「夢」を大人買い
-今月のホビー日記・2024年6月-
6月30日(日)
読売新聞西部本社とJR九州が、九州新幹線の荷物輸送サービス「ウルトラはやっ!便」を活用した新聞輸送を開始すると発表。これは、通常の新聞ではなく「号外」の輸送を少しでも早く行うために行なわれるもの。読売新聞の工場のある鳥栖で印刷された号外を博多まで新鳥栖-博多駅の新幹線使って運搬する。従来のトラック利用の輸送に比べ約30分から1時間の時間短縮となるため、至急性が求められる号外においては充分なメリットになると言う。まあ、空いているスペースで稼げるなら、そりゃいい話だよね。
6月29日(土)
福岡県直方市が山陽新幹線・小倉-博多間に設置する新駅の検討を17年ぶりに再開した。新駅の設置構想があるのは、山陽新幹線と筑豊本線が立体交差する地点。かつて筑豊地区の蒸気機関車さよなら列車と山陽新幹線の試運転列車が交差した、古いファンなら思い出深い地域だ。前回の検討では事業費が嵩むことから費用対効果という視点で凍結されたが、その後直鞍産業振興センターのオープンや、九州自動車道の鞍手インターチェンジの開設、直方・鞍手新産業団地の造成などこの地域を巡る状況が大きく変化したため、これらのファクターを考慮して新駅設置について再び検討行うもの。
6月28日(金)
Mr.地域振興で地方鉄道の救世主としても知られる鳥塚亮氏が、株主総会を経て大井川鐵道の代表取締役社長に就任した。いすみ鉄道、えちごトキめき鉄道に続く、3つ目の「再生請負人」として大井川鐵道の活性化に挑む。自然も食も豊かな上に、国内でも有数のSL動態保存機を保持するなど、今まで以上に観光資源に恵まれた路線だけに、災害からの全線復旧を成し遂げた上で、最後のご奉公として決定版の仕事をしたいと語る。どんな施策が飛び出すのか、大いに期待されるところだ。
6月27日(木)
JR西日本は人機一体や日本信号とともに開発を進めてきた高所重作業用人型ロボットを、2024年7月以降実用使用開始すると発表。JR西日本グループの西日本電気システムが運用を担当する。これは鉄道設備メンテナンスにおける高所重作業を解消し生産性・安全性の向上を図るもので、軌陸車に、作業を担う人型ロボットを搭載し、ロボット操縦者がこれを運用する。当面は架線支持物の塗装や支障樹木の伐採に使用する。ゲーム感覚満点で、結構リクルーティングにも役立ちそう。いっそのことJR北海道でもこれの改良版を導入して、熊と戦うとかやったら。
6月26日(水)
人間というのは段々環境に慣れてくるもので、最初違和感があったものでもそれなりにコントロールできるようになる。スマホでの鉄道走行写真のような動体撮影は際たるもので、かつてのメカニカルな一眼レフなら1/100秒単位ぐらいでシャッターチャンスをコントロールできたものが(そうでないと、蒸機の煙やロッドの位置は見切れない)、コンデジでもスマホでもシャッターラグとディスプレイのレイテンシーがあるので、なかなか「瞬間」を切り取るのは難しかった。とはいえ、その機種のシャッターラグは決まっているのでその分早めに切ればいいのだし、レイテンシーは画面を見ずに肉眼で被写体を追えば問題ない。ということで、最近はこんな一瞬も掴めるようになった。別の用事で中川沿いを歩いていて、ちょうど電車がすれ違ったというだけなのだが。
6月25日(火)
本日付で国土交通省は京成電鉄と新京成電鉄の合併を認可し、来年4月1日より京成電鉄が新京成電鉄を吸収する形で合併し、新しい京成電鉄がスタートする(なんかメタでややこしい)。新京成線の新たな線名は「京成松戸線」となる。今でも新京成線と千葉線は乗り入れで運行しているが、今後千原線を含め一体感はさらに強くなるものと思われる。ところで、車輌の形式や番号、塗装等はどうなるのだろうか。気になるところではある。
6月24日(月)
昨23日、東武鉄道の「大樹」用編成を用いた臨時列車「DL大樹」がJR・会津鉄道・野岩鉄道・東武鉄道の4社を跨いで会津若松-下今市間で運転された。牽引したのは北斗星色のDE101109号機。東武としては会津方面もデスティネーションとして力を入れたいところだろうから、今後もっと色々企画を出してほしいところ。そもそもC11325号機はJR方式の保安装置が付いていて只見線とかでも運行実績があるし、会津若松には蒸機用の設備があるから、やろうと思えばすぐにでもできそう。乗車は特別料金で、撮影地のお立ち台も指定席にして料金とれば、相当に実入があるんじゃないのかな。
