「夢」を大人買い
-今月のホビー日記・2025年11月-
11月30日(日)
この年末年始は、京成電鉄は大晦日の終夜運転を含む臨時ダイヤで運行すると発表。特に成田山新勝寺への本線、柴又帝釈天最への金町線は正月三が日に臨時列車を増発する。今年も「成田山開運号」を運行する。その一方で京浜急行は大師線の増発は行うものの、大晦日の終夜運転は行わないことを発表。かつては大晦日に直通列車の終夜運転を行っており、沿線に名刹をかかえる両者だが、ここ数年は対応が別れた形になっている。
11月29日(土)
東京メトロ新木場車両基地で保管していた6000系6102Fの内、6002号が陸送・搬出されたのが目撃されている。編成全体で動態保存という話もあったが、結果的に6102号のみが保存され他の車輌は廃車・解体される模様。まあ、電車のフル編成での動態保存は難しいよな。やったとしても東急8500系のように短編成化しての保存になっちゃう。なんかもう通電できない状態になっていたらしいし。
11月28日(金)
昨日、多摩都市モノレールの上北台-箱根ヶ崎間の延伸事業が国土交通省から認可され、今年度中にも工事が開始される模様。主として新青梅街道上に建設されるため、インフラ部分は都の道路事業として整備され、残りの車輌や運行関係の部分は多摩モノレールが負担する(全体の1/4程度)。構想図によると、新青梅街道の道幅を拡げて中央分離帯部分にモノレールを一本の橋脚で通す計画のようだ。拡幅分はかなり前から用地確保を始めていたので、これからどんどん工事が進むのであろう。
11月27日(木)
昨日・今日と、田園都市線で妙なラッピングを2020系に続けて出会う。調べてみると田園都市線では今週の25日から走り始めたようだ。昔でいうエイブルアートの企業である株式会社ヘラルボニーと東急がコラボした『「人へ、街へ、未来へ。」彩りを描く特別な電車』で、所属アーチストの中島敏也氏の東急沿線を描いたイラストになっている。2日目ではあるが、立て続けに出会うのはけっこう強いな。「DORAEMON-GO」と運行初日に出会ったり、京成に乗ったら偶然その日から運行開始の3200系が来たりとか、けっこう初物には強いのかも。
11月26日(水)
かねてから噂されていた、中央快速用E233系の房総地区転用編成が東京総合車両センターで目撃された。旧トタT71編成を短縮化したもので、1〜5号車と10号車を組成し房総色に塗装した6輌編成でマリC1編成となる模様。ワンマン対応、トイレ取り付けも確認されている。多分全車ロングシートのままだとは思うが、色も意外と似合っているし、今までの房総ローカルの車輌を考えればかなりグレードアップとも言えるのでは。
11月25日(火)
富山地方鉄道が今年末までに沿線自治体からの運営支援を取り付けられなければ廃止する方針の表明していた立山線岩峅寺-立山間について、今後のあり方を検討する会議が沿線自治体と関係企業の間で開催され、2027年度からの再構築事業を目指すことで合意し廃止の危機はひとまず回避されれた。これは同区間について、線路や車輌の維持管理費を行政が負担した上で運行を富山地鉄が行う「みなし上下分離方式」を採用して、2027年度からの事業の再構築を行うもの。2026年度に関しては地元自治体化の補助金でウエイを行う。またこの区間については観光鉄道化を図り、他の区間とは別途の料金体系や列車運行を行うことも検討するという。
11月24日(休・月)
今日は秋晴れのいい天気。いろいろ用事もあったので、午後は動き回っていた。珍しく都営三田線に乗るとやって来たのは3020系の「偽白車」。ホームドアがあるところだといいのだが、走行中のサイドビューはなあ。とはいえ「色車」なのでラッキーはラッキー。で巣鴨で乗り換えだが、さかつうギャラリーで松本さんの作品展をやっていて今日は在廊日なので、ちょっと挨拶に寄って行く。話をしていると直樹社長も入ってきて何かと話が膨らむ。面白いビジネスプランも出て来たので、これは年末までに実行に移せるかもしれない。乞うご期待。
11月23日(祝・日)
本日は日本鉄道模型の会の会員向け企画、大人の遠足としての成田ゆめ牧場「羅須地人鉄道協会」見学会を実施。角田さん以下のお出迎えの中、10名ほどの会員がまきば線に集まった。おりしも新しい方の車庫に入るところの分岐器の枕木が腐って転換できなくなる事故が発生。会員が揃っているので、枕木の取替作業を実施しているところだった。完全人海戦術の保線作業は、今では災害の緊急復旧時とかでしか見られない伝統芸能。ハンマーでの犬釘打ちなど、無形文化財だよね。そういうものまで動態保存しているというのは、きわめて意義が深い。その後ホハの試運転を兼ねて、貸し切り列車を2周運行していただいた。ありがとうございました。
