、「城端線・氷見線経営安定基金(仮称)」を設置し経営安定を図るための支援を行う。投資を伴う項目について社会資本整備総合交付金を活用予定とのこと。ある意味、公共交通とするなら官営にしなくては続かないという、いいケーススタディーになるだろう。

2月8日(木)

すでにマニアが搬入の様子を撮影しSNS等では話題になっていたが、本日銚子電気鉄道が正式に南海電気鉄道から譲渡車両が自己線内に搬入されたことを発表。発表された写真によると、2200系が22200系として新製された当時の塗色に塗り直され、動態保存的なイメージもある。3月の運行開始に向けて準備を進めるとしている。すでに発表されているように、元々複電圧車なだけに600V対応が容易だったのが白羽の矢が立った理由。代わりに元京王-伊予鉄の2000形が廃車になるが、流石に1969年製とあってそれよりは格段に新しいし、状態も良さそうだ。

2月7日(水)


久々に晴れたので、ちょっと思うところあって撮影。16.5mmの駐泊所のモジュールは、ストラクチャの無い部分もけっこうな長さがあるので、純粋に撮影用のお立ち台としても使えるのじゃないかというテスト。まだ組合せとしては撮影していなかった、日本型標準軌H0スケールの車輛で試してみる。ということで京急230形の登場。やっぱり色味の強い車輛は、絵柄として華やかだなあ。まあ何ということもない風景になってしまうが、これはこれで使えるな。で、出掛けて副都心線に乗ったら、「緑車」が現れた。今月も引き良し。備忘録として。

2月6日(火)

昨日の大雪も夜中に雨に変わり、寒さは寒いものの朝にはけっこう雪が解けていた。首都高は雪掻きが間に合わず通行止めのままだったが、鉄道各線は始発から平常通りの運行。今回は確かに瞬間的にはドカ雪だったが、絶対量としてはさほどでもなく、凍結もしなかったので影響は意外と少なかったかも。

2月5日(月)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月もまたPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した「蒸気機関車時代の昭和の鉄道写真をカラー化してみた」シリーズ。今月はちょっと趣を変えて、「無意味に望遠」シリーズのカラー化。カラー化ニューロフィルターもまたさらに改良されているようだし、今月のはワリと得意技な構図なのでなかなか味わいが。

2月4日(日)

珊瑚に探しておいて貰うように昨年末頼んだパーツ。1月21日の今年初回の開店日に行った時にはまだ揃っていなかった。1月28日はライブ出演があったので行けず、本日リベンジ。とはいっても、けっこう時間的にギリな感じになってきたので、今日間に合わなかったらちょっと別のやり方を考える必要があったのだが、結果的に揃っていてセーフ。ということで、本日より作業開始。準備作業的なところをちょっと進めた。まあ塗装期間を除いても1カ月取れるので、これならなんとかアセらずに進められそうだ。進行状況は逐次追ってお伝えします。

2月3日(土)


先月の撮影の時に思いついた、珊瑚の「なんさつ」とカツミの初代Cタンクの比較。並べてしまうと全く別物だが、よくよく見てゆくとプロトタイプが同じことは見て取れる。カツミのCタンクは、リアルタイムで子供心によくできていると思ったのはこの辺から来たのだろう。60年代半ばと90年代後半という30年以上の時代差の違いは如何ともし難いが、それとは別にそもそもの設計思想の違いが感じられて面白い。珊瑚の製品は、16番の枠内でなるべくプロトタイプをリアルに再現することを意図している。このため、ナローの蒸機のような(実際サブロクはナローだ)頭でっかちでひょうきんな愛らしさがある。その一方でカツミの製品は、特定機というよりフリーのCタンクとして一般化した形で、上回りが小さめになっている。昔の製品の方が小さくできているというのも不思議だが、これは多分産業用タンクロコとして米国へ輸出することを考慮して、天賞堂のCタンク同様1/87として見てもおかしくないバランスにまとめたものと思われる。その分、カツミの方が大型に見えてしまうのが面白い。これが直感的に「珊瑚の方がカワイイ」と感じた理由だろう。

2月2日(金)

伊予鉄道が、2023年11月から運休している観光列車「坊っちゃん列車」を3月21日より運転再開すると発表。労使交渉をにより賃上げや採用強化を図った結果、人手不足問題にメドがつきつつあるとため。引き続き今後も状況は厳しく継続運行のため、今後は松山の観光資源として市の補助による赤字補填やクラウドファンディングによるを支援を求めてゆくという。

2月1日(木)

JR九州が熊本車両センターで実施する「D&S列車+BIG EYE」車両見学会の詳細を発表。登場するのはJR九州の観光列車「SL人吉」「A列車で行こう」「かわせみやませみ」「あそぼーい!」の4列車。これに加えては軌道検測装置などを積んだ多機能検測車「BIG EYE」も展示される。3時間余りの撮影会とアトラクション、特別列車による熊本車両センターまでの往復が付いているが、20名限定で参加費は1人あたり150,000円という。単価を上げて人数を減らすところは、さすがに豪華列車に慣れたJR九州というところか。







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