6月23日(日)
22日(土)・23日(日)の2日間、京成電鉄東成田駅構内の今は使用されていない「かつてのスカイライナー用ホーム」を使い「昭和・平成ノスタルジーミュージアム」なるイベントが開催された。これはスカイライナー運行開始50周年記念の一環として行われたもので、同ホームを成田空港駅時代の姿に再現し、かつての賑わいを感じてもらおうというイベント。2時間単位の有料制ということだが、なんか妙に自虐的なイベントだなあ。まあ、京成らしくていいけど。いっそ京成バラ園で「懐かしの谷津遊園フェスティバルとかやったら。
6月22日(土)
昭和40年代の16番へのノスタルジアというのは、自分がそれで育ったという思い出だけでなく、エコーモデルの阿部さんが「見立て」と言った「鉄道模型から広がる夢」が見られた時代だったからこそ、もう一度その頃の夢に浸ってみたい気持ちが湧き起こるからだろう。ということで、コレクションとして当時モノの模型を当時のスタイルで再生するのを少しづつやっている。カツミのシュパーブD51は当時自分でディテール加工したものはずっと持っているが、オリジナルは手元にない。そこで、バラバラのジャンク状態のもの上回りや下回りの部品を一つ一つオークションで安く落札していた。まず1輌できるぐらい材料が溜まったので、状態の良いのを組み合わせて組んでみた。ボディーは破損も少なくオリジナルの塗装が綺麗なのを使ったが、前のオーナーがランボードに白線を入れている。あとはほぼオリジナルに再生できたと思われる。時代的にも、シュパーブとしての最後のロットであろう。走りは今となってはナニだが、ある意味「当時のまま」ということだし。写真も16番らしい撮り方で。
6月21日(金)
小湊鉄道では災害対策工事のため平日に限り里見-上総中野間を長期運休しているが、並行する県道81号線が6月18日の大雨による土砂崩れのため通行止めとなり、代行バス・タクシーの運行ができなくなる事態が発生。このため集中工事を中断して、昨日より五井-上総中野間の全線で暫定的に運行を再開するというメタな事象が発生。6月21日〜23日も全線で列車を運行し、6月24日~28日は五井-養老渓谷間で列車を運行し、養老渓谷-上総中野間で運休し工事を行う。まあそれだけ土砂崩れの危険がある地域ということなんだろうが、土砂崩れのせいで運転再開とは、まさにミイラ取りがミイラになったような椿事。
6月20日(木)
本日大宮総合車両センターにて、「D51・EF65コラボ撮影会」が開催された。これは大宮工場130周年記念イベントシリーズの一環で、この前の車輪組込作業の撮影会に続くもの。有火状態になったD51498号機と、EF651059号機・1065号機の3輌が揃い踏みした様子を撮影できるイベント。もうなんでも撮影会で切り売りしている感じ。お金払って来てくれるお客さんがいる限り、まあやって金が動いてくれれば保存にはプラスなわけで、目くじら立てる話ではないけど。
6月19日(水)
JRグループが本年夏季も「青春18きっぷ」「青春18きっぷ 北海道新幹線オプション券」を2発売すると正式発表。発売期間は7月10日から8月31日まで、利用期間は7月20日から9月10日まで。1枚のきっぷで5回(1回あたりの有効期間は乗車日当日限り)まで利用できて1万2050円。利用可能区間や特急利用可能区間等の例外条項も例年通りだが、北陸新幹線の開通で氷見線・城端線・七尾線・越美北線への利用との関わりでハピラインふくいとIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道の一部区間が乗車可能区間に加わっている。
6月18日(火)
JR西日本が延伸した北陸新幹線を利用する夏季限定商品として「乗ってみよう北陸☆WEB早特21」を6月20日から販売する。大阪-福井間が4300円など通常料金と比べて4割ほど安い。金沢・富山までの割引っぷも設定されている。またJR東海と連携して名古屋~福井・金沢・富山間にも設定し、こちらは名古屋-福井間が3600円と、通常料金の半額という設定。利用期間は7月20日から8月31日まででお盆期間を除く北陸新幹線の延長は関東圏からの誘客には大いに成功しているが、関西圏へのインパクトは少ないので、割引きっぷで需要喚起をはかる狙いだろう。関西圏も中部圏も、それぞれ価格には敏感な土地柄でもあるし。
6月17日(月)