11月22日(土)
昨日より、東海道新幹線新横浜駅のホーム上にスターバックスがテイクアウト専用店舗を開店。スタバが新幹線のホームに出店するのは初めて。ドリンクはトールサイズに限定し、ホットとアイスのコーヒーのみを提供、常温保存が可能なフードも販売する。このためにコーヒーを自動で抽出する「カフェロボット」を新たに導入し、乗車前の乗客にスピーディーにコーヒーを提供する。フランチャイジーはJR東海の系列会社であり、今回の成果を生かして新幹線駅ホーム上への新規出店を進めるという。
11月21日(金)
本日通勤中に、埼京線の車内から西武新宿線を見ると「茶車」が走っているではないか。ついに新宿線での「茶車」との出会い。踏切やガードで「色車」に出会うのは、乗ろうとして来たのよりなんか偶然性が高くてうれしい。他線の列車から見れたのも同じぐらいラッキーな感じ。まあ、新宿線はまだまだ2000系の活躍が続くので、これからも見れるだろう。しかし「茶車」の茶色は、武蔵野鉄道の記念だったはずなんだが。西武はラッピングじゃなくて本当に塗り替えちゃう(まあ、まだまだ鋼製車がいるし、もともと所沢車輌工場のころから塗装にはこだわりがあったし)からなあ。
11月20日(木)
来月の12月20日が、札幌市電のループ化10周年で各種の記念行事を行うというニュースが入ってきた。そういえばその直後、2016年の1月に札幌に仕事で出張に行って、ループ化した市電に乗りまくった(あえて市電に乗って行くホテルに泊まった)のを思い出した。今や札幌市電は環状線なのが当たり前だし、富山や広島などトラムが残っている街では、ループを作るのが一つの方向性にもなっているが、あの時はドラスティックだったなあ。トラムやLRTが都市計画の中で普通に語られる時代のきっかけだったということができるだろう。ということで、10年前の雪ミク電車を。
11月19日(水)
西武鉄道が山口線に導入する新車輌の完成を発表。兼ねてから登場が告知されていた、1985年の開通時より使用されている現行「レオライナー」8500系を置き換える車輌がいよいよ完成、2026年3月に営業開始すると告知された。形式はL00系で「れおけい」と読む。新交通システムなので、製造は三菱重工。今後毎年後毎に1編成づつ、3年かけて3編成を置き換える。それぞれの編成が沿線のレジャー施設である西武球場・西武園・多摩湖をイメージするデザインとなる予定で、この編成が西武球場/西武ライオンズをイメージした車輌ということになる。
11月18日(火)
小田急電鉄は昨日、2029年3月より運行開始予定の新型ロマンスカーについて記者発表した。伝統の先頭展望席を持ち、編成はGSEと同様の20mボギーの7輌編成。塗装は淡い水色となる。車輌形式は70000形GSEに続き「80000形」となる。また23年12月に運行を終了した50000形VSEは、先頭車がロマンスカーミュージアムに展示・保存されることも発表された。
11月17日(月)
真岡鐵道は2025年11月10日、蒸機牽引列車「SLもおか」号を来年度一杯運休すると発表。これは来年度にC1266号機の全般検査が実施されるためで、今年ピストンリングの断裂事故等が発生したことに鑑み、修理も同時に実施する。これに合わせて「SLもおか」号自体を運休とし、回送用予備機関車のDE101535号機および50系客車についても全般検査を合わせて実施することとしたもの。
11月16日(日)
かねてから圧搾空気方式による動態復元作業が行われていた人吉駅前の58654号機の整備が完成し、本日より動態展示の公開が始まった。これを記念するイベントが実施され、多くのマニアが集まる中展示線路上を往復し健在ぶりを示した。今後は観光資源と水害からの復興の象徴として、町のシンボル化し定期的な運転を行う予定。将来的には体験乗車も計画しているという。
11月15日(土)
元盛岡市の県営交通公園で「SL銀河」用に復活したC58239号機とともに保存されていた後、大宮総合車両センターに移され長らく保管されていたオハ35 2001号。この春に名古屋市科学館での展示に向けて名古屋市交通局の藤が丘工場に運び込まれていたが、いよいよ科学館に搬入された。圧搾空気で動輪が動くように修復された独製B6 2412号機、やはり大宮総合車両センターに保管されていた供奉車344号、元より科学館で保存されていた市電1400号とともに屋根付きの展示場にて公開される予定。オハ35の選定理由に「名古屋の日本車両製」というのが入っているのが、なんとも名古屋らしい。
