「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2025年12月-




12月14日(日)

12月14日は忠臣蔵討ち入りの日だが、現役蒸気機関車最後の旅客列車が走った日でもある。それから50年・半世紀ということで、その主C57135号機を保存する鉄道博物館をはじめいろいろなところで記念イベントが行われた。ギリギリ現役蒸機に間に合ってその姿を目に焼き付けられた世代にとっては、極めて思い出深い日になっているようだ。ぼくらのように72年の鉄道100年/SLブーム以前から何とか撮影旅行に行けた世代からすると、1975年っていうのは「確かに火はまだ燻っているけれど、これは燃えかす」という感じ。その年の夏に、撮ってなかった線区を回りつつ観光旅行を兼ねて北海道には行ったが、その時に「もう蒸気機関車の撮影は終わりだな」と感じて、それ以来「撮り」からは身を引いちゃったからなあ(もちろん鉄道にカメラを向けることは仕事も含めて多いが、「撮影旅行」には半世紀行っていない)。リアルタイムの14日・24日も「あ、そうなんだ」ぐらいの感じだったし。

12月13日(土)

昨日、JR各社をはじめ主要民鉄などより来年3月14日のダイヤ改正の内容についての発表が行われた。新線の開通や新列車種別の登場などがないので、増発減発や時間の修正が主だが、東海道新幹線でいよいよラッシュ時間帯での時間13本が実現するとともに、品川行きの「のぞみ号」も登場する。JR東日本の中央線では、松本方面への列車の立川・八王子乗り入れがなくなり全て高尾接続となることと、緩行線での東西線乗り入れ列車の減少と中野-三鷹間での総武緩行線方面の列車増が注目される。多分、近い将来大月までは中央快速線列車でまかない高尾接続を大月接続にするとともに、快速線の休日停車駅のような「準特快」みたいなのを増やして、中野-三鷹間で乗下車する旅客の緩行線への移行を進める布石ではないだろうか。現在日中30分ヘッドで快速線直通と高尾発が一本おきなので、まずはこれを全部直通で賄うとともに「大月特快」みたいにするのでは。そもそもグリーン車繋げた時点でこれやらなくちゃ意味がない(他線区との比較で)という感じだったし。

12月12日(金)

本日午前6時50分ごろ「秋田内陸縦貫鉄道萱草駅付近で列車が脱線し転覆した」と110番通報があった。阿列車が終点の角館に到着時刻の午前6時16分になっても到着せず、運転士とも連絡が取れなくなっていたことから角館駅員が通報したもの。警察が調べたところ、事故が判明した。仁合発角館行きの列車(1輌)が午前5時7分ごろ荒瀬-萱草間を走行中に倒木と衝突して脱線、そのまま橋梁下に落下した。客はおらず、運転士が負傷し救出された。あごにけがを負ったが、会話はできる状態という。列車の転落事故は久々だな。

12月11日(木)

リニューアルオープンする青梅鉄道公園の概要が正式発表された。今までの展示車輌に加えて、予想通りではあるが、201系と115系の先頭車とED60が新たに展示される。展示車輌はすべて屋根付きとなる。記念館は平屋建ての小さなものになって、ジオラマや模型等は設置されない模様。その代わり体験型のアトラクションや鉄道で使われていた機器の展示を行うという。開園日は2026年の3月21日(土)とのこと。

12月10日(水)

JR東日本からJR九州に譲渡されたE501系は、そのまま旧国鉄式にしてJR九州の501系となる模様。まあ、形式の頭にEが付いているだけで、附番そのものはJR東も国鉄時代と基本は共通なので(番台はインフレだが)、まあこういう風に処理できるし、それが一番妥当ということができるだろう。で、元りんかい線の70-000形がどういう形式になるのかが次の話題。JR九州直流車の続きで307系になるのか、本来のあり方から209系の新番台になるのか。どちらかだろうというのがもっぱらの見方だが。。

12月9日(火)

JR東日本は、兼ねてから運行を計画していた荷物専用新幹線の営業を来年3月23日から開始すると発表した。また外観イメージや改造中の車内の様子も公開した。山形新幹線「つばさ」で使用していたE3系車両を改造し座席などを撤去し床面をフラット化、宅配業者等が使用しているボックスパレット単位で荷物を積み下ろしする。料金や営業体系は、JR東日本が現在実施している新幹線で荷物を輸送するサービス「はこビュン」を強化する形で行う。当面は東北新幹線の盛岡-東京間で平日の定期運行を行い、正午前に盛岡新幹線車両センターを出発、午後に東京新幹線車両センターに到着するダイヤでE5系「やまびこ」と連結して運行する。車両基地内の荷物搬送では無人搬送車を使用した自動搬送を実施する。外観は白地に輸送品目となる沿線各地の産品を描いたもの。今後は車内電源を活用した冷蔵輸送や、仙台や新潟との輸送も計画中という。またJALグループや日本郵政グループと協業した新輸送商品の開発も進める考え。

12月8日(月)