真岡鉄道で、4月に運行前のアルコール検査で基準を超える数値が出たにもかかわらず、点呼簿に不正に記載し、運転士がSL列車に乗務していた事件が判明。同社は運転士と運転指令、事業部長の3人を懲戒処分とする方針。運転士は飲酒の影響を否定しているが、国交省が鉄軌道運転士の飲酒基準としている、呼気1リットル当たり0・09ミリグラムを超え、1度目の検査で0・24ミリグラム、2度目の検査で0・18ミリグラムのアルコール濃度が検出されたという。まあ、昭和の国鉄なら二日酔いのまま運転した剛の機関士もいたかもしれないが、今はコンプライアンスが厳しいからなあ。
6月16日(日)
昨日JR貨物大宮車両所で行われたイベント「車両部品・グッズ販売会」で、一部の客が購入抽選の列に割り客同士でトラブルとなった。その影響で整列用のパイロンが壊されるなどの混乱が起こり、110番により警察官が出動した。このため安全性が確保できないとして、販売イベントは中止となった。機関車展示や、子ども向けの鉄道模型運転体験等その他のイベントは予定通り実施された。「撮り」のトラブルもそうだが、結果的にアスペや発障な人が「鉄」に多いのは仕方がないとしても、家で一人楽しむなどしてもらって、自制できない人は混み合ったところで人前に出てくるべきではないな。
6月15日(土)
不動産会社の山万が自社で開発したユーカリが丘の交通手段として運営するユーカリが丘線。いろいろな意味で話題を呼ぶ新交通システム路線だが、本日より顔認証パスを運用開始した。同時に山万が運営するバスにも導入される。乗車時にタブレットのカメラに顔を近付ければ認証され、そのまま利用分が月単位で引き落とされるシステム。フリーケント・ユーザが住民で限られ、閉じた系の交通システムになっているという特徴を活かして導入したもの。システムとしてもローコストで実現できるため、ローカルな交通機関では利用価値がありそう。
6月14日(金)
JR東海とJR西日本は、ドクターイエローこと新幹線電気軌道総合試験車923形を、JR東海のT4編成は2025年1月に、JR西日本のT5編成も2027年度を目途に、老朽化のため引退すると発表。今後は、営業用車輌に搭載した架線と線路のモニタリングシステムを使用し、営業運転をしながらドクターイエローと同等の検測を実施する。計測用にスジを一つ取られることもないし、毎日リアルタイムでの計測も可能になる。ところで今朝は、埼京線の電車の中から並走する西武新宿線の「DORAEMON-GO」を見れた。朝からラッキー。備忘録として。
6月13日(木)
大井川鐵道は、5年に渡ってえちごトキめき鉄道の社長を務め先ごろ退任した「Mr.地域振興」鳥塚亮氏が、次期社長に内定したと発表。就任は28日の予定。現在の鈴木社長は監査役として会社に残る。実績のある人なので、次はどこだろうかと噂が飛び交っていたが、観光鉄道としては老舗の大井川鐵道に決まった形。今までの第三セクター鉄道ではなく純粋な民間、それも蒸機の動態保存やアプト式など観光鉄道として実績のある大井川鉄道でどんな手腕を発揮してくれるのか、大きに期待されるところだ。
6月12日(水)
一部でウケがよかった生成AIを活用したジオラマ写真。前回の実験で基本的なコツは掴んだので、生成AIによる拡張がやりやすく、かつ最も効果的な場面を選んで第二弾の実験をしてみた。本気でやるとデカすぎてHOスケールではちょっと作りきれない場面というと、やはり「あそこの立体交差」だろう。ぼくは極端に圧縮してB3ぐらいのスペースに押し込んだジオラマを作ったが、これを拡張AIで定尺ベニア2枚ぐらいのどでかいジオラマにしてしまおうという目論見。空と茂みなので左右と上方への拡張はほぼ問題なさそう。問題は地面の下方への拡張ということまでは大体想像がついていた。まずは苫小牧側をモチーフにしたD51のカット。これは下側がほとんどギリギリで線路が見えないので、下方への拡張では線路が出てこない。ということで、左右と上方のみの拡張。これだとどこまでも拡張できそうな。次に追分側をモチーフにしたC57のカット。これは地面側がキモと思い、まず下側から拡張。色々トライしたら、線路と路盤を表現したのが出てきたのでこれを採用。その上で左右と上側を拡張した。線路と認識しているようで、そのまま右側にも延長してくれた。どちらも規模感という意味では(スケールではないが)、実物のかつての勇払原野が持つ雄大さがかなりイメージできるようにはなった。これはこれで楽しい。ジオラマの写真を撮る者にとっては、強い味方になってきた。もっと賢くなれば、それをこっちが上手く使ってさらに面白い作品を創り出せる。うむ、段々と論議を呼びそうなところに火種をを撒いているような(笑)。