11月14日(金)
本日早朝に、東急から西武に譲渡される9000系の内武蔵丘工場で仕様改造される第二陣として、9005Fと9012Fが八王子から新秋津まで甲種輸送され、そのまま小手指車両基地まで回送された。昨13日に長津田から八王子まで甲種輸送されていたもの。ということは、改造中だった9003Fは一応仕上がったのかな。まあ西武自身がサステナ車についてはかなり力を入れてPRしているので、出場したらなにか情報が出てくるだろう。
11月13日(木)
東京メトロ半蔵門線用の18000系の18118Fが日立笠戸から長津田まで甲種輸送された。18117Fがメトロ線内での試運転を始めたばかりだが、これで所定の19編成中18編成が登場したことになる。8000系もいよいよ風前の灯だな。最近結構見るんだが、残りの走行距離を消化しようということかな。確かに撮り鉄も沿線でよく見かけるようになったが。
11月12日(水)
このところ朝は冬晴れのような青空が出るが、昼頃ににわかにかき曇って結構気温が上がらないという、なんとも中途半端な日々が続いている。本日は比較的陽射しのある一日だったし、なんか忙しいので気分転換が欲しくて、久々にジオラマのフォトセッション。この季節といえば「柿の木のジオラマ」だ。春の「どこでも花見」と並んで、毎年撮影している。昨日電車に乗っていて、柿の木に実が生っているのを見つけたので撮りたくなったというのもある。今年はマクロレンズの調子が悪くなり修理中なので、標準レンズでの撮影。去年柿の実を更新したので、標準だと柿の実がいっぱい入っていい感じ。まあもともとヒルマモデルクラフトの模型店店頭展示用の見本なので撮影用に作ったものではなく、そんなに変わった構図は撮れないんだけど。
11月11日(火)
JR東日本は、Suicaが来年の秋よりサーバー側で残高を管理する決済システムに移行するのに伴い、アプリ上でコード決済の提供を始めるとともにチャージ限度額も30万円まで拡大すると発表。ビューカードを紐づけた場合は、ビューカードの利用限度額まで決済可能にするという。このサービス改変とともに、新キャラクタを登場させるとのこと。このため現行のSuicaペンギンの利用は、2026年度末までという。ラストランイベントではないが、これで最終年度はペンギンキャラクター商品が出まくって売れまくるのでは。今のJR東なら、絶対狙って限定商品やら最終バージョンやら出してくるだろうな。
11月10日(月)
昨日「SLばんえつ物語」走行中にC57180号機が空転を起こし走行不能となり、川吉駅で運転打ち切りとなった。砂撒関係の故障ということらしいが、今年はD51498号機の脱線やD51200号機の火災など、動態保存蒸気機関車関係の事故が続発している。秋の観光シーズンでもあるので、C57180号機も早期に修理が済み復帰できるといいのだが。もしかしてEL・DLを次々と廃車してしまったのの呪いか。
11月9日(日)
昨8日午前8時頃、京王井の頭線吉祥寺-井の頭公園間の陸橋下で火事が発生。現場は橋梁の塗装工事中で、工事現場から出火し、工事資材や枕木が燃えたもの。現場に貯蔵されていた塗料等に引火したため激しく燃え広がった。出火原因は不明だが、当日も列車運転前まで塗装工事は行われていた。この事故で井の頭線は富士見ケ丘-吉祥寺間でほぼ一日に渡って運転を見合わせた。なんか例によって人為ミスのような感じがするなあ。
11月8日(土)
松・謙さんのレイアウトのクレメンタイン支線再生プロジェクトの第二回。今回はフィーダーの取り付け。前回ギャップの位置は特定したので、それに合わせてできるだけ配線が短く、梁等とも干渉しない場所を選んで取り付ける。フィーダーの金具は松・謙さんが長年愛用している手法を教わり、それに従って製作・取付を行なった。1枚目のカットのように細密パイプの片端を潰して折り曲げ、巨大な犬釘状の部材を作る。これをレールを押さえ込むような形で取付、半田で固着する。電線を半田付けした場合と異なり、直接フィーダーとレールが接触し、これを半田が固定・補強する形になるので、電気抵抗的にもメリットがあり大レイアウトならではの手法と言えるだろう。2枚目のカットは線路と半田付けした直後の状態だが、塗装してしまえばチョックとかみたいに、何か線路周りの部材のようにも見えるので、直接リード線を半田付けするのより景観的にもスマートということができる。ワニ口クリップでフィーダーに仮配線すれば一通り走るようになったが、逆にポイントの接触不良や機能障害を発見。こういうのは走らせてみないとわからない。次回はポイントマシンの取り付けとポイントの整備だな。