修理中だったμ3/4のマクロが上がってきたので、試写を兼ねて13mmのC55でリベンジ。ほぼ同じ構図だが、やはりこっちの方が見慣れているし撮り慣れてる分自然な感じ。故障はなんか絞りが作動しなくなってしまったのだが、レンズ側に操作リングがないレンズは、制御回路がイカれるとマニュアルでも使えないお手上げ状態になっちゃうからなあ。最近のレンズはボディー側からの電子的制御だけのものが多いけど、ほんとに「文鎮」だよな。まあ、凸レンズの拡大鏡にはなるかもしれないけど。

12月7日(日)

今月13日の京成線ダイヤ改正から、土休日のみに残っていた押上線の6輌編成の運用が廃止され、全て8輌編成での運用となる。このため本日が6輌編成でのラストラン。このため、本日の運用は新製間もない3200形の最新編成が充当された。これで8輌編成のない3200形、3500形、3600形は押上線では見られなくなる。特に3200系はごく短い期間の活躍ということになり、最新型が先に運用につかなくなるという珍しい事例となった。

12月6日(土)

この土日は初秋の観光シーズンということで、鉄道関係でもいろいろな観光列車やイベントが目白押しだが、最近はこれで成り立つのかと思ってしまうようなツアー商品も多い。本日甲府-小淵沢間で運転される中央線の「211系副本線号」もなかなかの極北。通常旅客列車が通らない貨物線や連絡線を特別に通過する列車という企画は国鉄時代からあるし、ファンの好奇心をくすぐるものでもあるのだが、これは単に普段使われていないホームや引き上げ線・電留線に停車するというだけのもの。これで結構な値段の商品になっちゃうんだから、世の中変わったものだ。まあ、観光列車自体がテーマパークのアトラクション的に受け止められるようになっているので、非日常的なナニカがあればそれを刹那的に楽しむお客さんがついてくるようになったということか。

12月5日(金)

JR九州がこの8月の豪雨で不通となった肥薩線の吉松-隼人間について、復旧工事の目処が立ってきたことから、運転再開の時期を2026年6月と発表した。詳しい日程は今後の工事の進捗状況に基づいて発表するとのこと。また運転再開までは代行バスによる代替輸送を継続する。

12月4日(木)

JR東日本は、「SL銀河」で使用していたC58239号機を活用した動態保存の観光列車を東北地区で運行する計画を発表した。2029年春以降の運行開始を目指し、運転区間は観光地がある東北本線盛岡-一ノ関間を予定している。客車は既存車両の改造によりまかなう。詳しい運行体制やサービス内容等については、今後沿線自治体や観光関係団体と連携しながら検討を進めるという。かなりの資金をかけて動態復活しただけに、東武とか動態保存を運行しているところが購入するかとも思ったが、やっぱり自前でやるのね。JR東なんで、それなりに儲かる勝算があるからやるんだろうな。

12月3日(水)

JR東日本が、2024年9月19日と2025年3月6日の2回東北新幹線で発生した「はやぶさ」「こまち」の連結器が走行中に解放した事故に関し、検証委員会の調査結果と今後の対策を発表。にわたり発生しており、同社はこれまで社外有識者による検証を行ってきた。2024年9月19日に発生した最初の事故は、分割スイッチの端子部への金属片接触による誤動作と判断されたが、2025年3月6日の2回目の事故においてはこのような物理的問題はなく、分割併合制御装置の不具合により解放信号が出力されたためと判断された。このため1回目の事故も同様に制御装置からの誤出力が原因と認定された。連結器分割の指令出力が1系統のみのため起こった誤動作とされ、複合系統での分割指令制御の導入と、走行中には連結器を動作させる電源を遮断して解放動作が起こらないように改める。この改修は年内には完了する予定という。

12月2日(火)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。前回は一回お休みしたが、今回はまたPhotoshopのAIカラー化のニューロフィルターのプラグインを利用した「蒸気機関車時代の昭和の鉄道写真をカラー化してみた」シリーズが復活。苗穂機関区で撮影したカットのカラー化の第四回。今回はけっこう遊んでいる写真が多いので、それを一体どんな風にカラー化してくれるのかが結構楽しみ。どちらかというと好奇心はそっちの方に移ってきた感じ。

12月1日(月)

本日より12月。というのに昼間はけっこう過ごしやすい日が続いて、今が紅葉見物真っ盛りという感じ。関東周辺の色付き方もいい感じになって来ている。ということで、「柿のモジュール」に今シーズンもう一度登場してもらって、紅葉中心のカットで撮影してみた。今回も45mm(換算90mm)のマクロレンズではなく25mm(換算50mm )の標準レンズでの撮影なので近くから広く画角が取れて、ジオラマを幅広く捉えることができる。まあ、紅葉した木はヒルマモデルクラフト製のままなので、16番っぽくなるのは仕方ないところ。バス車庫もウェザリングはしたけど、基本はヒルマ製の模型店用見本ジオラマのまま。柿は遠景に持っていったが、2本全部写っているのは初めてでは。柿の木といえば、機関車はキューロク。これは現役蒸機の最後の数年に間に合った人ならすぐわかるよね。実際、あの木のところまで撮りに行ったし(有名なお立ち台のすぐ先にあった)。




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