過去のギターコレクション

(The Room of Last Vintage Guitars)

(98/12/18)



 現在手元にあるヴィンテージギターは、ギターコレクション・ギャラリーにのっけた8本なのですが、過去に持っていて手放したヴィンテージギターもいくつかあります。
 ここでは、そんな思い出のギターをご紹介いたします。もし、これらのギターをそのの後入手されてお持ちの方がいらっしゃったら、可愛がってあげてください。よろしくお願いします。



1. Les Paul Standard 1954 #4 1636

54モデルにナンバードをのっけたコンバージョンです。
けっこうきれいなコンバージョンで、音もよく、使い
やすかったので、ライブやレコーディングで、かなり
愛用していました。
オールドレスポールの御しかたは、これで学んだと
いえる一本です。
2. Les Paul Standard 1956 #6 8214

松本孝弘氏の愛用以降人気ブレイクの、56モデルです。
多少クラックとかサビとか入ってますが、まあ、ゴー
ルドトップとしてはきれいな方ではないでしょうか。
P-90のっけたレスポールも、味わいが深くていいの
ですが、深すぎてぼくには使いこなせませんでした。
3. Les Paul Standard 1959 #9 0325
トップのメイプルが貼り変えられた、リトップものの
59バーストです。でも悪意のある貼り変えというより、
トップに何らかの瑕疵が起こってやった、ヘビーリペア
という感じで、作業もMax等の一流リペアマンを思わせる、
「いい仕事してる」リペアで、コンディションは上々です。
音はバッチリで、バーストの音作りの多くを、スタジオで
ライブで学ばせていただきました。
本物が増えると出番が減ったので手放しました。
4. Les Paul Custom 1968 #518181
68年製がヴィンテージかどうかというのは、年期の
入ったオールドマニアにとっては議論のあるところ
ですが、ヒストリックでリイシューされてるし、
ネックもディープジョイントなんでまあいいか。
68と69で全く音が違うし。69は70年代の音だよね。
でもメイプルトップ構造なのに、なんでちゃんと
Customらしい音なんでしょうかね。謎です。
これも相対的に出番が減ったので手放しました。
5. Les Paul Standard (SG) 1963 #139828

PAFから#ed PAFに移った直後ぐらいのSGです。
まだLes Paulのロゴがある時代のヤツです。
JTM45にぶち込むと、もろクリーム時代のクラプトン。
を思わせる、ウーマントーンが出ます。PUの位置の
関係で、ウーマントーンはSGに限ります。
持ってたけど、ぼくにはどうにも使いどころがない
縁の薄かったギターでした。
6. Les Paul Special (TV) 1959 #934019

渋い人気のダブルカッタウェイのSpecialです。
80年代の初期に、出張のときに大阪で買いました。
あのころはけっこう関西にもオールドがあって、
渋いブルージーなギターとか多かったです。
59Jr.のご多分に漏れず、ネックジョイントが
泣き所でした。
ぼくの音楽性では使いきれなかった一本です。
7. Fender Stratocaster 1955 #10236

国内でのリフィニッシュ作業ということで、
リフィニッシュのとてもきれいな55モデルです。
ただ、黒のメイプルネックってのは、もろですよ。
もろブラッキー(笑)。別にクラプトンのコスプレ
したいわけじゃないし、そんな熱烈なファンでも
ないので、気恥ずかしくて人前で使えませんでした。
「誰それっぽい」のって、どうもダメなんですよね。
8. Fender Stratocaster 1955 #6876
55のノントレモロですが、ノントレモロとしては
極初期の一台といえるでしょう。けっこう貴重。
アッシュのノントレは、ホントに音が最高です。
60年代のファクトリーリフィニッシュなので、
当時のブロンドの色しているのがご愛敬です。
60年代のブロンドもバカっ高いんだけどね(笑)。
結局、アッシュボディーは向いてなかったんですね。
9. Fender Stratocaster 1959 #43834
59スラブという、極初期型、移行期のスラブです。
フィエスタレッドですが、リフィニッシュです。
まあ、その分安心して使える一本ともいえますが。
前の持ち主は、ハートのハワード・リースなので、
コンテンポラリーなサウンドもOK。あらゆる曲想に
使える、使いやすいチューンナップがしてあります。
これもよく使いましたが、コンポものに負けました。
S氏のジャズべとお揃いでよかったのですが(笑)。
10. Fender Stratocaster 1962 #L07536

リフィニッシュというより、コンバージョンと
いうか、コンポギターといった方がいい一本。
木部はオリジナルですが、電気系はリンディーの
PUをはじめ全て現代のパーツでで組み替えてます。
だから、木は鳴るし、音は暴れないし、スゴく使い
よかったけど、この路線なら結果的にJames Tylar
の方がぼくに向いてたということでしょうか(笑)。
11. Fender Terecaster 1954 #3596
バタースコッチカラーの、とてもきれいな一本です。
ボディーのスタンプが53年、ネックが54年と年越しで
作られた個体です。それゆえマイナスネジ(ボディー部)
とプラスネジ(ジョイント部)の混在が珍しいです。
音も太くて、50年代のTerryらしいニュアンスです。
テレキャスターとしては最高なのは間違いないですが、
ぼくのセンスではテリーは使いこなせなかったのでした。
12. Fender Terecaster 1966 #166241

ネックのロゴが剥がれてたので、「フェンダー?」と
書かれてバカ安で古道具屋に出てたのを、本物と
ウィンドウ越しに見切ってGETした伝説の一本です。
その後補修パーツでオリジナル状態に戻しました。
けっこう長いこと、家での爪弾き用にしてました。
するとあら不思議、音も俄然鳴るようになりました。



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