パソコン通信でのハナシの流れ



パソコン通信のBBSの構造には、大きくわけて二つのタイプがあります。一つは、NIFTYの会議室のように、それぞれのボードごとに、どんどんリニアに話題がぶる下がってゆくタイプのモノ、もう一つは、Internetのnewsgroupのように、一つのボードについて、話題のテーマごとに親の書き込みがあって、そこから二次元的に話題がぶる下がってゆくタイプのモノです。

これは、それぞれ話題の展開が変わってくるし、楽しみ方も違ってきます。どこが違うかというと、前者のタイプでは、井戸端会議的に話題が次の話題を呼んで、どんどんハナシが広がってゆくところが楽しみのポイントになるのに対し、後者のタイプでは、ある話題に集中して、ハナシが深くなってゆくところです。

特に、テーマが広いオープンボードにおいては、話題が広がってゆくこと自体が面白いため、リニアなタイプが向いているようです。これが行きすぎると、PC-VANのフリーボードみたいになることもありますが。

で、本題です。

パソコン通信のBBSの展開では、話題が話題を呼んでどんどん広がるのは、とてもいいわけです。というより、そういう面白さがなければ、オープンボードは参加する意味がありません。だから、自分が書いた書き込みが自分の予想を越え、話題を呼んでどんどん広がっていっても、それは喜ばしいことかもしれませんが、少なくとも、疑問を差しはさむようなモノではないはずです。

自分では、違う話題に持っていきたかったとしても、そっちに行ってしまったら、みんなはそっちの話題のほうをしたいんだ、と思って、文句を言わないのが、オープンボードのマナーではないでしょうか。オープンボードは、あなたのCUGではないのだから、あなたにこんな判断をする権限などないでしょう。もちろん、思ったり、意見をいうのは自由です。でも、みんながその話題で盛り上がってきたところで、それが自分にとって面白くないからと言って、ぶち壊したり、水を掛けたりするのは、パソコン通信のマナーとしては(オープンボードでは)ふさわしくない行為だと、ぼくは思います。SYSOPだったとしても、慎むべき行為です。

ふさわしくない話題なら、レスポンスはつかないでしょう。みんな無視して別の話題に進むでしょう。しかし、それに対するレスポンスがついてくるということは、その話題を楽しんでいるヒトがいるということ。それならば、その話題は決して「ふさわしくないモノ」とはいえないハズです。

このように、ふさわしいかどうかは、レスポンスを返すかどうかで、メンバーみんなが決めるべきことではないでしょうか。自分の思い込みだけで、他人の行動に干渉することは、実社会でも、パソコン通信でも慎むべきことなのです。


(94/12)



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