6月11日(火)
今日はいろいろと電車に乗って移動した一日。まずは東横線に乗車。ターゲットが3つになったので、どれが来るかという楽しみも増えた。で、今日出会ったのは「白車」。先月に続いて2度目の顔合わせ。白は緑や黄色に比べると目立たないかと思ったらそんなことはない。かなり遠くでもちゃんと識別できる。東横線は今月初乗車だが、1つ目を引いた感じ。その後京王線にも乗ったが、こっちでも「京王緑車」がお出まし。なかなか引きが良い一日だった。備忘録として。
6月10日(月)
本日、JR東日本大宮総合車両センターにて「車体載せ作業撮影会~漆黒の空中散歩~」と称して、全般検査中の動態保存機D51498号機の車輪の組込作業の撮影会が行われた。実作業中の工場での撮影会というのはかなり異例だが、これは大宮工場の開設130周年のイベントとして開催されたもの。しかし味を占めたせいで、JR東日本は何でも商売にしちゃってるなあ。まあ、それで廻っている分には問題があるわけではなのだが。
6月9日(日)
埼玉県鶴ヶ島市と関水金属が協同で関水金属の鶴ヶ島新工場の周囲で整備を進めてきた「鶴ヶ島ガーデンパーク」が本日オープンし、オープニングイベントが行われた。イングリッシュガーデンをイメージした庭園をしつらえた公園と、762㎜と610㎜共用の線路が敷かれた保存鉄道「KATOレールウェイパーク」を併設したもの。「KATOレールウェイパーク」は前から話題になっていたように、羅須地人鉄道協会製のオスカー号をはじめ、各種軽便車輛を動態で保存する施設。今後許可を取り営業運転できるようにするとのこと。また本日は、IMON渋谷店の貸しレイアウトにてHOJCの運転会が行われた。ぼくは別の先約があったので走行には参加せず、始まりと終わりにちょっと顔を出して挨拶したにとどめたが、けっこう大勢参加して盛り上がっていた。記念写真は、井門さんのBlogから借り物のオフィシャル写真なので、ちょっと遠慮気味に。
6月8日(土)
JR貨物とセンコーグループHDが共同保有する貨物船「扇望丸」が先頃進水式を行った。同船はバラ積みもコンテナ積載も可能な総トン数499トンの貨物船で、12フィートコンテナなら80個を積載できる。通常はセンコーグループが顧客の貨物の輸送に使用するが、災害等により貨物を運行している路線が不通になった場合には、優先的に代行輸送に充当されるもの。小さい船だが、通常のコキだと12フィートコンテナは5個積載なので16輌分、ほぼ1編成の定数を賄うことを考慮した大きさなのだろう。
6月7日(金)
JR東日本は、「ELぐんま」「DLぐんま」等に使用されているぐんま車両センター所属の電気機関車・ディーゼル機関車の老朽化に伴い、この秋をもって営業運転を終了すると発表。対象となるのは、EF65501号機、EF641001号機、EF641053号機、DD51842号機、DD51895号機の5輌。お別れ列車として、9月後半の休日に「DLぐんま」「ELぐんま」を計5往復運行する。やはり電気機関車・ディーゼル機関車の動態保存は、蒸気機関車ほどには観光資源にならないということか。ちなみに10月以降のSL牽引列車の補機は、GV-E197系が行う模様。
6月6日(木)
666の日。今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月もまたPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した「蒸気機関車時代の昭和の鉄道写真をカラー化してみた」シリーズ。1971年12月の撮影旅行で撮ったカットの中から、フィルム最後の1コマだけ孤立しちゃてたのを集めたフォルダがあったので、そのコンテンツをカラー化。脈略が無いモノが並んでいるのを、事後のレタッチなしで掲載しているので、カラー化がどういうときにどのように働くのか、比較しながらお楽しみください。
6月5日(水)