11月7日(金)
今日も大学で講義をするので、埼京線に乗車。りんかい線の71-000形もけっこうすれ違うが、またもや埼京線40周年のうぐいす色ラッピング車が来た。結構な頻度で会うなあ。とはいえ、山手線環状運転100周年の「書割電車」よりはまだセンスとしていいかも。ラッピングはなあ。昔の「うそ電」がウケてた時代が懐かしいな。
11月6日(木)
昨日朝、JR北海道函館線の幌向-上幌向間を走行していた、稚内行きの下り特急「宗谷」の5輌目から白煙が上がり、緊急停止する事故が発生。この事故で同線は昼前まで約半日に渡って運休した。詳しい原因はまだ不明だが、エンジンブローでコンロッドが散乱しているのが目撃されている。車輌はキハ261系5000番台の「ラベンダー編成」。エンジンはチューンが高いバージョンとはいえDMF13HS系なので、JR・民鉄を問わずよく使われている。ということは、原因はまたJR北海道ならではの整備不良なのか。JR北海道は財務的に企業としての持続性が問題視されているが、それ以前にコンプライアンスや技術力という面でももう企業としての持続性がヤバいんでないかい。
11月5日(水)
週末は松・謙さんレイアウトのクレメンタイン支線の復旧工事の第2回がある。線路状態は前回確認して試走させるところまでできたので、今回は電気系の第一回ということで、フィーダーの取り付け。フィーダーには松・謙さんの独自のパーツを標準仕様として使っているので、それに合わせてフィーダー部品を所定数量産した。流石に固定レイアウトでは使いやすいものになっている。それを取り付けた上で仮配線までは行けるかな。
11月4日(火)
東横線に乗ると「白車」登場。先月もそうだったが、なんか月初めに「白車」と出会うなあ。でも意外と目立つヤツとの相性はいいんだよね。先月も西武の「茶車」の池袋線最終運用とか、りんかい線の71-000とか見れたし。そういう意味では、前知識が全くなかった京成3200形の運用開始日とかはスゴかったなあ。蒸気撮ってた昔から、出会うことは出会うんだよね。「ここ一番」には来てくれないんだけど。備忘録として。
11月3日(祝・月)
今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月は2年以上続いているPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した「蒸気機関車時代の昭和の鉄道写真をカラー化してみた」シリーズはちょっとお休み。それ用のコンテンツの続きを作ろうと苗穂機関区で撮影したカットを選んでいたら、今まで紙焼きの展覧会でも、趣味誌上でも、Web上でも全く公開したことのないカットを発見。流石にオリジナルのモノクロでの発表なしにカラー化はないだろうということで、いにしえの「北の庫から」シリーズの第3回の補遺編ということで。もともとはジオラマや車輌の模型資料として撮ったカットなので公開してなかったのだが。
11月2日(日)
昨日が山手線環状化100周年。103系と205系をイメージした記念のラッピング電車が走っている。今日は都心で用事が色々あって山手線にかなり乗ったので出会えるかなと思ったが、案の定103系ラッピングの編成には出会えた。E235系は正面が真っ平なんで、なんか紙に似顔絵を書いたみたいな感じ。でも、逆に考えると、キャラクタとかいろいろ描いた列車走らせやすいんじゃないかな。
11月1日(土)
マイクロフォーサーズレンズ用にけっこう愛用しているOM-D E-M1が挙動不審になってしまった。特に躯体が小さいこともあって、模型写真は専らこれを使っていたので、ちょっとダメージが大きい。古い機種なので修理も意味ないので、OM-D E-M1 mkIIの安い中古ボディーを買うことに。早速試写で模型の撮影。この前の13mmのC55とお立ち台が手元にあったので、それで手軽に撮影。同じになってはつまらないので、マクロではなく標準レンズで撮影してみた。μ3/4は35mm換算1/2の焦点距離なので、一般のレンズでも被写界深度が深く近くまで寄れる。パナのSUMMILUXだが、こっちの方が色の乗りがいいかも。
(c)2025 FUJII Yoshihiko よろず表現屋
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