70年代半ばの模型店特製品と思われるカツミ・シュパーブラインベースの16番C571号機がちょっと前にオークションに出ていて、興味があったので入札したら、その汚れまくったいかにもジャンクな外観からか価格が上がらず、一般の16番中古プラ製蒸機並みの価格で落札できた。入札の際、記憶と照らし合わせてこいつは結構素性が良いのものと判断したが、手元に来た現品を見てますますその確信を深めた。製品の詳細については、当時の雑誌広告と照らし合わせて証拠を押さえた上で公表するのでしばしお待ちを。といいつつ、レストアした写真からわかる人にはわかるかな。バラしてみると部品の欠損や破損は少なかったので、再生作業はほぼ分解掃除+αの修理で済み、比較的短時間で販売当時の姿が蘇った。ただモーターはへたっているので、ガンガン走らすにはリパワリングは必要だな。まさに特定番号機の製作が始まった頃の作品で、当時の高校生〜大学生の頃のぼくの作風とも近い。というより、まだ充分な細密化用のパーツが出ていないため、挽物やプレスパーツ、ドリルレースで作った自作パーツなど、ゴツいパーツもうまく使って細密というより似顔絵風に特定番号機を表現していた時代だ。リアル追求というのとはまた違う面白さがあり、最低限の加工で特定番号機を表現するのが楽しかった。ということで妙に懐かしいし、半世紀以上前の70年代に自分がやっていた16番の世界にいざなってくれるところもうれしい。若い頃のノスタルジアってジジイだな。でも、そこに16番の存在意義があると思う。しかしこの頃の16番の蒸気だと、ボイラやキャブの中に指が入って直接細工できるのね。細工が楽。昔はそうだったよな。
6月4日(火)
SUICAの将来構想の陰に隠れてあまり報道されていないが、同時にJR東日本は同時に2024年7月1日に「JR東日本不動産株式会社」の設立も発表した。今までのような駅ビルや保有不動産の活用ではなく、オフィス・商業・ホテル・住宅等、マチナカの不動産取得・開発を行うことで、駅周辺に限らない街づくりを積極的に進めるという。また新会社は、不動産の価値向上を図った上でJR東日本不動産投資顧問株式会社の組成するファンドに売却し、獲得した資金をJR東日本グループの成長分野への投資に当てるという、資金を生み出す役割も担うという。基本的にJR東日本の資金力・信用力は大きいので、これを本気でやりだすとけっこうスゴいことになるのでは。
6月3日(月)
かねてより工事中だったJR南武線稲田堤駅の橋上駅舎化工事が完成し、昨2日より供用開始された。南口は去年から使用されていたが、北口も完成しラチ外での通り抜けも可能となった。京王相模原線との乗換駅として案内もされているが、そのワリには両駅の間の道路はいかにも寂しいので、これを機会に整備が進むと良い。秋津と新秋津の間の乗り換えもそこそこ距離があるが、あそこは結構賑やかな商店街になっていて、浅草の仲見世やお祭りの縁日のような賑わいがあるので、歩いていても楽しいのとは大違いだ。
6月2日(日)
東急電鉄は、目黒線の3020系と東横線の4000系で運行している新幹線ラッピングトレインで、JR初期の東海道・山陽新幹線の車内で使用されていた「ひかりチャイム」をアレンジして使用すると発表。両編成の東急新横浜線下り新横浜駅到着時および上り新横浜駅発車後鳴動させるという。また両編成はJR東海の「そうだ京都、行こう。」キャンペーンの アドトレインとなり、東急とタイアップした広告を展開するという。JR東海は昔から小田急や営団など、JR東以外の民鉄と組んで首都圏に橋頭堡を築く戦略を取っているが、新横浜線で東海道新幹線需要を取り込みたい東急と連携の思惑がうまく一致したものと考えられる。
6月1日(土)
この11月から12月にかけて、東急とJR東海がクルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS ~SHIZUOKA・FUJI CRUISE TRAIN~」を6回運行すると発表。横浜駅発で静岡県内の観光地を巡り金曜日に出発し月曜日に帰着する3泊4日の行程で運行される。北海道や四国でのツアーと同様、宿泊は地元の名旅館・ホテルを利用。北海道や四国においては短縮した5輌編成で電源車を付け機関車が牽引したが、「THE ROYAL EXPRESS」はもともとJR方式の保安装置を装備しているので、今回は自力かつ8輌のフル編成で走行し、横浜-熱海間はJR東日本、熱海-静岡-浜松-新居町間はJR東海が運行を担当する。募集人数は1回あたり30名(最少催行人員16名)で、旅行代金は2名1室利用で1人75万円からとのこと。「THE ROYAL EXPRESS」も「サフィール踊り子号」できてからは、なんか出前専門になってきたなあ。
(c)2024 FUJII Yoshihiko よろず表現屋
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